RTX 5090 Ti/Titan Blackwell、Q3 2026は発表なしで終了|GB202・32GB GDDR7の開発リークは今どうなっているか【2026年10月更新】
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GB202フル構成・32GB GDDR7のリークは「待てば出る」と言える状況ではない
NVIDIAがGB202ダイを使った「RTX 5090 Ti」または「RTX Titan Blackwell」を開発中という話は、2026年2月にフランスのハードウェアメディアが報じ、5〜6の情報筋から聞いたとする海外メディアが後に続いて広まりました。時期は「Q3 2026」(7〜9月)、スペックは32GB GDDR7・TDP 700〜750W・RTX 5090比で性能10〜15%増とされていました。
そのQ3が終わった現在、発売どころか正式発表もありません。6月のComputex 2026でNVIDIAが公式に紹介したのはRTX Spark(Windows向けのAIスーパーチップ)、DLSS 4.5 Ray Reconstruction、パートナー各社のRTX 50搭載製品で、デスクトップ向けの新GeForceは載っていません。RTX 50 SUPERも保留が続き、次世代のRTX 60は2028年になるとの情報が9月に出ています。
RTX 4090 Tiも試作品の写真が流出しながら発売されなかった前例があり、今回も「開発された」ことと「売られる」ことは別です。RTX 5090は国内で100万円を超えて高止まりしており、さらに上のモデルを待っても、価格が下がる材料はありません。必要な性能が今あるなら、待たずに現行品で判断して大丈夫です。
目次
要点今分かっていること|Q3は発表なしで終わった
NVIDIAの公式発表、製品写真、予約開始はありません。リークの時期とされた「Q3 2026」は9月30日で終わっています。NVIDIAは開発の有無についてコメントしておらず、中止も公表されていません。開発の有無も発売の有無も、今も不明のままです。
経緯2月のリークから10月まで|何が出て、何が出なかったか
| 時期 | 出来事 | 読み取れること |
|---|---|---|
| 2026年2月 | フランスのハードウェアメディアが「Q3向けの超ハイエンドRTX 50」を報道。GPU業界に情報筋を持つ著名リーカーも、試作が続いていると発言 | 開発中のサンプルがある可能性は示された。ただし発信側は「発売されるかは分からない」と明言 |
| 2026年2月上旬〜中旬 | 海外各誌が追随。5〜6の情報筋に基づくとされる報道で、時期は「バックトゥスクール商戦」と説明された | 元をたどると同じ報道への追随が多く、独立した確認は増えていない |
| 2026年6月 | Computex 2026。NVIDIAの公式まとめにはRTX Spark、DLSS 4.5 Ray Reconstruction、パートナーのRTX 50搭載製品が並び、新しいデスクトップ向けGeForceの発表はなし | 発表の舞台と目された場で予告もなかった |
| 2026年9月 | RTX 50 SUPERは3GB GDDR7の価格高騰などで保留のまま。RTX 60は2028年になるとの情報が9月21日に出た | 新しいGeForce全般が後ろ倒し。ハロー製品だけが先に出る流れは見えない |
| 2026年10月6日 | 公式発表・製品写真・予約開始のいずれもなし | Q3の発売・発表はなかった |
※NVIDIAの公式発表と主要な海外ハードウェアメディアの報道で確認できた範囲での整理です。RTX 50 SUPERとRTX 60の状況は、RTX 60は2028年へ再延期で詳しく書いています。
スペック伝えられているスペックとRTX 5090の比較
| 項目 | 5090 Ti / Titan Blackwell(リーク) | RTX 5090(発売済み) |
|---|---|---|
| GPUダイ | GB202(無効化SMを減らした構成) | GB202(22SMを無効化) |
| CUDAコア | 約22,800〜23,500(5090比で+5〜10%) | 21,760(170SM) |
| VRAM | 32GB GDDR7 / 512-bit | 32GB GDDR7 / 512-bit |
| メモリ帯域 | 1,792GB/s(28Gbps据え置きの場合) | 1,792GB/s |
| TDP | 700〜750W(試作は1,000W超とも) | 575W |
| 性能差 | RTX 5090比で10〜15%前後とされる | 基準 |
| 価格 | 情報なし | 国内の実売は100万円超(2026年10月時点) |
※GB202のフルダイは192SM(24,576コア)で、全SMを有効にした構成とする見方もありますが、2月以降の情報は5%前後の増加にとどまります。メモリに32Gbps品を載せるとする情報もあり、その場合の帯域は約2,048GB/sです。いずれも未確認のリークです。
メモリ構成がRTX 5090と同じなら、帯域は変わりません。差が出るのはCUDAコア数とクロックだけで、10〜15%前後の向上にとどまります。この差のために、電源を700W級に対応させる必要が出てきます。
ダイGB202のフルダイが製品にならない理由
RTX 5090のGB202は、設計上の最大構成(192SM)から22SMを無効化した「ハーベスト品」です。巨大なダイ(約750mm²)ほど不良が出やすく、全SMが正常なダイは少数しか取れません。5090 Ti / Titanはそうした選別品を使うことになり、量産できる台数はRTX 5090より少なくなります。
生産量が限られる品を、AI向けにメモリの確保が優先される時期に出す意味があるのかは、疑問が残ります。RTX 5090が品薄で高止まりしている現状では、さらに上のモデルを出さなくても売れる状況でもあります。
前例RTX 4090 Tiは試作品が流出しながら発売されなかった
前世代のRTX 4090 Tiは、試作品とされる写真が流出し、クアッドスロット級の巨大なクーラーまで話題になりましたが、製品としては発売されませんでした。NVIDIAは理由を語っておらず、次のような要因が指摘されています。
RTX 5090 Tiはこの3点すべてで、4090 Tiと同じ向かい風を受けています。「サンプルが存在する」は「発売される」を意味しません。
TitanTitan Blackwellなら7年ぶりのTitan
最後のTitanは2018年12月発売の「Titan RTX」(24GB GDDR6・当時2,499ドル)で、その後はRTX 3090やRTX 4090がTitanの役割を引き継いできました。「Titan Blackwell」の名で出れば、GeForceではなくクリエイター・AI研究者向けという位置づけになります。「RTX 5090 Ti」なら、ゲーマー向けGeForceの延長です。名称は今も決まっておらず、どちらになるかで想定される買い手が変わります。
判断待つ人と待たない人の分かれ目
- ローカルのLLM推論などで、32GBを超えるVRAMが必要になる人
- 3Dレンダリングや映像制作で、GPU性能が仕事の時間に直結する人
- すでにRTX 5090を持っていて、10〜15%の上積みに価値を感じる人
- ゲーム中心で、4Kや高リフレッシュレートを今のRTX 5090・RTX 5080で足りている人
- 「5090 Tiが出れば5090が安くなる」と期待して買い控えている人
- 電源が1000W前後までで、700W級のGPUを載せる予定がない人
「上位が出れば現行品が値下がりする」という期待も、今の相場では当てになりません。メモリ価格の高騰でGeForceの新製品が軒並み後ろ倒しになっており、RTX 5090は発売から1年半以上たっても100万円を超えています。出るかどうか分からない製品のために、今の購入を延ばす根拠は弱いです。
おすすめ5090 Tiを待たずに選ぶなら
最上位の性能が必要ならRTX 5090、価格を抑えて高画質を狙うならRTX 5080が現実的です。RTX 5080はVRAMが16GBなので、AI用途で32GBが必要な人には向きません。
※価格・在庫・構成は変動します。最新情報は各商品ページでご確認ください。
まとめまとめ|出ない可能性のほうが高まっている
5090 TiまたはTitan Blackwellは、Q3 2026に発売も発表もされませんでした。Computexでも予告はなく、RTX 50 SUPERの保留とRTX 60の2028年説を合わせると、NVIDIAが新しいGeForceの投入を後ろ倒しにしている流れは変わっていません。ゲーム用途なら購入を延ばす理由はなく、待つ価値があるのは32GB超のVRAMを仕事で必要とする人だけです。
出典:NVIDIA「COMPUTEX 2026 GeForce RTX Announcements」、Club386(2026年2月9日)、igor’sLAB、heise online





