GMKtec EVO-X5がGeekbenchに登場|Ryzen AI Max+ PRO 495・Radeon 8065S・128GB搭載
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Ryzen AI Max+ PRO 495・Radeon 8065S・128GB搭載
出典:VideoCardz、AMD公式(Ryzen AI Max PRO 400シリーズ)、GMKtec公式ニュース(EVO-X5 Pro発表)、Notebookcheck、Tom’s Hardware(EVO-X5 Pro発売と米国価格)にもとづきます。2026年8月16日に公開し、9月9日にIFA 2026での正式発表を、9月29日に発売と価格を反映して更新しました。
GMKtecの未発表Mini PC「EVO-X5」がGeekbenchのデータベースに登場しました。登録されたシステム名とマザーボード名はいずれも「GMKtec EVO-X5」で、CPUにはAMDのRyzen AI Max+ PRO 495、内蔵GPUにはRadeon 8065Sを搭載しています。メモリ容量はGeekbench上で123.68GBと認識されており、実質的に128GB構成とみられます。Vulkanスコアは103,729でした。
Ryzen AI Max+ PRO 495は、16コア32スレッドのZen 5 CPU、40CUのRadeon 8065S、最大55TOPSのXDNA 2 NPUを組み合わせたRyzen AI Max PRO 400シリーズの最上位モデルです。AMDによると最大192GBのLPDDR5Xメモリにも対応します。Geekbenchへの登録が見つかった2026年8月16日の時点では、GMKtecはEVO-X5を正式発表しておらず、上位モデルはRyzen AI Max+ 395搭載のEVO-X2やEVO-X3でした。その後、製品は「EVO-X5 Pro」の名前で9月28日に発売されています。
以下では、Geekbenchから判明したGMKtec EVO-X5のスペック、Ryzen AI Max+ PRO 495とRadeon 8065Sの性能、従来のEVO-X2・EVO-X3との違いを整理し、発売後に確定した構成と価格から、EVO-X2・EVO-X3と比べてどちらを選ぶべきかまで扱います。
目次
要点まず何が分かっているか
発見GMKtec EVO-X5がGeekbenchに初登場
EVO-X5の存在が確認されたのは、2026年8月15日にアップロードされたGeekbench 6のVulkan Compute結果です。GeekbenchではOSが64bit版Windows 11、システムモデルが「GMKtec EVO-X5」、マザーボードも「GMKtec EVO-X5」と認識されています。単にRyzen AI Max+ PRO 495を搭載した開発用リファレンスPCではなく、GMKtecの製品名がシステム情報へ登録されている点が重要です。
GMKtec自身はまだEVO-X5を発表していないため、市販前の試作機または評価機がGeekbenchへ登録された可能性が高いと考えられます。現行のGMKtec日本公式サイトでは、EVOシリーズとしてEVO-X1、EVO-X1 Pro、EVO-X2、EVO-X3などが掲載されていますが、EVO-X5の商品ページは確認できません。したがって、現時点では製品仕様が確定した段階ではなく、「Geekbenchから次期EVOシリーズの存在が見えてきた」と捉えるのが適切です。
性能CPUはRyzen AI Max+ PRO 495
EVO-X5で最大の注目点となるのが、Ryzen AI Max+ PRO 495の搭載です。AMDが2026年5月に発表したRyzen AI Max PRO 400シリーズの最上位モデルで、CPUはZen 5ベースの16コア32スレッド構成です。AMD公式仕様ではベースクロック3.1GHz、最大ブーストクロック5.2GHz、総キャッシュ80MB、設定可能なTDPは45〜120Wとされています。今回のEVO-X5ではGeekbenchが最大5,240MHzを記録しており、AMD公称の最大5.2GHzに近いクロックまで動作しています。
16コア32スレッドというCPU構成自体は、従来のEVO-X2やEVO-X3に搭載されているRyzen AI Max+ 395と同じです。そのためRyzen AI Max+ PRO 495は、コア数を増やした完全な別物というより、Ryzen AI Max+ 395の上位・刷新版という位置付けで見るほうが分かりやすいでしょう。Ryzen AI Max+ 395は最大5.1GHzですが、Ryzen AI Max+ PRO 495では最大5.2GHzへ引き上げられています。CPUだけを見れば劇的な世代交代というより、小幅なクロックアップが中心です。EVO-X5でより重要なのは、GPU・NPU・メモリを含めたプラットフォーム全体の強化にあります。
GPU性能Radeon 8065Sは40CU・最大3.0GHz
Ryzen AI Max+ PRO 495には「Radeon 8065S」が統合されています。AMD公式仕様では40基のGraphics Core、つまり40CU構成で、GPUクロックは最大3,000MHzです。現行Ryzen AI Max+ 395に搭載されるRadeon 8060Sも同じ40CUですが、最大クロックは2,900MHzにとどまります。つまり8065SではCU数そのものを増やすのではなく、40CU構成を維持しながら最大GPUクロックを2.9GHzから3.0GHzへ引き上げています。アーキテクチャは8060Sと同じRDNA 3.5系で、Radeon 8065Sを「8060SよりCU数が大幅に増えた次世代GPU」と考えるのは適切ではありません。一方で、Mini PCとして40CU級GPUをCPUパッケージへ統合していること自体がRyzen AI Maxシリーズの強みです。一般的なRyzen 7やRyzen 9搭載Mini PCに内蔵される小規模なiGPUとは性格が異なり、ゲーム、動画編集、3D処理、GPUを利用したローカルAIなどまで1チップで処理できることを狙った製品です。
ベンチ結果Geekbench Vulkanスコアは103,729
今回のEVO-X5で記録されたGeekbench 6 Vulkanスコアは103,729です。Geekbenchの記録ではCPUの最大周波数が5.24GHz、GPUはRadeon 8065Sとして正しく検出されています。GPUコード名についてはGeekbench上で引き続き「Strix Halo」と表示される一方、AMDは公式にPRO 495を「Gorgon Halo」と識別しているとのことです。
Radeon 8065Sの実際のゲーム性能を判断するには、同じTDP・同じドライバー・同じメモリ設定でRadeon 8060Sと比較したゲームベンチマークが必要です。CU数は8060Sと同じ40基で、最大クロックが2.9GHzから3.0GHzへ引き上げられているにとどまるため、Compute性能の伸びがそのままゲームの平均FPSに比例するとは限りません。今回の103,729という結果は、「Radeon 8065Sが実際に動作するEVO-X5試作機が存在する」「Compute性能では有望な数字が出ている」ことを示す材料として見るのが適切です。
AI性能最大160GBをGPUメモリに割り当て可能
Ryzen AI Maxシリーズは、CPUとGPUで大容量の統合メモリを共有できる点が特徴です。一般的な内蔵GPUでは専用VRAMがなく、システムメモリの一部をGPUが利用しますが、Ryzen AI Maxシリーズでは256bit幅のLPDDR5Xを利用し、大容量メモリをGPU用途へ割り当てられる設計になっています。Gorgon HaloではStrix Haloの最大128GBから、対応する統合メモリ容量が最大192GB(LPDDR5X-8533)へ引き上げられており、そのうち最大160GBをグラフィックスメモリとして設定可能とされています。
今回Geekbenchに登場したEVO-X5では、メモリ容量が123.68GBと認識されており、実装上の128GB構成と考えられます。現行EVO-X3も128GB LPDDR5X-8000を標準搭載しているため、128GBという容量自体はGMKtecのEVOシリーズでは前例があります。ただし、市販版EVO-X5にも128GBのみが設定されるのか、将来的に192GB構成が登場するのかは分かっていません。大容量のグラフィックスメモリを確保できれば、4bit量子化で数千億パラメータ級のモデルを扱えるとAMDは説明しており、純粋なゲーム性能だけでなく、大容量GPUメモリを要求するローカルAIワークロードとの相性が大きな特徴になります。
Ryzen AI Max+ PRO 495にはXDNA 2ベースのNPUも搭載され、AMD公式仕様では最大55TOPSです。現行EVO-X3に搭載されているRyzen AI Max+ 395は、GMKtecの仕様でNPU性能50TOPSとなっており、PRO 495ではCPU・GPUだけでなくNPU性能も小幅に引き上げられています。
コードネームGorgon Haloとは?
Ryzen AI Max+ PRO 495は、「Gorgon Halo」と呼ばれるRyzen AI Max PRO 400シリーズに属するモデルです。Gorgon Haloは従来のStrix Haloと同じZen 5 CPUアーキテクチャ・RDNA 3.5 GPUアーキテクチャを採用したリフレッシュ版とされています。今回のGeekbenchでもCPUのコード名欄が引き続き「Strix Halo」と表示されているのは、この関係と整合します。CPUは引き続き16コアZen 5、GPUも40CUクラスで、基本構成を大きく変更するのではなく、CPU・GPU・NPUクロックやメモリ対応などを強化したモデルと見ることができます。つまりEVO-X5は「次世代アーキテクチャのMini PC」というより、高性能だったStrix Halo系Mini PCをさらに強化した製品になる可能性が高いでしょう。
比較EVO-X2との違いは?
現行EVO-X2はRyzen AI Max+ 395を搭載し、GMKtec日本公式サイトで2026年8月16日時点でも販売されています。EVO-X5が今回のGeekbench構成で製品化された場合、CPUはRyzen AI Max+ 395からRyzen AI Max+ PRO 495へ、GPUはRadeon 8060SからRadeon 8065Sへ移行します。CPUコア数とGPUのCU数は変わりませんが、CPUは最大5.1GHzから5.2GHz、GPUは最大2.9GHzから3.0GHz、NPUは50TOPSから最大55TOPSへ強化されます。さらにプラットフォームとして最大192GBメモリへ対応する点も大きな違いです。ただし、市販版EVO-X5が192GBを搭載するとはまだ確認されておらず、今回Geekbenchで確認できた個体は128GBです。
名称だけを見ると、EVO-X5は現在販売されているEVO-X3より後のモデルと考えられます。GMKtec日本公式サイトではEVO-X3を「人気モデルEVO-X2の進化版」と位置付けており、Ryzen AI Max+ 395、128GB LPDDR5X-8000、最大140Wのパフォーマンスモード、OCuLink、2基のM.2 PCIe 4.0スロットなどを備えています。一方、Geekbenchから分かるEVO-X5の情報はCPU・GPU・メモリ容量程度で、EVO-X3と同じ大型筐体を採用するのか、OCuLinkを搭載するのか、冷却システムがどうなるのかは分かっていません。そのため、現時点で「EVO-X5はEVO-X3の完全な後継機」と断定するのは早いでしょう。
関連情報EVO-X3にも同じチップの搭載計画
GMKtecは現行EVO-X3向けにも、Ryzen AI Max+ PRO 495・192GBメモリ構成を年内に投入する計画だと以前から伝えられています。つまりGMKtecは、EVO-X5という新型番だけでなく、既存のEVO-X3ラインにも同じGorgon Haloプロセッサーを展開しようとしている可能性があります。EVO-X5がEVO-X3と別の筐体・別ラインとして登場するのか、あるいはEVO-X3のCPUアップデート版に近い位置付けになるのかは、今後の正式発表を待つ必要があります。
続報IFA 2026で「EVO-X5 Pro」として正式発表
Geekbenchへの登録から約3週間後、GMKtecは2026年9月5日にドイツ・ベルリンで開かれたIFA 2026で、Ryzen AI Max+ PRO 495を搭載する製品をAMDと共同で正式発表しました。製品名は「EVO-X5 Pro」です。Geekbenchに現れた個体の登録名は「GMKtec EVO-X5」でしたが、正式な製品名にはProが付いています。
発表で最も大きかったのは、メモリが最大192GBのLPDDR5X-8533で確定したことです。Geekbenchで確認できたのは123.68GB(実装128GB)の個体でしたが、市販構成では192GBが用意されます。そのうち最大160GBをGPU側の専用メモリとして割り当てられ、メモリ帯域は273GB/sとされています。GMKtecはこの構成を根拠に、3,000億パラメータ級の大規模言語モデルをクラウドに頼らずローカルで動かせるとしています。
そのほかNPUは最大55 TOPS、インターフェースは前面にUSB4が2ポート、背面にUSB4 V2が2ポートで、外付けGPUの接続や最大4台までのクラスタ構成にも対応します。企業利用を想定してdTPM 2.0とAMD DASHによる遠隔管理を備え、冷却はベイパーチャンバーと3基のファンの組み合わせです。ただし正式なスペック表は全面的には公開されておらず、有線LANの構成など資料によって記述が食い違う部分が残っています。
なおIFAの会期中、GMKtecのブースでは施錠した保管庫がこじ開けられ、EVO-X5 Proの試作機を含むデモ機がすべて盗まれる事件が起きています。発見までの経緯とEVO-X5 Proの詳しい仕様はIFA 2026会期中の展示機盗難をまとめた記事で扱っています。
発売EVO-X5 Proは9月28日発売、日本は1,039,840円から
GMKtecは2026年9月28日にEVO-X5 Proを発売しました。メモリは192GBのLPDDR5X-8533だけで、選べるのはSSDの容量(2TBか4TB、いずれもPCIe 4.0)です。Geekbenchに現れた128GB構成や、SSDを載せないベアボーン構成は用意されていません。
日本の公式ストアでは、192GB+2TBが通常価格1,087,840円、192GB+4TBが1,135,840円です。発売直後は早割として、それぞれ1,039,840円と1,071,840円で販売されています。米国の定価は6,799ドルと7,099ドルで、先着30台のスーパー早割は400ドル引きの6,399ドルと6,699ドルです。
EVO-X2・EVO-X3の後継というより、ローカルLLMを動かすためのワークステーションとして値付けされた製品です。早割の条件、購入先、同じRyzen AI Max+ PRO 495を積むACEMAGIC F9AやMINISFORUM MS-S1 MAX-P495との価格比較は、EVO-X5 Proの発売日と価格をまとめた記事で詳しく扱っています。
判断EVO-X2・EVO-X3を今買うべき?EVO-X5を待つべき?
EVO-X5がGeekbenchへ登場したことで、EVO-X2やEVO-X3の購入を考えている人は待つべきか迷うかもしれません。ゲームやローカルAI用途でRyzen AI Maxシリーズが必要で、すぐにPCを使いたいのであれば、現行EVO-X2・EVO-X3にも大きな性能上の魅力があります。EVO-X3でもRyzen AI Max+ 395、40CU Radeon 8060S、128GB LPDDR5X-8000を搭載しており、CPU16コア32スレッド、NPU 50TOPSという構成です。
EVO-X5 Proを選ぶ理由があるのは、128GBでは載りきらない大きさのローカルLLMを動かしたい人です。192GB構成しかなく日本では100万円を超えるため、ゲーム目的で発売を待っていた人には向きません。GPUはRadeon 8060Sと同じ40CUで、最大クロックが2.9GHzから3.0GHzへ上がる程度なので、ゲームの快適さはEVO-X2・EVO-X3とほぼ変わらないと考えてよいでしょう。統合GPUでゲームが実際にどこまで動くのかは、Ryzen AI Max+搭載ミニPCを実測値で比較した記事にまとめてあります。
Ryzen AI Max+ PRO 495のcTDPは45〜120Wです。同じ40CU GPUでも、冷却能力や電力制限によって持続クロックは変わります。EVO-X5が強力な冷却機構を採用し高い電力設定を長時間維持できるなら性能を引き出しやすくなりますが、小型筐体でTDPを抑えれば最大3.0GHzを常時ゲームで維持できるとは限りません。EVO-X5 Proはベイパーチャンバーと3基のファンで冷やす設計ですが、ゲーム時の持続クロックは実機レビューで確かめる必要があります。
Q&Aよくある質問
総括まとめ|Geekbenchの試作機はEVO-X5 Proとして192GB・100万円超で発売
GMKtecの未発表Mini PC「EVO-X5」がGeekbenchへ登場しました。登録された試作機はRyzen AI Max+ PRO 495を搭載し、16コア32スレッド・最大5.24GHz前後で動作しています。GPUには40CUのRadeon 8065Sを搭載し、Geekbench 6 Vulkanで103,729を記録しました。メモリは約128GBです。
Ryzen AI Max+ PRO 495はAMDのRyzen AI Max PRO 400シリーズ最上位モデルで、最大5.2GHzのZen 5 CPU、最大3.0GHzのRadeon 8065S、最大55TOPSのXDNA 2 NPU、最大192GBのLPDDR5X-8533をサポートします。従来のRyzen AI Max+ 395と比べるとCPU・GPU・NPUはいずれも小幅な強化ですが、最大メモリ容量が192GBへ拡大する点は、ローカルLLMや大規模AIモデルを動かすユーザーにとって大きな意味があります。一方、今回確認できたEVO-X5は128GB構成で、市販モデルに192GB版が用意されるかは分かっていません。
2026年8月16日時点ではGMKtec日本公式サイトにEVO-X5は掲載されておらず、価格、発売日、筐体、SSD構成、OCuLinkの有無なども未発表です。GMKtecがEVO-X3にも同じRyzen AI Max+ PRO 495を投入する計画を以前報じられていたこともあわせると、GMKtecがGorgon Haloプロセッサーを軸にラインナップを再編している可能性があります。
その後2026年9月5日、GMKtecはIFA 2026でこのプラットフォームを「EVO-X5 Pro」として正式発表しました。メモリは最大192GBのLPDDR5X-8533で確定し、うち最大160GBをGPU側へ割り当てられます。Geekbenchで見えていた128GBは発表前の個体だったことになります。9月28日の発売時点で用意されたのは192GB構成だけで、日本公式ストアでは早割でも1,039,840円からです。ゲーム目的ならEVO-X2・EVO-X3で足り、128GBを超えるメモリを必要とするローカルLLM用途に絞った製品といえます。
GMKtecの未発表Mini PC「EVO-X5」がGeekbenchに登場しました。CPUはRyzen AI Max+ PRO 495(16コア32スレッド・最大5.2GHz)、GPUはRadeon 8065S(40CU・最大3.0GHz)、メモリは約128GB(プラットフォーム対応は最大192GB)で、Geekbench 6 Vulkanスコアは103,729でした。現行EVO-X2・EVO-X3のRyzen AI Max+ 395からの強化版です。2026年9月5日のIFA 2026で「EVO-X5 Pro」として正式発表され、メモリは最大192GB(うち最大160GBをGPUへ割当)で確定しました。9月28日に発売され、日本公式ストアの価格は192GB+2TBの早割で1,039,840円からです。



