GMKtec EVO-X5がGeekbenchに登場|Ryzen AI Max+ PRO 495・Radeon 8065S・128GB搭載
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Ryzen AI Max+ PRO 495・Radeon 8065S・128GB搭載
出典:VideoCardz、AMD公式(Ryzen AI Max PRO 400シリーズ)にもとづきます。本記事の情報は2026年8月16日時点のものです。
GMKtecの未発表Mini PC「EVO-X5」がGeekbenchのデータベースに登場しました。登録されたシステム名とマザーボード名はいずれも「GMKtec EVO-X5」で、CPUにはAMDのRyzen AI Max+ PRO 495、内蔵GPUにはRadeon 8065Sを搭載しています。メモリ容量はGeekbench上で123.68GBと認識されており、実質的に128GB構成とみられます。Vulkanスコアは103,729でした。
Ryzen AI Max+ PRO 495は、16コア32スレッドのZen 5 CPU、40CUのRadeon 8065S、最大55TOPSのXDNA 2 NPUを組み合わせたRyzen AI Max PRO 400シリーズの最上位モデルです。AMDによると最大192GBのLPDDR5Xメモリにも対応します。一方、2026年8月16日時点でGMKtecはEVO-X5を正式発表しておらず、日本公式サイトのEVOシリーズにもEVO-X5は掲載されていません。現在販売されている上位モデルはRyzen AI Max+ 395搭載のEVO-X2やEVO-X3です。
この記事では、Geekbenchから判明したGMKtec EVO-X5のスペック、Ryzen AI Max+ PRO 495とRadeon 8065Sの性能、従来のEVO-X2・EVO-X3との違い、発売時期や価格について現時点で分かっていることを整理します。
目次
要点まず何が分かっているか
発見GMKtec EVO-X5がGeekbenchに初登場
EVO-X5の存在が確認されたのは、2026年8月15日にアップロードされたGeekbench 6のVulkan Compute結果です。GeekbenchではOSが64bit版Windows 11、システムモデルが「GMKtec EVO-X5」、マザーボードも「GMKtec EVO-X5」と認識されています。単にRyzen AI Max+ PRO 495を搭載した開発用リファレンスPCではなく、GMKtecの製品名がシステム情報へ登録されている点が重要です。
GMKtec自身はまだEVO-X5を発表していないため、市販前の試作機または評価機がGeekbenchへ登録された可能性が高いと考えられます。現行のGMKtec日本公式サイトでは、EVOシリーズとしてEVO-X1、EVO-X1 Pro、EVO-X2、EVO-X3などが掲載されていますが、EVO-X5の商品ページは確認できません。したがって、現時点では製品仕様が確定した段階ではなく、「Geekbenchから次期EVOシリーズの存在が見えてきた」と捉えるのが適切です。
性能CPUはRyzen AI Max+ PRO 495
EVO-X5で最大の注目点となるのが、Ryzen AI Max+ PRO 495の搭載です。AMDが2026年5月に発表したRyzen AI Max PRO 400シリーズの最上位モデルで、CPUはZen 5ベースの16コア32スレッド構成です。AMD公式仕様ではベースクロック3.1GHz、最大ブーストクロック5.2GHz、総キャッシュ80MB、設定可能なTDPは45〜120Wとされています。今回のEVO-X5ではGeekbenchが最大5,240MHzを記録しており、AMD公称の最大5.2GHzに近いクロックまで動作しています。
16コア32スレッドというCPU構成自体は、従来のEVO-X2やEVO-X3に搭載されているRyzen AI Max+ 395と同じです。そのためRyzen AI Max+ PRO 495は、コア数を増やした完全な別物というより、Ryzen AI Max+ 395の上位・刷新版という位置付けで見るほうが分かりやすいでしょう。Ryzen AI Max+ 395は最大5.1GHzですが、Ryzen AI Max+ PRO 495では最大5.2GHzへ引き上げられています。CPUだけを見れば劇的な世代交代というより、小幅なクロックアップが中心です。EVO-X5でより重要なのは、GPU・NPU・メモリを含めたプラットフォーム全体の強化にあります。
GPU性能Radeon 8065Sは40CU・最大3.0GHz
Ryzen AI Max+ PRO 495には「Radeon 8065S」が統合されています。AMD公式仕様では40基のGraphics Core、つまり40CU構成で、GPUクロックは最大3,000MHzです。現行Ryzen AI Max+ 395に搭載されるRadeon 8060Sも同じ40CUですが、最大クロックは2,900MHzにとどまります。つまり8065SではCU数そのものを増やすのではなく、40CU構成を維持しながら最大GPUクロックを2.9GHzから3.0GHzへ引き上げています。アーキテクチャは8060Sと同じRDNA 3.5系で、Radeon 8065Sを「8060SよりCU数が大幅に増えた次世代GPU」と考えるのは適切ではありません。一方で、Mini PCとして40CU級GPUをCPUパッケージへ統合していること自体がRyzen AI Maxシリーズの強みです。一般的なRyzen 7やRyzen 9搭載Mini PCに内蔵される小規模なiGPUとは性格が異なり、ゲーム、動画編集、3D処理、GPUを利用したローカルAIなどまで1チップで処理できることを狙った製品です。
ベンチ結果Geekbench Vulkanスコアは103,729
今回のEVO-X5で記録されたGeekbench 6 Vulkanスコアは103,729です。海外メディアによると、Geekbenchの記録ではCPUの最大周波数が5.24GHz、GPUはRadeon 8065Sとして正しく検出されています。GPUコード名についてはGeekbench上で引き続き「Strix Halo」と表示される一方、AMDは公式にPRO 495を「Gorgon Halo」と識別しているとのことです。
Radeon 8065Sの実際のゲーム性能を判断するには、同じTDP・同じドライバー・同じメモリ設定でRadeon 8060Sと比較したゲームベンチマークが必要です。CU数は8060Sと同じ40基で、最大クロックが2.9GHzから3.0GHzへ引き上げられているにとどまるため、Compute性能の伸びがそのままゲームの平均FPSに比例するとは限りません。今回の103,729という結果は、「Radeon 8065Sが実際に動作するEVO-X5試作機が存在する」「Compute性能では有望な数字が出ている」ことを示す材料として見るのが適切です。
AI性能最大160GBをGPUメモリに割り当て可能
Ryzen AI Maxシリーズは、CPUとGPUで大容量の統合メモリを共有できる点が特徴です。一般的な内蔵GPUでは専用VRAMがなく、システムメモリの一部をGPUが利用しますが、Ryzen AI Maxシリーズでは256bit幅のLPDDR5Xを利用し、大容量メモリをGPU用途へ割り当てられる設計になっています。海外メディアによると、Gorgon HaloではStrix Haloの最大128GBから、対応する統合メモリ容量が最大192GB(LPDDR5X-8533)へ引き上げられており、そのうち最大160GBをグラフィックスメモリとして設定可能とされています。
今回Geekbenchに登場したEVO-X5では、メモリ容量が123.68GBと認識されており、実装上の128GB構成と考えられます。現行EVO-X3も128GB LPDDR5X-8000を標準搭載しているため、128GBという容量自体はGMKtecのEVOシリーズでは前例があります。ただし、市販版EVO-X5にも128GBのみが設定されるのか、将来的に192GB構成が登場するのかは分かっていません。大容量のグラフィックスメモリを確保できれば、4bit量子化で数千億パラメータ級のモデルを扱えるとAMDは説明しており、純粋なゲーム性能だけでなく、大容量GPUメモリを要求するローカルAIワークロードとの相性が大きな特徴になります。
Ryzen AI Max+ PRO 495にはXDNA 2ベースのNPUも搭載され、AMD公式仕様では最大55TOPSです。現行EVO-X3に搭載されているRyzen AI Max+ 395は、GMKtecの仕様でNPU性能50TOPSとなっており、PRO 495ではCPU・GPUだけでなくNPU性能も小幅に引き上げられています。
コードネームGorgon Haloとは?
Ryzen AI Max+ PRO 495は、「Gorgon Halo」と呼ばれるRyzen AI Max PRO 400シリーズに属するモデルです。海外メディアによると、Gorgon Haloは従来のStrix Haloと同じZen 5 CPUアーキテクチャ・RDNA 3.5 GPUアーキテクチャを採用したリフレッシュ版とされています。今回のGeekbenchでもCPUのコード名欄が引き続き「Strix Halo」と表示されているのは、この関係と整合します。CPUは引き続き16コアZen 5、GPUも40CUクラスで、基本構成を大きく変更するのではなく、CPU・GPU・NPUクロックやメモリ対応などを強化したモデルと見ることができます。つまりEVO-X5は「次世代アーキテクチャのMini PC」というより、高性能だったStrix Halo系Mini PCをさらに強化した製品になる可能性が高いでしょう。
比較EVO-X2との違いは?
現行EVO-X2はRyzen AI Max+ 395を搭載し、GMKtec日本公式サイトで2026年8月16日時点でも販売されています。EVO-X5が今回のGeekbench構成で製品化された場合、CPUはRyzen AI Max+ 395からRyzen AI Max+ PRO 495へ、GPUはRadeon 8060SからRadeon 8065Sへ移行します。CPUコア数とGPUのCU数は変わりませんが、CPUは最大5.1GHzから5.2GHz、GPUは最大2.9GHzから3.0GHz、NPUは50TOPSから最大55TOPSへ強化されます。さらにプラットフォームとして最大192GBメモリへ対応する点も大きな違いです。ただし、市販版EVO-X5が192GBを搭載するとはまだ確認されておらず、今回Geekbenchで確認できた個体は128GBです。
名称だけを見ると、EVO-X5は現在販売されているEVO-X3より後のモデルと考えられます。GMKtec日本公式サイトではEVO-X3を「人気モデルEVO-X2の進化版」と位置付けており、Ryzen AI Max+ 395、128GB LPDDR5X-8000、最大140Wのパフォーマンスモード、OCuLink、2基のM.2 PCIe 4.0スロットなどを備えています。一方、Geekbenchから分かるEVO-X5の情報はCPU・GPU・メモリ容量程度で、EVO-X3と同じ大型筐体を採用するのか、OCuLinkを搭載するのか、冷却システムがどうなるのかは分かっていません。そのため、現時点で「EVO-X5はEVO-X3の完全な後継機」と断定するのは早いでしょう。
関連情報EVO-X3にも同じチップの搭載計画
海外メディアは今回のEVO-X5報道にあわせて、GMKtecが現行EVO-X3向けにも、Ryzen AI Max+ PRO 495・192GBメモリ構成を年内に投入する計画だと以前報じていたことを伝えています。つまりGMKtecは、EVO-X5という新型番だけでなく、既存のEVO-X3ラインにも同じGorgon Haloプロセッサーを展開しようとしている可能性があります。EVO-X5がEVO-X3と別の筐体・別ラインとして登場するのか、あるいはEVO-X3のCPUアップデート版に近い位置付けになるのかは、今後の正式発表を待つ必要があります。
発売時期EVO-X5の発売日・価格はいつ分かる?
2026年8月16日時点で、GMKtecはEVO-X5の発売日を発表していません。日本公式サイトにもEVO-X5の商品ページは掲載されていません。一方、AMDはRyzen AI Max PRO 400シリーズについて、HPやLenovoなどのOEMパートナーから2026年第3四半期に搭載システムが登場すると案内しています。現在はすでに2026年第3四半期に入っているため、Ryzen AI Max+ PRO 495搭載製品が市場へ登場し始めても不思議ではない時期です。ただし、Geekbenchへ掲載されたことと発売が近いことは必ずしも同義ではありません。正式発表日、予約開始日、発売日はGMKtecからの案内を待つ必要があります。
価格も未発表です。参考として、GMKtec日本公式サイトではRyzen AI Max+ 395搭載のEVO-X2が販売されており、上位のEVO-X3も128GB RAM・大容量SSDを搭載したモデルが用意されています。ただしEVO-X3は単純なEVO-X2のCPU違いではなく、大型のフルメタル筐体、トリプルファン、OCuLink、2基のM.2スロットなどを備えた上位設計です。そのため「EVO-X5だからEVO-X3より必ず高くなる」とは限りません。EVO-X5の筐体サイズ、メモリ構成、SSD容量、冷却システムによって価格は大きく変わるでしょう。Ryzen AI Max+ PRO 495自体がRyzen AI Max PRO 400シリーズの最上位SKUであることを考えると、一般的なエントリー〜ミドルクラスのMini PCとは明確に異なる高価格帯になる可能性は高そうです。
判断EVO-X2・EVO-X3を今買うべき?EVO-X5を待つべき?
EVO-X5がGeekbenchへ登場したことで、EVO-X2やEVO-X3の購入を考えている人は待つべきか迷うかもしれません。ゲームやローカルAI用途でRyzen AI Maxシリーズが必要で、すぐにPCを使いたいのであれば、現行EVO-X2・EVO-X3にも大きな性能上の魅力があります。EVO-X3でもRyzen AI Max+ 395、40CU Radeon 8060S、128GB LPDDR5X-8000を搭載しており、CPU16コア32スレッド、NPU 50TOPSという構成です。
一方、急いでいないのであればEVO-X5の正式発表を待つ価値はあります。Ryzen AI Max+ PRO 495ではCPU・GPU・NPUがそれぞれ小幅に強化されるだけでなく、最大192GBメモリへの対応が大きな違いになります。特に100GBを超えるメモリを使うローカルLLM用途では、EVO-X5の最終的なメモリ構成を確認してから判断したほうがよいでしょう。逆にゲーム中心で128GBものメモリを必要としない場合は、EVO-X5の高価格な上位構成が必ずしもコストパフォーマンスに優れるとは限りません。
Ryzen AI Max+ PRO 495のcTDPは45〜120Wです。同じ40CU GPUでも、冷却能力や電力制限によって持続クロックは変わります。EVO-X5が強力な冷却機構を採用し高い電力設定を長時間維持できるなら性能を引き出しやすくなりますが、小型筐体でTDPを抑えれば最大3.0GHzを常時ゲームで維持できるとは限りません。正式発表後は「Radeon 8065S搭載」というスペックだけでなく、TDP設定と冷却構造まで確認したいところです。
Q&Aよくある質問
総括まとめ|Geekbench登場で次期EVOシリーズの存在が濃厚に
GMKtecの未発表Mini PC「EVO-X5」がGeekbenchへ登場しました。登録された試作機はRyzen AI Max+ PRO 495を搭載し、16コア32スレッド・最大5.24GHz前後で動作しています。GPUには40CUのRadeon 8065Sを搭載し、Geekbench 6 Vulkanで103,729を記録しました。メモリは約128GBです。
Ryzen AI Max+ PRO 495はAMDのRyzen AI Max PRO 400シリーズ最上位モデルで、最大5.2GHzのZen 5 CPU、最大3.0GHzのRadeon 8065S、最大55TOPSのXDNA 2 NPU、最大192GBのLPDDR5X-8533をサポートします。従来のRyzen AI Max+ 395と比べるとCPU・GPU・NPUはいずれも小幅な強化ですが、最大メモリ容量が192GBへ拡大する点は、ローカルLLMや大規模AIモデルを動かすユーザーにとって大きな意味があります。一方、今回確認できたEVO-X5は128GB構成で、市販モデルに192GB版が用意されるかは分かっていません。
2026年8月16日時点ではGMKtec日本公式サイトにEVO-X5は掲載されておらず、価格、発売日、筐体、SSD構成、OCuLinkの有無なども未発表です。GMKtecがEVO-X3にも同じRyzen AI Max+ PRO 495を投入する計画を以前報じられていたこともあわせると、GMKtecがGorgon Haloプロセッサーを軸にラインナップを再編している可能性があります。
GMKtecの未発表Mini PC「EVO-X5」がGeekbenchに登場しました。CPUはRyzen AI Max+ PRO 495(16コア32スレッド・最大5.2GHz)、GPUはRadeon 8065S(40CU・最大3.0GHz)、メモリは約128GB(プラットフォーム対応は最大192GB)で、Geekbench 6 Vulkanスコアは103,729でした。現行EVO-X2・EVO-X3のRyzen AI Max+ 395からの強化版で、発売日・価格・筐体はいずれも未発表です。GMKtecはEVO-X3にも同チップを投入する計画も別途報じられています。



