エレコムVM800は2026年でも買いか|白は直販7,678円、UWBと2.4GHzの違いをSteelSeries新型と比較
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白は直販7,678円の在庫限定。UWBは速さより混雑を避けるための方式
エレコムの「V custom VM800」は、多くのワイヤレスマウスが使う2.4GHz帯ではなく、UWB(超広帯域無線、7.25〜9.30GHz)でPCとつなぐゲーミングマウスです。発売は2025年9月下旬ですが、2026年9月29日にSteelSeriesが同じUWBを使う「Sensei Pro」「Rival Pro」を発表し、1年前に出たVM800を今買うか、新型を待つかで迷う人が出てきました。
UWBのマウスを今すぐ使いたいなら、VM800は買ってよい製品です。2026年10月6日時点のエレコム直販価格は、ブラックが16,980円、在庫限定のホワイトがアウトレットで7,678円(どちらも税込)。発売時の店頭実勢価格19,980円と比べて、ブラックは3,000円、ホワイトは12,302円安くなっています。
ただしUWBは2.4GHzより「速い」方式ではなく、混み合う2.4GHz帯を避けて8,000Hzの通信を安定させるための方式です。電波が届くのは最長約1.5mで、8,000Hzでの電池の持ちは仕様に書かれていません。今の2.4GHzマウスで途切れもカクつきもない人や、レシーバーを机の上に置けない人は、替えても違いを感じにくいでしょう。
目次
結論先に結論|VM800を今買ってよい人、ほかを選ぶべき人
- ヘッドセットやキーボードなど2.4GHzの無線機器が多く、マウスが途切れたりカクついたりする
- レシーバーをマウスから1.5m以内の机の上に置ける
- UWBと8,000Hzを1万円以下で試したい(在庫限定のホワイトは7,678円)
- 電池が切れそうなときはケーブルをつないで有線で使い続けたい
- 今の2.4GHzマウスで途切れがなく、1,000Hzで満足している
- PCを机の下に置いていて、レシーバーを手元まで出せない
- 8,000Hzで長時間遊ぶので充電の手間を減らしたい(交換式電池2本のSensei Proの国内発表を待つ)
- 左手で使う(VM800は右手用の左右非対称形状)
価格価格|発売時19,980円から、ホワイトは直販7,678円に
VM800にはMサイズ(約59g)と、ひと回り大きいLサイズ(VM800L、約64g)があり、それぞれにブラックとホワイトがあります。センサー、接続方式、電池などの仕様はサイズと色で変わらず、違うのは大きさと重さだけです。
| 型番 | 色・サイズ | 重量 | エレコム直販の価格 | 製品ページの表示 |
|---|---|---|---|---|
| M-VM800BK | ブラック・M | 約59g | 16,980円 | 発売中 |
| M-VM800WH | ホワイト・M | 約59g | 7,678円(アウトレット) | 在庫限定 |
| M-VM800LBK | ブラック・L | 約64g | 16,980円 | 発売中 |
| M-VM800LWH | ホワイト・L | 約64g | 7,678円(アウトレット) | 在庫限定 |
発表時の価格は店頭実勢価格19,980円で、2025年9月9日〜17日の予約期間だけ16,980円で売られていました。ブラックは今もその予約特価と同じ価格です。
ホワイトはエレコムの製品ページで「在庫限定」と表示され、直販ではアウトレットとしてブラックの半額以下になっています。在庫がなくなれば終わる価格なので、色にこだわらなければ、VM800をいちばん安く買えるのは今のホワイトです。価格は10月6日に確認したもので、変わることがあります。

出典:エレコム ニュースリリース(2025年9月9日)、エレコム「M-VM800WH」製品ページ(価格はエレコムダイレクトショップで2026年10月6日に確認)
UWBUWBとは|2.4GHzより速いのではなく、混んでいない帯域を使う

2.4GHz帯は、Wi-Fi、Bluetooth、ワイヤレスのヘッドセットやキーボードが同じ帯域を分け合っています。その幅は2,400〜2,483.5MHzの83.5MHzしかありません。
VM800が使う7.25〜9.30GHzは、幅にすると2,050MHzです。単純に割ると2.4GHz帯の約25倍の広さで、エレコムも「20倍以上」としています。周りの2.4GHz機器と周波数が重ならないので、無線機器が多い机でも8,000Hz分のデータを送り続けやすくなります。
無線チップはSPARK Microsystemsの「LE-UWB」で、VM800はBluetoothや2.4GHzでの接続に対応していません。つなぎ方はUWBか、付属ケーブルでの有線の2つだけです。
一方で、UWBでなければ低遅延にならないわけではありません。Razer Viper V4 Proは2.4GHzの「HyperSpeed Wireless Gen-2」で無線8,000Hzに対応し、Razerはマウスの動きの遅延を0.36msとしています。エレコムがVM800で掲げる応答時間は500μs(0.5ms)以下です。どちらもメーカーの公称値で、測り方が同じとは限らないため、この2つの数字で優劣は付けられません。
SteelSeriesがSensei Pro/Rival ProでUWBを選んだ理由も同じで、2.4GHzがポーリングのデータを取りこぼすと、カーソルの動きが飛び、クリックが遅れるという問題です。2社がUWBに求めているのは、最高速度より、8,000Hzを途切れさせない安定性です。
出典:エレコム「VM800」製品特設ページ、SPARK Microsystems プレスリリース(2025年9月10日)、Razer「Viper V4 Pro」日本語製品ページ、SteelSeries「Sensei Pro/Rival Pro」製品ページ
遅延True 8Kの中身|1,000Hzとの差は平均0.44ms
True 8Kは、マウス本体・レシーバー・PCのあいだを、すべて8,000Hzでやり取りするというエレコムの呼び方です。8,000Hzなら0.125msごとに1回、1,000Hzなら1msごとに1回、マウスの動きがPCに届きます。
| ポーリングレート | 報告の間隔 | 次の報告までの平均待ち | 240fpsの1フレーム(約4.17ms)に占める割合 |
|---|---|---|---|
| 1,000Hz | 1ms | 0.5ms | 約12% |
| 2,000Hz | 0.5ms | 0.25ms | 約6% |
| 4,000Hz | 0.25ms | 0.125ms | 約3% |
| 8,000Hz | 0.125ms | 0.0625ms | 約1.5% |
※平均待ちは、マウスを動かした瞬間が報告の間隔のどこにあっても同じ確率だとして、間隔の半分で計算しています。センサーやゲーム側の処理など、ほかの遅延は含みません。
1,000Hzから8,000Hzに上げて縮むのは、平均で約0.44ms、最大でも0.875msです。240fpsで遊ぶなら1フレームの約1割、144fpsなら1フレーム(約6.94ms)の6%ほどにあたります。差が意味を持つのは、高いフレームレートで撃ち合うゲームを詰めたい人です。
ポーリングレートを上げるほど、PCのCPU使用率とマウスの電池の消費は増えます。8,000Hzにしてからゲームのフレームレートが落ちたり、カクついたりする場合は、8000Hzマウスでゲームがカクつく原因と直し方の手順でCPU側の負荷を確かめてください。
VM800は、動きを報告する回数(ポーリングレート)とは別に、左右クリックを読み取る回数(ボタンスキャンレート)も1,000〜8,000Hzから選べます。どちらも初期設定は8,000Hzです。ただしボタンスキャンレートの上限はポーリングレートに連動するので、ポーリングレートを2,000Hzに下げると、クリックの読み取りも2,000Hzまでになります。
弱点弱点|届くのは約1.5m、8,000Hzの電池時間は仕様に記載なし
今使っている2.4GHzのマウスが途切れるのは、受信機の近くにあるUSB 3.0の機器や外付けSSDが原因のこともあります。その場合は受信機を離すだけで直り、買い替えは要りません。切り分けの手順はUSB 3.0とワイヤレスマウスの電波干渉にまとめています。
比較比較|SteelSeries Sensei Pro・Viper V4 Pro・PRO X3 SUPERSTRIKEとの違い
同じUWBのSensei Proと比べると、VM800は有線で使えることと国内で今買えることが強みで、電池の運用では劣ります。2.4GHzの上位機と比べると、軽さとセンサーの上限では負け、価格で1万円以上安くなります。
| 項目 | エレコム VM800 | SteelSeries Sensei Pro | Razer Viper V4 Pro | ロジクールG PRO X3 SUPERSTRIKE |
|---|---|---|---|---|
| 無線方式 | UWB(7.25〜9.30GHz) | UWB(6.4〜9.056GHz) | 2.4GHz(HyperSpeed Wireless Gen-2) | 2.4GHz(LIGHTSPEED) |
| 有線接続 | 可 | 不可(接続はUWBのみ) | 可 | 可(有線でも8,000Hz) |
| サイズ(長さ×幅×高さ) | 約122×66×41mm(L 約130×70×43mm) | 125.6×66.5×38.6mm | 127.1×63.9×39.9mm | 125×63.5×40mm |
| 重量 | 約59g(L 約64g) | 53g(Mini 49g) | 49g | 59g |
| センサー | PAW3950DM(30,000DPI・750IPS・50G) | TrueMove 42K Pro(42,000DPI・800IPS・70G) | Focus Pro 50K Gen-3(50,000DPI・930IPS・90G) | HERO 2(48,000DPI・930IPS・90G) |
| 公称の電池の持ち | 約100時間(1,000Hz)、8,000Hzは記載なし | 1本16時間(8,000Hz)、交換式2本付属 | 最大180時間(1,000Hz) | 135時間以上 |
| 国内価格 | 16,980円(白は7,678円) | 10月末ごろ発表予定(米国179.99ドル) | 26,980円 | 32,450円(10月15日発売) |
※VM800はエレコム直販、Viper V4 ProはRazer公式、PRO X3 SUPERSTRIKEはロジクールGストアの価格(いずれも税込)。
いちばん近いライバルのSensei Proは、電池の運用で8,000Hzを使い続ける設計です。8,000Hzでは1本16時間ですが、2本を差し替え、使っていない1本を受信機を兼ねるベースステーションで充電できます。さらに8回送るごとに1回余分にデータを送る「9K Over-Polling」と、センサーの報告を1,000〜4,000Hzに下げてもクリックは8,000Hzのまま送る「SuperSync」で、8,000Hzを崩さない工夫を重ねています。VM800はクリックの読み取りがポーリングレートに連動するので、動きの報告だけを下げて電池を節約し、クリックは8,000Hzのまま、という使い方はできません。一方でSensei Proは接続方式がUWBだけで、本体にケーブル端子がなく、有線では使えません。
日本で買えるかどうかにも差があります。日本でUWBに使えるマイクロ波帯は3.4〜4.8GHzと7.25〜10.25GHzで、屋外でも使えるのは7.25〜9.0GHzだけです。VM800の7.25〜9.30GHzはこの範囲に収まる国内向けの製品です。SteelSeriesが公表した6.4〜9.056GHzは、6.4〜7.25GHzの部分が日本の割り当ての外にあり、2026年10月6日時点で、日本向けにどの周波数を使うかは公表されていません。国内の価格と発売日も未発表で、SteelSeries Japanは日本でも発売する予定で、詳細を10月末ごろに知らせるとしています。国内発売の見通しと電波のルールはSteelSeries Sensei Pro/Rival Proの日本発売はいつ?で詳しく扱っています。
UWBにこだわらないなら、2.4GHzの上位機でも8,000Hzは使えます。Viper V4 Proは49gと軽く、センサーの上限も高い一方、価格はVM800のブラックより1万円高い26,980円です。PRO X3 SUPERSTRIKEは、マイクロスイッチの代わりに押し込み量を検知する「HITS」でクリックが反応する深さを10段階で変えられる点と、有線でも8,000Hzを使える点が強みで、ロジクールGストアの価格は32,450円です。違いはロジクールG PRO X3 SUPERSTRIKEとPRO X2の違いで比べています。
VM800を選ぶ理由は、UWBのマウスを国内で今すぐ、2万円を切る価格で使えることです。軽さやセンサーの上限、電池の持ちでは、新しい上位機のほうが上です。
出典:GN「SteelSeries unleashes Sensei Pro and Rival Pro series」、総務省 電波利用ホームページ「UWB無線システム」、SteelSeries Japan公式X(2026年9月30日)、ロジクールG「PRO X3 SUPERSTRIKE」製品ページ
設定買ったら最初にすること|レシーバーの置き場所とポーリングレート
VM800の利点を引き出せるかどうかは、レシーバーの置き方と、8,000Hzをどこまで使うかで決まります。
- レシーバーは机の上、マウスパッドの奥に置き、マウスとの距離を1.5m以内にします。モニターの台座など、間に物を挟まない位置が理想です。
- 専用ソフト「EG Tool」を入れ、ポーリングレートを決めます。初期設定は8,000Hzです。CPUの負荷や電池が気になるなら、2,000Hzか4,000Hzから試します。
- ボタンスキャンレートを選びます。こちらも初期設定は8,000Hzで、上げるほど電池の消費が増えます。選べる上限はポーリングレートと同じ値までです。
- マウスパッドを替えたときは、EG Toolの「リフトオフ距離をマウスパッドに合わせて最適化する」を実行します。電池を持たせたいなら、スリープに入るまでのアイドリング時間は初期設定の5分から延ばさないようにします。
- 電池が切れそうなときは、付属ケーブルでマウスとPCを直接つなぐと有線で使えます。マウス本体のファームウェアの更新も、ケーブルでつないだ状態で行います。
FAQよくある質問
まとめまとめ|UWBを今すぐ安く試すならVM800、電池の運用重視ならSensei Proを待つ
VM800は2025年9月発売ですが、UWBで8,000Hzを安定させるという考え方は、2026年にSteelSeriesが同じ方式を採ったことで、むしろ分かりやすくなりました。2社がUWBで解決しようとしているのは、速さではなく、混み合う2.4GHz帯で8,000Hzを保てない問題です。
一方で、電波が届くのは最長約1.5m、8,000Hzでの電池の持ちは仕様に記載がなく、1,000Hzから8,000Hzに上げて縮む待ち時間は平均約0.44msです。2.4GHzのマウスで困っていない人が、乗り換えで大きな違いを得られる製品ではありません。
2.4GHzの無線機器が多い机で8,000Hzを使いたい人には、VM800は2026年でも買う価値があります。色にこだわらなければ、在庫限定のホワイトなら直販7,678円で買えます。8,000Hzで長時間遊ぶ人は、交換式電池のSensei Proの国内発表を待つのも手です。









