ロジクールG PRO X3 SUPERSTRIKEとPRO X2の違い|買い替えるべき人と、重心・135時間バッテリー・有線8,000Hz
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ストア価格差3,300円で変わるのは重心・バッテリー・有線8,000Hz
出典:ロジクール「PRO」シリーズ新製品ニュースリリース、ロジクールG「PRO X3 SUPERSTRIKE」、ロジクール「PRO X2 SUPERSTRIKE」ニュースリリース、ロジクールG「PRO X2 SUPERSTRIKE」、Logitech Blog「Logitech G Marks 10 Years of PRO」、TechRadar「Pro X3 Superstrike」、TechPowerUp「Logitech G Pro X2 Superstrike Review」、KitGuru「Logitech G Pro X2 Superstrike Review: Three Months Later」にもとづきます(2026年9月27日確認)。
ロジクールは2026年9月24日、競技向けの「PRO」シリーズから、ワイヤレスゲーミングマウス「PRO X3 SUPERSTRIKE」を発表しました。2026年2月に発売されたPRO X2 SUPERSTRIKEの後継で、発売は10月15日、ロジクールオンラインストア価格は32,450円です。カラーはブラックとピンクの2色です。
X2 SUPERSTRIKEは、左右のクリックに「HITS(ハプティック誘導トリガーシステム)」を載せたマウスです。HITSはボタンの押し込み量を連続的に検知する仕組みで、クリックが反応する深さや、指を戻したときにすぐ入力を切るラピッドトリガーを調整できます。X3もこのHITSを受け継ぎ、アクチュエーションポイント10段階、ラピッドトリガー5段階、クリック感を再現するハプティック6段階という調整幅はX2と同じです。
X2の発売からわずか7か月での後継です。X3で変わったのは、クリックそのものよりも、その周りです。X2は重さが前側に偏っていましたが、X3は重心をセンサーの中央に寄せました。新しいチップ「NxLOGI」でバッテリーは90時間から135時間に伸び、有線接続時のレポートレートも1,000Hzから8,000Hzに上がっています。X2から乗り換えるべきか、これから買うならどちらかを、仕様の差から整理します。
目次
結論先に結論|X2から買い替えるべきか
X2 SUPERSTRIKEを使っていて、クリックの速さに満足しているなら、買い替えを急ぐ必要はありません。HITSの調整幅はX2と同じで、クリックの反応を決める部分に数値上の差がないためです。一方で、X2の前寄りの重心が合わなかった人や、充電の回数を減らしたい人、有線のまま8,000Hzを使いたい人には、X3に替える理由があります。
- X2の前寄りの重心が手に合わなかった人
- 90時間では充電の頻度が気になっていた人
- 有線接続のまま8,000Hzで使いたい人
- これから買う人で、3,300円の差額を払える人
- X2の重さと持ち心地に不満がない人
- 無線で使っていて、充電の頻度も気にならない人
- ホワイトのマウスが欲しい人(X3はブラックとピンクのみ)
- X2がセールで値下がりしていて、差額が大きく開いている人
比較表PRO X3とPRO X2の仕様を並べる
ロジクールの国内向けの公式仕様で比べると、次のようになります。
| 項目 | PRO X3 SUPERSTRIKE | PRO X2 SUPERSTRIKE |
|---|---|---|
| ストア価格 | 32,450円 | 29,150円 |
| 発売日 | 2026年10月15日 | 2026年2月19日 |
| 重量 | 59g | 61g |
| サイズ | 63.5×40×125mm | 63.5×40×125mm |
| クリック | HITS(深さ10段階・ラピッドトリガー5段階・ハプティック6段階) | HITS(深さ10段階・ラピッドトリガー5段階・ハプティック6段階) |
| センサー | HERO 2・最大48,000DPI・930IPS・90G | HERO 2・最大44,000DPI・888IPS・88G |
| レポートレート | 最大8,000Hz(無線・有線とも) | 最大8,000Hz(有線は最大1,000Hz) |
| バッテリー | 約135時間 | 約90時間 |
| チップセット | NxLOGI(カスタムnRF54) | 記載なし |
| ボタン数 | 5個・チルトなし | 5個・チルトなし |
| カラー | ブラック・ピンク | ホワイト |
※X2の有線時のレポートレートは、X3のニュースリリースの「前モデルの1kHzから8kHzへ向上」という記述による。
本体サイズとボタン構成、HITSの調整幅は同じ数値です。形はX2と同じで、中身を組み直したモデルと考えると分かりやすいでしょう。数値が変わったのは、重量、センサーの上限、有線時のレポートレート、バッテリーの4点です。
クリックHITSの調整幅はX2と同じ
X3のクリックは、X2と同じくHITSです。一般的なマウスは、ボタンの下にあるスイッチが決まった深さで押されたときに初めて入力が入ります。HITSは押し込み量を連続的に測っているため、どの深さで反応させるか、指をどれだけ戻したら入力を切るかを自分で決められます。ロジクールは、従来のマイクロスイッチと比べてクリックの遅延を最大30ミリ秒短くできると説明しています。
ロジクールの国内の製品ページでは、X3について「内部構造と新たなチップセットでHITSを強化した」と説明しています。ただ、アクチュエーションポイント10段階、ラピッドトリガー5段階、ハプティック6段階という数字はX2と変わらず、「最大30ミリ秒」という短縮幅もX2の発表時と同じです。クリックの反応そのものがX2より速くなったと言える数値は、2026年9月27日時点では公表されていません。
X2でHITSに慣れた人なら、X3でも同じ考え方で設定できます。アクチュエーションポイントの決め方やラピッドトリガーの使い分けは、「PRO X2 SUPERSTRIKEのHITS解説」で詳しく扱っています。
重さ2g軽くなったことより、重心の変化が大きい
国内向けの仕様では、重量はX2の61gから59gに減りました。ただ、2gの差は手で持って分かるほどではありません。X3で意味が大きいのは、重さそのものより、重さの位置です。
X2は、HITSの部品がマウスの前側に集まっているため、重心が前に寄っていました。軽量化のための肉抜きは本体全体に分散している一方、HITSで増えた重さは前側に集中しているためです。ローセンシでマウスを大きく振り、何度も持ち上げて戻すプレイヤーほど、このバランスの偏りが気になります。
X3では内部の構造を見直し、重心をセンサーの中央に近づけました。この変更は、X2を「前が重い」と感じたプロ選手の声を受けたものです。X2で持ち上げたときの傾きが気になっていた人にとっては、スペック表の数字以上に違いを感じやすい部分です。
なお、ロジクールのグローバルのブログでは、X3の重量を「59g(欧州・中東・アフリカ向けは61g)」と書いています。海外のレビューや比較記事で「重さはX2と同じ61g」と紹介されているのはこのためで、国内で買えるモデルの重量は59gです。
ソールも変わり、大型のPTFEソールの縁を丸く加工して、マウスパッドへの引っかかりを抑えたとしています。X2の黒いソールは滑りが良いとは言えなかったので、X2で社外ソールに貼り替えていた人は、X3では標準のまま試してみる価値があります。
バッテリーバッテリーは135時間、有線でも8,000Hzに
X3は、ロジクールのPROシリーズのマウスで初めて、新しいチップセット「NxLOGI」を載せました。ロジクールによると、X2と比べて消費電力を50%減らしており、バッテリーは約90時間から約135時間へ、45時間長くなりました。国内のニュースリリースでは、ワイヤレス通信の遅延を減らしたとも説明していますが、X2と比べて何ミリ秒短くなったかは公表されていません。1日4時間使うなら、X2は約22日、X3は約33日で充電が必要になる計算です。
ただし、どちらの数値もロジクールの公称値です。8,000Hzで使ったり、ハプティックを強めに設定したりすると、実際の駆動時間は大きく短くなります。X2は8,000Hzに設定すると約19時間で、X3の8,000Hz時の駆動時間は発表されていません。8,000HzはPC側の処理も増えるため、ゲームによってはフレームレートが下がることもあります。気になる場合は「8000Hzマウスでゲームがカクつく原因と直し方」を確認してください。
もう一つの変更が、有線接続時のレポートレートです。X2はUSBケーブルでつなぐと最大1,000Hzまででしたが、X3は有線でも最大8,000Hzで動きます。無線のLIGHTSPEEDは、どちらも最大8,000Hzです。
X2では、バッテリーが切れかけてUSBケーブルで充電しながら遊ぶと、そのあいだは1,000Hzに下がっていました。X3はケーブルで充電しながらでも8,000Hzを保てます。どちらもワイヤレス充電の「POWERPLAY 2」(別売)に対応しており、こちらを使えば無線のまま充電できるので、この差が効くのはケーブルで充電する人や、無線の混信を避けて有線のまま使う人です。
価格X2との差は3,300円、白が欲しいならX2
X3のロジクールオンラインストア価格は32,450円で、X2の29,150円より3,300円高くなりました。ただし、これはストア価格どうしの差です。X2は販売店によってストア価格より安く売られていることが多く、実際に払う金額の差はこれより開くことがあります。海外でも値上げは同じで、米国の価格は199.99ドルと、X2より20ドル高く設定されています。
3,300円の差で手に入るのは、重心の改善、45時間長いバッテリー、有線8,000Hz、センサーの上限の引き上げです。センサーは最大48,000DPI・930IPSになりましたが、X2の44,000DPI・888IPSでも実際のゲームで上限に届くことはまずないため、ここは選ぶ理由になりません。
カラーにも違いがあります。X2は国内ではホワイトのみで、X3はブラックとピンクです。X3にはホワイトがないため、白いマウスで揃えたい人は、X2を選ぶことになります。
保証期間にも注意が必要です。X2は通常モデル(G-PPD-004WL-STRK)が2年保証、末尾に「d」が付くモデル(G-PPD-004WL-STRKd)が1年保証です。X3も通常モデルのG-PPD-X3-STRK-MB(ブラック)とPE(ピンク)が2年保証で、末尾が「d」「da」のモデル(MBd・MBda・PEd・PEda)は1年保証です。ロジクールのオンラインストアでは、X3は2年保証の通常モデルだけを販売しています。どちらのマウスでも、安い出品を見つけたら型番の末尾を確かめてください。
判断X2ユーザーと、これから買う人の選び方
X2を使っている人は、X2のどこに不満があるかで決めてください。クリックの速さと操作感に満足しているなら、HITSの仕組みは同じなので買い替えは必要ありません。持ち上げたときの前のめりな感覚や、充電の頻度、有線時の1,000Hzのどれかが気になっていたなら、X3はちょうどその部分を直したモデルです。
これから買う人は、実際の差額が数千円程度ならX3を選ぶのが無難です。同じクリック機構で、重心とバッテリーが改善されたモデルが3,300円の差で買えるなら、あえて旧モデルを選ぶ理由は多くありません。
ただし、X2はX3の発売後もしばらく併売されると、ロジクールの担当者は海外メディアに答えています。X3の発売でX2の値下がりが進めば、差額はさらに開きます。X2がセールで大きく値下がりしているなら、X2を選ぶ価値は十分にあります。クリックの性能は同じなので、無線で使う前提で重心の違いが気にならないなら、X2で困る場面は多くありません。
マウスのクリック遅延の測り方は、メーカーによって測定区間が違い、数値をそのまま比べることはできません。HITSを含むクリック遅延の比べ方は「Finalmouse Starlight Xの「最速クリック」の測定方法」で整理しています。多ボタンのマウスとどちらにするか迷っているなら、同じ日に発売される「G502 X PLUS新モデルとの比較」も参考になります。SUPERSTRIKE以外も含めて形や重さから選び直したい人は、「ゲーミングマウスの選び方」で持ち方ごとの目安をまとめています。
購入先PRO X3とPRO X2の購入先
X3は10月15日発売で、ロジクールのオンラインストアとAmazon.co.jpで予約を受け付けています。いますぐ手に入れたい人や、ホワイトが欲しい人、値下がり次第で前モデルを狙いたい人は、同じHITSを載せたX2が候補です。どれも保証期間を確かめてから選んでください。
FAQよくある質問
まとめまとめ|3,300円は重心とバッテリーに払うもの
PRO X3 SUPERSTRIKEは、X2と同じ形とHITSの調整幅を保ったまま、重心を中央に寄せ、バッテリーを135時間に伸ばし、有線でも8,000Hzを使えるようにしたモデルです。ストア価格は32,450円で、X2とのストア価格の差は3,300円です。
その差額で変わるのは、クリックの速さではなく、持ち上げたときのバランスと、充電の手間と、有線で使うときの自由度です。X2に不満がないなら買い替えは不要で、これから買うなら実際の差額が小さいうちはX3が無難です。X2が大きく値下がりしたり、ホワイトが欲しかったりするなら、X2を選んでもクリックの性能で損をすることはありません。
PRO X3 SUPERSTRIKEは10月15日発売で、ストア価格は32,450円です。HITSの調整幅と本体サイズはX2と同じで、重心を中央へ寄せて59gになり、バッテリーは約135時間に伸び、有線でも最大8,000Hzに対応しました。X2とのストア価格の差は3,300円です。X2に不満がなければ買い替えは不要で、新規なら実際の差額が小さいうちはX3、ホワイトや大幅値下げを狙うならX2を選んでください。




