ROG Falchion Ace 75 HEは買い?HFX V2とV2Xの違い|Xスタビライザーに約5,000円の差を払う価値は【2026年】
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HFX V2とV2X、約5,000円の差の中身
ASUSの75%磁気式ゲーミングキーボード「ROG Falchion Ace 75 HE」には、2月発売のHFX V2モデルと4月に追加されたHFX V2Xモデルがあります。ASUS Storeではどちらも35,180円ですが、ツクモやドスパラではV2が24,855円、V2Xが30,200円で、V2の方が5,345円安く売られています(ブラック・10月6日時点)。どちらを買えばよいのでしょうか。
8000Hzのポーリングレート、0.1〜3.5mmを0.01mm刻みで変えられる作動点、ラピッドトリガー、Speed TapはV2とV2Xで共通です。違うのはスイッチだけで、V2Xは押し始め30gf・底打ち45gfとV2より2gf・4gf軽く、中空四角ステムとXスタビライザーでキーキャップの端を押したときのぐらつきを抑えます。
価格を優先するならV2、軽いキーと端を押したときの安定を重視するならV2Xです。V2Xにしても入力が速くなるわけではないので、速さを理由に差額を払う必要はありません。どちらも英語配列・有線専用である点は、購入前に確認してください。
目次
結論価格ならV2、軽さと安定ならV2X
- 実売で約5,000円安い方を選びたい
- V2Xより少し重い32gf・49gfの押し心地が好み
- 8000Hzとラピッドトリガーが目当てで、打鍵感にはこだわらない
- 30gfの軽いキーで長時間WASDを操作したい
- キーの端や斜めから押す癖がある
- 差額が5,000円前後なら打鍵感に払ってよい
違いV2とV2Xで変わるのはスイッチだけ

ASUSが公開している両スイッチの仕様では、入力の速さや設定の細かさに関わる項目は同じで、差は荷重とステムの構造に集まっています。
| 項目 | HFX V2 | HFX V2X |
|---|---|---|
| 国内発売 | 2026年2月13日 | 2026年4月24日 |
| 押し始めの荷重 | 32gf | 30gf |
| 底打ちの荷重 | 49gf | 45gf |
| キーストローク | 3.5mm | 3.5mm |
| 作動点の設定 | 0.1〜3.5mm・0.01mm刻み | 0.1〜3.5mm・0.01mm刻み |
| ポーリングレート | 最大8000Hz | 最大8000Hz |
| ステム | 十字型・スナップフィット・壁付き | 中空四角ステム+Xスタビライザー |
| キーキャップ | 十字型の市販品の多くに対応 | 十字型・プランジャー型に対応 |
| ASUS Store価格 | 35,180円 | 35,180円 |
※ASUS公式の製品ページ・ROGスイッチ解説ページ・ASUS JAPANのプレスリリースに記載された仕様です。価格は2026年10月6日時点のASUS Storeの表示です。
本体はV2・V2Xとも同じです。320×145×35mm・870g(本体のみ)の75%英語配列で、USB 2.0(Type-C)の有線接続、PORONとシリコン各3層の6層静音構造、ダブルショットPBTキーキャップ、専用キャリーケースが付きます。カラーはブラックとホワイトで、6月26日にはLava Red(V2・V2Xの両方)が加わりました。
型番はV2が「M705 ROG FALCHION ACE 75HE/BK/V2/US/PBT」(店によっては「75HE/BK/PBT」)、V2Xが「M705 ROG FALCHION ACE 75HE/BK/V2X/US/PBT」で(いずれもブラック)、品番はV2が90MP047H、V2Xが90MP047Iで始まります。通販では商品名か型番に「V2X」が入っているかで見分けてください。
荷重V2Xは2gf・4gf軽く、他社の磁気スイッチより軽い部類
V2Xの押し始め30gfはV2より2gf、底打ち45gfは4gf軽い数字です。前世代のROG HFXスイッチは40gf・55gfだったので、ROGの磁気スイッチは世代ごとに軽くなっています。
他社と比べても、V2の32gfの時点で軽い部類です。Wooting 80HE+のLekker Tikken Mediumは押し始め42gf・底打ち54gf、ATK RS7 Airのスイッチは公称35+5gfで、V2Xはさらにその下にあります。
軽いキーは力を抜いたまま切り返しがしやすい反面、指を置いているだけで沈み込みやすくなります。作動点を浅くするほど影響が大きいため、V2Xで意図しない入力が出たら作動点を少し深くしてください。移動キーの作動点は0.4〜0.7mm、ラピッドトリガーの感度は0.2〜0.5mmを起点にし、そこから詰める決め方はラピッドトリガーのおすすめ設定で解説しています。
構造Xスタビライザーはキーの端を押したときのための構造
V2Xで大きく変わったのは、軽さよりもステムの構造です。ステムを中が空いた四角形にし、スイッチの中にX字型のスタビライザーを組み込んで、キーキャップのどこを押しても同じ押し心地になり、ガタつかずに入力できるようにしています。
このスタビライザーは、スペースキーやShiftキーの下にある長いキー用の部品とは別物で、1個1個のスイッチの中にあります。ゲーム中のWASDは、指が毎回キーの中心に落ちるとは限りません。キーの端を押すとキーキャップが傾き、ステムが斜めに沈もうとします。この傾きを抑え、どこを押しても同じように沈むようにするのがV2Xの狙いです。
V2もぐらつき対策は持っていて、スナップフィット構造と壁付きのステムでキーの揺れを抑えています。V2Xはそこからステムの形を変え、端を押したときの沈み方をそろえる方向に進めたスイッチです。どれだけ違いを感じるかは手の置き方で変わり、キーの中心を押す癖がある人ほど差は小さくなります。
中空四角ステムになっても、キーキャップの互換性は保たれています。V2Xは十字型とプランジャー型の両方のキーキャップに対応するため、市販のキーキャップに付け替えたいことはV2を選ぶ理由になりません。
速さV2Xにしても入力は速くならない
8000Hzのポーリングレート、0.1〜3.5mmの作動点、0.01mm刻みの調整、ラピッドトリガー、Speed TapはV2とV2Xで同じです。名前から「速くなった上位版」と考えがちですが、ASUSが公開している数字の中に、V2XがV2より速いことを示すものはありません。ROGのスイッチ解説では、磁石を大きくして精度と応答性を高めた点がV2とV2Xの両方の特徴として挙げられており、V2Xだけの改良ではありません。
8000Hzの「0.125ms」も読み方に注意が要ります。これはキーボードがPCへ状態を報告する間隔で、1000Hzなら1ms、8000Hzなら0.125msごとになるという意味です。ASUSの測定では、8000Hzでも遅延は0.7msです。作動点を0.1mmに設定し、ソレノイドがキーキャップに触れた瞬間から作動点に届いて信号が出るまでを測った数字で、スイッチが沈む時間と本体の処理が含まれます。
Razerの測定ではHuntsman V3 Pro TKL 8KHzの遅延は平均0.48msですが、これはスイッチが作動してからPCのUSBポートに信号が届くまでの時間で、キーが沈む時間を含みません。キーキャップに触れた瞬間から測るASUSの0.7msとは測り始めが違うため、2つを並べてどちらが速いとは言えません。0.01mm刻みも設定できる細かさを示す数字で、V2Xだけの機能でもありません。
本体ホイールとGear Linkで設定は本体とブラウザで完結

Falchion Ace 75 HEの使い勝手を左右するのは、スイッチよりも設定の手段です。本体のトグルでラピッドトリガーをソフトなしでオン・オフでき、右上のホイールを押して作動点とラピッドトリガー感度を切り替え、回して値を変えます。今の設定はF列の上のライトバーに表示され、1目盛りが0.1mmです。
細かい設定は、インストール不要のWebアプリ「Gear Link」で行います。対応ブラウザはGoogle Chrome・Microsoft Edge・Operaです。ラピッドトリガーは初期設定ではWASDだけに効くので、ほかのキーにも使いたい場合はGear Linkで対象を変えます。マルチファンクションボタンとタッチパネルでは、音量やメディア操作、ライティングを変えられます。
75%配列ながら横幅は320mmで、65%配列だった旧モデル「ROG Falchion Ace HFX」(315×115×35mm)から5mmしか広がっていません。奥行きが30mm伸びた分でF1〜F12の列が加わり、マウスを動かす左右のスペースはほぼそのままで、Fキーを単独で押せるようになりました。重さは643gから870gに増えています。
注意点英語配列・有線専用・中央磁石のスイッチは非対応
国内で発売されたモデルは、V2・V2X・全カラーとも英語配列(US)で、日本語配列はありません。日本語配列の記号位置に慣れている人は、仕事用と兼ねる前に配列を確認してください。接続はUSBの有線だけで、無線には対応しません。
ホットスワップに対応していますが、挿せるスイッチは限られます。ROGのスイッチは磁石を側面に置いた設計で、磁石が中央にある一般的な磁気スイッチとは互換性がありません。他社製で使えるのは、TTCの「Golden Magnetic HE Switch」のようにROG HFX V2対応をうたう側面磁石のスイッチです。メカニカル式のように好きなスイッチを選べるわけではありません。
ROG HEプラットフォームの磁気スイッチは対応キーボード間で共通に使える設計ですが、2026年10月6日時点で、ASUS StoreとAmazon.co.jpにHFX V2Xスイッチの単品は並んでいません。V2を買って後からV2Xに替える選び方は、今のところ前提にできません。
付属品はキャリーケースのほか、キーキャップ引き抜き具、交換用のCtrlキーキャップ、L字コネクターのUSBケーブル(Type-C to Type-A)です。スイッチ用の引き抜き工具とリストレストは付属しないので、スイッチを交換したい人やパームレストを使う人は別に用意してください。
規約Speed TapはCS2の公式サーバーでは切っておく
Speed Tapは、AとDのような反対方向のキーが同時に押されたとき、後から押した方を優先して先の入力を自動で離す機能です。初期状態はオフで、Fn+Caps Lockを1秒長押しすると有効になり(キーが白く点滅)、もう一度押すと無効になります(赤く点滅)。初期設定の対象はAとDです。ROGのキーボードにはFn+Tabで切り替えるモデルもあるため、Fn+Capsで反応しないときはFn+Tabも試してください。
Counter-Strike 2では、Valveが2024年8月20日(日本時間)に、1つの入力で複数の操作を自動化すること(スクリプトでもハードウェアでも)を認めないと告知し、Valve公式サーバーで疑わしいプレイヤーを試合からキックするとしました。キーボードに「Snap Tap」のような入力自動化機能がある場合は、試合に入る前に無効にするよう案内しています。Speed Tapは同じ種類の機能なので、CS2の公式マッチではオフにしてから入ってください。
Valveの告知が名指ししているのは同時押しを自動で処理する機能で、ラピッドトリガーには触れていません。Speed Tapを切っても、作動点の調整やラピッドトリガーはそのまま使えます。
比較Razer・Wooting・安い磁気式との違い
他の候補と並べると、Falchion Ace 75 HEの強みは本体だけで設定を変えられる操作系と、75%の横幅の短さです。日本語配列や安さを優先するなら、別の選択肢があります。
| 製品 | 価格 | 配列・サイズ | 選ぶ理由 |
|---|---|---|---|
| ROG Falchion Ace 75 HE(V2) | 24,855円〜 | 75%・英語 | 本体のホイールとトグルで作動点を変えられる |
| ROG Falchion Ace 75 HE(V2X) | 30,200円〜 | 75%・英語 | 同じ本体に軽いスイッチとXスタビライザー |
| ASUS TUF Gaming K4 Magnetic | 16,980円 | 75%・英語 | 8000Hz・ラピッドトリガー・Speed Tapを安く。ROG HEのスイッチとは互換性なし |
| Razer Huntsman V3 Pro TKL 8KHz | 36,980円 | テンキーレス 日本語/英語 | 日本語配列を選べるアナログ光学式 |
| Wooting 80HE+ | 199.99〜289.99ドル | 80% | Wootilityの設定と選べるスイッチの多さ。作動点は0.1mm刻み |
| ATK RS7 Air | 13,480円 | 75%・英語 | 8000Hzとラピッドトリガーを1万円台前半で |
※国内製品は税込で、Falchion Ace 75 HEはツクモ・ドスパラ、RazerはRazer公式ストア、ATK RS7 Airはパソコンショップ アークの2026年10月6日時点の価格です。TUF Gaming K4 Magneticは発売時の市場想定価格、Wooting 80HE+は公式の米国価格(税別)です。
日本語配列が必要ならRazer Huntsman V3 Pro TKL 8KHzが候補に残ります。Razer公式の価格は36,980円でFalchion V2Xの実売より6,780円高い一方、テンキーレスの日本語配列を選べます。Huntsman V3 Pro TKL 8KHzの詳しい仕様はSentinels Editionとの比較で扱っています。
8000Hzとラピッドトリガーだけが目的なら、ATK RS7 Air(13,480円)や同じASUSのTUF Gaming K4 Magnetic(16,980円)でも足ります。Falchion Ace 75 HEとの差は、本体のホイールとタッチパネル、6層の静音構造、キャリーケース、ROGの磁気スイッチを差し替えられるホットスワップといった作りの部分です。
Wooting 80HE+は、Wootilityでの細かな設定と選べるスイッチの多さが強みです。購入はWootingの公式ストアからの海外通販です。
価格実売の差は約5,000円、ASUS Storeは同額
| 販売店 | V2(ブラック) | V2X(ブラック) |
|---|---|---|
| ASUS Store | 35,180円 | 35,180円 |
| ツクモ | 24,855円 | 30,200円 |
| ドスパラ | 24,855円 | 30,200円 |
| ヨドバシ.com | 27,340円 | 33,220円 |
※2026年10月6日時点の税込価格です。ヨドバシ.comは10%のポイント還元があります。ドスパラのホワイトはV2が26,752円、V2Xが31,251円で、色によって価格が違う店もあります。
ブラックどうしでは、PCショップや量販店でV2がV2Xより5,345〜5,880円安く、ASUS Storeの35,180円で買う価格面の理由はありません。購入時は同じ店・同じ色どうしで比べてください。
差額を払う価値があるかは、V2Xの軽さとXスタビライザーに何を求めるかで決まります。入力の速さは変わらないので、差額はそのまま打鍵感の代金です。毎日長時間WASDを押す人や軽いキーが好きな人には払う意味があり、キーの重さにこだわりがない人はV2で十分です。
購入先V2とV2Xの購入先
V2とV2Xは見た目が同じで、商品名のスイッチ名(「ROG HFX V2」か「ROG HFX V2X」か)だけが手がかりです。注文前に型番の「V2X」の有無と色を確かめてください。
FAQ購入前によくある質問
まとめ差額は打鍵感の代金、速さで選ばない
ROG Falchion Ace 75 HEのHFX V2とV2Xは、8000Hz・0.01mm刻みの作動点・ラピッドトリガー・Speed Tap・Gear Linkまで同じ本体を使い、スイッチだけが違います。V2Xは30gf・45gfと軽く、中空四角ステムとXスタビライザーでキーの端を押したときの安定を高めたスイッチです。
実売でV2が約5,000円安い今は、価格重視ならV2、軽いキーと安定に差額を払えるならV2Xという選び方で迷いません。英語配列・有線専用・中央磁石の磁気スイッチ非対応は両モデル共通なので、ここが合わない人はRazerやTUFを含めて比べてください。配列やサイズから選び直したい場合はゲーミングキーボードの選び方も参考になります。
入力の速さはV2もV2Xも同じです。約5,000円安いV2で足りる人が多く、30gfの軽さとキーの端を押したときの安定に価値を感じる人だけがV2Xを選べば十分です。
出典:ROG公式「ROG Falchion Ace 75 HE」製品ページ・FAQ/ROG公式「ROG Keyboard Switches」/ASUS JAPANプレスリリース(2026年2月6日)/ASUS JAPANプレスリリース(2026年4月17日)/ASUS JAPANプレスリリース(2026年6月19日)/ROG公式「ROG Falchion Ace HFX」仕様/Counter-Strike 2「Side-stepping Skill」(2024年8月20日)/TTC「Golden Magnetic HE Switch(ROG HFX V2対応)」/Razer公式「Huntsman V3 Pro Tenkeyless 8KHz」/Wooting公式「Wooting 80HE+」







