Ryzen AI Max+搭載ミニPCおすすめ比較【2026年9月版】|統合GPUの大容量メモリでゲームはどこまで動くか

(更新: 2026.10.1)
Ryzen AI Max+搭載ミニPCおすすめ比較【2026年9月版】|統合GPUの大容量メモリでゲームはどこまで動くか

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Ryzen AI Max+搭載ミニPCおすすめ比較
統合GPUの大容量メモリでゲームはどこまで動くか【2026年9月版】
AMD「Ryzen AI Max+ 395」を積んだミニPCは、グラフィックボードを載せずに128GBの大容量メモリを統合GPUと分け合えるという、これまでのゲーミングPCにはなかった構成です。手のひらサイズの筐体でどこまでのゲーム性能が出るのか、そして主要3機種のどれを選べばいいのかを、実機ベンチマークと構成の違いから整理します。
GMKtec・MINISFORUM・GEEKOM 3機種を構成で比較統合GPUはRTX 4070 Laptop級に迫る場面もメモリ帯域幅は単体GPUに劣る点に注意

出典:GMKtec公式「EVO-X2」製品ページ・GEEKOM公式「A9 Mega」製品ページ・Notebookcheck「GMKtec EVO-X2」実機レビュー・Tom’s Hardware、ドスパラ公式「GALLERIA XGR7M-R56T16G-GD」製品ページ、MSI米国公式ストア「PRO MAX EDGE AI+ 11M-006US」、ETA Prime「MSI Pro Max Edge AI+ First Look」・IT之家「FEVM FAEX2 迷你主机上架」・IT之家「零刻 GTR9 Pro 新增 锐龙 AI Max+ PRO 495 旗舰版」・IT之家「磐镭 YO2 锐龙 AI Max+ PRO 495 版迷你主机上架」・Beelink公式「GTR9 Pro」製品ページにもとづきます。価格・在庫は2026年9月3日時点、MSI PRO MAX EDGE AI+の情報は2026年9月28日時点、Beelink GTR9 Proの情報は2026年9月30日時点、Peladn YO2 495の情報は2026年10月1日時点のものです。

「グラボなしでここまでゲームが動くのか」という驚きと引き換えに、Ryzen AI Max+搭載ミニPCは、ブランドも構成も増え続けているジャンルです。同じチップを積んでいても、メモリ容量・拡張性・冷却設計で性格がはっきり分かれます。統合GPUの性能についても、メーカー公式の主張と第三者検証の数値がかみ合わない場面があり、話半分に聞いておくべき部分があります。

Ryzen AI Max+ 395を搭載するミニPCに絞って、購入の判断材料を整理します。統合GPUの技術的な仕組みそのものは内蔵GPUとAIの関係を整理した別記事で、メモリ割り当ての設定手順はVariable Graphics Memoryの設定ガイドで解説しています。ここでは、ミニPCという筐体で実際にどこまでの性能が出るか、そして今日買えるモデルはどれかを見ていきます。

GMKtec「EVO-X2」「EVO-X3」・MINISFORUM「MS-S1 Max」・GEEKOM「A9 Mega」の4機種を対象に、構成・拡張性・冷却設計の違いを整理しました。加えて、Ryzen AI Max+ 395搭載機の実機ベンチマーク値と、AMD公式の性能主張が独立検証と食い違う点も踏まえ、「結局どれくらい動くのか」「どれを選べばいいのか」に答える内容にしています。

性能感統合GPU Radeon 8060Sはどこまで戦えるか|主張と実測の両方を見る

Ryzen AI Max+ 395が積む統合GPU「Radeon 8060S」は、RDNA 3.5世代のコンピュートユニットを40基備え、最大クロックは約2,900MHzです。AMD自身は自社スライドで、17タイトルを1080p・高画質設定で計測した結果として「RTX 4070 Laptop GPUを最大68.1%上回る」(ボーダーランズ3での数値)とうたっています。ただしこの比較で使われたRTX 4070 LaptopはASUS ROG Flow Z13という薄型ノートPC搭載機で、電力設定が公称最大115Wのところ65Wに制限された状態でした。RTX 4070 Laptopが本来の電力上限で動作するノートPCと比べた場合、同じ結果になるとは限らない点は差し引いて見る必要があります。

実際には、グランド・セフト・オートV(GTA V)のようにRTX 4070 Laptopのほうが最大37%上回るタイトルもあります。AMD公式の主張がそのまま全タイトルに当てはまるわけではなく、ゲームごとの最適化状況によって順位が入れ替わる、というのが実情に近い評価です。

数字の読み方

AMD公式が示す「最大68.1%」は、あくまで条件が揃ったときの最大値です。逆にNVIDIA側が上回るタイトルも存在するため、「Radeon 8060SはRTX 4070 Laptop級」という言い方は、平均的にはおおむね近いという意味であり、すべてのゲームで上回るという意味ではありません。

GMKtec「EVO-X2」(Ryzen AI Max+ 395・メモリ64GB構成)の実機計測では、3DMarkのスコアはFire Strikeが26,889、Time Spyが11,094、Steel Nomadが2,196でした。同じ検証では18タイトルのゲーム実測も行われています。タイトル別のフレームレートは次のセクションでまとめて扱います。

フルHDであれば、重量級タイトルでも高設定で60fpsを大きく超えており、単体GPUなしでも十分に遊べる水準にあることが分かります。一方で解像度を上げるほど負荷は急に重くなるため、WQHD以上を常用したい場合は期待値を下げておいたほうが安全です。統合GPU向けにVRAM側の割り当てを増やしたい場合は、AMD Software: Adrenalin EditionのVariable Graphics Memory設定で、128GBメモリ構成なら最大96GBをGPU側へ回せます。

実測実際に何がどれくらい動くか|18タイトルのフレームレート

ここからは具体的なタイトル名で見ていきます。GMKtec「EVO-X2」の実機計測には18タイトルぶんのデータがあり、境目になるのは発売年です。2023年までのタイトルはフルHD・高設定で100fps前後が出る一方、2024年以降の重量級は50〜70fps台に落ち着きます。

タイトル設定(フルHD)平均fps
F1 24高193.1
ウィッチャー3(2023年版)高141.2
Anno 1800高107.5
バルダーズ・ゲート3高100.6
サイバーパンク2077高・FSRオフ99.7
Space Marine 2高67.5
インディ・ジョーンズ/大いなる円高65.8
モンスターハンターワイルズ中・アップスケーリングなし62.0
アバター フロンティア・オブ・パンドラ高59.0
アサシン クリード シャドウズ高57.0
黒神話:悟空高53.0
Star Wars Outlaws高44.2

フルHDで遊ぶ前提なら、ほとんどのタイトルが高設定で60fps以上に収まります。60fpsを割り込んだのは『Star Wars Outlaws』・『アサシン クリード シャドウズ』・『黒神話:悟空』・『アバター フロンティア・オブ・パンドラ』の4本で、いずれもアップスケーリングを使わない状態での数値です。ここは設定を1段下げるか、後述のFSRを入れれば届く範囲になります。

解像度を上げると急に苦しくなる

問題は解像度です。フルHDから上げたときの落ち方が、単体GPU搭載機よりも急になります。

タイトル(最高設定)WQHD4K
ウィッチャー3(2023年版)76.637.7
バルダーズ・ゲート368.432.6
サイバーパンク207754.522.2
モンスターハンターワイルズ
RT高
34.018.6
Star Wars Outlaws26.214.7
黒神話:悟空22.012.0

WQHDの最高設定で60fpsを超えたのは、2023年以前のタイトルだけでした。4Kはどのタイトルも20fps前後で、最高設定のままでは実用になりません。冒頭で触れたメモリ帯域幅の制約が、解像度を上げるほど効いてくる格好です。4K高リフレッシュレートを狙うなら、素直に単体GPU搭載機を選ぶべきという結論は動きません。

FSRを入れると評価がはっきり変わる

同じ実機計測には、アップスケーリング(FSR Quality)を入れた数値もあります。『Space Marine 2』のWQHD最高設定は26.2fpsから60.5fpsへ、『F1 24』のWQHD最高設定は38.7fpsから62.7fpsへ、『インディ・ジョーンズ/大いなる円』のWQHDは42.0fpsから54.7fpsへ伸びています。『バルダーズ・ゲート3』は4K最高設定でも32.6fpsから53.9fpsまで上がりました。統合GPUで高解像度を狙うなら、FSRの使用は前提に近い扱いになります。

RTX 4070 Laptop搭載機との直接比較

同じ実機計測では、RTX 4070 Laptop GPUを積んだミニPC「Minisforum AtomMan G7 Ti」(Core i9-14900HX)と同一条件で並べたデータも取られています。冒頭で触れたAMD公式の主張が実際どうだったのかが、ここで分かります。

タイトル・設定(フルHD)Radeon 8060SRTX 4070 Laptop
F1 24・低265269
F1 24・高193.1192.6
GTA V・高168.6181.1
サイバーパンク2077・低
FSRオフ
148.1144.7
バルダーズ・ゲート3・高100.6105.2
サイバーパンク2077・高
FSRオフ
99.796.7

差はいずれも数パーセントの範囲で、タイトルによって勝ったり負けたりするという結果です。サイバーパンク2077では統合GPU側がわずかに上回り、GTA Vとバルダーズ・ゲート3では単体GPU側が上回りました。「RTX 4070 Laptop級」という表現は、フルHDに限れば誇張ではないと言えます。ただしこれはフルHDでの話で、解像度を上げたときの落ち方までは同じではありません。

弱点メモリ帯域幅は256GB/s|「容量が多い=速い」ではない

Ryzen AI Max+ 395のメモリはLPDDR5X-8000・256bit幅で、帯域幅は256GB/sです。128GBという容量だけを見ると単体GPUを大きく上回りますが、帯域幅で見るとGDDR7を積む単体GPUには及びません。たとえばGeForce RTX 5060 Ti 16GBはGDDR7・128bit幅で448GB/sの帯域幅を持ち、容量では劣るものの転送速度ではRyzen AI Max+ 395の1.75倍です。後継のRyzen AI Max+ PRO 495ではLPDDR5X-8533に対応して帯域幅が273GB/sへ上がりますが、増加率は6.7%にとどまり、単体GPUとの差が埋まるわけではありません。PRO 495側の仕様はEVO-X5 Proの記事で整理しています。

「載せられる」ことと「速く動かせる」ことは別

大容量の共有メモリは、大きなテクスチャやAIモデルを「読み込める」という点では強みですが、読み込んだデータを高速に処理できるかどうかは帯域幅次第です。高解像度・高フレームレートを狙う用途では、容量よりも帯域幅の差が体感に直結しやすい点に注意してください。共有メモリと単体GPUのメモリ構成の違いは内蔵GPUとAI PCの関係を整理した記事でも詳しく扱っています。

比較対象モデル比較|主要4機種の構成と拡張性の違い

Ryzen AI Max+ 395搭載ミニPCは、聞き慣れない中国ブランドの製品も含めて次々と登場していますが、ここでは国内で名前を見かけることが多い4機種、GMKtec「EVO-X2」「EVO-X3」・MINISFORUM「MS-S1 Max」・GEEKOM「A9 Mega」に絞って比較します。CPU・GPUの構成はいずれも共通で、違いが出るのはメモリ容量・ストレージ・拡張性・冷却設計です。

GMKtec

EVO-X2

  • CPU / GPURyzen AI Max+ 395・Radeon 8060S(40CU)
  • メモリ64GB または 128GB(オンボード・増設不可)
  • ストレージ2TB標準・M.2×2で最大16TB拡張
  • サイズ193×185.8×77mm
  • TDP安定120W(ピーク140W)
  • 特徴4機種で最小の筐体・M.2×2で最大16TB
GMKtec

EVO-X3

  • CPU / GPURyzen AI Max+ 395・Radeon 8060S(40CU)
  • メモリ128GB LPDDR5X-8000(オンボード・増設不可)
  • ストレージ2TB/4TB・M.2×2で最大16TB拡張
  • サイズ353×186×41mm・約2.3kg
  • TDP静音54W/標準85W/ピーク140W
  • 特徴背面にOCuLinkを標準搭載・映像出力は2系統のみ
MINISFORUM

MS-S1 Max

  • CPU / GPURyzen AI Max+ 395・Radeon 8060S(40CU)
  • メモリ64GB または 128GB LPDDR5X-8000
  • ストレージ2TB標準・M.2×2(PCIe4.0 x4+x1)で最大8TB
  • サイズ222.1×206.3×77.1mm・2.8kg
  • 拡張性デュアル10GbE・USB4 V2・内部PCIe x16スロット
  • 特徴3機種で唯一、単体GPUを後付けできる
GEEKOM

A9 Mega

  • CPU / GPURyzen AI Max+ 395・Radeon 8060S(40CU)
  • メモリ128GB LPDDR5x・2TB SSD(最大8TB拡張)
  • TDP / 電源120W(サステンド)・330W電源
  • 保証3年保証(1095日)
  • 冷却デュアルファン+薄型ベイパーチェンバー
  • 拡張性M.2で最大8TB・PCIeスロットなし

GEEKOM「A9 Mega」は128GB構成だけの展開です。冷却はデュアルファンと薄型ベイパーチェンバーの組み合わせで、100%負荷時も120W TDPを維持する設計だと公式にうたわれています。保証は3年(1095日)と3機種で最も手厚い一方、内部にPCIeスロットを持たないため、後から単体GPUを足すことはできません。取り扱いの有無は時期によって変わるため、購入先の状況は各ストアで確認してください。

GMKtec「EVO-X2」とMINISFORUM「MS-S1 Max」は、同じRyzen AI Max+ 395を積みながら性格がはっきり分かれます。EVO-X2は193×185.8×77mmと3機種で最も小さく、M.2スロット2基で最大16TBまでストレージを増やせる構成です。対するMS-S1 Maxは222.1×206.3×77.1mm・2.8kgと一回り大きい代わりに、デュアル10GbE LAN、USB4 V2、そして内部にPCIe x16スロットを備えます。このスロットの有無が両機で最大の分岐点で、MS-S1 Maxは内部に単体GPUを追加できます。置き場所を最優先してゲーム中心に使うなら小型なEVO-X2、将来的な拡張まで見据えるならMS-S1 Maxという住み分けです。メモリはどちらもオンボード実装のため、64GBと128GBのどちらにするかは購入時点で決め切る必要があります。

2026年に加わったGMKtec「EVO-X3」は、EVO-X2と同じプロセッサとメモリを積みながら、性格だけを入れ替えた機種です。背面にOCuLinkポートを標準で備えるため、外付けドック経由でGeForceなどを直結でき、Radeon 8060SではCUDAが使えないという弱点を外から補えます。一方で出荷時の電力枠がバランス85Wに絞られていて、3DMarkのスコアはEVO-X2を4〜9%下回ります。映像出力もHDMIとUSB4の2系統だけになり、SDカードスロットとDisplayPortはなくなりました。

価格は構成をそろえて比べる必要があります。GMKtec日本公式ストアの2026年9月9日時点の価格では、同じ128GB+2TBでEVO-X2が599,999円、EVO-X3が607,999円と8,000円しか違いません。安く見えるEVO-X2の347,999円はメモリ64GBの構成なので、96GBをVRAMに割り当てる使い方には足りません。両機の違いはEVO-X3とEVO-X2を実測値で比較した記事で、ベンチマークとインターフェイスまで細かく整理しています。

GMKtec EVO-X2 AIミニPC(Ryzen AI Max+ 395・64GB LPDDR5X+1TB SSD)
GMKtec EVO-X2|64GB・1TB SSDGMKtec EVO-X2 AIミニPC(Ryzen AI Max+ 395・64GB LPDDR5X+1TB SSD)Ryzen AI Max+ 395・Radeon 8060S(40CU)搭載。193×185.8×77mmの小型筐体で統合GPUのゲーム性能を試したい人向けの入り口の構成です。Amazonで価格・在庫を確認
GMKtec 次世代AIミニPC Ryzen AI Max+ 395搭載 Radeon 8060S 16C/32T EV
GMKtec EVO-X2|128GB・2TB SSDGMKtec 次世代AIミニPC Ryzen AI Max+ 395搭載 Radeon 8060S 16C/32T EVO-X2 128G+2TB : パソコン・周辺機器128GBメモリ・2TB SSDのフラグシップ構成です。GMKtec公式によれば128GB構成はDeepSeek-R1 70Bクラスのローカルモデルにも対応します。Amazonで価格を見る
MINISFORUM MS-S1 MAX ミニPC、AMD Ryzen AI Max+ 395、64GB LPDDR5X
MINISFORUM MS-S1 Max|64GB・2TB SSDMINISFORUM MS-S1 MAX ミニPC、AMD Ryzen AI Max+ 395、64GB LPDDR5X、2TB SSD、Windows 11 Pro搭載、Radeon 8060S、1 х HDMI・2 х USB4・2 хデュアル10GbE・USB4 V2・PCIe x16スロットを備えるハイエンドミニPCです。将来的に単体GPUを追加する拡張性も持たせたい人向けです。Amazonで価格を見る
MINISFORUM MS-S1 MAX ミニAIワークステーション Ryzen AI Max+ 395 LPDDR5x
MINISFORUM MS-S1 Max|128GB・2TB SSDMINISFORUM MS-S1 MAX ミニAIワークステーション Ryzen AI Max+ 395 LPDDR5x 8000MT/s 128G | 2TB SSD RDNA 3.5 GPU 126TOPS NPU デュアル10GbE 128GBメモリを積む上位構成です。デュアル10GbE・USB4 V2・内部PCIe x16スロットは64GB構成と共通で、違うのはメモリ容量だけです。Amazonで価格を見る

参考今後登場が期待されるモデル、現時点で日本で買えないモデル

Ryzen AI Max+ 395搭載ミニPCはここで挙げた4機種だけではありませんし、後継となるRyzen AI Max+ PRO 495を積む機種も登場し始めています。ただし以下のモデルは、正規の国内流通が確認できない、価格・発売時期が未公表、あるいは日本未発売のいずれかに該当するため、購入を検討する段階には至っていないと判断し、購入導線は設置していません。

Beelink「GTR9 Pro」|Amazon.co.jpには出品があるが割高な並行輸入128GB・2TB構成がAmazon.co.jp(ASIN: B0FPQQYWQ1)に出品されていますが、販売元は「サザンクロストレーディング」という第三者の並行輸入業者で、Amazon直販ではありません。同スペックの他ブランド機と比べて割高な水準だったため、ここでは推奨する購入ルートとして扱っていません。Beelink公式の国際ストアでは同じ128GB・2TB構成が4,349ドル(2026年9月30日時点)で販売されており、日本向けの電源プラグ仕様も選べますが、支払いはドル建ての海外通販になります。
Framework「Desktop」|日本向けの正規販売は確認できず米Frameworkが自社サイトで直接販売するDIYキット形式のミニPCで、Ryzen AI Max+ 395構成は1,999ドルからです。販売はframework.comからの直送が基本で、日本向けの正規販売チャネルは2026年9月時点で確認できていません。
VZMore「AX9 Ultra」|価格・発売時期とも未公表Ryzen AI Max+ 388・Radeon 8060S搭載モデルで、2026年9月4日から開催のIFA Berlin 2026での展示が見込まれていますが、価格・発売時期は2026年9月時点で公表されていません。詳しくは別記事で扱っています。
AOOSTAR「NEX395」|中国国内限定の販売Ryzen AI Max+ 395・128GB構成(19,999元)を筆頭に複数構成を展開していますが、販売は中国国内限定で、国際公式ストアには掲載されていません。詳しくは別記事で扱っています。
ASUS「NUC」シリーズ|リーク段階で公式発表はまだASUSがIntelから引き継いだNUCブランドで、Ryzen AI Max+ 395を搭載する新モデル(型番NUC14LNSとみられる)がインドの規制認証機関(BIS)の記録や出荷マニフェストから確認されていますが、2026年9月時点でASUS公式からの正式発表はありません。
MINISFORUM「MS-S1 MAX-P495」|後継チップ搭載だがゲーム性能はほぼ据え置きここで比較しているMS-S1 Maxと同じ筐体に、後継のRyzen AI Max+ PRO 495と最大192GBのLPDDR5X-8533を積んだモデルです。統合GPUはRadeon 8065Sへ変わりますが、演算ユニットは40基のままで最大クロックが2.9GHzから3.0GHzへ上がるだけ、メモリ帯域も256GB/sから273GB/sと6.7%増にとどまります。ゲーム性能が大きく変わる構成ではありません。差が出るのは128GBに収まらないAIモデルを扱う場合で、192GBのうち最大160GBをGPU側へ割り当てられる点が本命です。TDPは120W・95W・60Wの3モード、PCIe x16スロットの実接続はPCIe 4.0 x4、M.2は1基目がPCIe 4.0 x4で2基目はx1という構成もMS-S1 Maxから引き継いでいます。米国の公式ストアでは192GB・2TB SSD構成が7,399ドル(定価9,249ドル)で販売が始まり、同じ2TB SSDのMS-S1 Max 128GBモデル(3,799ドル)のほぼ2倍です。CPU・GPUの伸びが数%にとどまる以上、この差額は性能ではなく64GB増えたメモリ容量への対価で、96GBのGPU割り当てで足りるAI用途なら395版で十分です。国内価格は2026年9月28日時点で未公表です。同じチップと192GB・2TBの構成ではGMKtec「EVO-X5 Pro」が6,399ドルからと、MINISFORUMより安く出ています。
MSI「PRO MAX EDGE AI+」|ゲームは快適に動くが、ゲーム用途では割高Ryzen AI Max+ 395・128GBメモリ・2TB SSDを容積4Lのアルミ筐体に収めた、MSIの業務・ローカルAI向け小型デスクトップです。2026年7月24日に発表され、米国の公式ストアでは5,499ドルで販売されていますが、国内の価格・発売時期は2026年9月時点で公表されていません。ゲーム性能はYouTuberのETA Primeが実機で計測しています。3DMark Time Spyのグラフィックスコアは11,958で、Radeon 8060S搭載機の中でも上位の値です。『サイバーパンク2077』はWQHD・ウルトラ設定にFSR 4「クオリティ」を組み合わせて平均67fps、『Forza Horizon 6』はFSRなしでもWQHDで60fpsを超えました。重い『紅の砂漠』はFSRのフレーム生成を有効にしてWQHD・ウルトラで平均88fpsです。上の実測表と同じく「フルHDは余裕、WQHDはFSR前提」という性格で、同じチップを積むほかのミニPCとゲーム性能はほぼ変わりません。5,499ドルあればRTX 5080搭載のゲーミングPCに手が届くため、ゲーム目的だけで選ぶ機種ではありません。価値があるのは、最大96GBをGPU側に割り当てられるメモリ構成、Wi-Fi 7と2.5GbE、4画面出力、300W電源の内蔵といった業務向けの作りを求める場合です。
FEVM「FAEX2」|OCuLink標準搭載の495機、ただし中国での予約販売のみ中国のミニPCメーカーFEVM(奋微)が、2026年9月28日に中国の通販サイトJD.comで予約販売を始めたRyzen AI Max+ PRO 495搭載機です。CNCアルミ筐体に最大160Wの電力枠を持たせ、M.2 2280スロットを3基(いずれもPCIe 4.0 x4)、10GbEと2.5GbEの有線LAN、USB4(40Gbps)、HDMI 2.1、DisplayPort 2.0、SDカードリーダー(UHS-II)、Wi-Fi 7をそろえています。ACEMAGIC「F9A」と同じくOCuLinkを標準で備え、外付けドック経由で単体GPUを直結する構成が最初から取れます。容積は約2LのF9Aに対して約1Lと、半分ほどに収めています。ただしOCuLinkはM.2スロットの1基と排他で、eGPUをつなぐとSSDを増設できるのは2基までになります。eGPU接続の帯域や性能の目減りはeGPUの接続方式別ガイドで整理しています。価格はどちらもSSDなしで、128GB(LPDDR5X-8533)構成が21,599元、192GB構成が43,599元です。192GB構成は128GB構成2台分より高くなります。ゲームをeGPU側で動かすなら映像処理はeGPUのビデオメモリが受け持つため、192GBを選ぶ理由は128GBに収まらないAIモデルを扱う場合に限られます。中国以外での価格・発売時期は2026年9月30日時点で公表されておらず、日本で購入できる経路もありません。
Beelink「GTR9 Pro 495」|128GBのまま495へ載せ替え、中国のみで29,998元上の「GTR9 Pro」と同じ外観の筐体に、プロセッサをRyzen AI Max+ PRO 495へ替えた上位モデルです。2026年9月28日に中国の通販サイトJD.comで販売が始まりました。構成は128GB(8533MT/s)のメモリと2TB SSDの1種類で、価格は29,998元です。統合GPUはRadeon 8065S(40CU)、NPUは55TOPSへ上がりますが、CPUは395と同じ16コア32スレッドでクロックが100MHz上がる程度です。最大140Wの電力枠と内蔵の230W電源は395版と同じで、有線LANは10GbE×2、USB4×2、4画面出力に対応します。メモリを128GBにとどめたため、GPUへ割り当てられるのは395版と同じ最大96GBで、495の目玉である160GB割り当ては使えません。ゲーム性能も、上のMS-S1 MAX-P495の項目で触れたとおり395版からほとんど伸びないため、フレームレートの面で495版を選ぶ理由は薄い構成です。同じ128GBでも、上のFEVM「FAEX2」はSSDなしで21,599元です。差額の8,399元は2TB SSDの代金だけでは埋まらない開きで、割高な値付けです。中国以外での価格・発売時期は2026年9月30日時点で公表されておらず、Beelink公式の国際ストアにも掲載はありません。日本でゲーム用に選ぶなら、国際ストアで買える395版のGTR9 Proで性能面の不足はありません。
Peladn「YO2 495」|192GB・2TBで49,999元、中国での予約受付のみ中国のミニPCメーカーPeladn(磐镭)が、2026年9月30日に中国の通販サイトJD.comで予約受付を始めたRyzen AI Max+ PRO 495搭載機です。Peladnが395搭載機として出している「YO2」の495版にあたり、構成は192GB(LPDDR5X-8533)のメモリと2TB SSDの1種類で、価格は49,999元です。192GBのうち最大160GBをGPU側へ割り当てられ、M.2 2280スロットはPCIe 4.0 x4が3基あります。電力枠は最大160Wで、消費電力は55W・85W・120Wの3段階で切り替えられます。インターフェースはUSB4(40Gbps)×2、HDMI 2.1、DisplayPort 2.0、2.5GbEの有線LAN×2、Wi-Fi 7で、指紋認証も備えます。4台をつなげばGPU用のメモリを合計640GBまで使えるとうたっていますが、4台そろえると約20万元です。上のFEVM「FAEX2」の192GB構成(SSDなし43,599元)との差は6,400元ですが、FAEX2にある10GbEとOCuLinkはYO2 495の公表仕様にありません。統合GPUはRadeon 8065Sで、上のMS-S1 MAX-P495の項目で触れたとおりゲーム性能は395搭載機からほとんど伸びないため、選ぶ理由は128GBに収まらないAIモデルを動かす場合に限られます。2026年10月1日時点でPeladnの国際サイトに載っているのは395版のYO2だけで、Amazon.co.jpにもYO2の出品はなく、日本で購入できる経路はありません。日本で同じチップの192GB機を選ぶなら、国内の公式ストアで注文できるGMKtec「EVO-X5 Pro」が現実的な選択肢です。

比較dGPU搭載BTOとの違い|消費電力・静音性・省スペース性

同じ予算でグラフィックボード搭載のBTOデスクトップと比べたとき、Ryzen AI Max+搭載ミニPCが優位に立つのは生の性能ではなく、電力・静音性・設置スペースの面です。

システム全体の消費電力が小さいGMKtec EVO-X2はTDP安定120W・ピーク140Wで、GEEKOM A9 Megaも120Wのサステンド設計です。一方、単体GPUを積むBTOはGPU単体でもRTX 5060 Ti(TDP 180W)のような数値になり、CPUと合わせたシステム全体では数百Wを見込む必要があります。
設置スペースが桁違いに小さいGMKtec EVO-X2は193×185.8×77mm、MINISFORUM MS-S1 Maxでも222.1×206.3×77.1mmと、いずれも片手で持てるサイズです。ミドルタワー〜フルタワーのBTOケースと比べると設置面積は大幅に小さく、デスク上に置いても圧迫感がありません。
静音性を前面に打ち出した設計が多いGEEKOM A9 Megaはデュアルファン+超薄型ベイパーチェンバーで100%負荷時も120W TDPを維持しつつ冷却する設計を公式にうたっており、複数の大型ファンを回すハイエンドdGPU機よりも動作音を抑えやすい傾向があります。
生のゲーム性能・拡張性はdGPU機が依然有利2026年9月時点でドスパラ「GALLERIA XGR7M-R56T16G-GD」(Ryzen 7 5700X・RTX 5060 Ti 16GB搭載)が244,980円(税込)で購入できるように、価格帯によっては単体GPU搭載機のほうが安く、GPUだけを後から交換できる拡張性も持ちます。統合GPUの実測値はフルHD・高設定でおおむね100fps前後という水準のため、高解像度・高フレームレートを最優先するなら単体GPU搭載機が引き続き有力です。

判断向いている人・向いていない人

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向いている人
  • デスク上の設置スペースを最小限にしたい人
  • フルHD〜WQHD中心で、静音性・低消費電力を重視する人
  • ゲームだけでなくローカルLLMなど大容量メモリを使うAI用途も両立させたい人
  • 1台で完結する省スペースなサブ機・据え置き機がほしい人
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向いていない人
  • 最新の重量級タイトルを4K・高リフレッシュレートで遊びたい人
  • 後からGPUだけを交換してアップグレードしたい人(MS-S1 Max以外は基本不可)
  • 同予算でとにかく生のゲーム性能を最大化したい人(dGPU搭載BTOが有利)
  • メモリ容量を後から増やしたい人(3機種ともオンボードで増設不可)

Q&Aよくある質問

Ryzen AI Max+搭載ミニPCはグラフィックボードなしでも本当にゲームができますか
タイトルと設定次第で実用範囲に入ります。GMKtec EVO-X2の実機計測では、フルHD・高プリセットで「サイバーパンク2077」が99.7fps(FSRオフ)、「バルダーズ・ゲート3」が100.6fpsを記録しています。ただし解像度や設定を上げた場合も同じ結果になるとは限りません。
Radeon 8060SはRTX 4070 Laptopと同じ性能ですか
条件次第で近づく場合がありますが、常に同じではありません。AMD公式は最大68.1%上回るタイトルがあるとしていますが、グランド・セフト・オートV(GTA V)のようにRTX 4070 Laptopが最大37%上回るタイトルもあります。
GEEKOM A9 Megaは他の2機種と何が違いますか
128GB構成だけの展開で、保証が3年(1095日)と最も手厚い点が違いです。冷却はデュアルファンと薄型ベイパーチェンバーの組み合わせで、100%負荷時も120W TDPを維持する設計だと公式にうたわれています。ただし内部にPCIeスロットがないため、後から単体GPUを足すことはできません。
GMKtec EVO-X3はEVO-X2の上位機種ですか
性能面では上位ではありません。プロセッサもメモリも同じで、出荷時の電力枠がバランス85Wに絞られているぶん3DMarkのスコアは4〜9%低くなります。違いは背面のOCuLinkポートと静音性で、外付けGPUを足す前提か、長時間動かし続ける用途かで選び分けることになります。
メモリは後から増設できますか
できません。GMKtec EVO-X2・MINISFORUM MS-S1 Max・GEEKOM A9 Megaはいずれもメモリがオンボード実装で、購入時に選んだ64GBまたは128GBの容量が固定されます。ストレージ用のM.2スロットは後から拡張できるモデルが大半です。
単体GPU搭載のBTOデスクトップと、どちらを選ぶべきですか
設置スペース・消費電力・静音性を重視するならRyzen AI Max+搭載ミニPC、同予算で生のゲーム性能を最大化したいなら単体GPU搭載のBTOデスクトップが有利です。2026年9月時点でドスパラ「GALLERIA XGR7M-R56T16G-GD」(Ryzen 7 5700X・RTX 5060 Ti 16GB)が244,980円(税込)から購入できる価格帯であることも判断材料になります。
後からグラフィックボードを追加できるモデルはありますか
ここで比較した3機種のうち、MINISFORUM MS-S1 Maxのみ内部にPCIe x16スロットを備えており、単体GPUを後付けする拡張性を持ちます。GMKtec EVO-X2・GEEKOM A9 Megaにはこの拡張スロットはありません。

総括まとめ|フルHDなら主力、解像度を上げるなら単体GPU

まとめ

Ryzen AI Max+ 395搭載の統合GPU「Radeon 8060S」は、条件が揃えばRTX 4070 Laptop級に迫る場面がある一方、グランド・セフト・オートVのようにNVIDIA側が上回るタイトルもあり、性能は一律ではありません。18タイトルの実機計測では、フルHD・高設定なら44〜193fpsに収まり、60fpsを割ったのは2024年以降の重量級4本だけでした。

3機種の分岐点は拡張性です。MINISFORUM「MS-S1 Max」だけが内部にPCIe x16スロットを持ち、後から単体GPUを追加できます。GMKtec「EVO-X2」は3機種で最も小さく、GEEKOM「A9 Mega」は128GB構成のみで保証が3年ともっとも手厚い構成です。メモリはいずれもオンボードで後から増設できないため、購入前に用途に見合った容量を選ぶ必要があります。

メモリ帯域幅は256GB/sと、単体GPU(RTX 5060 Ti 16GBで448GB/s)には及びません。高画質・高フレームレートを最優先するなら単体GPU搭載のBTOデスクトップが依然有力ですが、設置スペース・消費電力・静音性を重視し、ゲームとローカルAIの両方を1台でまかないたい人にとっては、Ryzen AI Max+搭載ミニPCが現実的な選択肢になっています。

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自作PC愛好家・ゲーム歴15年超

ゲーミングPC歴は15年以上。毎年パーツを更新しながら最新トレンドを追いかけています。初心者にもわかりやすく、上級者も満足できる情報発信を心がけています。