GMKtec NEO-X1 Proとは?Ryzen 9 9955HX3D+RTX 5070を14.6Lに詰めた小型PCを解説【2026年】
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デスクトップ版GPU報道の食い違いと価格表記のズレを一次情報で検証
出典:GMKtec公式製品ページ / Guru3D / WCCFTech / TechPowerUp / T3 / Notebookcheck
机の上に置けるサイズで、デスクトップ級のGPU性能まで欲しい——そんな要望に応える製品として、中国メーカーGMKtecが「NEO-X1」「NEO-X1 Pro」を発表しました。ただ発表直後から海外メディアの報道は割れており、「デスクトップ版のRTX 5070を積んでいる」と伝える記事もあれば、「実際はノートPC向けのRTX 5070 Laptop GPUだ」とする記事もあり、どちらが正しいのか分かりにくい状況になっています。中国での価格表記も16,499元と16,999元の2通りが並び、判断材料が定まりません。
NEO-X1 Proは、AMDのノートPC向けCPU「Ryzen 9 9955HX3D」(3D V-Cacheでキャッシュ容量を積み増した高性能モデル)と、GeForce RTX 5070(VRAM 12GB)を組み合わせ、わずか14.6Lの筐体に収めた小型デスクトップです。CPUは液冷、電源は850W・80 PLUS Gold認証を採用し、グローバル発売は2026年8月17日を予定しています。ノートPC向けの部品を専用のデスクトップ基板に載せる「MoDT(Mobile on Desktop)」という設計手法を採っており、これが今回のGPU種別をめぐる混乱の一因にもなっています。
この記事では、GMKtec公式の発表ページに加え、複数の海外メディアの報道を一次情報でひとつずつ確認し、GPU種別と価格表記の食い違いを整理したうえで、スペック・価格・発売時期、そして同じ小型ゲーム機として名前が挙がりやすいValve「Steam Machine」との違いまでまとめて解説します。
目次
概要GMKtec NEO-X1/NEO-X1 Proとは|14.6Lに収めたMoDT方式PC
まずは基本スペックを要点で押さえます。NEO-X1とNEO-X1 Proは、CPUとGPUのグレードだけが異なる兄弟モデルという位置づけです。
最重要RTX 5070はデスクトップ版かノートPC向けか|海外報道の食い違い
NEO-X1 Proの発表で最も意見が割れているのが、搭載されるGeForce RTX 5070がデスクトップ版なのか、ノートPC向けの「RTX 5070 Laptop GPU」なのかという点です。名前が同じでも、この2つは電力枠もコア数も大きく異なる別物です。
そのうえで海外メディアの報道を確認すると、傾向ははっきりしています。今回一次情報を確認できた海外メディア6本のうち5本は見出しで「デスクトップ版RTX 5070」「フルスペックのRTX 5070」という趣旨の表現を使っており、ノートPC向けのRTX 5070 Laptop GPUだとしていたのは1本のみでした(出典は記事末尾を参照)。多数派の報道はデスクトップ版寄りですが、GMKtec公式の明記がない以上、現時点では「デスクトップ版である可能性が高い」という言い方にとどめるのが正確です。
| 項目 | デスクトップ版 RTX 5070 | RTX 5070 Laptop GPU(12GB版) |
|---|---|---|
| CUDAコア数 | 6,144基 | 4,608基 |
| メモリ構成 | 12GB GDDR7・192bit | 12GB GDDR7・128bit |
| 消費電力(TGP) | 250W | 最大100W |
| メモリ帯域幅 | 約672GB/s | 約384GB/s |
差が大きい理由はここに表れています。CUDAコア数は約1.3倍、消費電力(TGP)は2.5倍、メモリ帯域幅も1.7倍以上の開きがあります。もし報道どおりデスクトップ版を積んでいるなら、14.6Lの筐体に250W級のGPUを収めていることになり、MoDT方式ならではの挑戦的な設計といえます。逆にノートPC向けだった場合は、同じ「RTX 5070」の名前でも実性能はかなり控えめになる点に注意が必要です。
スペックNEO-X1とNEO-X1 Proのスペック比較
2モデルの主要スペックを並べます。違いはCPU・GPU・メモリ・ストレージの4点で、筐体や電源、対応端子は共通です。
| 項目 | NEO-X1 | NEO-X1 Pro |
|---|---|---|
| CPU | Ryzen 9 9955HX(16コア32スレッド) | Ryzen 9 9955HX3D(16コア32スレッド・3D V-Cache) |
| GPU | GeForce RTX 5060 Ti 8GB | GeForce RTX 5070 12GB(複数の海外メディアはデスクトップ版と報道) |
| メモリ | 32GB DDR5(最大96GB) | 64GB DDR5(最大96GB) |
| ストレージ | 1TB SSD(PCIe 5.0 M.2×2で拡張可) | 2TB SSD(PCIe 5.0 M.2×2で拡張可) |
| 冷却・電源回路 | CPU液冷・13フェーズ電源回路 | CPU液冷・13フェーズ電源回路 |
| 電源ユニット | 850W・80 PLUS Gold | 850W・80 PLUS Gold |
| 筐体サイズ | 14.6L | 14.6L |
| 価格(グローバル目安) | $2,099.99〜 | $2,899.99〜 |
| 価格(中国) | 11,999元〜 | 16,499元〜 |
価格価格と発売日|16,499元と16,999元、どちらが正しいか
価格についても報道が割れています。海外メディアの一部は中国のテック系メディア発の一次情報として、NEO-X1 Proの中国価格を16,499元(約2,438ドル相当)と報じています。一方で別の海外メディアは16,999元という数字を使っており、そのうちの1本は自社記事内で「情報源によって16,499元と16,999元の2通りがあり、メーカーの最終発表を待つべき」と注記しています。今回複数の一次・準一次ソースを突き合わせた結果、16,499元を報じるメディアのほうが多く、中国側の一次情報を直接の情報源として明記している点も含めて、16,499元がより信頼性の高い数字と判断しました。ただしこちらも中国メーカーの正式な最終価格ではないため、購入を検討する場合は発売時の公式発表を確認してください。
グローバル価格(米国基準)は、GMKtec公式サイトおよび複数の海外メディアの報道で一致しており、NEO-X1が$2,099.99〜、NEO-X1 Proが$2,899.99〜です。英国ではNEO-X1が1,629.99ポンド〜、NEO-X1 Proが2,079.99ポンド〜とされています。どちらも発売前の事前登録者向けに50ドル(または50ポンド)の早期予約割引が用意されています。
日本価格については、2026年8月8日時点でGMKtec日本公式サイト(jp.gmktec.com)にNEO-X1シリーズの掲載がなく、発売日・価格ともに未定です。中国ではJD.com(京東)での販売が予定されており、グローバル版は2026年8月17日(現地時間0時)から順次販売開始とされています。日本での取り扱いが決まり次第、この記事も更新します。
比較Steam Machineとの違い|専用機か汎用PCか
小型の据え置きゲーム機というと、2026年6月に日本発売されたValveの「Steam Machine」を思い浮かべる人も多いはずです。両者は目的も価格帯もまったく異なる製品なので、混同しないよう主要スペックを並べます。
| 項目 | NEO-X1 Pro | Steam Machine(512GB) |
|---|---|---|
| CPU | Ryzen 9 9955HX3D(16コア32スレッド) | AMD Zen 4カスタム(6コア12スレッド) |
| GPU | GeForce RTX 5070 12GB | AMD RDNA 3・28 Compute Units |
| VRAM/システムRAM | GPU・CPUで共有しない64GB DDR5(最大96GB) | DDR5 16GB+専用GDDR6 8GB |
| OS | Windows(想定) | SteamOS 3(Arch Linuxベース) |
| 本体サイズ | 14.6L | 約152×162×156mm(体積換算で約3.8L相当) |
| 価格(参考) | $2,899.99〜(日本価格は未定) | 512GB ¥189,980〜(日本発売済み) |
Steam MachineはSteamOS専用のコンパクト機として価格を抑え、Steam Deckの約6倍という性能目標を掲げた製品です。対してNEO-X1 ProはWindowsを搭載する汎用ゲーミングPCで、CPU・GPUの生スペックはSteam Machineを大きく上回りますが、価格も数十万円単位で上がります。省予算でリビングに置く専用機が欲しいならSteam Machine、性能を重視しつつPCとしても使いたいならNEO-X1 Proという住み分けです。
メリットNEO-X1 Proのメリット|MoDT方式が生む価値
デメリット購入前に知っておきたい注意点
代替案今すぐRTX 5070搭載PCが欲しいなら
NEO-X1シリーズは日本での発売時期が未定のため、「今すぐRTX 5070搭載のPCが欲しい」という場合は、国内で購入できる通常サイズのBTO(受注生産のPC)が現実的な選択肢になります。参考として、デスクトップ版RTX 5070を搭載した2機種を挙げます。
※価格・構成は変動します。最新情報は各BTOショップ公式ページでご確認ください。
価格は2026年8月時点の目安です(変動します。最新はリンク先でご確認ください)。NEO-X1シリーズそのものの日本価格・発売日は未定のため、購入を検討する際は正式発表を確認してください。
GMKtec NEO-X1 Proは、ノートPC向けCPU「Ryzen 9 9955HX3D」とGeForce RTX 5070 12GBを14.6Lの筐体に詰め込んだ、MoDT方式ならではの挑戦的な小型PCです。搭載GPUがデスクトップ版かノートPC向けかという点は、複数の海外メディアの報道からデスクトップ版である可能性が高いとみられますが、GMKtec公式による明記はまだありません。
価格も中国国内で16,499元・16,999元の2通りの報道があり、日本での発売日・価格は2026年8月8日時点で未定です。正式な仕様と価格が固まるまでは「有力な小型ゲーミングPCの候補」として様子を見て、今すぐ同クラスの性能が必要なら国内で買える通常サイズのBTOを検討するのが堅実な判断です。





