RTX 5060 Ti 16GBとRX 9070 XTを比較|同じ約12万円で性能差は6割、RX 9070との違いも【2026年】
本記事にはアフィリエイト広告(Amazon・楽天市場等)のリンクが含まれています。
同じ約12万円で、WQHDの性能差は6割
RTX 5060 Ti 16GBとRX 9070 XTで迷っているなら、ゲーム用にはRX 9070 XTを選んでください。2026年9月26日時点の国内最安値は、RTX 5060 Ti 16GBが119,980円、RX 9070 XTが119,800円で、ほぼ同じ金額です。それなのに、WQHDの平均fpsはRX 9070 XTが59〜62%高くなります。
この2枚は本来、同じ価格帯の製品ではありません。米国の希望小売価格はRTX 5060 Ti 16GBが429.99ドル、RX 9070 XTが599.99ドルです。メモリ不足に加えて、NVIDIAがGPUとメモリのセット価格を引き上げたことでGeForceの値上がりが大きく、RTX 5060 Ti 16GBだけが1クラス上の価格まで上がりました。
以下では、海外の2つの検証(52タイトルと11タイトル)の結果をもとに、平均fps、レイトレーシング、タイトル別の差、消費電力、DLSSとFSR、価格あたりの性能を比べます。予算が同じ約12万円で買える無印のRX 9070も並べました。
目次
01 / 価格RTX 5060 Ti 16GBとRX 9070 XTは同じ約12万円になった
国内の通販での2026年9月26日時点の価格です。最安の製品はすぐ売り切れることがあるので、2番目の安さと中央値も並べました。
| GPU | 最安 | 2番目 | 中央値 | 米国の希望小売価格 |
|---|---|---|---|---|
| RTX 5060 Ti 16GB | 119,980円 | 129,800円 | 140,607円 | 429.99ドル |
| RX 9070 XT | 119,800円 | 129,800円 | 155,890円 | 599.99ドル |
| RX 9070 | 119,800円 | 125,800円 | 128,148円 | 549.99ドル |
| RTX 5070(参考) | 138,000円 | 144,800円 | 167,276円 | 549.99ドル |
| RTX 5060 Ti 8GB(参考) | 69,980円 | 72,800円 | 74,800円 | 379.99ドル |
出典:Tom’s Hardware(GPU階層表、希望小売価格)
最安値と2番目の安さは、RTX 5060 Ti 16GBとRX 9070 XTでほぼ同じです。中央値はRX 9070 XTのほうが15,000円ほど高くなっています。RX 9070は最安値がRX 9070 XTと同じで、今の価格ではRX 9070 XTを選ばない理由が薄くなっています。
値上がりは海外でも同じです。米国の大手通販では、RTX 5060 Ti 16GBが約780ドルから、RX 9070 XTが約740ドルからで、RX 9070 XTのほうが安くなっていました。RTX 5060 Ti 16GBは希望小売価格の80%超、RX 9070 XTは23%以上高い水準です。GeForceの値上げの経緯はGeForceとVRAMの値上げの動き、RX 9070 XTの価格の推移はRX 9070 XTの価格推移にまとめています。
出典:TechSpot(9070 XT vs. 5060 Ti 16GB、2026年9月24日)
02 / スペックRTX 5060 Ti 16GB・RX 9070 XT・RX 9070のスペック比較
| 項目 | RTX 5060 Ti 16GB | RX 9070 XT | RX 9070 |
|---|---|---|---|
| アーキテクチャ | Blackwell | RDNA 4 | RDNA 4 |
| シェーダー数 | 4,608(CUDAコア) | 4,096 | 3,584 |
| ブーストクロック | 2.57GHz | 最大2.97GHz | 最大2.52GHz |
| VRAM | 16GB GDDR7 | 16GB GDDR6 | 16GB GDDR6 |
| メモリバス幅 | 128bit | 256bit | 256bit |
| メモリ帯域 | 448GB/s | 640GB/s | 640GB/s |
| PCIe接続 | PCIe 5.0 x8 | PCIe 5.0 x16 | PCIe 5.0 x16 |
| 消費電力(公称) | 180W | 304W | 220W |
| 推奨電源 | 600W | 750W | 650W |
出典:NVIDIA(RTX 5060ファミリー)、AMD(RX 9070 XT)、AMD(RX 9070)、TechSpot(RTX 5060 Ti 16GBレビュー、PCIe接続)
VRAMはどちらも16GBですが、メモリ帯域はRX 9070 XTが43%広くなっています。RTX 5060 Ti 16GBは速いGDDR7を使う代わりにバス幅が128bitと狭く、解像度が上がるほど差がつきやすい構成です。
RTX 5060 TiはPCIeのレーン数がx8です。PCIe 4.0や3.0のマザーボードでは帯域が半分以下になります。16GB版はVRAMに余裕があるので影響は小さめですが、8GB版では性能が落ちます(RTX 5060 Ti 8GBのPCIe 4.0での性能低下)。
03 / 平均fpsWQHDの平均fpsはRX 9070 XTが59%高い
海外の検証メディアが、Ryzen 7 9800X3Dのテスト機で11タイトルを計測した平均fpsです。設定はUltra(タイトルによってはHigh)で、アップスケーラーは使っていません。
| GPU | フルHD | WQHD | 4K |
|---|---|---|---|
| RX 9070 XT | 156.6 | 116.5 | 65.8 |
| RX 9070 | 140.9 | 104.0 | 57.7 |
| RTX 5070(参考) | 132.6 | 96.4 | 54.3 |
| RTX 5060 Ti 16GB | 105.2 | 73.4 | 40.2 |
| RTX 5060 Ti 8GB(参考) | 100.4 | 68.6 | 28.1 |
出典:Tom’s Hardware(GPU階層表、2026年6月24日更新)
RTX 5060 Ti 16GBに対するRX 9070 XTの差は、フルHDで49%、WQHDで59%、4Kで64%です。解像度が上がるほど差が開きます。RX 9070 XTは4Kでも平均65.8fpsで、RTX 5060 Ti 16GBのWQHD(73.4fps)に近い数字です。
無印のRX 9070でも、RTX 5060 Ti 16GBよりWQHDで42%速くなります。RX 9070 XTとRX 9070の差は11〜14%です。
別の検証メディアが52タイトルで計測した結果でも、WQHDの平均はRX 9070 XTが123fps、RTX 5060 Ti 16GBが76fpsで、差は62%でした。4Kでは72fpsと42fpsで71%の差です。RX 9070 XTの1% Low(下位1%のfps)はWQHDで97fpsあり、RTX 5060 Ti 16GBの平均fpsを上回っています。
04 / レイトレレイトレーシングでもRX 9070 XTが4割速い
「レイトレーシングならGeForceが有利」と言われますが、この組み合わせでは当てはまりません。同じ検証の、レイトレーシングを有効にしたタイトルの平均fpsです。
| GPU | フルHD | WQHD | 4K |
|---|---|---|---|
| RX 9070 XT | 77.8 | 55.5 | 30.1 |
| RTX 5070(参考) | 74.1 | 51.5 | 22.7 |
| RX 9070 | 67.6 | 47.6 | 25.8 |
| RTX 5060 Ti 16GB | 56.2 | 38.9 | 20.6 |
| RTX 5060 Ti 8GB(参考) | 46.0 | 26.6 | 7.2 |
出典:Tom’s Hardware(GPU階層表、レイトレーシング)
RX 9070 XTとの差は、フルHDで38%、WQHDで43%、4Kで46%です。レイトレーシングを使うと差はいくらか縮みますが、GPUの規模の差を覆すほどではありません。GeForceがレイトレーシングで有利なのは、同じクラスどうしで比べた場合です。RX 9070 XTと同じクラスのRTX 5070 Tiとの比較はRTX 5070 Ti vs RX 9070 XTにまとめています。
RTX 5060 Ti 8GBは、レイトレーシングを使うと16GB版よりWQHDで32%、4Kで65%遅くなります。同じRTX 5060 Tiでも、8GB版はWQHDのレイトレーシングには向きません。
05 / タイトル別タイトル別のfps差は重いゲームほど大きい
52タイトルの検証から、主なタイトルのWQHDと4Kの平均fpsを抜き出しました。数値は「RX 9070 XT/RTX 5060 Ti 16GB」の順で、アップスケーラーは使っていません。
| タイトル | WQHD(fps) | WQHDの差 | 4K(fps) | 4Kの差 |
|---|---|---|---|---|
| 52タイトル平均 | 123/76 | +62% | 72/42 | +71% |
| サイバーパンク2077(Ultra) | 131/69 | +90% | 63/31 | +103% |
| 007 First Light(Medium) | 121/67 | +81% | 70/34 | +106% |
| Forza Horizon 6(Extreme・RT) | 75/42 | +79% | 43/24 | +79% |
| Pragmata(Max・RT) | 135/83 | +63% | 76/45 | +69% |
| Marvel’s Spider-Man 2(Very High) | 130/81 | +60% | 80/47 | +70% |
| Marvel’s Spider-Man 2(RT Ultimate) | 67/42 | +60% | 36/24 | +50% |
| 紅の砂漠(Cinematic) | 86/56 | +54% | 53/32 | +66% |
| Fortnite(Epic・RT) | 120/78 | +54% | 66/44 | +50% |
| S.T.A.L.K.E.R. 2(Epic) | 70/46 | +52% | 40/26 | +54% |
出典:TechSpot(9070 XT vs. 5060 Ti 16GB)(Ryzen 7 9800X3D、Radeon Adrenalin 26.8.1、GeForce 610.88)
差が大きいのはサイバーパンク2077で、WQHDで90%、4Kでは2倍を超えました。GeForce向けの最適化が進んだタイトルですが、クラスの差のほうが大きく出ています。
差が小さかったのはFortniteの軽い設定(パフォーマンスモード)で、WQHDで14%でした。Arc Raidersも24〜38%の差にとどまっています。競技系の軽いタイトルが中心なら、RTX 5060 Ti 16GBでも大きな不満は出にくいでしょう。
Ark: Survival AscendedのEpic設定では、4KでRTX 5060 Ti 16GBが平均12fpsまで落ちました。WQHDでもRX 9070 XTとの差は81%です。重いタイトルを高い設定で遊ぶ予定なら、同じ金額でRX 9070 XTを選ぶほうが設定を下げずに済みます。
06 / DLSS・FSRDLSSとFSRで差は埋まるのか
RTX 5060 Tiを選ぶ理由としてよく挙がるのが、DLSSのマルチフレーム生成(MFG)です。RTX 50シリーズだけが使える機能で、RTX 5060 Tiは描画した1フレームにつき最大5フレームを生成できます。対応タイトルでは、表示上のfpsはRX 9070 XTを上回ることがあります。
ただし、フレーム生成で増えるのは表示の滑らかさで、操作への反応は元のfpsで決まります。元のfpsが低いと、フレーム数を増やしても入力の遅れが残ります。元のfpsが6割高いRX 9070 XTのほうが、フレーム生成を使う前提でも有利な場面が多いと考えてください。
RX 9070 XTとRX 9070も、機械学習を使うFSR Upscaling(旧称FSR 4、ゲーム内の表記はFSR 4のままのことがあります)と、FSR Frame Generationに対応しています。ゲームがFSR 3.1以上に対応していれば、AMD Softwareから機械学習版に切り替えることもできます。
出典:NVIDIA(RTX 5060ファミリー)、AMD(FSR Redstone)
DLSSとFSRの画質や設定の違いは、DLSS・FSR・XeSSの違いと最適設定で詳しく解説しています。
07 / 電力消費電力はRTX 5060 Ti 16GBが124W低い
RTX 5060 Ti 16GBがはっきり有利なのは消費電力です。公称の消費電力は、RTX 5060 Ti 16GBが180W、RX 9070 XTが304W、RX 9070が220Wです。推奨電源も、RTX 5060 Ti 16GBの600Wに対してRX 9070 XTは750Wです。
公称値の差124Wで、1日3時間遊んだ場合の年間の電気代の差は約6,100円(44.67円/kWh)です。2時間なら約4,000円です。実際のゲーム中の消費電力は公称値より低いことが多いので、上限の目安として見てください。RX 9070との差は40Wで、1日3時間でも年間約2,000円です。
RX 9070 XTは補助電源が8ピン×2のモデルが基本で、上位モデルには×3もあります。3連ファンでカードが長いモデルも多くなります。いまの電源が650W以下なら、電源の交換費用も予算に入れてください。電源を替えたくないなら、推奨650WのRX 9070が現実的です。
出典:NVIDIA(RTX 5060ファミリー)、AMD(RX 9070 XT)、AMD(RX 9070)
08 / コスパ1fpsあたりの価格はRTX 5060 Ti 16GBが59%高い
2026年9月26日時点の価格を、レイトレーシングなしのWQHDの平均fps(11タイトル)で割った金額です。
| GPU | WQHDの1fps(最安) | WQHDの1fps(中央値) | 4Kの1fps(最安) |
|---|---|---|---|
| RX 9070 XT | 1,028円 | 1,338円 | 1,821円 |
| RX 9070 | 1,152円 | 1,232円 | 2,076円 |
| RTX 5070(参考) | 1,432円 | 1,735円 | 2,541円 |
| RTX 5060 Ti 16GB | 1,635円 | 1,916円 | 2,985円 |
最安値どうしで比べると、RTX 5060 Ti 16GBはWQHDの1fpsあたりがRX 9070 XTより59%高くなります。中央値どうしでも43%高い計算です。海外の検証でも、米国の価格でWQHDの1fpsあたりが71%、4Kで81%高いという結果でした。
中央値で見ると、最も安いのはRX 9070です。最安の製品が売り切れていて13万円台以上の選択肢しかないときは、RX 9070も比べてみてください。
09 / AI用途AI・制作用途ならRTX 5060 Ti 16GBが安全
RTX 5060 Ti 16GBが値上がりしても売れている理由の一つが、ローカルでAIを動かす用途です。画像生成や言語モデルのツールの多くはNVIDIAのCUDAを前提に開発されていて、新しいツールもGeForceで先に動くことが多いのが実情です。
RX 9070 XTもメモリ帯域が広く、Linuxなどで使いこなせばAI用途でも性能を出せます。ただ、ツールの対応状況を自分で調べて設定する手間がかかります。ゲームがおもな用途ならRX 9070 XT、AIや動画制作のツールを使うことが決まっているならRTX 5060 Ti 16GBと分けて考えるのが確実です。
10 / 結論RTX 5060 Ti 16GBとRX 9070 XT、どっちを選ぶべきか
- ゲームがおもな用途
- WQHDや4Kのモニターで遊ぶ
- 重いタイトルを高い設定で遊びたい
- 750W以上の電源がある、または用意できる
- CUDAを使うAIや制作のツールを使う
- 600Wクラスの電源を交換せずに使いたい
- 小さめのケースで発熱と騒音を抑えたい
- フルHDで軽い競技タイトルが中心
電源が650Wで、交換せずにRadeonを選びたいならRX 9070が候補です。RTX 5060 Ti 16GBよりWQHDで4割速く、消費電力の差は40Wにとどまります。
予算を下げたいなら、RTX 5060 Ti 8GB(最安69,980円)もあります。ただし、レイトレーシングや4Kでは16GB版から大きく落ちるので、フルHD中心の人向けです。同じ価格帯のRadeonとの比較はRTX 5060 Ti 16GB vs RX 9060 XT 16GB、GeForceの1つ上のモデルとの比較はRTX 5060 Ti vs RTX 5070で解説しています。
11 / 製品おすすめのRX 9070 XT・RTX 5060 Ti 16GB・RX 9070
2026年9月26日にAmazonの商品ページで在庫を確認したモデルです。電源を替えずにRadeonを選ぶなら、推奨電源650WのRX 9070も候補です。価格は大きく動いているので、購入前にリンク先で現在の価格を確認してください。


※価格・在庫は変動します。最新の価格はAmazonの商品ページでご確認ください。
12 / 完成品RX 9070 XT・RTX 5060 Ti 16GB搭載のゲーミングPC
PCごと買うなら、GPUとCPUの組み合わせで選んでください。2026年9月26日に各ショップの商品ページで価格と在庫を確認した2台です。
※価格・構成は変動します。最新情報は各BTOショップ公式ページでご確認ください。
海外の販売店の集計では、RX 9070 XTは安いモデルほど保証申請率が高い傾向でした。モデル選びで迷ったらRX 9070 XTのモデル別の保証申請率も参考にしてください。
13 / FAQよくある質問
レイトレーシングなしの平均で、フルHDが49%、WQHDが59%、4Kが64%、RX 9070 XTが上です。52タイトルの検証でも、WQHDで62%、4Kで71%の差でした。
速くありません。レイトレーシングを使っても、RX 9070 XTがWQHDで43%、4Kで46%上です。GeForceがレイトレーシングで有利なのは、同じクラスのGPUどうしで比べた場合です。
メモリ不足に加えて、NVIDIAがGPUとメモリのセット価格を引き上げ、GeForceの値上がりが大きくなったためです。RTX 5060 Ti 16GBは希望小売価格の80%超、RX 9070 XTは23%以上高い水準です。ローカルAI用途でRTX 5060 Ti 16GBの需要が強いことも影響しています。
2026年9月26日時点では最安値が同じ119,800円なので、電源が750W以上あるならRX 9070 XTです。性能は11〜14%上です。電源が650Wなら、消費電力が84W少ないRX 9070を選んでください。
AMDの推奨は750Wです。RX 9070は650W、RTX 5060 Ti 16GBはNVIDIAの推奨で600Wです。
対応タイトルでは表示上のfpsが上回ることがあります。ただし操作への反応は元のfpsで決まり、元のfpsはRX 9070 XTが約6割高いため、遊びやすさまで逆転するわけではありません。
RTX 5060 Ti 16GBとRX 9070 XTは、2026年9月に最安値がほぼ同じ約12万円になりました。WQHDの性能差は約6割で、レイトレーシングを使ってもRX 9070 XTが4割上です。ゲーム用に買うなら、RX 9070 XTを選んでください。
RTX 5060 Ti 16GBを選ぶ理由が残るのは、CUDAを使うAIや制作ツールを使う場合と、600Wクラスの電源のまま消費電力を抑えたい場合です。電源が650WでRadeonを選ぶなら、RX 9070が候補になります。







