ROG XBOX Ally X20は買いか|OLEDとMSI Claw 8 EX AI+を実測fps・国内価格で比較【2026年10月】
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OLEDか、Clawのfpsか。2.9万円差の分かれ目
ROG XBOX Ally X20(以下X20)は国内で258,800円、MSI Claw 8 EX AI+ CG3EM-406JP(以下Claw)は287,400円(税込)です。X20は7.4型のOLEDを積み、Clawは処理性能の高いIntel Arc G3 Extremeを積みます。画面の質と重いゲームのfpsのどちらに2.9万円分の価値を置くかが、選択の分かれ目です。

1080p Mediumの実測では、Cyberpunk 2077の平均fpsがX20の42に対し、Clawは通常51です。ところがClawを省電力のEnduranceモードにすると35まで下がり、X20が上回ります。Clawの優位は電力モード次第で、電池持ちとの交換になります。
重い3Dゲームを高いfpsで遊ぶならClaw、OLEDの画質を優先し、アップスケーリングを使いながら遊ぶならX20が向きます。数字を読むときは、測定時の電力モードを必ず合わせて確認してください。
目次
結論先に結論|画質で選ぶか、fpsで選ぶか
- HDR映像や暗所の描写など、画面の見やすさを最優先したい人。7.4型・120HzのOLEDで、実測のHDRピークは1,515cd/m²です
- アップスケーリングを使って遊ぶ人。Black Myth: Wukongのアップスケーリング併用では、X20の1% Lowが35とClawより高く出ています
- 差額2.9万円を抑えたい人。バッテリー容量は両機とも80Whです
- 重いゲームの平均fpsを優先したい人。通常モードのMetro Exodus Enhancedは、X20の22fpsに対してClawが41fpsです
- 8型の画面と32GBメモリが欲しい人。X20は7.4型・24GBです
- 給電して高い電力で遊ぶ時間が長い人。差が開くのは通常モードのときです
- 外出先で長く遊びたい人。Enduranceモードの電池テストはX20の約2倍です
スペックスペックを並べて比較|画面とメモリが大きな違い
| 項目 | ROG XBOX Ally X20 | MSI Claw 8 EX AI+ |
|---|---|---|
| 国内価格 | 258,800円 | 287,400円(税込) |
| 画面 | 7.4型OLED、1,920×1,080、120Hz | 8型液晶、1,920×1,200、120Hz |
| CPU・GPU | Ryzen AI Z2 Extreme(Radeon) | Intel Arc G3 Extreme(Arc B390) |
| メモリ・SSD | 24GB LPDDR5X、1TB | 32GB LPDDR5X、1TB |
| バッテリー | 80Wh | 80Wh |
| 重量 | 約756g | 約785g |
| 国内発売日 | 2026年10月16日 | 2026年7月29日 |
出典:ASUS公式の日本向け仕様、ASUS JAPANの発売発表、TSUKUMOの販売ページ、MSI JAPANの仕様表。価格は、X20が2026年10月22日時点のAmazon.co.jp表示(販売元はAmazon.co.jp)、ClawがTSUKUMOのネット価格(税込、2026年10月22日時点)で、変動します。
Clawの液晶パネルは、MSIの仕様表(Clawの実機レビューに掲載)で「IPS-Level」、最大輝度の目安は500nit(Typical)です。ClawのGPUはArc B390で、メモリを共有する内蔵GPUです。X20のRyzen AI Z2 Extremeも内蔵GPUで、どちらも据置のグラフィックボードとは別の世界の性能です。
画面X20のOLEDは実測でも明るく、色域が広い
ASUSは、X20をROG Allyシリーズで初めて有機ELディスプレイを搭載したモデルとしています。公称値はHDRピーク輝度1,400nit(VESA DisplayHDR True Black 1400認証)、応答速度0.2ms、FreeSync Premium Pro対応です。ASUS公式の製品ページに記載があります。
実測では、SDRの明るさは最大627cd/m²・平均621cd/m²、HDRピークは1,515cd/m²、Display P3カバー率は99.4%でした。公称値を実測が上回っており、ゲーム画面の色や黒の締まりを重視する人には、液晶のClawにない強みです。実機レビューの測定表で確認できます。
同レビューは、X20に振幅の小さいPWM調光のちらつきがあり、実用上は問題になりにくいとしています。画面の見え方には個人差があるので、目が疲れやすい人は購入前に実機で確かめてください。
性能差実測fpsを比較|Clawの差は電力モードで縮む
測定は、X20が給電時の35W Turbo・GPUメモリ割り当て8GB、Clawが通常(掲載名v1.0)とEndurance modeの2通りです。表は1080pでの「平均fps/1% Low」です。
| ゲーム・設定 | X20(35W Turbo) | Claw 8 EX AI+ |
|---|---|---|
| Black Myth: Wukong(Medium) | 26/19 | 通常 33/16 Endurance 24/20 |
| Cyberpunk 2077(Medium) | 42/33 | 通常 51/33 Endurance 35/24 |
| Horizon Zero Dawn(Original) | 51/18 | 通常 61/32 Endurance 42/30 |
| Metro Exodus Enhanced(High) | 22/13 | 通常 41/15 Endurance 20/15 |
出典:X20の実機レビュー(FPS測定表)の測定表(アップスケーリングなしの行)。
Claw通常は4本すべてで平均fpsがX20を上回り、差は7〜19fpsです。特にMetro Exodus Enhancedは41対22と大きく開きます。一方、1% Lowで見ると景色が変わります。Cyberpunkは33で並び、Black Myth: Wukongは19対16でX20がわずかに上、Horizon Zero Dawnは18対32でClawが大きく上です。
ClawをEnduranceにすると、様子が逆になります。平均fpsはCyberpunk(42対35)・Horizon Zero Dawn(51対42)・Metro Exodus Enhanced(22対20)でX20が上回り、Black Myth: Wukongは26対24でほぼ同等です。Metro Exodus Enhancedはなお41から20へ半減しており、Clawの高いfpsは高い電力を使っているときのものだとわかります。
アップスケーリングを併用したBlack Myth: Wukongでは、X20が40fps(1% Low 35)、Claw通常が50fps(28)、Endurance 37fps(29)でした。平均fpsはClaw通常が上でも、カクつきの目安になる1% LowはX20が最も高くなっています。
X20は35W、Clawは通常とEnduranceで消費電力が異なり、同じ電力に固定した測定ではありません。X20のベンチマークの一部は、充電器の出力が足りず35Wに届かない状態で走らせてしまったと測定者が書いています(どの測定かは不明)。米国版は充電器が付属しませんが、国内版には68WのACアダプターが付属します。
電池電池持ちはClawのEnduranceが約2倍
X20のfpsと同じレビューのPCMark 10ゲーミング電池テストでは、X20が149分、Claw通常が153分、Claw Enduranceが308分でした。同じ80Whでも、通常モードのClawはX20と同程度で、Enduranceにすると約2倍持つ計算です。前節のとおり、Enduranceのfpsは通常より大きく下がります。Clawの値は同じレビュー内のモード別測定で、X20と消費電力を揃えた測定ではないため、同条件の直接比較としては読めません。
なお、同じレビューはX20を17Wで約3時間、25Wで2時間9分と書いており、図の149分とは測定電力の表記が揃っていません。分数は目安として、電池持ちとfpsを交換する関係にあることを読み取ってください。電池容量から実際の駆動時間は決まりません。
選び方2.9万円差は、遊ぶゲームの目標fpsで決める
遊ぶゲームが60fps近くを狙う重量級なら、ClawをEnduranceに落とすとX20と大差ない数字に落ち着きます。Clawの強みを活かせるのは、給電または高い電力設定で遊ぶ場面です。外出先でバッテリー駆動が中心なら、ClawはEnduranceで電池持ちを約2倍に伸ばせますが、そのときのfpsはX20と同程度か下回ります。
逆に、遊ぶのが中〜軽量のゲームで、アップスケーリングやフレーム生成を使う前提なら、X20のOLEDが毎日の満足度に効きます。同じ80Whのバッテリー、約756gという重さを考えても、2.9万円安い点は見逃せません。X20の初期設定やテレビ接続はゲーム機として使えるかの購入前チェック、同梱品の違いは国内価格・購入先の記事にまとめています。
Clawを同価格帯のゲーミングノートと比べたい人は、Claw 8 EX AI+とゲーミングノートPCの比較が参考になります。Steam DeckやLegion Goまで含めた全体像は携帯ゲーミングPC比較で確認できます。
購入先X20とClawの購入先
ASUSの国内発売発表には、販売パートナーとしてASUS StoreとAmazon.co.jpなどが挙がっています。価格と在庫は変動するため、購入時に販売元と支払総額を確認してください。
まとめまとめ|画質ならX20、給電時のfpsならClaw
X20は、実測でも明るく色域の広いOLEDと、2.9万円安い価格が武器です。Clawは通常モードで平均fpsが7〜19fps高く、重いゲームほど差が開きますが、Enduranceに落とすとX20を下回る場面が出ます。
画質と価格を優先し、アップスケーリングを使って遊ぶならX20。給電した状態で重いゲームの平均fpsを稼ぎたいならClawです。外出先でのバッテリー駆動が中心なら、fpsを落としてでも電池持ちを約2倍にしたいかで決まります。



