LEVEL∞『グラブル リリンク』拡張版推奨PC3機種は買いか|最上位43万9,800円でもメモリ16GB・A620は共通のまま
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最上位43万9,800円でもメモリ16GB・A620は共通のまま
ユニットコムは2026年8月19日、ゲーミングPCブランド「LEVEL∞」から『GRANBLUE FANTASY: Relink – Endless Ragnarok』の推奨PCを3機種発売しました。22万9,700円の最安モデルから43万9,800円の最上位モデルまで、いずれも公式の推奨スペックを大幅に上回る構成です。ただし価格が上がっても変わらない部分もあります。メモリは3機種とも16GB(8GB×2)、チップセットはAMD A620で統一されており、同じゲームの推奨PCを7月に発売したFRONTIERの構成とは対照的です。
『グラブル リリンク』拡張版『エンドレスラグナロク』の推奨PCは、これでFRONTIER・MSIに続いて3社目です。同じゲームの”お墨付き”PCが複数のメーカーからそろうと、今度は「結局どこを選べばいいのか」「価格が上がるほど中身も比例して良くなっているのか」という判断のほうが悩ましくなります。
ユニットコムは2026年8月19日、iiyama PCのゲーミングPCブランド「LEVEL∞」から、Endless Ragnarok推奨PCを3機種発売しました。Ryzen 7 7700×Radeon RX 9060を組み合わせた22万9,700円のエントリーモデルから、Ryzen 7 9800X3D×Radeon RX 9070 XTを積む43万9,800円の最上位モデルまで、いずれもパソコン工房の商品ページで実際のゲームプレイを通した動作確認済みとして案内されています。
本記事では、この3機種がSteam公式の推奨スペックに対してどこまで余裕を持った構成なのかを確認したうえで、43万9,800円を払っても解消されない共通の弱点——メモリ16GB(8GB×2)で空きスロットなし、M.2スロットは1本のみ、チップセットはAMD A620——を掘り下げます。同価格帯でメモリ32GBを積むFRONTIER機との比較も交えながら、購入判断の材料を整理します。
出典:ユニットコム公式プレスリリース(2026年8月19日)・パソコン工房 特集ページ(いずれも2026年8月19日時点)
目次
ラインナップ3機種の価格とスペック早見

今回発売されたのは、CPUにAMD Ryzenプロセッサ、GPUにAMD Radeon RX 9000シリーズを組み合わせた3機種です。型番はいずれも「LEVEL-M8AM-」から始まり、末尾の違いで構成を区別します。
| モデル(型番) | CPU | GPU | 電源 | 価格 |
|---|---|---|---|---|
| LEVEL-M8AM-R77-PGXB-GFR | Ryzen 7 7700 (8コア16スレッド・最大5.3GHz) | Radeon RX 9060 8GB GDDR6 | 550W 80PLUS BRONZE | 229,700円〜 |
| LEVEL-M8AM-R97X-RRXB-GFR | Ryzen 7 9700X (8コア16スレッド・最大5.5GHz) | Radeon RX 9060 XT 16GB GDDR6 | 550W 80PLUS BRONZE | 289,800円〜 |
| LEVEL-M8AM-LCR98D-TGXB-GFR | Ryzen 7 9800X3D (8コア16スレッド・3D V-Cache) | Radeon RX 9070 XT 16GB GDDR6 | 850W 80PLUS GOLD | 439,800円〜 |
3機種に共通するのは、メモリがDDR5 16GB(8GB×2)、ストレージが1TB NVMe対応M.2 SSD、チップセットがAMD A620、無線機能が非搭載という点です。OSはWindows 11 Home(最上位のみDSP版)。ケースはいずれも「LEVEL∞ M-Class」ミニタワー(microATX対応、幅約206×奥行432×高さ411mm)で、天面・前面・底面にメッシュダストカバーを備えています。保証は3機種とも標準1年間無償で、有償の3年・4年延長保証(物損保証付きも選択可)が用意されています。
パソコン工房の特集ページでは、推奨PCについて「実際にゲームプレイを通して動作確認を実施済み」と説明されていますが、各機種ごとの平均fpsや実測ベンチマークは公表されていません。商品ページには3DMark社のベンチマークスコアをもとにした「fps快適目安」も表示されていますが、これはゲームタイトルごとの実測値ではなく、あくまでスコアから算出した参考的な目安である旨が注記として明記されています。
オーバースペック度公式推奨スペックとどれだけ差があるか
Steam公式が案内する『エンドレスラグナロク』の推奨環境は、CPUがCore i7-8700またはRyzen 5 3600、GPUがGeForce RTX 2080 8GBまたはRadeon RX 6700 XT 8GB、メモリ16GBで、想定画質は1080p・最高品質・60fpsです。CPUは2017年、GPUも2018年(RTX 2080)〜2021年(RX 6700 XT)の製品で、いずれも現行のミドルクラスから見れば旧世代にあたります。
最安モデルの構成と比較しても、この差は明確です。Radeon RX 9060 8GB GDDR6は、推奨要件のRX 6700 XTから2世代新しいRDNA 4アーキテクチャを採用しており、VRAM容量も同じ8GBを確保しています。CPU側もRyzen 7 7700(Zen 4・8コア16スレッド・最大5.3GHz)が、推奨要件のRyzen 5 3600(Zen 2・6コア12スレッド・最大4.2GHz)を大きく上回ります。つまり22万9,700円の最安モデルの時点で、CPU・GPUとも世代・コア数・クロックのすべてで公式推奨を超えている計算です。
当サイトの『エンドレスラグナロク』必要・推奨スペック解説では、推奨要件のRTX 2080相当を現行世代で確実に上回るラインとして、1080p/60fps最高品質ならRTX 5060 Ti・RX 9060 XTクラスを目安に挙げています。中位モデルのRadeon RX 9060 XT 16GBはまさにこのラインに位置し、最上位のRadeon RX 9070 XT 16GBは1440p以上の目安として挙げたRTX 5070・RX 9070クラスをさらに上回る構成です。『エンドレスラグナロク』単体を1080pで遊ぶだけなら、最安モデルでも十分すぎるほどの性能を積んでいることになります。
共通の弱点最上位でもメモリ16GB・M.2は1本のまま
GPU性能では公式推奨を大きく超える3機種ですが、価格が上がっても変わらない仕様がいくつかあります。43万9,800円を払う最上位モデルであっても解消されない、3機種共通の制約です。
A620の実情Ryzen 7 9800X3Dでもチップセットは共通
もう1つ、価格が上がっても変わらないのがチップセットです。3機種はいずれもAMD A620を採用しており、エントリーのRyzen 7 7700モデルだけでなく、43万9,800円でRyzen 7 9800X3Dを積む最上位モデルも同じA620チップセットのマザーボードを使っています。
海外の報道によると、AMD自身がA620チップセットについて、65W TDP(ピーク消費電力の目安となるPPTで88W)クラスのCPUを基準とした仕様であると説明しており、105W以上のRyzenやX3Dモデルをすべてのボードで標準サポートするようパートナーメーカーに義務付けているわけではないとされています。65W超のCPUを搭載した場合でも、BIOSが対応していれば起動やゲームプレイ自体は可能とされる一方、マルチスレッド性能を目一杯引き出せるかどうかは、個々のボードのVRM(電源回路)設計に左右されるというのが業界での一般的な理解です。
ここで注意したいのは、これはA620チップセット全体に関する一般論であり、今回のiiyama PC 3機種が実際に採用しているマザーボードのVRM相数や電力設計は、商品ページで公開されていないという点です。そのため「この製品のRyzen 7 9800X3Dは本来の性能を発揮できない」と断定することはできません。実際、最上位モデルには240mm水冷CPUクーラーが標準搭載されており、冷却面では相応の配慮がうかがえます。同系統のA620A(Micro ATX)チップセットとRyzen 7 7700X3Dを組み合わせるFRONTIERの一部モデルでも、メモリスロット2本(空き0・最大64GB)という同様の拡張性の制約があり、A620採用モデルを検討する際はメモリ拡張性と合わせてチップセットの位置づけも把握しておくと安心です(FRONTIER Ryzen 7 7700X3D搭載モデルの評価記事)。VRMの余裕については公開情報がない以上、判断材料が乏しいままである、というのが現状です。
同価格帯比較FRONTIERの43万4,800円モデルとの違い
最上位モデルの43万9,800円という価格帯には、同じ『エンドレスラグナロク』推奨PCとして直接比較できる競合が存在します。FRONTIERが2026年7月に発売した最上位モデル「FRXAB850B/GBF」(2026年8月12日時点で43万4,800円)です。
| 項目 | LEVEL∞ LCR98D-TGXB (43万9,800円) | FRONTIER FRXAB850B/GBF (43万4,800円) |
|---|---|---|
| CPU | Ryzen 7 9800X3D | Ryzen 7 9800X3D |
| GPU | Radeon RX 9070 XT 16GB | Radeon RX 9070 XT 16GB |
| メモリ | 16GB(8GB×2) DDR5 | 32GB DDR5 |
| SSD | 1TB NVMe対応M.2 SSD (M.2スロット1本のみ) | 1TB NVMe SSD(Gen4) |
| 電源 | 850W 80PLUS GOLD | 記載なし |
CPUはRyzen 7 9800X3D、GPUはRadeon RX 9070 XT 16GBと、両者は事実上同じ組み合わせです。価格差もわずか5,000円ですが、メモリ容量だけは2倍の開きがあります。同じ予算・同じCPU/GPUの組み合わせでここまでメモリ容量に差が出る以上、購入前にはこの1点を必ず見比べておく価値があります。FRONTIERの3機種の詳しい構成はFRONTIERの推奨PC3モデルを扱った記事で確認できます。
選び方3機種のどれを選ぶべきか
デスクトップ以外の選択肢としては、MSIがノート向けGeForce RTX 5050を積んだゲーミングノートPCを『エンドレスラグナロク』推奨PCとして認定しています。携帯性を重視する場合はMSIの推奨PC認定を検証した記事も参考になります。
FAQよくある質問
購入LEVEL∞公式サイトで価格・在庫を確認する
3機種ともBTO対応のため、最新の価格・在庫状況・カスタマイズ内容はLEVEL∞公式サイト(パソコン工房)の各商品ページで確認するのが確実です。
最安構成 — Ryzen 7 7700×Radeon RX 9060 8GB(22万9,700円〜)
中位構成 — Ryzen 7 9700X×Radeon RX 9060 XT 16GB(28万9,800円〜)
最上位構成 — Ryzen 7 9800X3D×Radeon RX 9070 XT 16GB(43万9,800円〜)
上記はパソコン工房(LEVEL∞)公式サイトの各商品ページへの直接リンクです。価格・在庫・カスタマイズ内容は変動するため、購入前に商品ページで最新情報を確認してください(2026年8月19日時点の価格)。
LEVEL∞の『エンドレスラグナロク』推奨PC3機種は、22万9,700円の最安モデルから公式推奨スペックを大きく上回る構成です。GPUは2世代新しいRDNA 4、CPUもコア数・クロックともに推奨要件を上回っており、性能面での不満は出にくいラインアップといえます。
一方で、価格が上がっても変わらない弱点もあります。メモリは3機種とも16GB(8GB×2)で空きスロットがなく、SSD用M.2スロットも1本のみ、チップセットは最上位のRyzen 7 9800X3Dモデルまで含めてAMD A620で統一されています。43万9,800円の最上位モデルを検討するなら、同価格帯でメモリ32GBを積むFRONTIER機とも必ず比較してから決めることをおすすめします。


