Windows 11のタスクバーを上・左・右に移動する方法|KB5120998で標準対応、レジストリ・ツール不要【2026年版】

(更新: 2026.11.3)
Windows 11のタスクバーを上・左・右に移動する方法|KB5120998で標準対応、レジストリ・ツール不要【2026年版】

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Windows Update 新機能 / KB5120998(2026年8月27日公開)
Windows 11のタスクバーを上・左・右に移動する方法
レジストリ改造・ExplorerPatcher不要、設定アプリだけで完結
Microsoftは2026年8月27日公開のプレビュー更新KB5120998(正式な月例更新に先立って一部機能を試せる、任意インストールの更新プログラムの識別番号)で、タスクバーを画面の下部・上部・左側・右側のどこに表示するかを選べる設定を標準搭載しました。
設定アプリだけで完結、外部ツール不要検索ボックス・小さいタスクバーは上下限定段階的ロールアウト中、出てこない場合の対処も解説

縦長のウルトラワイドモニターや、縦画面(ピボット)に設定したサブモニター、画面が狭いノートPCなどで「タスクバーを下以外の場所に置きたい」と思ったことがある方は多いはずです。これまでWindows 11の標準機能ではタスクバーは下部に固定されており、上・左・右へ動かすにはレジストリの値を書き換えるか、ExplorerPatcherのような非公式ツールを導入するしかありませんでした。

この状況は、2026年8月27日にMicrosoftが公開したプレビュー更新KB5120998で変わりました。「設定」アプリの数クリックだけで、タスクバーを下部・上部・左側・右側のいずれかへ切り替えられる機能が、Windows 11として初めて公式に用意されたのです。

結論は、設定アプリで下・上・左・右から選べる一方、左右では検索ボックスと小さいタスクバーが使えず、Windows 10のようなドラッグ移動もできないということです。選択肢がまだ出ない場合はOSビルドと段階的ロールアウトを確認し、ウルトラワイドや縦画面か、ノートPCかで選ぶ位置が変わります。

目次

概要KB5120998でタスクバーの位置設定が標準搭載

項目内容
公開日2026年8月27日
対象OSWindows 11 バージョン24H2/25H2
適用後のOSビルド26200.9278(25H2)/26100.9278(24H2)
更新の種類オプションのプレビュー更新(非セキュリティ、段階的ロールアウト)
タスクバーの位置変更下部・上部・左側・右側から選択可能に
既知の問題公式ページに複数の既知の問題が掲載されている(英語以外のWindowsでのマウス設定のリセットは2026年9月8日以降の更新で解決、ほかにデスクトップ背景設定のリセット、サインイン後の黒い画面など)

KB5120998には、タスクバーの位置変更のほかにも、スタートメニューのサイズを「小さい」「大きい」から選べるようにする変更、スタートメニューと設定の「おすすめ」セクションが「最近」へ改称される変更、スタート画面で名前とプロフィール写真を非表示にできるオプションの追加なども同時に含まれています。

なお同じKB5120998では、英語以外のWindowsでマウスカーソルの個人設定が標準へ戻ってしまう不具合もMicrosoftが公式に把握しており、2026年9月8日以降にリリースされた更新で解決するとされています。症状と対処法は別の記事で整理しています。

出典:Microsoft サポート「KB5120998: Windows 11、バージョン24H2および25H2用更新プログラム(2026年8月27日)」

手順タスクバーの位置を変更する設定手順

変更は「設定」アプリだけで完結し、レジストリエディターやサードパーティツールを開く必要はありません。

  1. Windowsキー+Iで「設定」を開き、左メニューから「個人用設定」を選びます。
  2. 「個人用設定」の一覧から「タスクバー」を開きます。
  3. 「タスクバーの動作」を開き、「タスクバーの位置」の項目で「下部」「上部」「左側」「右側」から好きな配置を選びます。
  4. 選択すると即座にタスクバーが指定した位置へ移動します。元に戻したい場合も同じ手順で「下部」を選び直すだけです。
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「タスクバーの位置」の項目が見当たらない場合

KB5120998が届いていない、または段階的ロールアウトでまだ機能が有効になっていない可能性があります。

位置ごとの制約上・左・右に変えると何が変わるか

配置を変えると見た目が変わるだけでなく、位置によって使えなくなる機能があります。特に検索ボックスと小さいタスクバーは、現時点では上部・下部でのみサポートされるとMicrosoft公式が明記しています。

下部(標準)検索ボックス・小さいタスクバーを含め、すべての機能がこれまで通り使えます。特にこだわりがなければ、この設定を触る前と変わらない状態です。
上部検索ボックスと小さいタスクバーは表示されたまま使えます。ツールヒントやポップアップ、アニメーションなど、ほとんどのカスタマイズ設定も位置に関わらず動作します。ブラウザのタブやメニューバーに近い位置にタスクバーを置きたい場合に選ばれる配置です。
左側検索ボックスは使えず検索アイコンの表示になり、小さいタスクバーも現時点では使えません。ウルトラワイドモニターや縦画面のサブモニターで横幅・縦の視認性を確保したい場合に向いていますが、検索ボックスをクリックして使う習慣がある場合は使い勝手が変わる点に注意してください。
右側左側と同じく検索ボックス・小さいタスクバーは非対応です。それ以外のアイコンを結合しない設定など、ほとんどのカスタマイズ設定は、他の位置と同じように機能します。

ドラッグ移動Windows 10のようにドラッグで動かせないのはなぜか

Windows 11で選べる位置が増えても、Windows 10のようにタスクバーをマウスでつかんで画面の端へ動かすことはできません。移動は設定アプリからの操作に限られます。これは未実装ではなく、Microsoftが意図して外した仕様です。

WindowsのデザインをまとめるMicrosoftのディエゴ・バカ氏(Windows担当のデザイン部門バイスプレジデント)は、ドラッグでの移動は意図しない位置ずれを招きやすく、Windows 10に「タスクバーをロックする」設定があったのもそのためだと説明しています。位置を頻繁に変える人は多くないとも述べ、設定からの変更を「より意図的で予測しやすい操作」と位置づけています。2026年5月15日のWindows Insider Blogも、移動機能の方針を「シンプルで予測しやすく、タスクバーが意図せず動くことがない」体験としています。

同じブログには、モニターごとに別の位置を指定する機能とドラッグ&ドロップによる移動を「評価中」と書かれています。現時点ではどちらも使えず、今後入るかどうかも決まっていません。

Windows 10の「タスクバーをロックする」のような解除式の設定を足せばよい、という声に対しては、バカ氏が2026年11月2日までにXで次のように答えています。位置を動かす機会は少ないのに、動かすたびに先にロックを外す手間が増えること、ロックの作りによってはアイコンの並べ替えやシステムトレイの項目の移動といった、より頻繁な操作にまで影響しかねないことが理由です。ドラッグ移動を見送った判断の背景には、Windows 10で意図しないタスクバーの移動が多く見られたことがあるとしています。件数などの数字は示されていません。

一方で、「ドラッグ移動は二度と戻らない」という一部の報道には「No one said "never"」と否定し、「Nothing is beyond reconsideration」と再検討の余地を認めています。ただし、ドラッグ移動を入れるという約束も時期も出ていません。位置を頻繁に変える人については、Windows 11を拡張するサードパーティ製ソフトを全面的に支持するとも述べています。今できる手段は、設定アプリからの変更か、そうした外部ツールのどちらかです。

そもそもWindows 11の発売時に位置を選べなかった理由は、タスクバーをゼロから作り直し、Windows 10のコードの多くを引き継がなかったことにあります。当時Windowsのコア体験を担当していたタリ・ロス氏は2022年4月のWindows Insider向けAMAで、左右に置くとアプリ側の再配置対応が「膨大」になると話しています。

実用上のポイントは次の2つです。

  • 位置を変えるときは、タスクバーを右クリックして「タスクバーの設定」を開き、「タスクバーの動作」にある「タスクバーの位置」から選びます。ドラッグでの操作は用意されていません。
  • ゲームの最中にタスクバーが邪魔になる場合は、位置を動かすより自動非表示やフルスクリーン表示の切り分けが近道です。手順はフルスクリーンのゲームでタスクバーが消えない原因で解説しています。

出典:Microsoft Windows Insider Blog「Improving Windows quality: making Taskbar and Start more personal」(2026年5月15日)、Windows Latest「Windows 10 had it, but Microsoft says it’s never coming back to Windows 11…」(2026年11月1日)、Windows Latest「Microsoft’s design boss fires back at Windows 11 critics…」(2026年11月2日)、PCWorld「The real reason your Windows 11 taskbar couldn’t move for 5 years」

出てこない場合まだ選択肢が出てこない場合

「設定」を開いても「タスクバーの位置」の項目が見当たらない場合、機能自体が壊れているわけではなく、更新がまだ届いていないだけの可能性があります。

OSビルドを確認する「設定」→「システム」→「バージョン情報」を開き、「OSビルド」の欄を確認します。25H2は26200.9278以降、24H2は26100.9278以降になっていればKB5120998は適用済みです。それより古い番号の場合は、更新自体がまだ届いていません。
Windows Updateの状態を確認する「設定」→「Windows Update」を開き、「更新プログラムのチェック」を実行します。KB5120998は非セキュリティのオプションのプレビュー更新のため、「オプションの更新プログラムを利用できます」の欄に表示されている場合は、手動でインストールを選ぶ必要があります。
段階的ロールアウトを踏まえて待つこの更新は段階的ロールアウトで配信されているため、同じOSビルドでも機能が表示されるタイミングはPCによって異なります。可用性はデバイスによって異なるため、更新を導入済みでもすぐには選択肢が出ない場合があります。急ぐ理由がなければ、時間を置いて再確認するのが確実です。

従来との違いレジストリ編集・ExplorerPatcherはもう不要か

これまでタスクバーを下以外の位置に動かすには、レジストリエディターで内部的な設定値を直接書き換えるか、ExplorerPatcherのような非公式のサードパーティツールを導入するのが一般的な方法でした。

こうしたレジストリ編集やサードパーティツールによるカスタマイズには、Windows Updateが適用されるたびに設定が引き継がれなかったり、エクスプローラーの内部構造への依存度が高いために大型アップデート後に動作しなくなったりするリスクがあります。ExplorerPatcherのような非公式ツールはMicrosoftが提供・保証しているものではなく、組み合わせて不具合が起きても公式サポートの対象にはなりません。

KB5120998でMicrosoft公式に対応したことで、こうした非互換のリスクを負わずにタスクバーの位置を変更できるようになりました。すでにレジストリやサードパーティツールでタスクバーの位置を変えている場合は、ツールを外して標準機能へ乗り換えることで、今後のWindows Updateとの相性トラブルを避けやすくなります。

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サードパーティツールの導入手順は扱いません

ExplorerPatcher等の具体的な操作方法には触れず、位置の変更は設定アプリの標準機能だけでできるため、導入手順は必要ありません。

おすすめ配置結局どの配置を選ぶべきか

位置ごとの制約を踏まえると、選び方の軸は大きく4つに整理できます。

超ワイドモニター・マルチモニター環境横幅に余裕がある分、タスクバーを下部に置くと縦方向の領域を使います。左右どちらかへ寄せると、縦方向の領域を広く確保できます。ただし検索ボックスを使う頻度が高い場合は次の項目も確認してください。
縦画面(ピボット)のサブモニターを使っている縦向きに回転させたモニターでは、下部固定のタスクバーが画面の使い方と噛み合わないことがあります。左側または右側に配置すると、縦長のレイアウトに沿ったバランスになります。
ノートPCで画面が縦方向に狭い13〜14インチクラスのノートPCは、ただでさえ縦の作業領域が限られています。上部への配置は、ブラウザのタブやメニューバーに近い位置にタスクバーを置きたい場合の選択肢になります。
検索ボックスをよく使う・特にこだわりがない検索ボックスと小さいタスクバーは上部・下部でのみ使えるため、これらの機能を日常的に使っているなら下部を維持するのが無難です。見た目の変化よりも実用性を優先するなら、今回の機能をあえて使わない選択も十分に合理的です。

まとめまとめ|KB5120998でタスクバーの位置変更が公式機能に

2026年8月27日公開のKB5120998で、Windows 11のタスクバーは下部・上部・左側・右側から配置を選べるようになりました。設定は「個人用設定」→「タスクバー」→「タスクバーの動作」→「タスクバーの位置」で完結し、レジストリ編集や外部ツールは不要です。ただし検索ボックスと小さいタスクバーは現時点で上部・下部限定のため、左右配置を選ぶ前に自分の使い方と照らし合わせておく必要があります。

まとめ

「タスクバーの位置」の項目が見当たらない場合は、OSビルドとWindows Updateの状態を確認したうえで、段階的ロールアウトが自分のPCに届くのを待ってください。急いでレジストリを書き換える必要はありません。

迷ったら、検索ボックスを日常的に使うかどうかで判断するのが手早い方法です。使うなら下部・上部を、使わずウルトラワイドや縦画面での視認性を優先したいなら左右への配置を試してみてください。

FAQよくある質問

タスクバーの位置はどこで変更できますか?
「設定」→「個人用設定」→「タスクバー」→「タスクバーの動作」→「タスクバーの位置」から、下部・上部・左側・右側を選べます。
「タスクバーの位置」の項目が表示されません。なぜですか?
KB5120998は段階的ロールアウトで配信されているため、OSビルドが対象条件を満たしていても表示タイミングがPCによって異なります。「設定」の「バージョン情報」でOSビルドが25H2は26200.9278以降、24H2は26100.9278以降になっているか確認し、それでも出てこない場合は届くまで待つ必要があります。
左右に配置すると検索ボックスはどうなりますか?
Microsoft公式によると、検索ボックスと小さいタスクバーは現時点で上部・下部の位置でのみサポートされており、左側・右側では検索ボックスは使えず、検索アイコンの表示になります。
レジストリ編集やExplorerPatcherはもう不要ですか?
KB5120998以降は設定アプリの標準機能だけでタスクバーの位置を変更できるため、この用途に限ればレジストリ編集や非公式ツールを使う必要はなくなりました。
Windows 11 Home版でも使えますか?
Microsoft公式のKB5120998のページでは、エディションによる利用可否の違いは明記されていません。HomeとProで機能差があるという情報は確認できていません。
タスクバーをドラッグして動かすことはできますか?
できません。位置の変更は設定アプリからのみで、Microsoftはドラッグでの意図しない移動を避けるため、あえてドラッグ移動を用意していないと説明しています。モニターごとに別の位置を指定する機能とドラッグ&ドロップは、Windows Insider Blogで「評価中」とされている段階です。バカ氏は「再検討の対象外のものはない」としつつ、提供の約束や時期は示していません。
元の下部配置に戻すことはできますか?
できます。同じ「タスクバーの位置」の項目から「下部」を選び直すだけで、いつでも元に戻せます。
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