Windows 11のKB5120998でデスクトップ背景が真っ黒になる不具合|マウスカーソル設定も消える、24H2/25H2で公式確認
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マウスカーソル設定が消える不具合とあわせて2件、Microsoftが公式に確認済み
お気に入りのカーソルに変えていたはずが、Windows Updateのあとにいつの間にか標準の白い矢印に戻っていた——KB5120998というプレビュー更新の番号を見て検索にたどり着いた方もいるはずです。
これはMicrosoftが2026年8月28日に公式に把握した不具合で、対象はWindows 11バージョン24H2・25H2、原因となった更新はOSビルド26100.9278(KB5120998)です。高DPI向けにカスタマイズしたカーソルが大きな白いカーソルへ置き換わる、カスタムアニメーションが標準設定へ戻る、以前の設定に戻そうとしても復元できないといった症状が報告されています。
この記事では、Microsoft公式の既知の問題ページとMicrosoft Q&Aの実際の報告にもとづいて症状を整理したうえで、ゲームプレイへの影響がどこまで確認されているのか、そして今すぐKB5120998を入れるべきか・待つべきかを条件別に切り分けます。
目次
概要KB5120998は2026年8月末のオプションのプレビュー更新
まず更新プログラム自体の位置づけを整理します。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 公開日 | 2026年8月27日 |
| 対象OS | Windows 11 バージョン24H2/25H2 |
| 適用後のOSビルド | 26100.9278 |
| 更新の種類 | オプションのプレビュー更新(非セキュリティ) |
| セキュリティ修正 | 含まれない |
| 自動インストール | 通常は任意(最新の更新を早期に入手する設定が有効な場合を除く) |
| マウスカーソル不具合のステータス | Confirmed(確認済み。2026年9月1日18時55分・太平洋時間に更新) |
| デスクトップ背景不具合のステータス | Confirmed(確認済み。2026年9月2日18時29分・太平洋時間に登録) |
KB5120998は、9月の正式な月例セキュリティ更新に先立って一部の変更を試せるようにする、任意インストールのプレビュー更新です。Windows Updateの「オプションの更新プログラム」に表示されている場合、まだ手動でインストールを選んでいなければ適用されていません。
出典:Microsoft Learn「Windows 11, version 24H2 known issues and notifications」
症状マウスカーソルに何が起きるのか
KB5120998(またはそれ以降の更新)を適用した端末で、マウスの個人設定が特定の標準設定へ戻される、とMicrosoftが説明しています。対象はWindowsの「マウスのプロパティ」で選んだカーソルとカーソルアニメーションです。
いずれもWindows 11の「設定」→「個人用設定」→「マウスポインター」で管理しているカーソルのカスタマイズ機能に関する症状で、ハードウェア側のマウス自体(DPI設定やポーリングレートなど)が壊れるわけではありません。
出典:Microsoft Learn「Windows 11, version 24H2 known issues and notifications」
背景デスクトップ背景が真っ黒になる不具合も公式に確認【2026年9月7日 追記】
本記事の公開時点では、壁紙が黒くなるという報告はユーザー側の投稿にとどまっていました。その後Microsoftは2026年9月2日18時29分(太平洋時間)に、これを独立した既知の問題として登録し、ステータスを最初から「Confirmed」としています。タイトルは「Desktop background settings are lost or reset on some devices(一部の端末でデスクトップ背景の設定が失われる、またはリセットされる)」です。
Microsoftの説明によると、2026年8月27日公開のKB5120998以降の更新を適用したあと、一部のデスクトップ設定の読み込みに失敗し、その結果としてデスクトップ背景が単色の黒で表示されます。影響はそれだけにとどまらない可能性があり、公式にはスライドショー設定やコントラストテーマにも影響が及びうると書かれています。
Microsoftは、影響を受けた端末ではカスタマイズした設定を手動で復元しようとしても機能しないと明記しています。理由は、設定の値がどうであれ読み込み自体が正しく行われないためで、代わりに既定の黒い背景が使われるという説明です。つまり、壁紙を選び直したり別の画像に変えたりしても解決しません。Microsoftは修正を将来のWindows更新で提供する予定だと述べており、現時点で公式の回避策は案内されていません。
対象プラットフォームはWindows 11のバージョン25H2と24H2で、サーバー版は対象外です。起点となる更新はマウスカーソルの不具合と同じOSビルド26100.9278(KB5120998)で、1つの更新から派生した別々の既知の問題が2件並んでいる状態になります。
出典:Microsoft Learn「Windows 11, version 25H2 known issues and notifications」(2026年9月7日確認)
対応状況2件とも「Confirmed」へ、カーソル側の原因は非英語版Windows
マウスカーソルの不具合は、Microsoft Learnの既知の問題ページに2026年8月28日15時36分(太平洋時間)に登録され、当初のステータスは「Reported」でした。その後2026年9月1日18時55分(太平洋時間)の更新で「Confirmed」へ変わっています。Reportedがユーザー報告を受けて内容を確認している段階なのに対し、ConfirmedはMicrosoftが再現性のある不具合として認めた状態です。前章のデスクトップ背景の不具合も、登録された時点から「Confirmed」で扱われています。ただし2件とも、回避策(Workaround)も恒久的な修正(Resolution)もまだ案内されていません。いずれも「将来のWindows更新で修正を提供する予定」という記載にとどまります。
Confirmedへの変更にあわせて、Microsoftは原因の説明を追加しています。公式の記載は「調査の結果、この問題は非英語版のWindowsで使われるコードコンポーネントに起因することが分かった。影響を受けるロケールでは、これらの設定の読み込みに失敗し、代わりに既定値が使われる」というものです。既知の問題のタイトル自体も「Mouse customization is reset on non-English Windows devices」と、非英語版であることが明記されています。日本語版のWindowsはこの「非英語版」に含まれるため、英語版を使っている環境より症状が出やすい側になります。海外の情報を見て「自分の環境では起きないだろう」と考えるのは、この不具合に限っては逆の判断になります。
Microsoftは影響を受けている、あるいは似た症状に心当たりがある利用者に対して、Feedback Hub(Windowsキー+Fで起動)からの報告を呼びかけています。報告時にはPCのメーカー・型番、発生したタイミング、使用しているカーソルテーマの情報を添えると調査の助けになります。
出典:Microsoft Learn「Windows 11, version 24H2 known issues and notifications」
ゲームへの影響FPS低下や入力遅延は公式には確認されていない
ゲーミングPCで使っている読者にとって気になるのは、「ゲーム中のマウス精度やポーリングレート、入力遅延に影響しないか」という点だと思います。結論から言うと、Microsoft公式がKB5120998の既知の問題として認めているのは、カーソルの個人設定とデスクトップ背景という、いずれも見た目に関する2件だけで、マウスの動作精度やゲーム内のフレームレートが低下するとは説明されていません。
一方で、Microsoft Q&Aのコミュニティフォーラムには、HP OMEN 16の利用者から「KB5120998とKB5122385を導入後にゲーム内で著しいスタッターが発生し、カスタムカーソルも標準ポインターにリセットされた。両方の更新をアンインストールしたところ、スタッターとカーソルの問題が両方とも直ちに解消した」という報告が2026年8月30日に投稿されています。これに対してMicrosoftの独立アドバイザー(コミュニティボランティア、Microsoft社員ではありません)は、カーソルの問題はKB5120998の既知の問題として確認できる一方、ゲームのスタッターについては、別途確認されている特定の周辺機器ドライバー(RGBライティング関連のドライバー)が原因のケースのみが文書化されており、この投稿の症状が同じ原因によるものかは断定できないと回答しています。
HP OMEN 16のスタッター報告は、Microsoft Q&A上の個別ユーザー投稿であり、Microsoft公式の既知の問題リストに載っている情報ではありません。同じ症状が誰にでも起きると決まったわけではなく、あくまで一例として参考にとどめてください。
まとめると、通常のプレイでゲームの動作自体に実害が出る可能性は現時点では低いと考えられますが、既にスタッターやフレームドロップを感じている場合は、KB5120998・KB5122385を含む直近のオプション更新が関係していないか確認する価値はあります。
出典:Microsoft Q&A「HP OMEN 16 – Severe game stuttering and custom cursor reset caused by Windows Updates KB5122385 & KB5120998」
対処法今すぐ症状が出ている場合の対処
Microsoft公式の回避策はまだない状態です。しかも公式の説明では、手動で設定し直す方法は2件とも効かないと明言されています。そのうえで現時点で選べる対処は次の3つです。
- Feedback Hubで報告する:Windowsキー+Fで起動し、症状・PC機種・発生タイミングを添えて報告します。報告件数が増えるほど、Microsoft側の優先度が上がりやすくなります。
- 設定から選び直してみる(効かない可能性が高い):カーソルなら「設定」→「個人用設定」→「マウスポインター」、背景なら「設定」→「個人用設定」→「背景」から選び直します。ただしMicrosoftは、値にかかわらず読み込み自体が阻害されるため手動での復元は成功しないと説明しています。数秒で試せるので確認の意味はありますが、これで直る前提では考えないでください。
- KB5120998をアンインストールする:症状が業務・配信に支障をきたすほど深刻な場合の最終手段です。次の章で手順とリスクを説明します。
出典:Microsoft Learn「Windows 11, version 24H2 known issues and notifications」
削除手順KB5120998をアンインストールする方法
Microsoft Q&Aの個別報告ではアンインストールで症状が解消したとされていますが、これはMicrosoft公式が案内している回避策ではありません。オプションのプレビュー更新なので取り下げてもセキュリティ上の実害はありませんが、アンインストール後は同じ更新が再度提案される場合があります。再発を避けたい場合は、Windows Updateの詳細オプションから一時的に更新を一時停止する方法もあわせて検討してください。
出典:Microsoft サポート「Windows Update: FAQ」
導入判断KB5120998を今すぐ入れるべきか
KB5120998はセキュリティ修正を含まない任意のプレビュー更新です。まだ手動で導入していない場合、急いで入れる理由は基本的にありません。特にカスタムカーソルやカーソルアニメーションを設定して使っている方は、正式な月例更新でこの不具合の扱いがどうなるか見極めてから判断するのが無難です。
| 状況 | 判断 |
|---|---|
| カスタムカーソル・アニメーションを設定して使っている | 導入を見送り、正式更新まで待つ |
| デスクトップの背景・スライドショーを設定している | 導入を見送り、修正が入るまで待つ |
| 標準のカーソル・単色背景のまま使っている | 2件とも影響は受けにくい |
| 大会・配信・長時間プレイの直前 | オプション更新は入れない |
| 既にKB5120998を導入し症状が出ている | Feedback Hub報告+必要ならアンインストール |
| 検証用PCで様子を見たい | 導入して構わない |
次の月例更新は2026年9月8日(米国時間)に予定されています。プレビュー更新で見つかった不具合は、翌月の正式更新までに修正されて統合されるケースと、そのまま既知の問題として残るケースの両方があるため、この記事も9月の月例更新後に状況を追記していきます。
出典:窓の杜「Windows 11の2026年8月プレビューパッチにも問題か、マウスカーソルの設定が失われる」
KB5120998では、タスクバーの位置を画面の上・左・右にも配置できる機能や、Windows検索でBingのWeb検索候補を表示するかどうかを選べる新設定なども段階的に配信されています。本記事ではカーソル不具合に絞って解説しているため、それぞれの詳しい手順はタスクバーを上・左・右に移動する方法と検索からBingのWeb結果を消す方法で解説しています。
まとめまとめ|見た目の不具合、ゲーム実害は現時点で未確認
KB5120998は2026年8月27日公開のオプションのプレビュー更新で、デスクトップ背景が単色の黒になる不具合とマウスカーソルの個人設定が標準へ戻る不具合の2件を、Microsoftがいずれも「Confirmed」の既知の問題として認めています。2件とも手動での復元は効かず、修正は今後のWindows更新で提供される予定です。ゲームのfpsや入力遅延への直接的な影響は公式には確認されていませんが、Microsoft Q&Aには関連が疑われる個別のスタッター報告もあります。
カスタムカーソルや壁紙・スライドショーを設定しているなら、KB5120998はまだ手動導入せず、Feedback Hubへの報告と正式な月例更新(9月8日予定)での対応状況を待つのが安全な判断です。とくにカーソル側は非英語版Windowsに起因するとMicrosoftが説明しており、日本語環境は影響を受ける側に該当します。
既に導入して症状が出ている場合は、Feedback Hubへの報告→設定からの再選択(公式には効かないとされています)→改善しなければKB5120998のアンインストールの順で試すことをおすすめします。ゲーム中の重さを感じている場合も、まずはこの不具合ではなく他の原因(GPUドライバーや常駐アプリなど)と切り分けてから判断してください。



