Steamのゲームをアンインストールしても空き容量が増えない原因|残存ファイル・MOD・シェーダーキャッシュを確認
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まず保存先のドライブを確かめ、次に4か所を順に調べる
Steamで大きなゲームをアンインストールしたのに、SSDの空き容量がほとんど増えない。ライブラリからは消えているのに、ドライブの使用量が変わらない。ゲーム名のフォルダーだけが残っている。こうした症状は、Steamのアンインストールが失敗したとは限りません。
多くは「別のドライブの空き容量を見ている」か「ゲーム本体以外のデータが残っている」のどちらかです。SteamライブラリがD:\SteamLibraryにあるのに、Cドライブの空き容量を見ていれば、いつまでも増えません。ドライブが合っているなら、steamapps\commonの残存ファイル、手動導入したMOD、Workshopのコンテンツ、シェーダーキャッシュの順に容量を測ると原因が絞れます。
注意したいのは、見つけた大きなフォルダーをすぐ削除しないことです。MODやセーブデータ、ほかのゲームのキャッシュが混ざっていることがあります。フォルダーの正体を確かめてから、不要と分かったものだけ整理してください。
出典:Steamサポート「インストール済みのゲームが未インストールと表示されています」、Microsoftサポート「Windowsでドライブの空き領域を増やす」
目次
原因空き容量が増えない主な原因は5つ
D:に入れているのにC:の空き容量を確認している状態です。最初に確認する項目で、いちばん多い取り違えです。steamapps\workshop\contentの中にAppIDごとのフォルダーがあります。ゲーム本体とは別の場所にあるため、本体を消しても残る場合があります。steamapps\shadercacheやWindowsのDirectXシェーダーキャッシュ、steamapps\downloadingの途中データなどです。ただし1本のゲームを消した分に比べると小さいことが多いため、主因とは限りません。最初にゲームを入れていたドライブを特定する
Steamを起動して「Steam」→「設定」→「ストレージ」を開きます。Steamに登録されているライブラリと、ドライブごとの使用量が表示されます。ドライブが複数ある場合は、画面上部のドライブ選択で切り替えてください。
ゲーム本体は、ライブラリのsteamapps\commonに保存されます。標準のインストール先ならC:\Program Files (x86)\Steam\steamapps\common、別ライブラリならD:\SteamLibrary\steamapps\commonのような場所です。
Steam本体をCドライブに入れ、ゲームだけDドライブに置く構成は珍しくありません。この場合、Dドライブのゲームを消してもCドライブの空き容量は変わりません。
エクスプローラーの「PC」で、そのドライブの空き容量を確認します。削除前が120GB、削除後が185GBなら、実際に増えたのは65GBです。ストアページに書かれた「必要な空き容量」と同じだけ増えるとは限らないため、容量の変化は削除前後の実測で比べてください。
残存ファイルsteamapps\commonにゲームのフォルダーが残っていないか
アンインストール済みなのに、steamapps\commonに同じ名前のフォルダーが残っていることがあります。フォルダーを右クリックして「プロパティ」を開き、サイズを確認してください。
| 残っているもの | 容量の目安 | 対応 |
|---|---|---|
| 空のフォルダー、設定ファイルだけ | 数KB〜数MB | 容量の原因ではない。放置してよい |
| MODや追加テクスチャ | 数GB〜数十GB | 不要ならMOD管理ツールか手動で整理する |
| ゲーム本体のほぼ全部 | ゲームの容量に近い | アンインストールが完了していない可能性。Steamの表示を確認する |
フォルダーの中身が不要と分かっても、いきなり完全削除する必要はありません。手動導入したMOD、セーブデータ、設定ファイルが入っていることがあります。必要なものを別の場所へコピーしてから削除してください。MOD管理ツールが参照しているフォルダーは、ツールを終了した状態で扱います。
なお、Steam上では未インストール表示なのにゲームのデータがSSDに残っている逆の症状は、Steamでゲームが残っているのに「インストール」と表示される原因で扱っています。こちらは削除する前にライブラリの再登録で直せる場合があります。
MOD手動導入したMODとMOD管理ツールの保存先
MODをゲームフォルダーへ直接コピーして使っていた場合、そのファイルはSteamの配信データとは別物です。高解像度テクスチャや追加マップのMODは、容量が大きくなりがちです。
Vortex、Mod Organizer 2などの管理ツールを使っていた場合は、ダウンロードしたアーカイブや展開済みのMODを、ゲームフォルダーとは別の場所に保存していることがあります。この場合、ゲーム本体を消してもツール側のデータは残ります。ツールの設定画面でダウンロード先とMODの保存先を確認し、削除はツールの機能で行うのが安全です。管理フォルダーを丸ごと消すと、ほかのゲームのMODや管理情報まで失います。
Workshopsteamapps\workshop\contentのサイズを測る
Workshopのコンテンツは、一般にsteamapps\workshop\content\[AppID]に保存されます。AppIDはSteamストアのURL(store.steampowered.com/app/123456/の123456)で確認できます。
対象ゲームのAppIDのフォルダーが残っていて、サイズが大きければ、空き容量が増えない原因の候補です。ただしWorkshopの保存先はゲームによって異なり、ゲーム側が独自の場所へコピーするタイトルもあります。
- SteamコミュニティでそのゲームのWorkshopを開き、サブスクライブ済みのアイテムを表示する
- 不要なアイテムのサブスクライブを解除する
- Steamを再起動し、
workshop\content\[AppID]のサイズが変わったか確認する
ファイルだけを先に消すと、サブスクライブが残っている限りSteamが再ダウンロードすることがあります。先にSteam側の登録を整理してください。Workshopのダウンロードが進まない症状は、Steam WorkshopのMODが0バイトから進まない原因で扱っています。
キャッシュシェーダーキャッシュは主因になりにくい
シェーダーキャッシュは、GPUの描画処理に使うデータを保存して再利用する仕組みです。Steamは2017年12月のクライアント更新で、対応するハードとドライバーに限り、OpenGLとVulkanのゲーム向けにコンパイル済みシェーダーを事前に取得するShader Pre-Cachingを導入しました。
Steamのキャッシュはsteamapps\shadercacheに作られることがあり、中はAppIDごとのフォルダーに分かれます。ただしすべてのゲームで作られるわけではなく、DirectXで動くWindowsのゲームは、WindowsやGPUドライバー側のキャッシュを使うのが一般的です。まずshadercacheフォルダーのサイズを見てください。数百MB程度なら、100GBのゲームを消した分と比べて原因にはなりません。
インストール中の別ゲームのキャッシュも入っています。消すと再生成が必要になり、次の起動やプレイ中にカクつくことがあります。消すなら、アンインストール済みゲームのAppIDのフォルダーだけにしてください。
Windows側のキャッシュは、「設定」→「システム」→「ストレージ」→「一時ファイル」に「DirectX シェーダー キャッシュ」として表示される環境があります。複数のゲームやアプリが共用するため、アンインストールしたゲーム専用のデータとは限りません。NVIDIA・AMD・Steam別の消し方は、シェーダーキャッシュは削除しても大丈夫?にまとめています。
一時データダウンロードキャッシュの消去では本体の残りは消えない
ライブラリ内のsteamapps\downloadingには、インストールやアップデート中のデータが置かれることがあります。Steamが処理中のデータかもしれないため、サイズが大きくても直接消さないでください。Steamの「ダウンロード」画面で、進行中や停止中の更新がないかを先に見ます。
「設定」→「ダウンロード」にある「ダウンロードキャッシュをクリア」は、ダウンロードやゲーム起動の不具合を直すための機能です。Steamサポートでは、インストール済みのゲームには影響しない一方、実行後にSteamへ再ログインが必要になると案内されています。残存ファイルやWorkshopのコンテンツを消す機能ではないため、空き容量の確保には向きません。
出典:Steamサポート「ダウンロードキャッシュをクリアする」、Steamクライアント更新情報(2017年12月)
セーブデータセーブデータ・userdata・appmanifestは容量のために消さない
セーブデータや設定は、ゲームによって保存先が違います。Steamworksのドキュメントでは、Steam Cloudの対象に%USERPROFILE%\Documents、AppData\Local、AppData\LocalLow、AppData\Roaming、Saved Gamesが使われる例が定義されています。セーブデータそのものは小さいことが多く、容量確保のために優先して消す対象ではありません。例外は、大量の自動セーブ、リプレイ、録画、スクリーンショットを保存するゲームです。数GBに達していれば、中身を確認する価値があります。
Steam Cloudが有効でも、対象はゲームが指定したファイルだけです。ローカルだけにあるデータは、消すと戻せません。バックアップしてから扱ってください。同期エラーが出たときは、Steamクラウドが同期できない原因と直し方が参考になります。
Steam\userdataは丸ごと消さないでください。現在プレイ中のゲームの設定やクラウド同期に関わるファイルが入っています。容量の大きいAppIDのフォルダーがあるときだけ、中身を確認します。
steamapps\appmanifest_[AppID].acfはSteamがインストール状態を管理するファイルで、容量はごく小さいものです。空き容量の原因にはならず、消すとSteamが導入済みのゲームを認識できなくなることがあります。
出典:Steamworks Documentation「Steam Cloud」
ごみ箱手動で消したフォルダーはごみ箱に残る
エクスプローラーでゲームフォルダーやMODを削除した場合は、ごみ箱に入ったままで容量を使い続けます。デスクトップのごみ箱を開き、大きなゲーム関連のファイルが残っていないか確認してください。完全削除すると通常は元に戻せないため、MODやセーブデータが混ざっていないことを見てから実行します。Steamのアンインストール機能で消した分は、この対象とは限りません。
正常な範囲100GBのゲームを消して100GB増えないのは異常ではない
ストアページの「必要なストレージ」は、実際のゲームファイルの合計とは限りません。インストール時の作業領域を含む場合や、更新で実サイズが変わっている場合があります。
Steamには、複数のアプリで内容を共有する共有デポの仕組みもあります。共有しているコンテンツをほかのゲームが使っていれば、1本を消しただけでは全部は消えません。したがって、増えた容量が表示サイズより小さいだけで異常とは言えません。削除前後の実測と、common・workshop・shadercacheの実サイズを見比べて判断してください。
出典:Steamworks Documentation「Depots」
削除した直後は増えていたのに、時間がたつと減る場合は、別の書き込みが走っています。Steamで別ゲームの更新が進んでいないか、Windowsのストレージ設定でどのカテゴリーが増えているかを確認してください。ゲーム録画が原因の可能性は、ゲーム録画でSSD容量が急に減る原因で扱っています。
手順容量を使っている場所を特定する順番
- Steamの「設定」→「ストレージ」で、ゲームを入れていたドライブを特定する
- エクスプローラーの「PC」で、そのドライブの空き容量を確認する
steamapps\commonに対象ゲームのフォルダーが残っていれば、サイズと中身を確認する- MODを使っていたなら、ゲームフォルダー内の追加ファイルと、管理ツールの保存先を調べる
steamapps\workshop\content\[AppID]のサイズを見て、不要なサブスクライブを解除するshadercacheとdownloadingのサイズを確認する(原因として小さければ手を付けない)- ここまでで見つからなければ、ごみ箱と、削除後の別の書き込みを確認する
どこが大きいか目で追えないときは、TreeSize FreeやWinDirStatのような容量の可視化ツールが使えます。SteamLibraryを開き、steamappsの下のcommon・workshop・shadercacheを並べて比べると、どの種類が容量を使っているか分かります。これらは大きさを表示するだけで、消してよいかは教えてくれません。配布元は公式サイトを選んでください。
予防容量不足を繰り返さないために
500GBクラスのSSDでは、Windowsとアプリの分を引くと、大型ゲームを数本入れただけで余裕がなくなります。消しては入れ直すやり方は、再ダウンロードの時間と通信量もかかります。
SSDを増設する場合、Steamの標準機能でゲームを別のライブラリへ移動できるため、再ダウンロードは要りません。手順はSteamのゲームを外付けSSD・HDDへ移動する方法にあります。ただしMODやWorkshopの追加データは、ゲーム本体の移動とは別に保存先を確認してください。
FAQよくある質問
まとめまとめ|増えない原因は、見ているドライブか残ったデータにある
空き容量が増えないときは、まずSteamの「ストレージ」でゲームを入れていたドライブを特定し、そのドライブの空き容量を削除前後で比べてください。合っているなら、steamapps\commonの残存ファイル、MOD、workshop\content、shadercacheの順にサイズを測ります。見つけた大きなフォルダーは、中身を確認してから整理してください。steamapps・userdata・appmanifestを容量確保のために丸ごと消す必要はありません。


