「DX12 is not supported」の原因と直し方|dxdiagでFeature Levelを確認する方法【2026年版】
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dxdiagでFeature Levelを確認する方法【2026年版】
PCゲームを起動しようとすると、「DX12 is not supported on your system. Try running without the -dx12 or -d3d12 command line argument.」と表示され、そこから先に進めないことがあります。日本語にすると「使用しているシステムではDirectX 12がサポートされていません」という意味ですが、Windowsの設定を確認すると、DirectXはたしかに12と表示されています。
このエラーは、WindowsへDirectX 12が入っていない時だけに表示されるものではありません。GPUがゲームの要求するFeature Levelに対応していない、グラフィックドライバーが正常に認識されていない、ノートPCが内蔵GPUでゲームを起動している、Steamの起動オプションでDirectX 12を強制しているといった場合にも、同じメッセージが表示されます。
dxdiagを開いて「DirectXバージョン」を見ても12と表示されているのに、なぜ起動できないのか。その答えは、システムタブではなく、表示タブにある「Feature Levels」の中にあります。
意味「DX12 is not supported on your system」と表示される意味
このエラーは、ゲームがDirectX 12を使用して描画を開始しようとしたものの、必要なGPU機能やドライバーを初期化できなかったことを示しています。
DX12 is not supported on your system.
Try running without the -dx12 or -d3d12 command line argument.
エラーメッセージに-dx12や-d3d12が含まれるケースは、Epic Games製のゲームエンジンUnreal Engineで作られたゲームに多く見られます。
Unreal Engineには、使用する描画APIを指定するコマンドライン引数として-dx11と-dx12が用意されています。Epic Gamesの公式リファレンスでも、-dx11はRHIにDirectX 11を使用し、-dx12はDirectX 12を使用する引数として説明されています。
ゲームがDirectX 11にも対応している場合は、DirectX 12の指定を外すか、-dx11で起動することで回避できる可能性があります。
ただし、すべてのゲームがDirectX 11へ切り替えられるわけではありません。Unreal Engine 5のNaniteやVirtual Shadow Mapsなど、一部の描画機能はDirectX 12とShader Model 6を必要とします。ゲーム自体がこれらの機能を前提としている場合は、-dx11へ変更しても起動できないか、映像機能が大きく制限される可能性があります。
基礎知識DirectX 12とFeature Levelは別の情報
このエラーを解決するうえで重要なのが、DirectXバージョンとFeature Levelの違いです。
Windows 11でdxdiagを開くと、システムタブに「DirectX 12」と表示されることがあります。これは主に、WindowsにDirectX 12のランタイムが入っていることを示す情報です。
一方、ゲームが実際に使えるGPU機能は、表示タブにある「Feature Levels」で確認します。Microsoftは、Direct3DのAPIバージョン、Shader Model、Feature Levelが異なる番号体系であると説明しています。たとえばDirect3D 12.0、Shader Model 6.0、Feature Level 12_0は、似た数字でも同じ意味ではありません。
そのため、システムタブにDirectX 12と表示されていても、Feature Levelsの最大値が11_0や11_1であれば、Feature Level 12_0以上を必須とするゲームは起動できません。反対に、ゲームがDirectX 12 APIを使用していても、必要なFeature Levelが11_0であれば、Feature Level 12_0を持たないGPUで動作する可能性があります。
最終的には、ゲーム公式が指定するGPU、Feature Level、Shader Modelの条件を確認する必要があります。
確認手順dxdiagでDirectX 12の対応状況を確認する
- WindowsキーとRキーを同時に押し、「ファイル名を指定して実行」を開く
dxdiagと入力してEnterキーを押す- 「システム」タブで「DirectXバージョン」を確認する
- 「ディスプレイ」または「表示」タブを開き、「ドライバー」欄の「Feature Levels」を確認する
Microsoftも、PCに入っているDirectXバージョンを確認する方法として、検索画面からdxdiagを起動し、システム情報のDirectXバージョンを見る手順を案内しています。
最大Feature Levelが12_1のGPUの例
12_1, 12_0, 11_1, 11_0, 10_1, 10_0
最大Feature Levelが11_1のGPUの例
11_1, 11_0, 10_1, 10_0
複数の値が並んでいる場合は、左側または先頭にある値が、そのGPUで利用できる最大のFeature Levelです。上の例では、1行目のGPUはFeature Level 12_1と12_0に対応していますが、2行目のGPUはDirectX 12ランタイムが入っていても、最大Feature Levelは11_1にとどまっています。ゲームがFeature Level 12_0以上を要求している場合、2行目のGPUでは条件を満たせません。
Microsoftの資料でも、DirectX 12 APIが利用できる最低Feature Levelは11_0であり、12_0や12_1などの高いFeature Levelはハードウェアによって異なるとされています。
複数GPUdxdiagに複数の表示タブがある場合
ノートPCや一部のデスクトップPCでは、dxdiagに「表示1」「表示2」など複数のタブが表示されます。これは、IntelやAMDの内蔵GPUと、NVIDIAまたはAMDの単体GPUが同時に搭載されている可能性があることを示します。
Microsoftも、DirectX診断ツールに複数の表示タブがある場合、それぞれが別のディスプレイアダプターを表すと説明しています。各タブを開き、デバイス名とFeature Levelsを確認してください。
内蔵GPUの最大Feature Levelがゲームの要件を満たさなくても、単体GPUが要件を満たしていれば、ゲームに高性能GPUを割り当てることで起動できる可能性があります。
一方、単体GPU側のタブが表示されない場合は、GPUドライバーが入っていない、デバイスマネージャーで無効になっている、ノートPCの省電力設定で認識されていないといった可能性があります。
動作環境ゲームの最低動作環境を確認する
dxdiagを確認したら、Steamストアページやゲーム公式サイトで最低動作環境を確認してください。特に見るべきなのは、DirectXの項目だけではありません。対応OS、最低GPU、Feature Level、Shader Model、VRAM容量、Windowsの最低ビルドが指定されていないか確認します。
たとえば、Marvel Rivals(NetEase Gamesが展開するヒーローシューター)のEpic Games Store公式FAQでは、「DirectX 12 is not supported on your system」というエラーへの対処として、Windows 10 64bitのバージョン1909以降、最新GPUドライバー、最低要件を満たすGPUを確認するよう案内しています。
同じエラーメッセージでも、必要な条件はゲームによって異なります。あるゲームがFeature Level 11_0で動作しても、別のゲームがFeature Level 12_0やShader Model 6を要求することがあります。ゲーム名を付けて公式の動作環境を確認し、GPUの製品名が最低要件を下回っていないか調べてください。
GPU要因GPUが必要なFeature Levelに対応していない
dxdiagの最大Feature Levelがゲームの要求値を下回っている場合は、WindowsやDirectXを再インストールしても対応機能は増えません。Feature Levelは主にGPUハードウェアとドライバーが提供する機能です。
たとえば、ゲームがFeature Level 12_0を必須としているのに、dxdiagの最大値が11_1であれば、DirectX 12のランタイムが入っていても動作条件を満たしていません。この場合は、ゲームがDirectX 11モードへ対応しているか確認します。DirectX 11へ切り替えられないゲームでは、対応GPUへの交換や、要件を満たすゲーミングPCへの買い替えが必要です。
DirectX 12 Ultimateへの対応は、通常のDirectX 12対応よりさらに高い条件です。Microsoftによると、DirectX 12 UltimateはDirectX Raytracing、Variable Rate Shading、Mesh Shader、Sampler Feedbackなどをまとめた機能セットです。通常のDX12ゲームを動かすために、必ずDX12 Ultimate対応GPUが必要という意味ではありません。ゲームの最低動作環境に「DirectX 12 Ultimate」「Feature Level 12_2」「Mesh Shader」などが明記されていない限り、DX12 Ultimate非対応だけを理由にエラーが出ているとは限りません。
ドライバー未導入GPUドライバーが入っていない・壊れている
対応GPUを搭載していても、専用ドライバーが入っていなければ、DirectX 12の機能を正常に利用できない場合があります。デバイスマネージャーを開き、「ディスプレイアダプター」を展開してください。
GPU名ではなく「Microsoft基本ディスプレイアダプター」または「Microsoft Basic Display Adapter」と表示されている場合は、NVIDIA、AMD、Intelなどのメーカー専用ドライバーが使用されていません。Microsoftによると、Microsoft基本ディスプレイアダプターは、メーカー専用ドライバーが利用できない時に使われる汎用ドライバーです。最適な性能や追加グラフィック機能を利用するため、GPUメーカーの専用ドライバーへ更新することが推奨されています。
対応GPUなのにdxdiagのFeature Levelsが空欄、Unknown、低い値になっている場合も、ドライバーの異常を疑ってください。
Windows Updateを実行した後、NVIDIA、AMD、Intel、またはPCメーカーの公式サポートから対応ドライバーをインストールします。非公式のドライバー配布サイトや、自動ドライバー更新ソフトは使用しないでください。Microsoftも、ドライバーはWindows Updateまたはハードウェアメーカーの公式サイトから入手するよう案内しています。
ドライバー更新GPUドライバーを更新する
現在のGPU名が正常に表示されていても、ドライバーが古いとDirectX 12の初期化に失敗する場合があります。Windowsの「設定」「Windows Update」を開き、保留中の更新プログラムをインストールしてください。
「詳細オプション」「オプションの更新プログラム」にGPUやチップセットのドライバーが表示されている場合もあります。Windows 11では、推奨ドライバーはWindows Updateから配信されますが、オプションのドライバーは自動で入らず、手動選択が必要になる場合があります。
続いて、GPUメーカーまたはPCメーカーの公式サイトで最新ドライバーを確認します。デスクトップPCではGPUメーカーのドライバーを利用できることが多い一方、ノートPCではメーカー独自の省電力機能やGPU切り替え機能が含まれるため、PCメーカーが指定するドライバーを優先した方がよい場合があります。
ドライバー更新後は、必ずWindowsを再起動してからdxdiagを開き、Feature Levelsとドライバー情報を確認してください。
更新後の症状ドライバー更新後から発生した場合
GPUドライバーを更新した直後からエラーが出るようになった場合は、インストールに失敗しているか、ゲームと新しいドライバーの組み合わせに問題がある可能性があります。
最初にPCを再起動し、デバイスマネージャーとdxdiagでGPU名が正常に表示されているか確認してください。Microsoft基本ディスプレイアダプターへ変わっている場合は、メーカー専用ドライバーを再インストールします。
GPU名は正常でも問題が続く場合は、ゲーム公式とGPUメーカーの既知の問題を確認してください。メーカーが旧バージョンへのロールバックを案内している場合は、デバイスマネージャーのドライバープロパティから以前のドライバーへ戻すか、メーカー公式の旧版ドライバーを使用します。
複数の非公式ツールでドライバーを削除したり、レジストリを編集したりする前に、通常の再インストールとゲームファイルの確認を行ってください。
Windows UpdateWindows Updateを実行する
Windows 10やWindows 11のDirectX 12は、単独の「DirectX 12インストーラー」で更新するものではありません。Microsoftによると、Windows 10とWindows 11のDirectXはWindows Updateを通じて更新されます。現在のDirectXバージョンはdxdiagで確認できます。
「最新版のDirectX 12」と書かれた非公式インストーラーをダウンロードする必要はありません。Windowsの「設定」「Windows Update」を開き、更新プログラムを確認してください。更新後に再起動が保留されている場合は、PCを再起動します。
Unreal Engine 5の一部機能では、Windows 10の特定ビルド以降や、DirectX 12 Agility SDKに対応するWindows環境が必要です。Epic Gamesの仕様でも、Windows 10の対応ビルドとWindows 11が要件として示されています。古いWindowsビルドを使い続けている場合は、GPU自体が対応していてもゲームが要求するDirectX 12機能を利用できない可能性があります。
誤解DirectX End-User Runtimeを入れても直らない理由
MicrosoftのDirectX End-User Runtimeは、主に古いゲームが使用するD3DX9、D3DX10、D3DX11、XInput 1.3などの追加ライブラリを導入するためのものです。Windows 11へDirectX 12対応を追加したり、GPUのFeature Levelを上げたりするものではありません。
Microsoftも、DirectX 9を使用する古いゲームで不足する旧ライブラリにはDirectX End-User Runtimeを使用する一方、Windows 10や11のDirectX本体はWindows Updateで更新すると説明しています。「DX12 is not supported on your system」というエラーに対して、古いDirectXランタイムを何度も再インストールしても、GPUのFeature Level不足は解決しません。まずdxdiagのFeature Levels、GPUドライバー、ゲームの動作要件を確認してください。
起動オプションSteamの起動オプションから-dx12・-d3d12を削除する
エラーメッセージに「Try running without the -dx12 or -d3d12 command line argument」と表示されている場合は、Steamの起動オプションを確認します。
- Steamライブラリで対象ゲームを右クリックし、「プロパティ」を開く
- 「一般」にある「起動オプション」を確認する
- 次のような文字列が入っている場合は、いったん削除する
- プロパティを閉じ、ゲームを起動する
-dx12
-d3d12
Steam公式によると、ゲームのプロパティにある起動オプション欄から、ゲームへコマンドライン引数を渡せます。
以前にFPS向上やレイトレーシング有効化を目的としてインターネット上の設定を追加した場合は、ゲームが本来使用する描画APIへ戻る可能性があります。起動オプションが最初から空欄の場合は、ゲーム内ランチャー、設定ファイル、ショートカットなどでDirectX 12が強制されている可能性があります。
DX11起動-dx11で起動する
ゲームがDirectX 11に対応している場合は、Steamの起動オプションへ次の文字を入力します。
-dx11
Unreal Engineの公式リファレンスでも、-dx11は描画用RHIにDirectX 11を使用する引数として定義されています。ゲームを起動できた場合は、DirectX 12経路でのみ問題が発生していると判断できます。
DirectX 11で起動後、ゲーム内設定に「DirectX 11」「DirectX 12」「レンダリングAPI」などの項目があれば、DirectX 11へ変更して設定を保存してください。設定を保存できたらSteamの起動オプションを空欄へ戻し、通常起動でもDirectX 11が維持されるか確認します。
ただし、ゲーム公式が-dx11に対応していない場合は使用しないでください。DirectX 12専用ゲームや、Shader Model 6、Nanite、Virtual Shadow Mapsなどを前提とするゲームは、DirectX 11で起動できない可能性があります。
ランチャー設定ゲームランチャーのDirectX設定を確認する
Steamとは別に、ゲーム起動前のランチャーが表示されるタイトルでは、ランチャー側に描画APIの設定がある場合があります。「DirectX 12」「DirectX 11」「Rendering API」「Graphics API」などの設定を確認してください。
DirectX 12が選択されている場合は、DirectX 11へ変更して起動を試します。ゲームアップデート後にDirectX 12へ自動変更された可能性もあります。
ランチャーが表示されない場合は、ゲームフォルダー内の設定ツールや、ゲーム公式のセーフモード起動手順を確認してください。ゲームによって設定方法が異なるため、無関係なタイトルのコマンドライン引数を流用しないことが重要です。
GPU割り当てノートPCでは高性能GPUを指定する
内蔵GPUと単体GPUを搭載したノートPCでは、ゲームが省電力側の内蔵GPUで起動し、DirectX 12要件を満たせない場合があります。
- Windows 11の「設定」「システム」「ディスプレイ」「グラフィック」を開く
- 対象ゲームが一覧にある場合は選択し、「オプション」を開く
- グラフィックスの基本設定で「高パフォーマンス」を選び、保存する
- 一覧にない場合はゲームの実行ファイルを追加する
- 変更後にゲームを起動し、タスクマネージャーでGPU使用率を確認する
Microsoftも、複数のGPUを搭載するPCでは、アプリやゲームごとに「省電力」または「高パフォーマンス」のGPUを指定できると案内しています。設定変更後はゲームを再起動する必要があります。
ゲームが一覧にない場合は、Steamライブラリでゲームを右クリックし、「管理」「ローカルファイルを閲覧」などからゲームフォルダーを開き、メインの実行ファイルを指定してください。ランチャーとゲーム本体が別の実行ファイルになっている場合は、両方を高パフォーマンスへ設定する必要がある場合があります。
接続確認モニターケーブルの接続先を確認する
デスクトップPCにグラフィックボードを搭載している場合は、モニターのHDMIやDisplayPortケーブルがグラフィックボード側へ接続されているか確認してください。マザーボード側の映像端子へ接続していると、内蔵GPUが表示に使われる構成があります。
PC背面を見ると、マザーボード側の映像端子はUSB端子などと同じ上部にあり、グラフィックボード側の端子は拡張スロットの位置にあります。グラフィックボードを使用する場合は、原則としてグラフィックボード側へ接続してください。
ただし、モニターの接続先だけでゲームが使用するGPUが必ず決まるとは限りません。ノートPCや一部のハイブリッドGPU構成では、内蔵GPUを経由して単体GPUの映像を表示します。デスクトップPCで誤接続が疑われる場合に確認してください。
ファイル確認ゲームファイルの整合性を確認する
GPUとWindowsが要件を満たしているのに、特定のゲームだけエラーになる場合は、ゲームファイルを確認します。Steamライブラリでゲームを右クリックし、「プロパティ」「インストール済みファイル」を開いてください。「ゲームファイルの整合性を確認」を実行します。
描画APIの初期化に必要な実行ファイル、DLL、シェーダー関連ファイルが破損している場合は、整合性確認によって再取得される可能性があります。
整合性確認が0%や99%で止まる場合は、関連記事「Steamのゲームファイル整合性確認が0%・99%で止まる原因と直し方」で、キャッシュやストレージの確認方法を解説しています。
整合性確認後はSteamを再起動し、起動オプションを空欄に戻した状態でゲームを起動してください。
設定初期化ゲームの設定ファイルを初期化する
以前DirectX 12を選択した設定がローカルファイルへ保存され、起動できない状態が続く場合があります。ゲーム内設定を変更できないほど早い段階でエラーになる場合は、ゲーム公式が案内する設定ファイルの初期化手順を確認してください。
設定ファイルは、ドキュメント、AppDataのLocal、LocalLow、Roaming、Steamのuserdataなどに保存されることがあります。場所はゲームごとに異なります。
設定フォルダーを見つけても、すぐ削除しないでください。別の場所へ移動してバックアップし、ゲームを起動して初期設定が生成されるか確認します。セーブデータとグラフィック設定が同じフォルダーに入っているタイトルもあるため、フォルダー全体を削除するとゲーム進行を失う可能性があります。
MOD確認MOD・ReShade・非公式ランチャーを外す
MOD、ReShade、フレーム生成MOD、非公式ランチャー、DLL置換型ツールを導入している場合は、一度外して確認してください。ゲームアップデート後にMOD側が古いDirectX初期化処理を呼び出し、ゲーム本体より先にエラーを起こす場合があります。
Steamの整合性確認だけでは、ユーザーが追加したDLLや設定ファイルが削除されずに残ることがあります。MOD導入前のバックアップへ戻すか、各MODの正式なアンインストール手順を確認してください。
ゲームフォルダー内のDLLを、用途を確認せず手作業で削除するのは避けます。オンラインゲームでは、非公式ファイルがアンチチートに検出される可能性もあります。まずバニラ状態で起動できるか確認し、その後対応済みのMODだけを一つずつ戻してください。
再起動PCを再起動してGPUを認識し直す
スリープ復帰後、GPUドライバー更新後、外付けGPUの接続変更後などにエラーが出た場合は、Windowsを再起動してください。シャットダウンして電源を入れ直す方法ではなく、スタートメニューの「再起動」を使用します。
再起動後にデバイスマネージャーとdxdiagを開き、GPU名、ドライバーモデル、Feature Levelsが正常に表示されるか確認してください。
複数のゲームで突然同じエラーが出る場合は、一つのゲーム設定より、GPUドライバーやWindows側の認識異常を優先して調べます。
BIOS確認BIOSで単体GPUを認識しているか確認するべきか
デバイスマネージャーに単体GPUがまったく表示されず、ドライバーをインストールしても検出されない場合は、ハードウェア側の確認が必要です。
デスクトップPCでは、グラフィックボードの補助電源、PCI Expressスロットへの装着、電源容量などを確認します。ノートPCでは、メーカー独自のGPUモード、省電力モード、MUXスイッチなどが関係する場合があります。
BIOS設定は機種によって名称と動作が大きく異なります。インターネット上の一般的な設定値をそのまま変更せず、PCまたはマザーボードメーカーのマニュアルを確認してください。
GPUがデバイスマネージャーへ表示されている場合は、最初からBIOSを変更する必要はありません。Windowsの高性能GPU設定とドライバーを先に確認します。
GPU限界古いGPUではソフトウェアだけで直せない
ゲームが要求するFeature LevelやShader ModelをGPUが持っていない場合は、Windows Update、DirectXランタイム、ドライバーを更新しても根本的には対応できません。
ドライバー更新によって、本来GPUが持っている機能を正常に利用できるようになることはあります。しかし、ハードウェアに存在しないFeature Levelやシェーダー機能を後から追加することはできません。
dxdiagの最大Feature Levelがゲーム要件を下回り、ゲームがDirectX 11モードにも対応していない場合は、対応GPUへの交換を検討してください。デスクトップPCではグラフィックボードのみ交換できる場合があります。ノートPCではGPUを交換できない機種が多いため、クラウドゲーミング、別PC、ゲーミングPCへの買い替えが選択肢になります。
グラフィックボードを購入する時は、「DirectX 12対応」という表記だけでなく、ゲーム公式の最低GPUと推奨GPUを基準に選んでください。
確認順対処しても直らない時の確認順
ここまでの内容を、確認する順番として整理します。
dxdiagを開き、システムタブのDirectXバージョンと、表示タブのFeature Levelsを確認する- ゲーム公式の最低動作環境を開き、必要なGPU、Feature Level、Shader Model、Windowsバージョンを確認する
- 要件を満たしている場合は、Windows UpdateとGPUドライバーを更新する
- デバイスマネージャーにMicrosoft基本ディスプレイアダプターと表示されている場合は、GPUメーカーまたはPCメーカーの専用ドライバーをインストールする
- Steamの起動オプションに
-dx12や-d3d12が入っている場合は削除する - ゲームがDirectX 11に対応している場合は、
-dx11で起動できるか確認する - ノートPCや複数GPU環境では、Windowsのグラフィック設定でゲームを高パフォーマンスGPUへ割り当てる
- ゲームファイルの整合性確認、設定ファイルの初期化、MODやReShadeの無効化を行う
- それでも
dxdiagの最大Feature Levelがゲーム要件を下回る場合は、ソフトウェア設定ではなくGPU性能の問題と判断する
この順番で確認すれば、必要な設定をすべて変更する前に、原因になっている箇所を絞り込めます。
注意やってはいけない対処法
「DX12 is not supported」と表示されたからといって、非公式サイトからDirectX 12のインストーラーやDLLをダウンロードしないでください。Windows 10とWindows 11のDirectX本体はWindows Updateで更新されます。
d3d12.dllやdxgi.dllなどをDLL配布サイトから取得し、ゲームフォルダーやSystem32へ入れる方法も避けてください。異なるWindowsビルドやアーキテクチャ向けのDLLを入れると、ゲームだけでなくWindowsの描画機能へ影響する可能性があります。
Feature Level不足をレジストリ変更で有効化しようとする方法も効果がありません。Feature Levelは主にGPUハードウェアとドライバーが提供する機能であり、文字列を書き換えて対応させるものではありません。動作要件を満たさないGPUでエラー表示だけを回避できても、ゲームの描画処理を正常に実行できない可能性があります。
FAQよくある質問
dxdiagを実行し、「表示」または「ディスプレイ」タブを開きます。ドライバー欄の「Feature Levels」「機能レベル」に並んでいる値を確認してください。複数の表示タブがある場合は、内蔵GPUと単体GPUの両方を確認します。-dx11という公式のコマンドライン引数がありますが、ゲーム開発元がDirectX 11経路を含めていなければ起動できません。ゲーム公式の起動オプションを確認してください。-dx12または-d3d12が入っている場合は削除してください。Steam公式も、ゲームのプロパティにある起動オプション欄からコマンドライン引数を設定する手順を案内しています。dxdiagとゲームの最低要件を比較してください。まとめまとめ|まずはdxdiagでFeature Levelsを確認する
「DX12 is not supported on your system」と表示されても、DirectX 12がWindowsへ入っていないとは限りません。
WindowsのDirectXバージョンと、GPUが対応するFeature Levelは別の情報です。最初にdxdiagを開き、システムタブのDirectXバージョンではなく、表示タブのFeature Levelsを確認してください。
ゲーム公式の最低動作環境と比較し、必要なFeature Level、Shader Model、GPU、Windowsバージョンを満たしているか確認します。要件を満たしている場合は、Windows UpdateとGPUドライバーを更新してください。
デバイスマネージャーにMicrosoft基本ディスプレイアダプターと表示されている場合は、NVIDIA、AMD、IntelまたはPCメーカーの専用ドライバーをインストールします。Steamの起動オプションに-dx12や-d3d12が入っている場合は削除し、ゲームがDirectX 11へ対応している場合は-dx11で起動できるか確認してください。
ノートPCや複数GPU環境では、Windowsのグラフィック設定から対象ゲームへ高パフォーマンスGPUを割り当てます。それでも直らない場合は、ゲームファイルの整合性確認、設定ファイルの初期化、MODやReShadeの無効化を行ってください。
dxdiagの最大Feature Levelがゲーム要件を下回り、DirectX 11モードも用意されていない場合は、ソフトウェア設定だけでは解決できません。その場合は、ゲームの要求機能に対応したグラフィックボードまたはゲーミングPCへの更新が必要です。



