Void GENESISホワイトは買いか|12,980円・TGS2026先行販売、v3.00後の8000Hz・TMR仕様を検証
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TGS2026先行販売12,980円、v3.00後の8000Hz・TMR仕様で判断する
「新色が出た」というニュースだけを見て、既に知っている製品だからと読み飛ばしそうになった方もいるはずです。ただしVoid GENESISは2026年5月の発売時点から仕様が大きく変わっており、当時の情報のまま判断すると現在の実力を見誤ります。
Void Gamingを展開するAndGAMER株式会社は2026年9月12日、「Void GENESIS」の新色ホワイトを発表しました。本体だけでなく2.4GHzドングルとケーブルまで白で統一したモデルで、東京ゲームショウ2026のAndGAMERブース(11-C03)にて9月17日(木)から21日(月)まで先行販売されます。価格はブラックと同じ12,980円です。そして2026年7月に配信された大型アップデートv3.00により、有線接続時のポーリングレートは2000Hzから最大8000Hzへ引き上げられ、スティック設定やジャイロ機能なども改良されました。
この記事では色の違いを紹介するだけでなく、Void Gaming・AndGAMER公式の発表内容と製品ページをもとに、v3.00後の現在の仕様を1項目ずつ確認します。あわせてGameSir G7 ProやRazer Wolverine V3 Tournament Edition 8K PCといった同価格帯の競合と比較し、2026年9月時点でGENESISを選ぶ価値があるのか、どんな人に向くのかを整理します。なおJSAUX GAMINGが展開する「VOIDJOY」は名前が似ていますが別ブランドの製品で、Void Gaming「GENESIS」とは無関係です。
目次
TGS2026ホワイトの先行販売概要とMEET&GREET

AndGAMER株式会社は2026年9月12日12時、Void GENESISの新色ホワイトを発表しました。公式発表によると、本体だけでなく付属の2.4GHzドングルとUSB-Cケーブルまでホワイトで統一されており、性能面でブラックモデルとの違いはないとされています。白系のゲーミングPCやデスク周りで環境を統一したい人には選びやすいカラーです。
先行販売は東京ゲームショウ2026のAndGAMERブース(11-C03)で行われます。期間は9月17日(木)から21日(月)まで、価格は12,980円(税込)、購入は1人1台までです。一般販売に先駆けて購入できるほか、会場には展示・体験機も用意されます。
あわせて9月20日(日)11:00から11:45には、GENESIS購入者を対象とした「GENESISホワイト販売記念 MEET&GREET」が同ブースで開催されます。公式発表ではMiaK、gavomk、Reyzy、YukaPERO、VOLzZ、garcia各選手がゲストとして案内されており、参加条件は会場でGENESISを1台購入することです。対象はホワイトだけでなくブラックの購入者も含まれます。
出典:AndGAMER株式会社公式リリース(PR TIMES)「日本発ゲーミングコントローラー『Void GENESIS』に新カラー『ホワイト』が登場!東京ゲームショウ2026で先行販売開始」(2026年9月12日)
v3.002026年7月のアップデートで仕様が大きく変わった
GENESISを評価するうえで注意したいのが、2026年5月の発売直後の情報だけでは現在の性能を判断できないことです。GENESISは2026年5月21日に正式販売を開始した時点では有線最大2000Hzのポーリングレートでしたが、2026年7月17日に配信された大型アップデートv3.00により、有線接続時の最大ポーリングレートが8000Hzへ引き上げられました。
公式リリースによると、v3.00ではポーリングレートの向上に加えて、スティックのRCフィルターを改良して反応性を保ったままジッター(細かなブレ)を抑える「跳ね戻り制御」機能や、アンチデッドゾーン、ニュートラル座標補正、任意に調整できるデッドゾーン(0〜100)、ジャイロ操作をマウス入力として割り当てる機能、2.4GHzドングル接続時のSInput・DS4モードなどが追加されています。設定ツールも、PCへのインストールが必要なアプリ形式から、ブラウザだけで使える「Void Link」というWebツールへ移行しました。
特に競技用途では、8000Hzという数字そのものよりも、RCフィルターの改良やデッドゾーン調整の強化のほうが実際の操作感に影響する可能性があります。設定ツールがWebブラウザ版になったことで、PCを買い替えた際の再インストールが不要になった点も見落とされがちな変更点です。
出典:AndGAMER株式会社公式リリース(PR TIMES)「日本発ゲーミングコントローラー『Void GENESIS』が有線8000Hzに対応。大型アップデートv3.00を配信開始」、Void Gaming公式サイト「GENESIS 大型アップデート v3.00 リリースのお知らせ」
仕様12,980円で確認できる現行スペック
Void Gaming公式サイトの製品ページにもとづく、2026年9月時点のGENESISの主な仕様は次のとおりです。
出典:Void Gaming公式サイト「Void GENESIS」製品ページ、「GENESIS」機能紹介ページ(2026年9月13日確認)
TMRTMRスティックだから絶対にドリフトしないわけではない
GENESISが採用する「JS13PRO+」はTMR(Tunnel Magnetoresistance、トンネル磁気抵抗)方式のスティックです。iFixitの解説記事は、従来のポテンショメーター式スティックが物理的な接点の摩耗によってスティックドリフトを起こしてきた問題に対し、磁気を使った非接触方式への転換が解決策になると説明しています。同記事によるとTMRセンサーは従来のホール効果センサーよりも強い信号を生成でき、精度の向上や磁気干渉への耐性向上にもつながるとされています。
ただし、これは「TMRなら永久にドリフトしない」という意味ではありません。コントローラーにはスティックを中央へ戻すばねや可動部があり、キャリブレーションやファームウェアの状態によっても中心位置がずれることはあります。TMRはあくまで、ポテンショメーターで問題になってきた接点摩耗という大きな原因を取り除く技術であり、GENESISについても「長期間使用しても壊れにくいと期待しやすい」という程度に考えるのが実情に近い評価です。
出典:iFixit「Too Much Information about Tunnel magnetoresistance」
8000Hz8000Hzは1000Hzの8倍速いという意味ではない
ポーリングレートは、コントローラーが1秒間に何回PCへ入力状態を送るかを示す数値です。1000Hzなら1回あたりの間隔は1ミリ秒、2000Hzなら0.5ミリ秒、4000Hzなら0.25ミリ秒、8000Hzなら0.125ミリ秒になります。1000Hzから8000Hzへ上げても、理論上短縮できる報告間隔の差は最大0.875ミリ秒にとどまり、「8倍速く動く」という意味ではありません。
この差の大きさは、モニターが1コマを描画する時間と比べると分かりやすくなります。120fpsなら1フレームは約8.3ミリ秒、240fpsでも約4.2ミリ秒、360fpsでも約2.8ミリ秒です。0.875ミリ秒という短縮幅は、120fps程度のゲームではほぼ1フレームの中に埋もれてしまう一方、240Hz・360Hz以上の高リフレッシュレートモニターで安定したフレームレートを出せている場合は、PCまでの入力経路をわずかでも短縮する意味が出てきます。GENESISの8000Hzは一般的な用途で必須の機能というより、そうした競技環境で遅延要因を減らしたいプレイヤー向けの機能と考えるのが分かりやすい位置づけです。
加えて、GENESISで8000Hzが使えるのは有線接続時に限られます。2.4GHzワイヤレス接続時の上限は2000Hzで、Bluetooth接続時はさらに低くなると考えられます。普段はソファでワイヤレス運用し、ランクマッチや大会の場面だけ有線につなぎ替える、という使い分けが8000Hzを活かす前提になります。
実測外部測定でも有線の入力遅延は低い水準
「8000Hz」という表記だけでなく、実際の入力遅延も確認しておきたいところです。コントローラーの遅延を独自機材で測定しているGamepadLAは、GENESISについて有線接続・2.4GHzドングル接続のいずれも最高評価にあたる「A+」のレイテンシスコアを公開しています。プロトコル別の実測値は次のとおりです。
| 接続・プロトコル | ボタン | スティック | ポーリング中央値 |
|---|---|---|---|
| 有線・XInput | 1.01ms | 0.50ms | 2839.84Hz |
| 有線・Switch | 0.92ms | 0.53ms | 2963.71Hz |
| 有線・Sony | 0.90ms | 0.49ms | 2927.14Hz |
| ドングル・XInput | 2.14ms | 1.70ms | 1763.61Hz |
| ドングル・Switch | 2.00ms | 1.47ms | 1819.09Hz |
| ドングル・Sony | 2.08ms | 1.52ms | 1859.53Hz |
※GamepadLAの実測値です。ボタン・スティックはそれぞれの平均レイテンシ、ポーリング中央値はソフトウェア側で計測された中央値です。
少なくともこの実測を見る限り、GENESISは有線だけでなく2.4GHzドングル接続でも低遅延な部類に入ると考えられます。一方で気になるのが、有線・XInput接続時のポーリングレート中央値が約2839.84Hzと、公称の8000Hzを大きく下回っている点です。
なお、GamepadLAが公表しているソフトウェア上のポーリングレート測定値は、OSのジッターやCPUスケジューリングなどの影響で公称値そのものとは一致しないことがあります。ポーリングレートの測定と、実際にボタンやスティックを動かしてからPCへ入力されるまでのレイテンシ測定は別の指標であり、レイテンシが低ければポーリングレートの公称値を疑う理由にはなりません。GENESISを評価するうえでは、「8000Hz」という数字そのものより、この実測レイテンシのほうが競技用途での参考値になります。
出典:GamepadLA「Void GENESIS」レイテンシ測定ページ
追加ボタン10個の追加ボタンとVoid LinkのWeb化
GENESISには背面ボタンだけでなく、F1〜F4、CZ、LR周辺にも入力を割り当てられる合計10個の追加ボタンがあります。背面ボタンだけを追加する一般的なプロコントローラーとは異なり、F1〜F4にはミュートや録画などPC向けの操作を割り当てられ、プロファイル切り替えやボタンリマップもコントローラー側から行えます。FPSでは背面ボタンへジャンプやしゃがみを割り当てて親指をスティックから離さず操作することが重要ですが、PCゲームではPush to Talkやスクリーンショット、録画などキーボードに手を伸ばす操作も少なくありません。GENESISはこの部分までコントローラー側へ寄せている点が、Xbox系コントローラーに背面パドルを追加しただけの製品との違いです。
v3.00でPC用アプリからWebブラウザベースの「Void Link」に切り替わったことも、地味ながら見逃せない変更です。マウス・キーボード・ヘッドセット・コントローラーとメーカーごとに常駐ソフトを増やさずに済み、PCを買い替えたり複数台のPCで使い分けたりする際にも、専用ソフトウェアの再インストールが不要になります。
比較GameSir G7 Pro・Razer Wolverine V3 TEとの違い
同じくTMRスティックを採用する競合として、GameSir G7 Pro(通常モデル)とRazer Wolverine V3 Tournament Edition 8K PCが比較候補になります。それぞれ設計思想がGENESISとは異なります。
- 価格12,980円
- 重量198g・振動機能なし
- 接続方式有線・2.4GHz・Bluetooth
- ポーリングレート有線最大8000Hz・2.4GHzは最大2000Hz
- 対応機種PC・Switch・Android/iOS、PS4/PS5は非対応
- 価格実勢1万3,000円台〜(モデルにより変動)
- 重量約272g・振動モーター4基
- 接続方式有線・2.4GHz・Bluetooth
- ポーリングレートPC接続時最大1000Hz
- 対応機種Xbox Series X|S・Xbox One・PC・Android
もっとも大きな違いは重量と振動、対応機種です。G7 Proは充電ドックと4基の振動モーターを備え、Xboxにも正式対応しますが、その分本体はGENESISよりおよそ74g重くなります。GENESISは振動を省いて198gまで軽量化した代わりに、対応機種はPC・Switch・モバイル中心でXbox・PlayStationには対応しません。レースやアクションゲームまで幅広く遊ぶならG7 Proの構成に魅力があり、PCでFPSや格闘ゲームを中心に軽さと追加ボタンを重視するならGENESISの設計が合いやすいといえます。
- 価格12,980円
- 接続方式有線・2.4GHz・Bluetooth
- 8000Hz対応範囲有線接続時のみ、普段は2.4GHzも選べる
- スティックTMR「JS13PRO+」
- 価格16,980円
- 接続方式完全有線(着脱式2mケーブル)
- 8000Hz対応範囲PC接続時8000Hz HyperPolling、ワイヤレス運用は不可
- スティックドリフト防止磁気式TMR、交換式キャップ付属
Razerの8K PCモデルは価格差4,000円で、名前のとおりPC向け有線eスポーツコントローラーとして設計されています。GENESISは8000Hzこそ有線限定ですが、普段は2.4GHzワイヤレスで使い、競技の場面だけ有線に切り替えるという使い分けができる点が異なります。単純に価格だけで優劣がつくものではありませんが、8000Hz対応かつTMRスティックという条件で探す場合、12,980円というGENESISの価格は競争力があります。
予算をさらに抑えたい場合は、TMRスティックを搭載した8BitDo「Ultimate 2 Wireless」も候補になります。実勢6,999円前後とGENESISの半額程度で、Nintendo Switch・Switch 2とのBluetooth接続にも標準対応します。ただしポーリングレートは2.4GHz・有線接続時とも最大1000Hzにとどまり、本体重量も256gとGENESISより重くなります。8000Hzや10個の追加ボタンを重視するならGENESIS、価格とSwitchとの親和性を優先するなら8BitDoという住み分けです。
出典:GameSir公式サイト、SAC Corporation公式製品ページ「GameSir G7 Pro Metallic Silver」、Razer公式サイト「Wolverine V3 Tournament Edition 8K PC」、8BitDo公式サイト「Ultimate 2 Wireless Controller」
注意点PlayStationには対応しない
購入前に特に確認しておきたいのが対応プラットフォームです。Void Gaming公式のFAQは「GENESISはPC、Nintendo Switch、Android、iOSに対応していますが、PS5やPS4には対応しておりません」と明記しています。「PCとPS5で1台を兼用したい」という用途には向きません。
Nintendo Switch 2については、公式が「接続することは可能ですが、最適化されていないため本来とは異なる挙動が起こる可能性がございます」と案内しています。Switch 2でも問題なく使えると期待して購入するのは避けたほうがよさそうです。GENESISはあくまでPCを軸に考え、Switch(無印)やスマートフォンでも使えるコントローラーとして選ぶのが実情に合っています。
出典:Void Gaming公式サイト「GENESIS」機能紹介ページ・FAQ
結論Void GENESISホワイトはどんな人に向くか
- PC中心にApex LegendsやCall of DutyなどのFPS・格闘ゲームを遊んでいる人
- 240Hz以上の高リフレッシュレートモニターで安定したフレームレートを出せる環境がある人
- 振動をオフにして使うことが多く、198gの軽さを優先したい人
- Push to Talkや録画などPC向けの操作まで10個の追加ボタンへ割り当てたい人
- 白系のゲーミング環境に合わせたく、ブラックと同額の12,980円で選びたい人
- PS5・PS4でも使う予定がある人(公式が非対応と明記)
- 振動機能で銃の反動やレースゲームの手応えを楽しみたい人
- 60fps程度でフレームレートが不安定なタイトルが中心で、8000Hzの恩恵が出にくい人
- 今すぐホワイトを店頭・通販で買いたい人(現時点はTGS2026会場での先行販売のみ)
購入方法ホワイトはTGS2026会場限定、比較した3製品はAmazon.co.jpで購入可能
ホワイトモデルは2026年9月17日から21日までの東京ゲームショウ2026会場(AndGAMERブース11-C03)での先行販売のみで、2026年9月13日時点でAmazon.co.jpや楽天市場などの通販サイトでの取り扱いは確認できていません。会場に行けない場合は、一般販売の開始時期についてVoid Gaming公式サイトの続報を確認することをおすすめします。
同じ仕様で価格も同額のブラックモデルと、ここまで比較したGameSir G7 Pro・Razer Wolverine V3 Tournament Edition 8K PC・8BitDo Ultimate 2 Wirelessは、いずれもAmazon.co.jpから購入できます。振動や対応機種、価格を見比べて選ぶ方法もあります。


FAQよくある質問
まとめまとめ|色より2026年7月のアップデート後の仕様で判断する
Void Gamingは2026年9月12日、Void GENESISの新色ホワイトを発表しました。東京ゲームショウ2026のAndGAMERブース(11-C03)で9月17日から21日まで先行販売され、価格はブラックと同じ12,980円です。本体だけでなくドングルとケーブルまで白で統一されていますが、性能面の違いはありません。
判断材料として重要なのは色ではなく、2026年7月のv3.00アップデートを経た現在の仕様です。有線最大8000Hz、TMRスティック「JS13PRO+」、10個の追加ボタン、198gの軽量ボディを12,980円で揃え、GamepadLAの独立測定でも有線・ワイヤレスともに良好なレイテンシ評価が出ています。GameSir G7 Proのように振動や充電ドック、Xbox対応を求めるなら見送ったほうがよく、Razer Wolverine V3 TEのように完全有線での競技利用に絞るなら比較検討の価値があります。
一方で、PS5・PS4には対応せず、8000Hzが使えるのは有線接続時に限られます。振動を使いたい人、PlayStationでも使いたい人には向きません。ホワイトは2026年9月時点でTGS2026会場での先行販売のみのため、今すぐ購入したい場合は同額・同仕様のブラックがAmazon.co.jpで選択肢になります。





