Thermaltake Dockpower FIは27,980円(1000W)で買いか|10月23日発売、分離式は誰向け【2026年10月】
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10月23日発売、通常電源より奥行きは20mm長く保証は5年長い
電源ユニットは、ケースの奥でケーブルを何本も抜き挿しする作業がつらい部品です。Thermaltake Dockpower FIは、そのケーブルの差し込み口をドックという別部品に分け、ケーブルをつないだまま電源本体だけを着脱できる80PLUS Gold・ATX 3.1対応のフルモジュラー電源です。
国内の発売日は2026年10月23日で、予想市場価格は750Wが21,980円、850Wが23,980円、1000Wが27,980円、1200Wが29,980円(いずれも税込・前後)です。同じThermaltakeの通常電源TOUGHPOWER GTは奥行き140mm・保証5年で、Dockpower FIは奥行き160mm・保証10年です。
ドックが役に立つのは、狭いケースで配線に苦労する人や、電源本体を交換する機会がある人です。1度組んで数年触らない人は、同じ予算で性能の良い通常電源を選んだほうが得になります。

目次
要点国内で発表された予想価格・発売日・保証
国内代理店のアスクが10月16日に取り扱いを発表しました。容量は750W・850W・1000W・1200Wの4種類で、それぞれブラックとホワイト(Snow)があり、同じ容量なら価格は同じです。入力は100〜240Vなので、日本の100Vで使えます。
| 容量 | 予想市場価格(税込) | +12V出力と付属ケーブル |
|---|---|---|
| 750W | 21,980円前後 | 62.5A・12V-2×6コネクタ1個・PCIe 6+2ピンコネクタ4個 |
| 850W | 23,980円前後 | 70.8A・12V-2×6コネクタ1個・PCIe 6+2ピンコネクタ4個 |
| 1000W | 27,980円前後 | 83.3A・12V-2×6コネクタ1個・PCIe 6+2ピンコネクタ5個 |
| 1200W | 29,980円前後 | 100A・12V-2×6コネクタ2個・PCIe 6+2ピンコネクタ5個 |
共通の仕様は、シングルレールの+12V、135mmファン1基、本体寸法が幅150mm×高さ86mm×奥行き160mmです。ケーブルはすべて着脱できるフルプラグインで、ATX 3.1とPCI Express 5.1に対応します。
仕組みドックは何を省くのか
通常のフルモジュラー電源は、本体の側面にある差し込み口へケーブルを1本ずつ挿します。Dockpower FIはこの差し込み口の部分だけがドックとして外れ、先にケーブルをすべてつないでおけます。説明書に書かれた取り付け手順は次のとおりです。
- マザーボードの24ピンとCPU用の4+4ピン、周辺機器、グラフィックボード用のケーブルを、ドックへつないだ状態で先に配線する
- 電源本体を付属のねじ4本でケースに固定する
- ドックを電源本体へ差し込み、しっかり接続する
- ドックのDリングねじを締める

この構造で省けるのは、ケースの奥で端子を探しながらケーブルを抜き挿しする作業です。メーカーが挙げる利点も、組み立て時の配線のしやすさ、後からケーブルを足すときに狭い場所で作業しなくてよいこと、電源本体を交換するときに配線をやり直さなくてよいことの3つです。
ただし、ドックで省けるのは電源側の端子の抜き挿しだけです。ケーブルをマザーボードやグラフィックボードへつなぐ作業は、通常の電源と同じように残ります。
説明書には、Thermaltake純正のモジュラーケーブルだけを使うこと、他社製ケーブルは互換性がなく、使うと保証が無効になることが書かれています。別の容量や別シリーズの電源本体に、手持ちのドックが使えるかは、アスクの製品ページ・メーカーの製品ページ・説明書のどれにも書かれていません。「配線を残したまま好きな電源に交換できる」と読むのは避けてください。
適合ケースに入るかと、作業できるかは別の問題
奥行き160mmは、一般的なATX電源の140〜160mmの範囲に収まります。同じThermaltakeのTOUGHPOWER GTは奥行き140mmなので、Dockpower FIは20mm長くなります。電源室の奥行きに余裕がないケースでは、この20mmで入らなくなることがあります。
寸法の条件は2つあります。
- 電源室に入るか。ケースの仕様にある電源の最大長が160mm以上かを見ます。たとえばCOUGAR CFV220 RGBの電源対応は160mmで、奥行き160mmの本体がちょうど収まる上限です。
- 固定したあとにドックを付けられるか。説明書の手順では、本体をケースへ固定してからドックを差し込み、Dリングねじを締めます。本体の固定後にドックを差してねじを締める作業ができる空きが、取り付け面の側にあるかを確かめてください。

公式資料には、ドックの着脱に必要な余白やストロークの数値がありません。奥行き160mmという寸法が、ドックを付けた状態の値なのか本体だけの値なのかも、公式資料には書かれていません。ドライブケージや電源カバーが近いケースでは、発売後に実機で確かめた報告が出るまで、余裕を見て選んでください。
価格TOUGHPOWER GTとの違いは奥行き20mmと保証5年
分離式でない通常電源との違いは、同じThermaltakeのフルプラグイン電源TOUGHPOWER GTと比べると見えます。GTも80PLUS Goldで750W〜1200Wがあり、価格はブラックの発売時の予想市場価格です。
| 容量・項目 | Dockpower FI | TOUGHPOWER GT(発売時の予想) |
|---|---|---|
| 750W | 21,980円前後 | 14,980円前後 |
| 850W | 23,980円前後 | 15,980円前後 |
| 1000W | 27,980円前後 | 22,800円前後 |
| 1200W | 29,980円前後 | 24,800円前後 |
| 奥行き | 160mm | 140mm |
| 保証 | 10年間の新品交換 | 5年間の新品交換 |
GTの価格は750Wと850Wが2024年11月、1000Wと1200Wが2025年9月の発表時の予想市場価格で、現在の実売価格ではありません。発売時期が違う予想価格どうしの差は、購入時の差額として使えません。価格は、Dockpower FIの発売後に同じ容量の実売価格を並べて比べてください。その差を、分離式のドックと5年長い保証に払う価値があるかで判断します。
ゲーミングPCで多い750〜850Wの構成では、ドックの便利さを実売の価格差に見合うと感じるかが、そのまま購入の分かれ目になります。
比較他社の850W電源との違いは奥行き・保証・ファン径
購入の代替になる通常のフルモジュラー電源として、CORSAIR RM850e 2025モデルと比べます。ATX 3.1対応の850Wです。価格は販売店で日々変わるため、購入カードのリンク先で確かめてください。
| 項目 | Dockpower FI 850W | CORSAIR RM850e 2025 |
|---|---|---|
| 奥行き | 160mm | 140mm |
| 保証 | 10年間の新品交換 | 7年保証 |
| ファン | 135mm | 120mm |
| ケーブルの接続部 | ドックとして着脱できる | 本体に固定 |
電源室の奥行きに余裕がないケースでは、20mm短い通常電源のほうが入る可能性が高くなります。保証は3年の差があり、長く使う前提ならDockpower FIが有利です。価格差による推奨はせず、寸法・保証・配線の作業性で選んでください。組み立ての回数が少なく、配線の作業性を重視しないなら、通常電源で足ります。
実測1000W版の海外実測は、高負荷の騒音とファン保護に弱みがある
電源の電気的な性能は、認証機関のCybeneticsが1000W版を測っています。2026年9月の試験で、1,450通りを超える負荷の組み合わせの平均値は次のとおりでした。
| 項目(1000W版) | 115V入力 | 230V入力 |
|---|---|---|
| 平均効率 | 89.897% | 92.001% |
| 平均の騒音 | 29.31dBA | 28.70dBA |
| 全負荷の12Vリップル | 31.81mV | 32.17mV |
平均の騒音は29dBA前後ですが、これは1,450通りを超える負荷の平均です。補足試験では、約999Wを出力し吸気温度45.49℃の条件で、ファンの回転数が2,037rpm、騒音が47.1dBAでした。低い負荷では静かでも、1000W近くまで使うと音が目立つ可能性があります。負荷が低いときにファンが止まるセミファンレス機能はなく、ファンは常に回ります。ファンが故障したときに電源を守る保護機能も、Cybeneticsの記載ではなしとされています。
この測定は、100Vの日本ではなく115Vと230Vの環境で、1000W版1台について行われたものです。750W・850W・1200Wの結果は別に確かめる必要があり、国内の100Vでの値も未測定です。海外の販売価格は、メーカー公式で159.99米ドルでした。
判断買う人と、通常電源でよい人
- 電源室の奥が狭く、ケーブルの抜き挿しで毎回苦労している
- 電源本体を交換するときに、配線を残したい(容量違いの載せ替えでドックを使えるかは未確認)
- 10年間の新品交換保証を、価格差の理由として受け入れられる
- 電源室が奥行き160mm以上で、ドックを差す空きが取れるケース
- 組んだら数年は電源を触らない
- 1000W近くまで負荷をかけ、静かさを重く見る
- 電源室の奥行きに余裕がなく、ドックの作業スペースが不明
- 発売後の実売価格で、通常電源との差が大きいまま
迷ったときは、電源に手を入れる頻度で決められます。組み立て時の配線に苦労する人には、ドックの便利さが効きます。価格は発売後の実売で比べてください。一方、容量を上げる載せ替えで手持ちのドックを使い回せるかは公式資料から分からないため、将来の容量アップを前提にした購入はおすすめしません。容量の考え方はRyzen 7 9800X3DとRX 9070 XTの電源選びガイドで型番別に整理しています。
購入発売を待たずに選べる850Wのフルモジュラー電源
発売日の10月23日より前に組みたい人や、発売後の実売でも価格差が大きいと感じる人には、ATX 3.1対応のフルモジュラー電源が候補になります。
FAQDockpower FIの購入前によくある疑問
まとめ配線の手間と保証の長さに、実売の価格差が見合うかで決まる
Dockpower FIは、ケーブルをドックにつないだまま電源本体を着脱できるフルモジュラー電源で、10月23日に国内で発売されます。価格は750Wの21,980円から1200Wの29,980円までで、TOUGHPOWER GTより奥行きは20mm長く、保証は10年間と5年長くなります。
狭いケースでの配線や電源本体の交換で苦労する人には、手間を減らす投資になります。1度組んだら触らない人や、1000W近くまで負荷をかけて静かさを求める人は、通常の電源を選んだほうが満足しやすい電源です。ケースの適合は、奥行き160mmに加え、ドックを差す余白の確認が決め手になります。
配線の手間を減らしたく、ケースにドックを差す余白が取れる人は、Dockpower FIが候補です。そうでなければ、同じ予算で通常のフルモジュラー電源を選ぶほうが無駄がありません。
出典:アスク「Dockpower FI」新製品発表、アスク Dockpower FIシリーズ製品ページ、Thermaltake USA Dockpower FI 1000W、Thermaltake Dockpower FI 公式説明書、Cybenetics Dockpower FI 1000W 試験結果、アスク TOUGHPOWER GT製品ページ、アスク TOUGHPOWER GT発表(2024年11月)、アスク TOUGHPOWER GT発表(2025年9月)
※価格は予想市場価格(税込・前後)で、実売価格とは異なる場合があります。TOUGHPOWER GTの価格は各発表時の予想市場価格です。





