Lian Li EDGE Platinum V2・Gold V2は買いか|1000W同士の差は4,000円、L字電源が入るケースと初代との違い
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1000W同士の差は4,000円、L字電源が入るケースと初代EDGEとの違い
O11 Dynamic EVOのように電源を裏側の部屋(第2チャンバー)に縦に立てるケースでは、普通の電源はケーブルを挿す面が本体の端にあるため、狭い裏側の部屋では差し込み口に手が届きにくくなります。Lian Liの「EDGE」は、この差し込み口を外側に向けたL字型の電源です。第2世代のV2では850Wから1350Wまでの5モデルになり、同じ1000WにPlatinumとGoldが4,000円差で並びました。
結論から書くと、Lian Liが「EDGE対応」と明記しているO11系のケースで組むなら、EDGE V2は有力な候補です。1000WのPlatinumとGoldで迷ったら、4,000円の差を電気代で取り返すには毎日4時間のゲームでも4〜6年かかり、Platinumを選ぶ理由はコンデンサーや清掃ランプなど作りの違いになります。RTX 5090を使うなら1200W、12V-2×6コネクタの温度まで見張りたいなら1350Wです。
初代では、80 PLUS GoldのEDGE GOLD 1000Wが、PlatinumのEDGE 1000Wと同じ水準の効率で、平均の騒音は6dBほど低いという結果が出ています。80 PLUSの等級だけで選ぶと外す理由が、ここから分かります。
目次
結論EDGE V2を選ぶべき人、普通のATX電源でよい人
- O11 Dynamic EVOやO11 Visionなど、Lian Liが「EDGE対応」と明記しているケースで組む
- 水冷のポンプやLCD付きファンなど内部USBの機器が多く、マザーボードのUSBヘッダーが足りない
- RTX 5090で、12V-2×6コネクタの温度を見張りたい(1350W)
- 電源を底面に置く、一般的なタワーケースで組む
- 電源の長さの上限が182mm未満のケースを使う
- 付属のハブを使う予定がなく、電源代を少しでも抑えたい
価格価格は18,980〜47,980円、5モデルの違いはハブと容量
EDGE V2は、80 PLUS PlatinumのEDGE Platinum V2が3モデル、80 PLUS GoldのEDGE Gold V2が2モデルです。国内代理店アユートの市場想定価格(税込)と、モデルごとの違いは次のとおりです。
| モデル | 想定価格 | 付属ハブ | ファン最大回転数 | 色 |
|---|---|---|---|---|
| EDGE Platinum V2 1350W | 47,980円 | EDGE Hub ADV | 2,400rpm | 黒・白 |
| EDGE Platinum V2 1200W | 32,980円 | EDGE Hub V2 | 2,400rpm | 黒・白 |
| EDGE Platinum V2 1000W | 29,980円 | EDGE Hub V2 | 2,000rpm | 黒・白 |
| EDGE Gold V2 1000W | 25,980円 | EDGE Hub V2 | 2,000rpm | 黒・白 |
| EDGE Gold V2 850W | 18,980円 | なし | 2,000rpm | 黒のみ |
5モデルとも外形は182×86×150mm、規格はATX 3.1、ケーブルはすべて着脱できるフルモジュラーです。ファンは120mmで、低負荷のときにファンを止めるかどうかを切り替えるスイッチが付きます。保証は電源本体が10年、付属のハブが2年です。
付属のEDGE Hub V2は、ファン端子6基と内部USBの端子4基をまとめるハブで、単体の想定価格は3,980円です。1350Wに付くEDGE Hub ADVはこれに12V-2×6コネクタの温度監視を加えたもので、単体は6,980円です。ハブの代金を差し引いて見ると、電源本体の価格差は表の数字より小さくなります。
発売日の10月2日時点で、パソコン工房の通販は5モデルとも想定価格どおりでした。ビックカメラ.comとコジマネットは3,000〜8,000円高く、1350Wは55,980円です。急がないなら想定価格で売っている店を選べば足ります。


比較1000W同士の差は4,000円、変わるのはコンデンサーと付属品
PlatinumとGoldで迷いやすいのは、どちらにもある1000Wです。外形、ファン、付属のハブ、保証は同じで、違いは次の行に集まっています。
| 項目 | Platinum V2 1000W | Gold V2 1000W |
|---|---|---|
| 想定価格 | 29,980円 | 25,980円 |
| 80 PLUS | Platinum | Gold |
| Cybenetics(効率) | Platinum | Gold |
| コンデンサー | すべて日本メーカー製 | 日本製と明記はバルクコンデンサーのみ |
| フィルター清掃の通知 | ファン稼働360時間でLEDが赤く点灯 | なし(フィルターは着脱式) |
| 20+4ピンのジャンパー | 付属 | 付属品の一覧に記載なし |
| 付属ハブ | EDGE Hub V2 | EDGE Hub V2 |
| 12V-2×6ケーブル | 600W対応×1本 | 600W対応×1本 |
| ファン | 120mm・最大2,000rpm | 120mm・最大2,000rpm |
いちばん大きな違いはコンデンサーです。Platinum V2はRubycon・Nichicon・日本ケミコンなど日本メーカー製で揃えていますが、Lian Liの製品ページでGold V2が日本製と書いているのは、1次側の大容量コンデンサー(バルクコンデンサー)だけです。10年保証はどちらも同じなので、保証の長さでは差が付きません。
清掃の通知は、ファンの稼働時間が360時間に達すると内部のLEDが赤く光る仕組みです。フィルターを掃除したあとは、電源の段にある「FILTER RESET」ボタンを長押しすると消えます。20+4ピンのジャンパーは、マザーボードにつながずに電源だけを起動する部品で、水冷の水漏れ確認や電源の動作確認に使います。
同じ1000WでPlatinumを選ぶ理由は、すべて日本メーカー製のコンデンサー、清掃の通知、ジャンパーの付属です。本格水冷を組む人や、ほこりの多い部屋で長く使う人ほど差を活かせます。どれも要らないなら、Gold V2で十分です。
電気代4,000円の差を電気代で取り返すには、毎日4時間でも4〜6年かかる
80 PLUSの基準値で、50%負荷のときの効率はGoldが90%、Platinumが92%です。この2ポイントの差で、年間の電気代がいくら変わるかを計算しました。電源が出す電力は、400WがRTX 5070 Ti、600WがRTX 5080〜RTX 5090を積んだPCでゲームをしているときのおおまかな目安です。
| 1日の使用時間 | 400W時の年間差額 | 600W時の年間差額 |
|---|---|---|
| 2時間 | 315円(回収に約12.7年) | 473円(回収に約8.5年) |
| 4時間 | 630円(回収に約6.3年) | 945円(回収に約4.2年) |
| 8時間 | 1,260円(回収に約3.2年) | 1,890円(回収に約2.1年) |
※電気代は1kWhあたり44.67円で計算。効率は80 PLUS(115V)の50%負荷の基準値(Gold 90%・Platinum 92%)を当てはめています。日本の100Vでは、どちらの効率も115Vより少し下がります。
毎日2時間ほどの使い方なら、4,000円を取り返すのに8〜13年かかり、10年の保証期間を過ぎてしまうこともあります。毎日8時間、重い負荷をかけ続ける人でなければ、電気代は決め手になりません。80 PLUSの等級ごとの元が取れるラインで整理したとおり、GoldとPlatinumの差は電気代より、作りや付属品で選ぶほうが現実的です。
そもそも、等級どおりに2ポイント違うとも限りません。第三者の認証機関Cybeneticsの測定(115V)では、初代のEDGE GOLD 1000Wの平均効率が89.3%、初代のEDGE 1000W(Platinum)が89.2%で、ほぼ同じでした。80 PLUSは決まった負荷の数点で基準を超えたかどうかを見る認証なので、実際の効率は製品ごとに測ったデータで比べる必要があります。測り方の違いはCybenetics ETAの解説にまとめています。V2の測定結果は、発売日時点では見当たりません。
容量容量はGPUで決める、RTX 5090なら1200Wか1350W
容量は、使うGPUから逆算します。GPU別の推奨電源容量で示した目安に、EDGE V2のモデルを当てはめると次のようになります。
| GPU | 容量の目安 | EDGE V2の候補 |
|---|---|---|
| RTX 5090 | 1200〜1300W | Platinum V2 1200W/1350W |
| RTX 5080 | 1000W | Gold V2 1000W/Platinum V2 1000W |
| RTX 5070 Ti RX 9070 XT | 850W | Gold V2 850W |
Gold V2 850Wは、いちばん安い代わりにEDGE Hubが付かず、12V-2×6ケーブルの対応電力も450Wまでです。RTX 5080(360W)やRTX 5070 Ti(300W)なら収まりますが、575WのRTX 5090には足りません。1000W以上のモデルの12V-2×6ケーブルは600W対応です。
CPUの補助電源ケーブルは、Platinum V2 1000Wが8ピン1本と4+4ピン1本の計2本、1200Wと1350Wは4+4ピンがもう1本増えて計3本です。8ピンを2つ挿す上位のマザーボードなら、1000Wでも足ります。
RTX 5090で1200Wと1350Wのどちらにするかは、15,000円の差に何が入っているかで決めます。1350Wは容量が150W増えるほか、付属ハブがEDGE Hub ADVになり、端子を厚い合金と溶接構造にした高耐久型の12V-2×6ケーブル、背面コネクタ型マザーボード向けの短い24ピンケーブル、Strimerなど光るケーブルと組み合わせるための短い12V-2×6ケーブル、12V-2×6からPCIe 6+2ピンへの変換ケーブルが付きます。
EDGE Hub ADVは、温度センサー付きの12V-2×6ケーブルでGPU側のコネクタ温度を測り、設定した温度に達すると警告を出してシャットダウンまでの秒読みを始めます。ただし測っているのはコネクタ周辺の温度で、6本の電源ピンに流れる電流の偏りまでは見ていません。できることとできないことはEDGE Hub ADVの解説で、溶損そのものを防ぐ挿し方は12V-2×6の焼損対策で詳しく扱っています。温度の監視が要らないなら、1200Wで十分です。
適合L字型が入るケース、Lian Liが「EDGE対応」と明記しているのは5機種
EDGEのL字型は、奥行き135mmの本体の横に段を付け、その上にケーブルの差し込み口を並べた形です。全長は182mmで、差し込み口はファンと同じ面を向きます。デュアルチャンバーケースの裏側の部屋に縦に立てると、差し込み口が裏のサイドパネル側を向くので、パネルを外せばそのまま手が届きます。
10月2日時点で、Lian Liのケースの製品ページに「EDGEシリーズ電源に対応」と明記されているのは、次の5機種です。表記はEDGEシリーズ全体に対するもので、V2の外形は初代と同じ182×86×150mmです。
| ケース | 電源の長さの上限 | EDGE対応の表記 |
|---|---|---|
| O11 Dynamic EVO | 220mm | あり |
| O11D EVO RGB | 220mm | あり |
| O11 Dynamic EVO XL | 220mm | あり |
| O11 Vision | 232mm | あり |
| O11 Dynamic | 210〜255mm | あり |
| O11 Vision Compact | 220mm | なし |
| LANCOOL 217 | 220mm(回転配置は180mm) | なし |
| O11 Vision-M | 182mm | なし |
表記のないケースは、長さが足りていても、差し込み口の向きとケーブルの届き方が合うかをLian Liは示していません。O11 Vision-Mは上限がちょうど182mmで、数字の上では収まりますが、対応の表記はありません。表記のあるケースから選ぶのが確実です。
電源を底面に置く一般的なタワーケースでも、長さ182mmが入れば取り付け自体はできます。ただし差し込み口がファンと同じ面を向くため、ファンを下に向けて置くと差し込み口も床側を向きます。ファンを上に向けて置き、電源カバーとの間にケーブルを挿す隙間があるかを確かめる必要があります。この手間を考えると、普通のケースならEDGEを選ぶ理由はほとんどありません。
初代初代EDGEとの違い、Gold V2 1000Wは初代EDGE GOLDとほぼ同じ値段
EDGEは2024年7月に80 PLUS Platinumの初代、2025年2月に80 PLUS GoldのEDGE GOLDが出ており、どちらも10月2日時点で販売が続いています。初代EDGE 1000W(Platinum)はソフマップ.comで29,739円と、Platinum V2 1000Wの想定価格とほぼ同じです。いちばん比べがいがあるのは、Gold V2 1000Wと初代EDGE GOLD 1000Wの組み合わせです。
| 項目 | 初代EDGE GOLD 1000W | EDGE Gold V2 1000W |
|---|---|---|
| 価格 | 25,760円(ヨドバシ.com、10月2日) | 25,980円(想定価格) |
| Cybenetics(効率) | Platinum | Gold |
| 付属ハブ | 着脱式(ハブチップ1基) | EDGE Hub V2(ハブチップ2基) |
| ファン停止の切り替え | スイッチなし | スイッチで選べる |
| 外形 | 182×86×150mm | 182×86×150mm |
Hub V2の変更点は、USBの信号を2つのハブチップに振り分けるようになったことです。LCD付きの水冷ヘッドやファンなど、USBでつなぐ機器を何台も挿すと、1チップのハブでは帯域が詰まり、LCDの表示が固まることがあります。V2はその対策と、L-Connect 3でポートごとの転送量を見られる機能を加えました。USB機器が1〜2台なら、この差はほとんど効きません。
効率の認証は、初代EDGE GOLD 1000WがCybenetics Platinum、Gold V2 1000WがCybenetics Goldです。Cybeneticsの測定では、初代EDGE GOLD 1000Wの平均騒音は18.96dBA、初代EDGE 1000W(Platinum)は25.06dBAでした。6dBは音の強さでおよそ4倍の差ですが、どちらも平均すれば20dBA前後の静かな値です。
V2の1000Wはファンの最大回転数が初代と同じ2,000rpm、1200Wと1350Wは2,400rpmです。V2の騒音の測定値は発売日時点では見当たらないので、静かさを最優先するなら、測定結果が出るのを待つ手もあります。初代EDGE GOLD 1000Wが2万5千円台で手に入るうちは、USB機器が少ない人にとって十分な選択肢です。
割高分普通のATX電源との差は、ハブの代金を除くと約1,600円
L字型にするための上乗せは、思ったほど大きくありません。9月11日に発売されたCOUGAR PV 1000は、ATX 3.1対応・80 PLUS Platinum・10年保証の1000W電源で、市場想定価格は24,380円です。EDGE Platinum V2 1000Wの29,980円から、付属するEDGE Hub V2の単体価格3,980円を引くと26,000円で、差は1,620円です。
つまり、ハブを使う人にとっては、EDGE V2の割高分はわずかです。逆にハブを使わず、普通のタワーケースで組むなら、通常形状の電源のほうが取り付けやすく、安く済みます。電源を入れ替える手順は電源ユニットの交換ガイドで、ATX 3.1そのものの要点はATX 3.1電源の解説で確認できます。
おすすめEDGE V2を買うなら、この4モデルから選ぶ
GPUと付属品の要否で、次の4モデルから選べば外しません。Gold V2 850Wは、RTX 5070 Ti以下でハブも要らない人向けの選択肢です。


※価格・在庫は変動します。最新の価格はAmazonの商品ページでご確認ください。
通販の価格は店によって想定価格から数千円離れることがあります。カードのリンク先と、想定価格で売っている店の価格を見比べてから選んでください。
FAQよくある質問
まとめまとめ|EDGE V2はO11系で組む人のための電源、1000WならGoldで十分
EDGE Platinum V2・Gold V2は、差し込み口を外側に向けたL字型で、O11系のデュアルチャンバーケースの裏側に縦に置いたときに配線しやすい電源です。ハブの代金を除けば、普通のATX電源との差は約1,600円にとどまります。
1000WのPlatinumとGoldの差4,000円は、電気代で取り返すには毎日4時間のゲームでも4〜6年かかります。日本メーカー製のコンデンサーや清掃の通知に価値を感じるならPlatinum、そうでなければGoldで十分です。RTX 5090なら1200W、12V-2×6の温度を見張りたいなら1350Wを選びます。普通のタワーケースで組むなら、EDGEにこだわる必要はありません。
O11 Dynamic EVOやO11 Visionで組み、付属のハブを使うならEDGE V2は買いです。1000WはGold V2、RTX 5090なら1200W、コネクタ温度まで監視したいなら1350W。通常のケースなら普通のATX電源を選んでください。
出典(確認日2026年10月2日):アユート「EDGE Platinum V2」発売のお知らせ(想定価格・発売日)、アユート「EDGE Gold V2」発売のお知らせ、アユート EDGE Platinum V2 製品ページ(仕様・付属ケーブル)、Lian Li EDGE Platinum V2 製品ページ、Lian Li EDGE Gold V2 製品ページ、ディラック EDGE Gold V2 製品ページ(12V-2×6ケーブルの対応電力)、Lian Li O11 Dynamic EVO 製品ページ(EDGE対応の表記)、Cybenetics Lian Li EG1000G 測定レポート、Cybenetics Lian Li EDGE 1000 測定レポート







