COUGAR MX600 MAX RGBは買いか|18,980円・11月6日発売、200mmファン2基とGPU400mmの向き不向き
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18,980円・200mmファン2基・GPU400mm対応
出典:アユート「MX600 MAX RGB」発売のお知らせ、アユート「MX600 MAX RGB」製品ページ、COUGAR公式「MX600 MAX RGB」
高エアフローのケースは、前面の開口とファンの構成が、冷却と音のバランスを左右します。大きなファンを少ない枚数で回せれば、回転数を抑えやすいという狙いがあります。
COUGAR「MX600 MAX RGB」は、前面に直径200mmのARGB PWMファンを2基、背面に120mmファンを1基標準で備えるミドルタワーです。国内発売は2026年11月6日、市場想定価格はブラック・ホワイトとも税込18,980円。GPUは長さ400mm、CPUクーラーは高さ170mm、電源は長さ200mmまで入り、上面には最大360mmのラジエーターを載せられます。
条件は2つです。前面にラジエーターは付けられないので、水冷は上面の360mmまでになります。また、サイズは幅235×高さ514×奥行482mmと大きく、机の上に置くなら寸法を測ってから選ぶケースです。
目次
要点MX600 MAX RGBはどんなケースか
フロントパネルは四角い通気孔が並ぶ格子状で、内部には2か所の傾斜構造を設けてCPUとGPUへ空気を導きます。サイドパネルの下部にも通気孔があり、電源ユニットとその上のGPU周辺を冷やします。ダストフィルターは5か所、重量は9.62kgです。

| 項目 | MX600 MAX RGBの仕様 |
|---|---|
| 価格・発売日 | ブラック・ホワイトとも税込18,980円(市場想定価格)/2026年11月6日(金) |
| 型番 | ブラック CGR-2ZA50B-RGB/ホワイト CGR-2ZA50W-RGB |
| サイズ・重量 | 幅235×高さ514×奥行482mm、9.62kg |
| 対応マザーボード | ATX/Micro-ATX/Mini-ITX(背面コネクタ基板にも対応) |
| GPU・CPUクーラー・電源 | GPU長さ400mmまで/CPUクーラー高さ170mmまで/電源長さ200mmまで |
| 標準ファン | 前面200mm ARGB PWM×2、背面120mm ARGB PWM×1 |
| ファン増設 | 上面120mm×3または140mm×2、電源シュラウド上120mm×2。最大8基 |
| ラジエーター | 上面のみ。360mm/280mm/240mm |
| ストレージ | 2.5インチ最大4台、または2.5インチ2台+3.5インチ1台 |
| 前面I/O | USB 3.2 Gen2x2 Type-C×1、USB 3.0 Type-A×2、4極オーディオ端子。上部・下部に位置を変更可能 |
※国内代理店アユートの製品ページとCOUGAR公式の値です。価格は市場想定価格で、店頭やネット通販の実売価格とは異なる場合があります。
結論向いている人・他のケースを選んだ方がよい人
- 空冷のCPUクーラーか上面360mm水冷で、発熱の大きいGPUを冷やしたい人
- 背面コネクタ基板を使い、ケーブルを裏側にまとめたい人
- ファンを買い足さず、3基付属の状態で始めたい人
- 設置場所に幅235×高さ514×奥行482mmの余裕がある人
- 前面に360mmなどのラジエーターを付けたい人(前面は200mmファン専用です)
- HDDを2台以上積む人(3.5インチは1台までです)
- GPU長さが400mmを超えるカードを使う人
- CPUクーラーが高さ170mmを超える大型空冷を使う人
冷却200mmファン2基の実力は、海外の実測でどう出ているか
200mmファンは、公称値で回転数が300〜1000rpm(±10%)、風量が140.4CFM、静圧が1.5mmH₂O、騒音値が31dB(A)です。これはファン単体の値で、ケースに組み込んだときの音ではありません。
ケースとしての温度は、海外の実機レビューで測られています。構成はRyzen 7 9800X3D、GeForce RTX 5080、上面の360mm簡易水冷(排気)で、室温19〜20℃の環境です。Cinebench R23と3DMarkのSpeed Wayを同時に動かし、最後の15分の平均を室温との差で示しています。
| 測定項目 | 標準構成 | 下部に吸気ファンを追加 |
|---|---|---|
| CPU温度(室温との差) | 55℃ | 標準構成と同じ |
| GPU温度(室温との差) | 55℃ | 標準より3℃低い |
| 騒音(全負荷) | 47dBA | 個別の値なし |
※海外の実機レビュー(KitGuru、2026年8月7日)の値です。標準構成は、前面200mm×2吸気、背面120mm×1排気、上面360mm簡易水冷の排気です。測定した構成での結果で、他のCPU・GPUでも同じ温度になるとは限りません。

この測定では、前面パネルや防塵フィルターを外しても温度が下がらず、吸気の抵抗が小さい設計であることがうかがえます。GPUの温度をさらに下げたい場合は、下部に吸気ファンを足す方法があり、効果は3℃ほどです。標準のまま使っても大きな不足はありません。
55℃という値は、9800X3DとRTX 5080の組み合わせで、ラジエーターを上面に付けた場合のものです。消費電力の大きいCPUや、空冷クーラーで組む場合の結果ではありません。選ぶときは、自分のGPUの発熱が測定構成より大きいかどうかを目安にしてください。
適合400mm・170mm・200mmの上限と、背面コネクタ基板
最初に見るのは、部品ごとの上限値です。GPUは長さ400mm、CPUクーラーは高さ170mm、電源は長さ200mmまでです。これは各部品の個別の上限で、3つを満たしても、GPUの厚みや補助電源ケーブルの向き、ラジエーターの厚みとメモリの干渉、電源ケーブルの配線余裕は別に確かめる必要があります。
CPUクーラーは高さ170mmを超えると側面パネルに当たります。一方、前面は200mmファン専用で、ラジエーターを付けられません。簡易水冷は上面の360mm・280mm・240mmが選択肢で、上面に載せるなら、メモリの高さとラジエーターの厚みも確認してください。
背面コネクタ基板に対応していることも、このケースの特徴です。電源ケーブルやUSBなどのコネクタを基板の裏側に集めた基板を使え、ケーブルを裏側にまとめられます。ただし、背面コネクタ基板は規格や配置が製品ごとに異なるため、購入前に使う基板の対応ケースを確かめてください。
ストレージは、2.5インチSSDを最大4台、または2.5インチ2台と3.5インチ1台です。ベイは共有なので、HDDを複数積む構成には向きません。前面I/Oは、USB 3.2 Gen2x2のType-C、USB 3.0 Type-A、オーディオ端子で、床置きなら下部、机上なら上部に付け替えられます。
比較NZXT H7 Flow(2024)・COUGAR CFV220 RGBとの違い
前面の吸気を重視するATXケースとして比べるなら、NZXT H7 Flow(2024)が候補です。H7 Flowは前面に120mmファン3基が付き、前面にもラジエーターを載せられます。
| 項目 | MX600 MAX RGB | H7 Flow(2024) |
|---|---|---|
| 標準ファン | 前面200mm×2、背面120mm×1 | 前面120mm×3 |
| GPU最大長 | 400mm | 410mm |
| CPUクーラー高 | 170mm | 185mm |
| 電源の長さ | 200mmまで | 200mmまで |
| 前面ラジエーター | 非対応 | 360mm・420mmまで |
| 上面ラジエーター | 360mmまで | 360mm・280mmまで |
| 背面コネクタ基板 | 対応 | 非対応 |
| 幅×奥行き×高さ | 235×482×514mm | 244×468×544mm |
※MX600 MAX RGBは国内代理店の製品ページ、H7 FlowはNZXTサポートの仕様表(H7 Flow 2024 Specs)の値です。
分かれ目は、背面コネクタ基板を使うかどうかと、水冷をどこに付けたいかです。H7 Flowは背面コネクタ基板に非対応で、前面に360mm・420mmのラジエーターを付けられます。MX600 MAX RGBは前面の水冷をあきらめる代わりに、背面コネクタ基板に対応し、200mmファンが標準で付きます。ファン1基あたりの公称風量は、MX600の200mmが140.4CFM、H7 Flowの120mmが60.2CFMです。サイズも測定条件も違うので、ケースとしての冷え方の優劣は、この数値だけでは決まりません。
同じCOUGARのCFV220 RGBは、3面ガラスのピラーレスで、底面から吸気します。ブラックの市場想定価格は税込16,980円(ホワイトは17,980円)で、GPUは420mmまで入る一方、電源は長さ160mmまでです。空気を前面からまとめて取り込みたいならMX600 MAX RGB、見た目を優先してガラス面を広くしたいならCFV220 RGBが向きます。
疑問解消MX600 MAX RGBでよくある質問
総括前面の吸気を重視するATX構成向け。前面水冷は使えない
MX600 MAX RGBは、200mmファン2基を前面に並べ、背面コネクタ基板とGPU400mmに対応した18,980円のミドルタワーです。海外の実測では、RTX 5080と9800X3Dの構成でCPU・GPUとも室温差55℃に収まっています。
前面から大量に吸気し、水冷は上面の360mmで足りる人なら、候補に入るケースです。前面に水冷を付けたい人、HDDを多く積む人、大型の空冷クーラーを使う人は、他のケースを選んでください。ケース選びの基準はゲーミングPCケースの選び方も参考になります。




