RTX 5090 Dの16ピンを基板へ直結、ブラジルのTecLabがXOC改造を公開|一般ユーザーが真似できない理由とは

(更新: 2026.9.1)
RTX 5090 Dの16ピンを基板へ直結、ブラジルのTecLabがXOC改造を公開|一般ユーザーが真似できない理由とは

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GPU HARDWARE NEWS|2026年8月30日
RTX 5090 Dの16ピンを基板へ直結
TecLabのXOC改造は何を省略し、なぜ一般ユーザーは真似できないのか
ブラジルのオーバークロックチームTecLabが、GALAX製RTX 5090 D HOF OC LAB XOCのGPU側16ピンコネクタを使わず、電源ケーブルをPCBへ直接つなぐ改造を公開しました。着脱式接点を電力経路から外す実験ですが、通常のRTX 5090向けの解決策ではありません。
XOC向け改造デュアル16ピン構成DIY非推奨

出典:VideoCardzのTecLab改造レポートNVIDIAのRTX 5090公式仕様をもとに整理しています。

TecLabは、極端なオーバークロック向けカード「GALAX GeForce RTX 5090 D HOF OC LAB XOC」の16ピン補助電源端子を経由せず、端子周辺のPCBへ電源配線を直接接続する改造を公開しました。改造後のカードは起動し、テストを完了したと報じられています。

これは、GPU側の着脱式コネクタ接点を電力経路から外す実験です。ただし、特殊なデュアル16ピンモデルを使うXOC環境での検証であり、RTX 5090ユーザーが行うべき安全対策を示したものではありません。

目次

結論コネクタは省略できても、電源系統全体の安全性を証明する改造ではない

今回、確認できること
  • GPU側の16ピン着脱式コネクタを電力経路から外している
  • 特殊なRTX 5090 D HOFの2基の入力付近へ配線している
  • 改造後の起動とテスト完了が報じられている
ここからは言えないこと
  • 市販RTX 5090の焼損を防ぐ方法として有効だということ
  • 長期耐久性や、すべての電力経路の安全性
  • 一般ユーザーが追従できる改造手順や解決策
本記事は改造手順を案内しません

大電流を扱うGPU基板への直接配線は、感電・短絡・発火・部品損傷につながる危険があります。保証を失う可能性も高く、通常の自作PCで試すべき作業ではありません。

改造内容GPU側の16ピン接点を、電力経路から外す

報道によると、TecLabは2組の電源配線を、元の16ピン入力部の周辺にあるPCBへ直接接続しました。通常のケーブル・コネクタ接続と比べると、GPU側で取り外し可能だった接点がなくなります。

構成GPUへ届くまでの主な経路
通常の接続電源ユニット → 電源ケーブル → GPU側16ピンコネクタ → GPU基板
TecLabの改造電源ユニット → 電源ケーブル → GPU基板上の接続部

このため、GPU側の差し込み不足や、コネクタ接点での接触状態が熱へ影響する余地は小さくなります。これは接点を物理的に省略したことから導ける説明であり、直付け後のカード全体が安全になったことを意味しません。

特殊モデル使われたのは、一般的なRTX 5090とは別物のXOCカード

今回のベースカードは、GALAXのGeForce RTX 5090 D HOF OC LAB XOCです。通常のRTX 5090がGPU側16ピン入力を1基とするのに対し、このカードは極端なオーバークロックを想定して2基を搭載します。

項目RTX 5090 Founders Edition今回のXOCカード
補助電源の考え方16ピン入力1基を使う一般的な構成。16ピン入力を2基備える特殊なXOC向け構成。
想定用途ゲーム・制作・AI処理を含む通常の高負荷用途。極端なオーバークロックやベンチマークを想定。
今回の改造との関係そのまま流用できる設計・作業ではない。2系統の入力部を、基板へ直接接続してバイパスした。

NVIDIAが公開するRTX 5090 Founders Editionの仕様では、TGPは575W、必要システム電力は1,000Wです。補助電源はPCIe 8ピン×4の変換アダプター、または600W PCIe Gen 5ケーブルを使う構成として案内されています。XOCカードの改造結果を、そのままFounders Editionや一般的なAICモデルへ当てはめることはできません。

限界問題の場所をなくすのではなく、別の接続部へ移している

直結によってGPU側16ピンコネクタはなくなりますが、電力を扱う接続部がすべて消えるわけではありません。はんだ接合部、PCBの電源パターン、使用したケーブル、電源ユニット側の端子や内部回路には、引き続き大電流が流れます。

はんだ接合部の品質十分な接合面積・強度・絶縁が得られなければ、直結した場所が新たな弱点になります。
基板と配線の電流設計ケーブルの太さだけで安全性は決まりません。電流分配や基板側の設計まで含めた判断が必要です。
取り外しと保証ケーブルを通常どおり外せなくなり、カードの交換・点検が難しくなります。メーカー保証にも影響します。

一般ユーザー直付けではなく、正しい接続状態の確認を優先する

通常のRTX 5090環境で必要なのは、コネクタの改造ではありません。電源ユニットに対応したケーブルを使い、GPU側の16ピンを奥まで確実に接続し、ケーブルがケースのサイドパネルなどから無理な力を受けない配線にすることが先です。

変色、焦げ臭さ、異常な発熱などを見つけた場合は、通電を続けずに販売店やメーカーへ相談してください。具体的な接続の確認方法と対処の順番は、12V-2×6/12VHPWRコネクタ焼損の完全対策ガイドで整理しています。消費電力を下げる目的でパワーリミットを調整する選択肢はありますが、接続不良を補う対策ではありません。

FAQRTX 5090の直結改造でよくある疑問

基板へ直結すれば16ピンコネクタは絶対に溶けませんか?

GPU側の着脱式コネクタは電力経路から外れますが、改造全体の安全性・耐久性は別の問題です。はんだ接合部やケーブル、電源ユニット側を含めたリスクがなくなるわけではありません。

通常のRTX 5090でも同じ改造をすれば安全ですか?

いいえ。今回の対象はデュアル16ピンの特殊なXOCカードです。一般的なRTX 5090とは設計も用途も異なり、追従すべき改造ではありません。

RTX 5090ユーザーは何を確認すればよいですか?

対応する純正または電源ユニットメーカー指定のケーブルを使い、コネクタが確実に奥まで挿さっていること、無理な曲げや圧迫がないことを確認してください。異常を見つけた場合は通電を中止します。

まとめTecLabの改造は、XOC環境で接点を省略した実験として見るべき

TecLabのRTX 5090 D HOF改造は、GPU側16ピンコネクタを経由せずに給電するための、極端なオーバークロック向け実験です。着脱式接点をなくせることは示していますが、一般的なRTX 5090のコネクタ問題を解決した市販向け対策ではありません。

通常のPCでは、はんだ付けへ踏み込まず、対応ケーブル・完全な挿入・無理のない配線を確認することが現実的です。XOCの実験結果と、一般利用で守るべき安全な取り扱いは分けて考える必要があります。

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