乙一(安達寛高)氏がClaude Codeで開発した『Minimal Rogue』を無料公開|音楽はSuno AI、GitHubにMIT公開
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音楽はSuno AI、ソースコードもGitHubでMITライセンス公開
出典:itch.io公式ページ「Minimal Rogue by Hirotaka Adachi」、安達寛高氏note「近況報告-2026年夏」、GitHub「HirotakaAdachi/Rogue」にもとづきます。本記事の情報は2026年8月25日時点のものです。
「生成AIを使えばプログラミング未経験でもゲームが作れる」という話は、この1年で一気に増えました。ただ、その多くは短いデモや試作段階の紹介で、実際に最後まで遊べる一本の作品として仕上がっているケースはまだ多くありません。コードを書く専門家ではない人が、AIとの対話だけでどこまで完成度を高められるのかは、実例を見ないと判断しづらい部分です。
今回明らかになったのは、小説家の乙一氏(本名・安達寛高氏)が、AIコーディングツール「Claude Code」を使ってブラウザ向けローグライク『Minimal Rogue』を制作し、itch.ioで無料公開していたという事例です。音楽もSuno AIで生成し、公式ページには「本作は全編AIで制作されました」と明記。ソースコードもGitHubでMITライセンス公開されており、誰でも中身を確認できる状態になっています。
この記事では、itch.io公式ページと安達寛高氏本人のnote投稿という一次情報だけを根拠に、『Minimal Rogue』がどんなゲームで、Claude Codeでの開発がどこまで進み、どこで壁にぶつかったのかを整理します。国内メディアの伝聞情報は使わず、確認できた事実とできなかった事実を分けて書きます。
小説家の乙一氏(本名・安達寛高氏)が、Claude Codeを使ってブラウザ向けローグライク『Minimal Rogue』を制作し、itch.ioで無料公開していることがわかりました。音楽もSuno AIで生成し、公式ページには「本作は全編AIで制作されました」と明記。ソースコードもGitHubでMITライセンス公開されています。一方でスマートフォン向けの画面対応は開発途中のまま止まっており、本人はClaude Codeの契約プランを変更したことで「これ以上の開発は困難になった」とnoteで説明しています。プレイはPC画面での利用が推奨されています。
目次
要点まず何がわかったか
経緯『Minimal Rogue』の存在はnoteの近況報告で明らかになった
今回の事実は、安達寛高氏が2026年8月21日にnoteへ投稿した近況報告記事の中で明らかにされました。近況をまとめて書いた記事の一部として、ゲーム開発についても触れられています。
安達氏はnoteで「今年の春頃、Claude Codeがおもしろくて、何となくゲームを作っていました。RPGツクールのような楽しさがありました」とつづっています。続けて「伝統的なローグ系のゲームなのですが、下記のサイトで一応、遊べるようにしておきました」と紹介し、「Minimal Rogue」というタイトルで、オートセーブ付き、英語と日本語が選べ、ブラウザで遊べる作品に仕上げたことを説明しています。
興味深いのは、「そのうちにXなどで報告しようと思っていたのに、すっかり放置状態で数ヶ月たってしまいました」という一文です。ゲーム自体は2026年春のうちに形になっていたものの、その存在が広く知られるようになったのは、この8月の近況報告がきっかけだったことになります。GitHub上のリポジトリを見ても、作成日は2026年5月23日、直近の更新は同年6月9日となっており、「今年の春頃」という本人の説明と時期は一致しています。
内容文字だけで構成された世界を探索するローグライク『Minimal Rogue』の中身
itch.io公式ページの説明によると、『Minimal Rogue』は「文字だけで構成された世界を舞台にした、伝統的なローグライクゲーム」で、ランダム生成されるダンジョンを探索する作品です。対応言語は英語と日本語、対応プラットフォームはHTML5で、ブラウザ上でそのままプレイできます。価格は無料です。
操作方法も公式ページに明記されています。矢印キーで移動、スペースキーで防御、Xキーでメニュー操作とキャンセル、Returnキーで決定という、ローグライクとしては標準的な構成です。階層を移動するたびに自動でセーブされ、タイトル画面のコンティニューを選べば、それまでに到達した階層の開始地点からプレイを再開できます。プレイ時間の目安は、通常のクリアで約3〜5時間と案内されています。なお同じ欄には「最深部への到達には約7.51×10の14乗時間」という数値も添えられていますが、これは現実的な所要時間というより、最深部に理論上の終わりがないことを示すユーモアを込めた表記とみられます。
公式スクリーンショットを見ると、実際の画面もこの「文字だけの世界」という説明どおりの見た目です。プレイヤーは記号「@」で表示され、敵や地形も色分けされた英字と記号で描かれています。画面上部にはレベル・HP・スタミナ、現在の階層(「FLOOR 18/100」のような表記)が並び、画面下部には「EVENT: FALLING WALLS」「A Summoner’s Sanctum lurks nearby…」といった、その場で発生した出来事を伝えるログが流れます。別の場面では「FLOOR DEEP 101」のように、階層表示が100を超えた形式に変わっているものもありました。100階が何らかの区切りになっている可能性はありますが、公式の説明文にその位置付けは明記されておらず、断定はできません。


スクリーンショット出典:itch.io公式ページ「Minimal Rogue by Hirotaka Adachi」
制作Claude Codeを使い「RPGツクールのような楽しさ」があったと本人が説明
itch.io公式ページの「Development Tool」欄には、開発ツールとして「Claude Code」とだけ記載されています。安達氏自身がプログラマーとしての専門的な経歴を公表しているわけではなく、あくまで趣味の延長として取り組んだ制作であることが、note本文の書きぶりからもうかがえます。
安達氏はnoteで、Claude Codeを使った制作の感触を「RPGツクールのような楽しさがありました」と表現しています。RPGツクールは、プログラミングの専門知識がなくてもロールプレイングゲームを組み立てられる国産の開発ツールとして長く親しまれてきたソフトです。安達氏がこの名前を引き合いに出しているのは、Claude Codeとの対話を通じたゲーム制作が、コードを直接書く作業というより、やりたいことを伝えながら形にしていく創作作業に近い感触だったことを示していると読めます。
ただし、noteの文面は終始カジュアルです。「何となくゲームを作っていました」という書き出しからもわかるように、明確な目標やスケジュールを立てて臨んだプロジェクトというより、興味の赴くままに手を動かした結果、実際に遊べる一本の作品まで仕上がった、という経緯です。派手な宣伝もなく、近況報告の一部としてさらりと触れられている点も含め、力の入った発表というより、趣味の成果を淡々と共有する温度感の投稿になっています。
音楽BGMはSuno AIが生成、公式ページには「全編AIで制作」と明記
itch.io公式ページの「Music」欄には「SUNO AI」と記載されています。Suno AIは、テキストで指示を出すだけで楽曲を生成できる音楽生成AIサービスです。コードだけでなくBGMまでAIで用意したことで、ゲームを構成する主要な要素がひととおりAI制作でまかなわれた形になります。
この点を裏付けるように、itch.io公式ページの「About AI」欄には「This work was created entirely using AI.」(本作は全編AIで制作されました)という一文が明記されています。ページ下部のタグ欄にも、AIの利用状況を開示する「AI Assisted」「Code」「Sounds」という3つのタグが付けられており、コードと音の両方でAIを使ったことをitch.io側の開示制度に沿って申告していることがわかります。
配布ソースコードはGitHubで公開、MITライセンスで改変も商用利用も自由
『Minimal Rogue』はソースコードもGitHubで公開されています。リポジトリはMITライセンスで公開されており、実際にLICENSEファイルの内容を確認すると、著作権表示とライセンス全文を残すことを条件に、使用・複製・改変・再配布・商用利用まで自由に認める、標準的なMITライセンスの文面になっています。無保証であることも明記されています。
GitHub上の情報を見ると、リポジトリの作成日は2026年5月23日、直近のコード更新は2026年6月9日で、使用言語はJavaScriptが中心です。noteで語られていた「今年の春頃」に開発していたという説明と、リポジトリの作成・更新時期はおおむね一致しています。README等による詳しい開発ノートの公開はありませんが、コード自体は誰でも閲覧・ダウンロードできる状態にあり、Claude Codeがどのような実装を生成したのかを実際に確認することができます。
現状スマホ対応は開発途中で停止、Claude Codeのプラン変更が理由
note本文では、今後の課題についても率直に語られています。安達氏は「そういえば、スマホサイズの画面でも遊べるようにしようと修正をがんばっている途中だったのを思い出しました」と、スマートフォン対応に着手していたことを明かしています。
しかし、その作業は完了していません。続けて「でも、Claude Codeのプランを安いのにしてしまい、これ以上の開発は困難になってしまいました」と説明されており、契約プランを見直したことが、開発を継続しづらくなった直接の理由として挙げられています。実際、「スマホで遊ぼうとしたら画面サイズの切り替わりなどでおかしくなりますので、PCの画面などで遊ばないと難しいです」とも書かれており、現時点ではPCの画面でのプレイが前提になっています。
この経緯は、生成AIによる開発が便利である一方、契約プランやサービスの利用状況によって、その後の改修のしやすさが左右されることを示す実例でもあります。無料で公開されている個人の趣味制作である以上、対応範囲を無理に広げず、現状のままバグ報告を受け付ける形で公開を続けるという判断も、自然な選択のひとつです。
到達点生成AIによるゲーム開発は今どこまで来ているか
『Minimal Rogue』の事例が示しているのは、プログラミングを専門としない書き手であっても、Claude Codeとの対話を通じて、操作方法・オートセーブ・階層探索といった基本機能を備え、最後まで遊べるボリュームのゲームを一本完成させられる段階に来ている、という現実です。単発の技術デモや、限定公開のプロトタイプにとどまらず、不特定多数がいつでもアクセスできる形で無料公開されている点も見逃せません。
同じように、コーディングの専門家ではない立場から生成AIでゲーム開発に取り組んだ事例は他にも出てきています。スクウェア・エニックスのゲームデザイナーがコードを一行も書かずにアクションRPG風のプロトタイプを制作した事例では、複数の生成AIを使い分けながら、企画から3Dモデル・BGM・バトルシステムまでを仕上げています。Steamのデータでも、新作タイトルのうち生成AIの利用を開示する作品の割合が増え続けていることが確認されており、こうした制作スタイルは一部の実験にとどまらない広がりを見せています。
一方で、『Minimal Rogue』の事例は、生成AIがあれば誰でも簡単に完成品を作れるということまでは示していません。安達氏自身、スマホ対応を最後まで仕上げきれなかったこと、契約プランの変更で開発の継続が難しくなったことを、noteで隠さずに書いています。ブラウザで遊べる一本のゲームを世に出すところまでは到達できても、幅広い環境での動作保証や、継続的な改修体制までを個人の趣味の範囲で維持し続けるのは、また別の課題だということです。
整理『Minimal Rogue』が示したこと、まだ実現できていないこと
- ブラウザですぐに遊べる、最後まで通しで遊べるローグライクを一本完成させた(通常クリアの目安は約3〜5時間)
- コードだけでなくBGMもSuno AIで生成し、「全編AIで制作」と明記できる状態に仕上げた
- ソースコード一式をGitHubでMITライセンス公開し、誰でも中身を確認・改変できるようにした
- オートセーブやコンティニューなど、遊ぶ上で欠かせない基本機能もきちんと実装されている
- スマートフォン向けの画面対応は開発途中で止まっており、公式にPCでのプレイを推奨
- Claude Codeの契約プランを変更したことで、本人が「これ以上の開発は困難」と説明
- 商用ゲームのような幅広い環境検証や継続的な品質保証の体制があるわけではない
- 本人も「何となく作っていた」と語るカジュアルな取り組みで、明確な開発計画があったわけではない
判断気になったら次に何をすればいいか
『Minimal Rogue』はitch.ioで無料公開されているため、興味を持った人はブラウザですぐに試すことができます。ただし本文で見たとおり、スマートフォン向けの画面対応は途中で止まっており、快適に遊ぶにはPCの画面でアクセスするのが確実です。矢印キーとスペースキー、X・Returnキーだけで操作できるシンプルな構成なので、ローグライク特有の複雑な操作を覚える必要もありません。
コードの中身そのものに関心がある人は、GitHubで公開されているソースコードを直接確認できます。MITライセンスのため、著作権表示とライセンス全文を残せば、自分の学習用に読んだり、改変したりすることも可能です。自分自身も生成AIを使ったゲーム開発を試してみたいという読者にとっては、著名な小説家が趣味の範囲でここまで仕上げた実例として、何ができて何が壁になるのかを知る手がかりになります。同じテーマで取り組んだ他の事例も、あわせて確認しておくと参考になります。
FAQよくある質問
総括まとめ|著名な小説家がClaude Codeでゲーム開発を完走させた実例
小説家の乙一氏(本名・安達寛高氏)が、Claude Codeを使ってブラウザ向けローグライク『Minimal Rogue』を制作し、itch.ioで無料公開していることが、本人のnote投稿から明らかになりました。音楽もSuno AIで生成し、公式ページには「本作は全編AIで制作されました」と明記。ソースコード一式もGitHubでMITライセンス公開されています。
本人はnoteで、Claude Codeでの制作を「RPGツクールのような楽しさがありました」とカジュアルに振り返る一方、スマホ向けの画面対応は途中で止まっており、契約プランの変更で「これ以上の開発は困難になってしまいました」とも説明しています。ブラウザで最後まで遊べる一本のゲームを仕上げるところまでは到達できても、対応範囲を広げ続ける体制を個人の趣味の範囲で維持するのは、また別の課題だということが見えてくる実例です。プレイヤーとしてはPCの画面から無料で試すことができ、開発の中身に関心があれば、GitHubで公開されているソースコードを直接のぞくこともできます。
小説家の乙一氏(本名・安達寛高氏)がClaude Codeでブラウザ向けローグライク『Minimal Rogue』を制作し、itch.ioで無料公開。音楽もSuno AIで生成し、公式ページには「本作は全編AIで制作されました」と明記、ソースコードもGitHubでMITライセンス公開されている。本人はnoteで開発を「RPGツクールのような楽しさ」とカジュアルに振り返る一方、スマホ対応は開発途中で停止、Claude Codeの契約プラン変更で「これ以上の開発は困難」と説明。現状はPC画面でのプレイが推奨される。著名な小説家がAIコーディングツールで実際に遊べる一本の作品を完成させた実例として、興味があればitch.ioで無料プレイ、コードに関心があればGitHubで中身を確認できる。



