OBS Studio 33.0.0の変更点|更新すべき人と、プラグイン・ブラウザソースの更新前確認【2026年10月】
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NVENCの追加はArm64だけ。通常のPCで見るべきはプラグインの置き場所とブラウザソース
出典:OBS Project「OBS Studio 33.0.0」リリースノート / OBS Knowledge Base「Legacy Plugin Locations」 / OBS Knowledge Base「Plugins Guide」 / OBS Forums「Where are scene config stored」(2026年10月26日確認)
OBS Studioは、ゲームの配信と録画に広く使われている無料のソフトです。33.0.0のニュースでは「ArmのWindowsでNVENCが使える」が目立ちますが、IntelやAMDのCPUを積んだ通常のゲーミングPCには関係がありません。
リリースノートでx64向けに効く変更は、プラグインの読み込み方法の刷新、ブラウザソースの土台(CEF)の更新、セーフモードの挙動の3点です。エンコーダー設定そのものを見直す必要がある変更は、x64では書かれていません。
プラグインを入れていない人とブラウザソースを使わない人は、更新して困る場面が少ない版です。アラート表示やチャット枠をブラウザソースで出している人と、Program Filesにプラグインを手で入れた人は、配信のない日に更新して動作を見てからにしてください。
目次
要点33.0.0で何が変わったか
リリースノートの「New Features」は、CEFの更新(127から150)、プラグイン読み込みの全面見直し、プレビューでのソースのスナップ改善、数値入力欄の挙動改善、Arm64でのNVENC有効化の5項目です。旧来の置き場所に入れたプラグインは、34.0までは読み込まれます。
変更点ゲーマーに関係する変更の早見
開発者向けの項目を除き、配信・録画をする人に関係するものを表にしました。
| 変更 | 内容 | 確認したい人 |
|---|---|---|
| プラグイン読み込みの刷新 | 公式プラグインは新しいcoreフォルダへ。サードパーティ製は置き場所と構成が変わり、旧来の場所のものはプラグイン管理にLegacy(旧来)と表示されます | プラグインを入れている人 |
| CEFを127から150へ更新 | ブラウザソースとドックの土台です。2024年7月版から2026年9月版への大幅な更新で、ユーザーから見える変化は想定されていません | アラート・チャット・ウィジェットをブラウザソースで出している人 |
| セーフモードの変更 | WebSocketサーバーを起動しなくなりました。サードパーティ製プラグインはセーフモードでは読み込まれません | Stream Deckなど外部ツールからOBSを操作している人 |
| Game Captureの全画面検出を改善 | 全画面ゲームの検出が改善されました。具体的な条件はリリースノートに書かれていません | 全画面ゲームでキャプチャが映らなかった人 |
| AMFのBフレームずれの修正 | AMDのAMFエンコーダーで、Bフレームの時刻計算が原因で配信が切れることがある問題の修正です | RadeonのAMFで配信している人 |
| 簡易出力の録画音声ビットレート | チャンネル数に応じて音声ビットレートが拡大されます | 簡易出力でマルチチャンネル録音をしている人 |
| 数値入力欄の改善 | 値はEnterキーを押したときに反映され、Enterでウィンドウは閉じません。Shift+上下で複数ステップ動かせます | ビットレートや解像度を手で入力する人 |
| 音声モニタリングのホットキー追加 | ソースごとに音声モニタリングのオン・オフをホットキーで操作できます | モニタリングを切り替えながら配信する人 |
| Arm64でNVENCを有効化 | Windows on Arm向けのビルドでNVENCが使えるようになります | Arm版WindowsのPCを使う人だけ |
出典:OBS Project「OBS Studio 33.0.0」リリースノート(2026年10月26日確認)
NVENCNVENCの変更はArm64向け。x64の設定は見直し不要
今回のNVENCは「Arm64でNVENCを有効にした」という1行です。Arm版Windowsの機種でNVIDIAのGPUを積んだものが、OBSのビルドでNVENCを選べるようになる変更です。
x64のWindowsについて、リリースノートにNVENCの画質・性能・設定項目の変更は書かれていません。いまNVENCで配信や録画ができているなら、更新のためにプリセットやビットレートを触る必要はありません。NVENC、AMF、QSVの違いはNVENC AV1・AMF・QSVの配信エンコーダー比較で、録画のビットレートと容量の考え方はPCゲームの録画方法とfps影響で確認できます。
なお、プロファイルの読み込み時にエンコーダーが見つからない場合を検出する処理が追加されています。別のPCから設定を持ち込んだときに、使えないエンコーダーが指定されたままになる事態に気づきやすくなります。
プラグインプラグインは置き場所が変わる。34.0からは旧来の場所が使えない
最大の変更は、プラグインの読み込みの見直しです。公式プラグインは新しいcoreフォルダに入り、サードパーティ製プラグインは置き場所とフォルダ構成が更新されました。旧来の場所に入れたプラグインは33.0でも読み込まれますが、プラグイン管理に「Legacy」と表示されます。OBSは新しい場所を先に探し、読み込めれば旧来の場所の同じプラグインは飛ばします。
| 置き場所 | 33.0.0での扱い | 34.0以降 |
|---|---|---|
| ProgramData(新形式) C:\ProgramData\obs-studio\plugins\プラグイン名\ | 推奨の形式。DLLはプラグイン名のフォルダ直下、データはdataフォルダ | 唯一の対応形式 |
| ProgramData(旧構成) …\プラグイン名\bin\64bit\ | 読み込まれるがLegacy表示 | 読み込まれなくなる見込み |
| Program Files(旧来) C:\Program Files\obs-studio\obs-plugins\64bit\ | 読み込まれるがLegacy表示 | 読み込まれない |
出典:OBS Knowledge Base「Legacy Plugin Locations」(2026年10月26日確認)
ProgramDataの旧構成なら、bin\64bit内のファイルをプラグインのフォルダ直下へ上げるとLegacy表示が消える場合があります。ただしProgram Filesに入れたプラグインや、依存ファイルが多いプラグインには通用しません。プラグイン作者の案内を待つのが確実です。
ポータブル版は別扱いで、インストール先にあるpluginsフォルダから新形式のプラグインを読み込みます。obs-pluginsフォルダのものはLegacyとして読み込まれ、将来は読み込まれなくなります。ProgramDataのプラグインはポータブル版の起動では無視されます。macOSの置き場所は変わっていません。
ブラウザソースブラウザソースは「変化なし」の想定でも、先に動作を見る
CEFは、OBSがブラウザソースとドックを表示するために使う部品です。今回は127から150へ上がりました。OBS側は「裏側の作業でユーザーには見えないはず」としつつ、ブラウザソースで新しい不具合があれば報告してほしいと書いています。配信画面のアラート、チャット、ウィジェットなど、止まると目立つ部分に使われている部品です。
更新後に確認する場所は次のとおりです。
- アラートのテスト送信を行い、表示と音声が出ることを確かめます。
- チャットやコメント枠を表示し、文字化けや読み込み失敗がないか見ます。
- ブラウザソースのプロパティで「ページの更新」を押し、レイアウトがずれないか確認します。
- 録画を30秒ほど回し、再生して映像と音声を確かめます。
セーフモードセーフモードではプラグインとWebSocketが止まる
OBSが起動しないとき、セーフモードで立ち上げて原因を絞る場面があります。33.0.0では、セーフモードでWebSocketサーバーを起動しなくなり、サードパーティ製プラグインはまったく読み込まれません。
そのため、Stream Deckなどの外部ツールをWebSocket経由でつないでいる場合、セーフモードでは操作できません。プラグイン由来の不具合を切り分ける目的では、これまでより分かりやすくなります。OBSの配信まわりの不調は、OBSでゲーム音が二重に録音される原因のように、設定を一つずつ切り分けて確認します。
判断更新したほうがいい人、待ってもいい人
- プラグインを入れておらず、ブラウザソースも使わない
- RadeonのAMFで配信が切れる症状に悩んでいた
- 全画面ゲームでGame Captureが映らないことがあった
- Arm版WindowsのPCでNVENCを使いたい
- 配信や収録が数日以内に控えている
- アラートやチャットなどをブラウザソースで出している
- Program Filesにプラグインを手動で入れている
- 業務や大会で止められない配信をしている
OBSの更新は、そのまま既存の設定を引き継ぐ形で進みます。それでも、配信直前に新しい版へ上げるのは避けたほうが安全です。止められない配信なら、旧来の場所のプラグインが34.0まで読み込まれる猶予を使い、プラグイン作者の新形式への対応を待ってから更新する手もあります。
手順更新前のバックアップと、動作確認の順序
- OBSを終了し、
%APPDATA%\obs-studioフォルダを丸ごとコピーして別の場所に置きます。OBSの設定はこの中にあり、プロファイルとシーンコレクションはその下のbasicフォルダにあります。 - 使っているプラグインの一覧と、配布元のページを控えます。更新後にLegacy表示のものを見分けるためです。
- 公式サイトまたはGitHubのリリースページから33.0.0のインストーラーを入手し、更新します。
- 起動後、プラグイン管理でLegacy表示のプラグインを確認します。動作に問題がなければ、作者の新形式への対応を待ちます。
- 前の節のブラウザソースの確認と、30秒の録画テストを行ってから、配信に使います。
出典:OBS Forums「Where are scene config stored」(OBSユーザーの回答。2026年10月26日確認)
戻したくなったときは、GitHubのリリースページに過去の版が公開されています。古い版へ戻す場合は、バックアップしたフォルダを使って設定を戻します。
FAQよくある質問
まとめまとめ|x64は急がず、プラグインとブラウザソースを見てから
33.0.0のNVENCはArm64向けの変更で、x64のゲーミングPCに設定変更を迫るものではありません。見るべきは、プラグインの置き場所の変更とブラウザソースの土台の更新です。プラグインもブラウザソースも使わないなら、早めの更新で困ることは少ない版です。
NVENCの追加はArm64だけで、x64の設定は見直し不要です。旧来のプラグインは34.0まで読み込まれるので、焦って動かさず作者の対応を待てます。更新は配信のない日に、設定フォルダのバックアップを取ってから。

