Nova Lakeの対応マザーボードはZ990・Z970・B960|LGA1954で買い替えが要る理由と待つ判断【2026年11月】

Nova Lakeの対応マザーボードはZ990・Z970・B960|LGA1954で買い替えが要る理由と待つ判断【2026年11月】

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NEWS / 2026-11
Nova Lakeの対応マザーボードはZ990・Z970・B960
LGA1954のマザーボードが必須。違いはPCIe 5.0の本数とOCの可否
Nova Lakeを載せるには、現行のZ890やB860ではなく、新ソケットLGA1954のマザーボードが必要です。チップセットの仕様はまだリーク段階です。Intelは2027年1月のCESでNova Lakeの追加情報を示す予定です。
LGA1954は現行と互換なしZ990だけチップセット側PCIe 5.0が12本仕様・価格は未発表

Intelの次世代デスクトップCPU「Nova Lake」は、現行のCore Ultra 200Sが使うLGA1851ではなく、新しいLGA1954ソケットを使います。今のZ890やB860のマザーボードにCPUだけ載せ替えることはできず、Nova Lakeで組むならマザーボードも買い直しです。

対応するマザーボードのチップセットは、リーク情報では「900シリーズ」のZ990・Z970・B960です。この3つで大きく違うのは、チップセット側のPCIe 5.0がZ990だけにあること、B960だけがCPU倍率のオーバークロックに対応しないことの2点です。グラフィックボードのスロットとPCIe 5.0 SSD1本分は、3つとも変わりません。

ただし、この仕様はIntelが発表したものではありません。ゲーマー向けで製品名が出ているボードはZ990とZ970で、B960は産業用とみられるボードが1件あるだけです。価格と国内の発売日も出ていません。今のPCに大きな不満がないなら、Intelが追加情報を示す予定の2027年1月のCESを待ってから選べば間に合います。

目次

要点対応マザーボードで分かっていること

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2026年11月6日時点の整理

ソケットがLGA1954になることはIntelの検証機材ストアの掲載で裏付けがあります。Z990・Z970・B960の仕様、DDR5-8000が基準になること、チップセットの発熱増はいずれもリーク情報です。ボードの製品名が出ているのは、Z990がGigabyteの24モデルとASRockの6モデル、Z970がASRockの2モデルです。B960は産業用とみられるボードが1件あるだけです。

確度公式・実質確認・リークを分けて読む

項目確度わかっていること
ソケットIntel運営のストアに記載Intelの検証機材ストアに「ILM Kit for the LGA1954 NVL-S Interposer」が載りました(2026年8月)。「NVL-S」はNova Lake-Sの略号で、Nova Lake-SがLGA1954を使う裏付けになります。
発売時期Intelが予告Intelは2026年10月29日の決算説明で、Nova Lakeについて1月のCESで追加情報を示すと述べました。発売日・価格は出ていません。
チップセットの仕様リークZ990・Z970・B960・Q970・W980の5つの仕様表が2月に流出しました。Intelは確認していません。
ボードの製品名登録情報・出荷記録Z990はGigabyteが24モデル、ASRockが6モデル、Z970はASRockが2モデル(LiveMixer WiFi、Pro-A WiFi)で、登録や出荷記録があっても発売されるとは限りません。B960は、中国Decentaの産業用とみられるATXボードが10月に見つかっています。
DDR5-8000・発熱・Thunderbolt 5リークプラットフォームの基準メモリ速度、チップセットの消費電力と冷却、Thunderbolt 5の搭載は、いずれもIntel未発表の情報です。

発売時期の経緯は Nova Lakeの発売時期の記事 にまとめています。「年末に登場」という1月時点の説明は、10月の決算説明で「1月のCESで追加説明」に変わっており、国内で店頭に並ぶ時期を示すものではありません。

比較Z990・Z970・B960の違い

リークされた仕様表から、ゲーマーの選択に関わる項目を抜き出します。数値はいずれも「最大」で、実際のボードがすべてを使えるとは限りません。

項目B960・Z970Z990
位置づけB960は主流向け、Z970はOCできる中位最上位
チップセット側のPCIe 5.00本12本
チップセット側のPCIe 4.014本12本
CPUとチップセットの接続(DMI)Gen5 x2Gen5 x4
CPU直結のPCIe 5.0 SSD用x4(1基分)x8(x4を2基分)
CPU直結のグラフィックス用スロットx16の1本のみx16、または8+4+4、8+8、4+4+4+4に分割
CPU倍率のOCB960は不可、Z970は可可
BCLKのOC不可可
メモリのOC可可
SATAポート48
PCIeのRAID不可可
CPU内蔵のThunderbolt 4/USB4ポート12

Z970は、挙げた項目ではB960とCPU倍率のOCの可否だけが違います。リーカーのJaykihnは、Z970が現行B860の領域の大半を置き換えると述べています。ゲーム用途でKモデルのCPUを使うなら、倍率OCに対応するZ970とZ990が候補で、B960はOCをしない人向けです。グラフィックボード1枚とPCIe 5.0のSSD1枚という一般的な構成なら、Z970でも足りる可能性があります。

Z990が必要になるのは、PCIe 5.0のSSDを2枚以上同時に使いたい、BCLKまで触るOCをしたい、チップセット側のSATAやUSBを多く使いたい、という使い方です。Thunderbolt 5は、ボードが別のコントローラーを載せて実現するもので、チップセットでは決まりません。Z990ではCPU直結のSSD用x8にチップセット側のx4が3基分加わり、理論上はPCIe 5.0のM.2を最大5基まで、グラフィックスのスロットのレーンを削らずに並べられます。ただしチップセット側の3基は、CPUとの接続(DMI Gen5 x4)を共有します。全SSDを同時に最高速度で使えるわけではなく、実際に何基載るかもマザーボードごとの設計で決まります。

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「チップセット側が0本」はPCIe 5.0のSSDが使えない意味ではありません

B960とZ970でも、CPUから直接つながるx16のグラフィックス用スロットとx4のSSD用レーンはPCIe 5.0です。0本なのは、チップセット経由でつながる分だけです。

現行比較Z890・B860から何が変わるか

現行のZ890はチップセット側がPCIe 4.0の24本で、PCIe 5.0はありません。DMIはGen4 x8です。B860はチップセット側がPCIe 4.0の14本で、DMIはGen4 x4です。

これと比べると、B960とZ970は本数もDMIの帯域も実質的に同じです。DMIはGen4 x4からGen5 x2に変わりますが、PCIeはGen5が1レーンあたりGen4の2倍の速度なので、帯域は変わりません。Z990もDMIはGen4 x8からGen5 x4に変わるだけで帯域は同じです。増えるのは、チップセット側のPCIe 5.0が0本から12本になる点です。

つまり、B960とZ970は現行のB860に近い構成で、新しい機能を求めてZ990を選ぶ人が価格差を払う形になります。価格差は出ていないため、ボードごとの価格が出てから判断するのが確実です。

変更点チップセット以外で変わるとされる3点

  1. 基準のメモリ速度がDDR5-8000になる。現行世代より800MT/s高い速度です。手持ちのDDR5を低い速度で使うことは想定されていますが、速度を落としたときにゲームのフレームレートがどれだけ変わるかの実測は出ていません。Intelの社内資料とされるゲーム性能の見積もりも、Nova Lake側をDDR5-8000で比べており、メモリ速度の差が含まれます。
  2. Thunderbolt 5の搭載ボードが増える。最大80Gbpsで、一方向だけなら最大120Gbpsに上がります。外付けの高速SSDを使う人向けで、ゲーム用途だけなら必須の機能ではありません。
  3. チップセットのベース電力が増える。Z890の6Wに対して、Z990は7.9W、Z970は6.4Wとされます。14Wまで上がるのは、チップセット経由でPCIe 5.0機器を同時に動かしたときの上限で、グラフィックボード1枚とCPU直結のSSDだけの構成ならベース電力に近い値になります。Z970とZ990には能動冷却のガイドラインがあるとされ、ボードによってはチップセットにファンが付く可能性があります。ファンが付く機種になるかは、製品が出てから確かめる点です。

ボードゲーマー向けで製品名が出ているのはZ990とZ970

Gigabyteは、ユーラシア経済連合の製品登録データベースにZ990搭載ボード24モデルが載っており、Z970やB960のボードは含まれていません。Aorus Xtremeを頂点に、Master、Pro、Elite、Eagle、背面コネクタ型のStealthに加え、Micro-ATXやMini-ITXの型番もあります。ASRockは出荷記録でChallenger WiFi、Pro RS WiFi、Steel Legend WiFi、Taichi Creatorなど6モデルが確認されています(詳しい顔ぶれは ASRockのZ990マザーボードの記事 にあります)。

ASRockのZ970は、LiveMixer WiFiとPro-A WiFiの2モデルの出荷記録が11月2日に報じられました。記録の対象は2026年9月末に出荷されたPCBで、B860を置き換える中位の選択肢として、倍率OCに対応するボードが用意されていることを示します。B960では、中国Decentaが産業用とみられるATXボード「M26-NVLS-ATX09」のB960版とQ970版を示した例が10月にあります。ゲーマー向けのB960ボードは、11月6日時点で製品名が出ていません。ASUSとMSIも同様です。登録や出荷記録は発売の保証ではないため、ボードの顔ぶれは変わる可能性があります。

CPUクーラーは、LGA1700・LGA1851用の取り付け金具が使える製品が複数あります。取り付けられることと、最適に冷やせることは別の話で、詳しくはASRockのZ990記事の「CPUクーラーは流用できる可能性がある」の節に書いています。

判断今のPCごとに、待つか買うかを分ける

今の環境Nova Lakeに移るとき取りたい行動
LGA1851(Z890・B860)マザーボードとCPUの両方が必要。メモリはDDR5-8000が基準になる不満がなければ、CESとレビューを待つ。いまCPUだけ買い足しても、Nova Lakeには引き継げない
AM5マザーボード・CPUを買い直しAM5のままCPUを載せ替える道が残る。Intelへ移る理由は実測が出てから探す(Nova LakeとZen 6の比較)
LGA1700・AM4どちらでもマザーボードごと買い直し急がなければCES以降まで待つ。急ぐならAM5(AMDは2029年までのサポートを公表。AM5の2029年サポートの記事)
初めて組む・故障した発売日と価格が未定で、店頭に並ぶ時期も不明待たずに現行の部品で組む

CES1月のCES以降に確かめたい4つのこと

  1. チップセットの正式な名前と仕様。Z970とB960が実際に発売されるか、レーン数やOCの可否がリークどおりか。
  2. ボードの国内価格。円建ての価格と、Z970とZ990の価格差。
  3. メモリの条件。DDR5-8000の位置づけと、手持ちのDDR5を使ったときの動作と性能。
  4. M.2やUSBの共有条件。ボードごとに、複数のSSDやThunderbolt 5を同時に使ったときの帯域の分け合い方。

1と2は、CESの前後に出る可能性があります。3と4は、ボードのレビューが出る発売直前から発売後に分かることが多くなります。

おすすめ待たずに組むなら現行のこの2つ

いま組む人にとって、Nova Lakeを待たない場合との違いは、将来CPUを載せ替えられるかどうかです。ゲーム最優先ならAM5のX3D、Intelで組むなら現行のLGA1851です。LGA1851はNova Lakeには移れないソケットなので、長く今の環境を使う前提で選びます。

AMD Ryzen 7 9800X3D(8コア/16スレッド・L3キャッシュ96MB・120W・AM5)
ゲーム最優先でAM5を選ぶならAMD Ryzen 7 9800X3D(8コア/16スレッド・L3キャッシュ96MB・120W・AM5)8コアに3D V-Cacheを載せたゲーム向けの定番CPU。AM5なので、将来のCPU載せ替えも視野に入ります。Amazonで価格を見る
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Intelで今すぐ組むならIntel Core Ultra 7 270K Plus BOX(Arrow Lake Refresh・8P+16E・LGA1851)LGA1851の8P+16Eコア構成。Nova Lakeには載せ替えられないため、今の環境を長く使う前提の選択です。Amazonで価格を見る

※価格・在庫は変動します。最新の価格はAmazonの商品ページでご確認ください。

FAQよくある質問

今のZ890マザーボードにNova Lakeは載せられますか?
載せられません。Nova LakeはLGA1954、Z890はLGA1851で、ソケットが違います。BIOSの更新では解決しません。
Z970とB960は何が違いますか?
リークされた表では、違いはCPU倍率のOCの可否です。Z970は対応し、B960は非対応です。レーン数やDMIの帯域は同じとされています。
ゲーム用ならZ990が必要ですか?
グラフィックボード1枚とSSD1枚の構成なら、Z970やB960でも足りる可能性があります。PCIe 5.0のSSDを複数使う、BCLKのOCをする、SATAを多く使う場合は、Z990の意味が大きくなります。仕様は未発表なので、確定は製品が出てからです。
発売日と価格はいつ分かりますか?
Intelは2027年1月のCESで追加情報を示す予定です。発売日・価格は11月6日時点で出ていません。国内価格は、さらにそのあとになる可能性があります。

まとめまとめ|LGA1954のボードは確実に必要、選び分けは仕様の確定後

Nova Lakeで組むには、LGA1954の新しいマザーボードが必要です。現行のZ890やB860には載りません。チップセットはZ990・Z970・B960が有力で、リーク情報ではZ990だけがチップセット側にPCIe 5.0を12本持ち、Z970とZ990だけがCPU倍率のOCに対応し、B960は非対応です。グラフィックボードのスロットとSSD1本分は、3つとも同じです。

製品名が出ているボードは、Z990がGigabyteの24モデルとASRockの6モデル、Z970がASRockの2モデルで、B960は産業用とみられるボードが1件あるだけです。仕様、DDR5-8000が基準になること、チップセットの発熱はいずれも未発表で、価格と国内の発売日もありません。今PCが必要な人は現行の部品で組んで構いません。待てる人は、Intelが追加情報を示す予定の1月のCES以降に、ボードの価格とレビューを見て選べば間に合います。

出典:Intel「Q3 2026 CEO/CFO Earnings Call Comments」、Tom’s Hardware「Intel’s next-gen Nova Lake needs new motherboards」、VideoCardz「Intel 900-series chipset specs leaked」、The FPS Review「LGA1954 Out Loud, on Its Own Website」、HWCooling.net「Leaked Z990 boards for Nova Lake」、VideoCardz「Intel Nova Lake-S 28C with DDR5-8000 projected」、Club386「Intel Z970 motherboards spotted shipping」、OC3D「Intel LGA1954 Nova Lake motherboard spotted」、Tom’s Hardware「Z970 and Z990 chipsets will reportedly consume up to 14W」(いずれも2026年11月6日確認)。チップセットの仕様はIntel未発表のリーク情報です。

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