『MARVEL Tōkon』PC版の重さを修正|CPU負荷と突然のFPS低下を直す発売後初のパッチが配信【2026年8月】
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CPU負荷・突然のFPS低下を改善する発売後初のパッチが配信
出典:Steam公式お知らせ「Patch Update 8/10/2026」、Steamストア「MARVEL Tōkon: Fighting Souls」にもとづきます。レビュー件数・好評率は2026年8月11日14時に確認した数値です。
PC版『MARVEL Tōkon: Fighting Souls』で問題になっていたCPU負荷の高さと突然のフレームレート低下に対し、修正パッチが配信されました。開発元のアークシステムワークスがサーバーメンテナンスを挟んで公開したもので、パッチノートには修正内容が項目ごとに記載されています。
今回のパッチで特に大きいのは、起動処理を通じてCPU使用率が高くなり続けていた問題と、対戦中に定期的なオーディオ処理でシステムに余計な負荷がかかっていた問題です。さらに、ゲームが利用可能な音声入力デバイスを繰り返し確認していたことが突然のフレームドロップを引き起こす場合があると公式に説明され、この処理も見直されました。
この記事では、パッチノートに書かれた修正内容を項目ごとに整理したうえで、発売前に表明されていた改善予定とのずれ、Steamレビュー好評率の推移、更新してもカクつく場合に何から確認すればよいのかを解説します。
発売後初のPCパッチで修正された内容(起動時のCPU高負荷、対戦中の定期オーディオ処理、音声入力デバイスの定期チェックによる突然のFPS低下、特定解像度でのフレームレート低下)。発売前に表明された5項目のうち今回のパッチノートに明記されたものとされていないもの。Steamの好評率が45%まで戻っているものの、その回復自体はパッチ配信より前に起きていること。パッチ公開後に投稿されたレビューが直前の時間帯よりどれだけ好意的か。更新後もカクつく場合に確認する順番。
目次
配信内容8月10日のパッチでCPU使用率を下げる修正を実施
『MARVEL Tōkon: Fighting Souls』は、アークシステムワークスが開発し、PlayStation Studiosがパブリッシャーを務める4対4のタッグ制対戦格闘ゲームです。Steam版は2026年8月6日(日本では時差の関係で8月7日)に発売されました。
今回のパッチノートは「Patch Update 8/10/2026」というタイトルでSteamのお知らせに掲載されています。掲載時刻は協定世界時の8月10日21時48分で、日本時間に換算すると8月11日の午前6時48分にあたります。パッチノートのタイトルは現地時間基準の表記のため、日本のプレイヤーにとっては8月11日の朝に届いたパッチという点は押さえておくとよいでしょう。
パッチノートは冒頭で、パフォーマンス問題の軽減、安定性の向上、特定の不具合への対応を目的とした修正と改善に取り組んできたと説明しています。そのうえで、PC向けの修正が3項目、ゲーム全体の不具合修正が2項目、PCプレイヤー向けの案内が2項目という構成で記載されています。
PC向けの修正で最初に挙げられているのがCPU使用率の低減です。パッチノートでは、全体的なCPU使用量を減らすために複数の修正を実施したとしたうえで、次の2つを具体例として明記しています。
ここで重要なのは、今回のCPU負荷低減がグラフィック設定を軽くして帳尻を合わせたものではないという点です。ゲーム内部で必要以上にCPUを使っていた処理そのものに手が入っています。GPUの性能に余裕があるのにフレームタイムが乱れていた環境ほど、効果を感じやすい修正といえます。
引き金突然のFPS低下は音声入力の定期チェックが原因
今回のパッチノートで最も具体的なのが、突然のパフォーマンス低下に関する項目です。パッチノートでは、ゲームが利用可能な音声入力を定期的に確認している問題を特定したと説明されています。そして、この不要なチェックが突然のフレームドロップやパフォーマンス低下を引き起こす場合があったとし、すでに対処済みとしています。
PCゲームのフレームレートが急に落ちる場合、まず疑われるのはGPU負荷やシェーダーコンパイルです。ところが今回は、マイクなどの音声入力デバイスを探す処理が引き金のひとつだったことになります。ゲーム側の描画処理とは無関係に見える部分が、実際にはフレームタイムを乱していたわけです。
この構造を踏まえると、RTX 4070やRTX 5070といった比較的高性能なGPUを使っていても突然フレームタイムが跳ねていた環境で、原因がGPUの性能不足ではなかった可能性が出てきます。実際、オープンベータの時点でも推奨スペックを大きく上回る構成でカクつきが報告されており、単純な性能不足では説明しにくい状況が続いていました。オープンベータ時点で報告された問題と開発元の対応表明については別記事で詳しくまとめています。
対戦格闘ゲームでは、一瞬のカクつきでも操作感に影響します。平均フレームレートが60fpsを維持しているように見えても、特定のタイミングだけフレーム生成時間が大きく伸びれば、プレイヤーには引っかかる感覚や入力が遅れる感覚として認識されます。今回の修正は平均FPSを何割か底上げするタイプではなく、こうした突発的な落ち込みを減らす性質のものです。
描画特定の解像度を選ぶとフレームレートが落ちる不具合も修正
PC向け修正の3つ目として、特定の解像度を選択した際にフレームレートが低下する問題も修正されています。
パッチノートには対象となる具体的な解像度までは書かれていません。そのため、4Kだけが重かった、ウルトラワイドだけ問題があった、といった形で断定することはできません。ただし、同じPCで解像度を変えたときだけ不自然にフレームレートが落ちていた場合には、今回のパッチで状況が変わっている可能性があります。
通常であれば、解像度を上げればGPUの描画負荷が増えてフレームレートは下がります。今回修正されたのは、そうした一般的な負荷増加とは切り分けて記載された不具合です。以前に解像度を変えただけで説明のつかない重さを感じていたなら、同じ設定でもう一度確認してみる価値があります。
対戦周りバトル設定とオンラインロビーの不具合も修正
今回のパッチには、パフォーマンス以外の不具合修正も2項目含まれています。パフォーマンス面の話題に埋もれやすい部分ですが、実際に遊ぶうえでは影響のある内容です。
| 対象 | 修正された不具合 |
|---|---|
| バトル設定 | 特定のカスタマイズアイテムや色を有効にした状態でゲームを再起動すると、設定が初期状態に戻ってしまう問題 |
| オンラインロビー | 攻撃ボタンの表示をアクションアイコンへ変更すると、オープンロビーのミニゲーム中に一部のボタンが反応しなくなる問題 |
どちらも操作や設定の保存に関わる不具合です。カスタマイズを設定し直す手間が発生していた場合や、ロビーのミニゲームでボタンが効かない状況に遭遇していた場合は、今回のパッチで解消しているはずです。
初回起動更新後はシェーダーウォームアップを実行する
パッチノートには、PCプレイヤー向けの案内として、最新バージョンへ更新するとシェーダーのウォームアップを促す表示が出るという記載があります。より滑らかな体験のために、その場で実行するよう案内されています。
シェーダーウォームアップは、ゲーム中に必要となるシェーダーをあらかじめ準備しておく処理です。これを済ませずに対戦へ入ると、新しいシェーダーが必要になったタイミングでコンパイルが走り、カクつきの原因になります。今回のような大型のパフォーマンス修正のあとは、以前作成されたシェーダーキャッシュだけを前提にしない方が安全です。
更新直後に以前よりカクつくと感じた場合も、まずはシェーダーウォームアップを最後まで完了させてから判断してください。シェーダー由来のカクつきの見分け方や、ほかのゲームでも共通する対処はシェーダーコンパイル・スタッタリング対処ガイドにまとめています。
自動判定グラフィック品質のスペック検出も改善
もうひとつのPCプレイヤー向け項目が、グラフィック品質の自動設定です。パッチノートでは、システムにより適したグラフィックプロファイルを選べるよう自動スペック検出を改善したと説明されています。
自動設定を使ったときにPCの実力に対して重すぎる品質が選ばれていた環境では、この改善が効く可能性があります。ただし、自動設定がすべての環境で最適とは限りません。対戦格闘ゲームでは画質よりもフレームレートの安定性が優先されるため、自動設定を適用したあとも対戦中のフレームタイムを自分で確認しておくのが確実です。PC版のおすすめ設定ガイドでは、どの項目から下げると効果が大きいかを整理しています。
経緯発売前に表明した5項目のうち今回入ったもの
PC版のパフォーマンス問題は、発売後に突然判明したものではありません。2026年7月に実施されたオープンベータの時点で、高いCPU負荷、フレームレート低下、カクつきといった報告が相次いでいました。
開発元はオープンベータ終了後、PCプレイヤーの声を受け取ったとして、発売初日に向けて次の5項目の改善に取り組んでいると表明していました。今回のパッチノートに明記されているかどうかを並べると、次のようになります。
| 発売前に表明された項目 | 今回のパッチノートでの扱い | 補足 |
|---|---|---|
| 全体的なCPU使用率の低減 | 明記あり | 起動処理と対戦中のオーディオ処理を具体例として提示 |
| フレームレート低下とラグの修正 | 一部のみ明記 | 特定解像度での低下と音声入力チェックによる突発的な低下は修正。オンライン対戦のラグ自体に触れた記述はない |
| 起動時の不要なシェーダーコンパイルの解消 | 記載なし | 今回はウォームアップの実行を促す案内のみ |
| OBS・Discordとの互換性改善 | 記載なし | 今回のパッチノートには個別の修正項目として登場しない |
| ロールバックネットコードとクロスプレイの調整 | 記載なし | ロールバックやクロスプレイに触れた項目は今回のパッチノートにない |
ここで注意したいのは、記載がない項目イコール未実施ではないということです。5項目は発売初日に向けた改善として表明されたもので、発売時点の製品版に反映されている可能性があります。実際、Steamのお知らせを発売日までさかのぼって確認すると、発売日当日に独立したパッチノートは掲載されておらず、今回の8月10日付が発売後初のパッチノートにあたります。
そのため今回のパッチは、発売前の宣言をあらためて発表し直したものではなく、発売後に続けられていたプロファイリングの結果として、新たに特定できた原因を潰した追加修正という位置付けになります。音声入力チェックのような具体的な原因まで名指しされている点が、それを裏付けています。
評価推移Steam好評率は45%まで戻る|パッチ後のレビューはさらに好意的
PC版の評価がどう動いているのかも見ておきます。2026年8月11日14時時点のSteamレビューは次のとおりです。
| 項目 | 2026年8月11日14時時点 |
|---|---|
| Steam購入者レビュー | 3,279件(うち好評1,491件) |
| Steam購入者の好評率 | 45%(評価は「賛否両論」) |
| 全レビュー | 4,576件(うち好評2,100件/Steam以外の入手経路を含む) |
比較対象として、8月9日時点のSteam購入者レビューは2,511件、好評率は41%でした。そこから約770件増え、好評率は45%まで戻っています。ただしこの回復は、今回のパッチとは切り離して考える必要があります。パッチが公開されたのは日本時間8月11日の朝で、8月9日から11日朝にかけての動きは、その前に投稿されたレビューによるものだからです。
では、パッチが公開されたあとに投稿されたレビューはどうなっているのでしょうか。Steamの購入者レビューを投稿時刻で区切って集計したところ、パッチ公開時刻にあたる日本時間8月11日6時48分から同日14時までに投稿された135件のうち、好評は96件で約71%でした。前日の同じ時間帯に投稿された156件では約39%、パッチ直前48時間に投稿された864件では約43%です。投稿の多い時間帯によるプレイヤー層の偏りを考慮しても、パッチ後に投稿されたレビューは好意的な側へはっきり寄っています。
ただし、これはパッチ公開から7時間ほどの集計にすぎません。投稿時刻がパッチ公開後であっても、そのプレイヤーが更新後の状態を評価したとは限らない点にも注意が必要です。発売直後に集中していた不満の投稿が一段落したという要因も同時に働きます。累計の評価が「賛否両論」のままである点も含め、これで完全に解決したと見るのは早い段階です。低評価の内訳そのものについてはSteam評価が「賛否両論」になっている理由の分析で整理しています。
切り分け更新してもカクつくときに確認する順番
パッチを適用してもカクつく場合、すぐにPCのスペック不足と判断するのは早計です。原因を切り分けやすい順番で確認していきます。
まず、シェーダーウォームアップを最後まで実行した状態でゲームを起動し直します。これが終わっていないと、パッチの効果とシェーダーコンパイルによるカクつきが混ざって判断できません。次に、トレーニングモードなど毎回同じ条件を再現できる場面で、更新前と同じグラフィック設定のまま動作を確認します。
ここでオフラインでは安定するのにオンラインだけ大きく乱れるなら、レンダリング性能とは別にネットワークやロールバック関連の影響を疑う段階です。反対にオフラインでも一定間隔でフレームタイムが跳ねるなら、ゲーム側のパフォーマンス問題がまだ残っている可能性があります。
あわせて確認したいのが、GPU使用率とCPU使用率の関係です。GPU使用率がそれほど高くないのにフレームレートが落ちる、CPU使用率や温度だけ不自然に高いという症状なら、今回修正されたCPU・オーディオ側の処理が関係していた可能性があります。反対にGPU使用率が常時ほぼ100%で60fpsを維持できない場合は、今回のCPU修正だけでは改善しにくいため、解像度やグラフィック品質を下げてGPU負荷を減らす方向で確認します。
なお、OBSやDiscordを併用している場合は、それらを終了した状態とも比較しておくと切り分けが進みます。オーバーレイやキャプチャーの処理はCPU・GPU負荷やフレームタイムを変える要因になるためです。ただし、今回のパッチノートにOBSやDiscordに関する個別の修正は記載されていないため、音声入力チェックの修正と同じ問題だと決めつけないよう注意してください。設定を次々に変えると何で改善したのか分からなくなるので、更新、シェーダーウォームアップ、同じ場面での再テストという順番を崩さないことが大切です。
上限値バトル中は60fps固定という前提
PC版の性能を確認するうえで前提になるのが、フレームレートの上限です。Steamストアの説明では、PC版はバトル中60fps固定で、最大4K表示に対応すると案内されています。
つまり、GPUをRTX 5070やRTX 5080へ載せ替えて120fpsや144fpsを狙うタイプのゲームではありません。重要なのは最高フレームレートではなく、60fpsをどれだけ安定して維持できるかです。
60fpsであれば1フレームあたりの時間は約16.7ミリ秒です。平均値として60fpsと表示されていても、一部のフレームだけ処理時間が大きく伸びればマイクロスタッターとして体感されます。今回修正された音声入力チェックのようなバックグラウンド処理は、まさにこのフレームタイムの安定性に効いてくる部分です。
動作環境PC版の最低・推奨スペック
Steamに掲載されているPC版の必要スペックは次のとおりです。
| 項目 | 最低動作環境 | 推奨動作環境 |
|---|---|---|
| OS | Windows 11 | Windows 11 |
| CPU | Core i5-8400/Ryzen 5 1600X | Core i7-8700/Ryzen 5 3600X |
| メモリ | 16GB | 16GB |
| GPU | RTX 2060 6GB/RX 6600 XT 8GB | RTX 3070 8GB/RX 7600 XT 16GB |
| ストレージ | 27GB | 27GB |
数字だけを見れば、2026年の基準で極端に高い要求ではありません。それにもかかわらず発売直後に高性能なPCでもカクつきが報告されていたため、単純なGPU性能不足では説明しにくい状態が続いていました。今回のパッチでCPU処理や音声入力チェックが原因として名指しされたことで、少なくとも一部はゲーム側の最適化の問題だったことが公式に確認できたことになります。
推奨スペックを大きく超えるGPUを積んでいるのに重かった場合ほど、更新後にもう一度試してみる価値があります。反対に、このゲームのためだけにCPUやGPUを買い替えるのは今も急ぐ必要はありません。
- CPU負荷の原因が起動処理と対戦中のオーディオ処理として具体的に特定された
- 突然のFPS低下の引き金だった音声入力の定期チェックが修正された
- 特定解像度でのフレームレート低下という再現条件のある不具合も直った
- パッチ後に投稿されたレビューは好転しているが、集計できる期間がまだ数時間しかない
- Steamの評価は「賛否両論」のままで、完全な解決とは言えない
- 更新後はシェーダーウォームアップを実行しないと効果を正しく判断できない
FAQよくある質問
総括まとめ|原因が名指しされた点に価値がある発売後初のパッチ
『MARVEL Tōkon: Fighting Souls』PC版には、発売後初となるパフォーマンス修正パッチが配信されました。今回重要なのは、漠然と最適化しましたと書かれているのではなく、CPU負荷を押し上げていた処理が具体的に名指しされている点です。起動処理を通じてCPU使用率が高くなる問題、対戦中の定期的なオーディオ処理による追加負荷、そして利用可能な音声入力デバイスを繰り返し確認する処理が突然のフレームドロップにつながっていたことが、いずれも公式に明らかにされました。
一方で、これでPC版のカクつきがすべて解消したと判断するのはまだ早い段階です。まず最新バージョンへ更新し、シェーダーウォームアップを完了させたうえで、同じ設定・同じ場面を使って更新前との違いを確認してください。GPUに余裕があるのに突然カクついていた、CPU負荷だけ妙に高かったという環境ほど、あらためて試す価値のあるパッチです。
『MARVEL Tōkon: Fighting Souls』PC版に発売後初のパフォーマンスパッチが配信。起動時のCPU高負荷、対戦中の定期オーディオ処理、音声入力デバイスの定期チェックによる突然のFPS低下、特定解像度でのフレームレート低下が公式に修正された。パッチノートは現地時間8月10日付、日本時間では8月11日朝の公開。Steam好評率は45%まで戻ったが、その回復自体はパッチ配信前の動き。パッチ公開後に投稿されたレビューは約71%が好評で、前日の同じ時間帯(約39%)より明確に高い。評価は「賛否両論」のまま。更新後はシェーダーウォームアップの実行が必須。



