『MARVEL Tōkon』PC版が重いのはTheia DRMのせい?非公式版比較で最大40FPS差、8月21日パッチ後の再検証が必要

(更新: 2026.8.23)
『MARVEL Tōkon』PC版が重いのはTheia DRMのせい?非公式版比較で最大40FPS差、8月21日パッチ後の再検証が必要

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NEWS / 2026-08
『MARVEL Tōkon』PC版が重いのはTheia DRMのせい?
非公式版比較で最大40FPS差、8月21日パッチ後の再検証が必要
対戦格闘ゲーム『MARVEL Tōkon: Fighting Souls』のPC版で、正規のSteam版よりもTheia DRMなど複数の保護機能を取り除いた非公式ビルドの方が大幅に軽く動作するという比較映像が話題になっています。平均約15fps、瞬間的には最大約40fpsの差があるとされ、Theiaが有力な原因候補として疑われていますが、開発元は8月21日にも新たな性能改善パッチを配信しており、まだ断定できる段階ではありません。
8月19日に比較映像が拡散平均15FPS・瞬間40FPS差8月21日に追加パッチ配信

出典:PC GamerEventHubs(発売初日の表明)EventHubs(8月10日パッチ)EventHubs(8月21日パッチ)Lowyat.NETKotaku(性能比較)Kotaku(8月21日パッチ後)PC GuideSteam公式ストアページKitGuru

対戦格闘ゲーム『MARVEL Tōkon: Fighting Souls』のPC版をめぐり、正規のSteam版よりも複数の保護機能を取り除いた非公式ビルドの方が大幅に軽く動作するという比較結果が話題になっています。2026年8月19日に公開された比較映像では、非公式ビルドが60fps付近を安定して維持しているのに対し、正規版は50fpsを下回る場面が繰り返し確認されました。

この比較を受けて、PC版に組み込まれているとされるアンチタンパー機能「Theia」が重さの原因ではないかという見方が広がっています。Theiaはゲームプレイ中にファイルを単一のCPUスレッド上でリアルタイム復号化する仕組みとされ、Steamの公式ストアページには記載がありません。ただし、比較映像が拡散したわずか2日後の8月21日には、開発元のアークシステムワークスからPC版の性能改善パッチが配信されており、Theiaだけを唯一の原因と断定するのはまだ早い段階です。

この記事では、非公式ビルドとの比較で明らかになった具体的な数値、Theiaが疑われている技術的な理由、そして断定できない理由を整理したうえで、8月21日パッチ後に正規版を使うプレイヤーが確認しておきたいポイントをまとめます。設定を個別に調整したい場合はPC版おすすめ設定ガイドもあわせてご覧ください。

目次

経緯オープンベータから発売直後まで相次いだ重さの訴え

『MARVEL Tōkon: Fighting Souls』のPC版は、2026年7月24日から27日までのオープンベータの時点で、高いCPU使用率やスタッター、フレームレート低下が相次いで報告されていました。公式の推奨スペックを大幅に上回るPCでも60fpsを維持できない一方、同程度の構成で問題なく動作したという報告もあり、単純な性能不足だけでは説明しにくい状況でした。

特徴的だったのは、画質設定を下げても改善しないケースが多かった点です。解像度やアンチエイリアスといったGPU側の負荷を下げても、CPU使用率だけが高いままフレームレートが伸びないという報告が複数のユーザーから上がっていました。GPUではなくCPU側の処理がボトルネックになっている可能性を示す材料として、このあとの経緯を理解するうえでも押さえておきたいポイントです。

開発元のアークシステムワークスは問題を認め、日本時間2026年8月7日(海外は8月6日)の発売初日から5項目の改善を実施すると表明しました。

対応表明アークシステムワークスが発売初日に5項目を修正へ

開発チームはオープンベータ終了後、PCプレイヤーからの意見を受け取ったとして、製品版の発売初日から複数の改善を実施すると発表しました。

CPU使用率の軽減ゲーム全体のCPU使用率を下げる最適化が、最も注目される改善項目でした。CPU負荷が軽減されれば、CPU側の処理待ちによって発生していたフレームレート低下やフレームタイムの乱れが改善される可能性があります。
フレームレート低下とラグの修正開発チームはCPU負荷だけでなく、フレームレート低下とラグについても発売初日の改善対象に挙げていました。
起動時の不要なシェーダーコンパイルの解消オープンベータでは、ゲーム起動時にCPU使用率が大きく上昇する原因として、シェーダーコンパイルが指摘されていました。開発チームは「起動時の不要なシェーダーコンパイル」を修正対象として挙げ、一度作成したシェーダーキャッシュを適切に再利用できるようにするとしていました。
OBS・Discordとの互換性改善オープンベータでは、Discordの画面共有を開始するとゲームがフリーズする、OBSやXSplitなどのキャプチャーソフトを起動するとフレームレートが大幅に低下するという報告がありました。開発チームは、この互換性についても発売初日の改善項目に含めていました。
ロールバックネットコードとクロスプレイの調整オンライン対戦中の通信遅延を目立ちにくくするロールバックネットコードについても、CPU負荷とあわせて改善する予定だと案内していました。

これらの改善は、公式発表どおり発売初日(日本時間8月7日)のアップデートに反映されました。ただし、この時点でPC版の重さがすべて解消したわけではなく、その後も追加のパッチが続くことになります。

追加最適化8月10日パッチでCPU使用率をさらに削減

発売直後のアップデートでも重さを訴える声が収まらなかったため、アークシステムワークスは2026年8月10日にPC版の性能改善を目的とした追加パッチを配信しました。ここで対処されたのは、発売初日の5項目とは別に見つかった問題です。

起動処理中のCPU高負荷を解消ゲームの起動プロセス全体でCPU使用率が高止まりしていた問題が修正されました。
対戦中の周期的なオーディオ処理の負荷を軽減対戦中に周期的な音声処理がシステムへ余分な負荷をかけていた問題が修正されました。
オーディオ入力デバイスの定期チェックを見直し接続中のオーディオ入力デバイスを定期的に確認する処理が、突発的なフレームレート低下につながっていました。この確認処理が見直されています。
特定解像度でのフレームレート低下を修正特定の解像度を選択した際にフレームレートが低下する不具合も、このパッチで修正対象に含まれました。

あわせて、PCの性能を自動判定してグラフィックプロファイルを選ぶ機能の精度も改善されました。複数の項目が一度に修正されたことで発売直後より動作が安定したというユーザー報告も増えましたが、この段階でもすべてのプレイヤーの重さが解消したわけではありませんでした。

動画検証非公式ビルドとの比較で浮上したTheia DRMへの疑い

8月10日のパッチ後もPC版の重さを指摘する声が続くなか、2026年8月19日、XユーザーのNock氏が公開した比較映像が大きな話題になりました。正規のSteam版と、複数の保護機能を取り除いた非公式ビルドを同じPCで動かした映像で、非公式ビルドは60fps付近を安定して維持している一方、正規版は50fpsを下回る場面が繰り返し確認されています。

この映像は平均で約15fpsの差があり、瞬間的に最も差が開いた場面ではおよそ40fpsに達したと伝えられています。GeForce RTX 2060 6GBまたはRadeon RX 6600 XT 8GBが最低動作環境として案内されているこのゲームで、GTX 1650(第9世代Core i5・メモリ24GB)を搭載したノートPCでも非公式ビルドが60fps近くで動作したという報告も出ています。GTX 1650は公式の最低動作環境を大きく下回るGPUです。

正規Steam版Theia DRM適用済み50fps割れ

比較映像では、対戦中に50fpsを下回る場面が繰り返し発生。非公式ビルドと比べて平均約15fps、瞬間的には約40fps低い値を記録しています。

非公式ビルド入手・利用は非推奨参考データ

同じPC・同じ場面で60fps付近を維持。GTX 1650搭載の低スペックノートPCでも動作したという報告があり、あくまで技術的な比較検証としての参考データです。

疑われているのは、PC版に組み込まれているとされるアンチタンパー機能「Theia」です。Theiaは、ゲームプレイ中にファイルを単一のCPUスレッド上でリアルタイムに暗号化・復号化する仕組みを持つとされています。処理を1つのCPUコアに集中させる設計のため、コア数の多いCPUでも恩恵を受けにくいという指摘があります。Theiaは2024年にサービスを終了したソニーのシューター『Concord』でも使われていたとされ、WineやProtonの実行環境を検知すると起動できない仕様になっているため、Steam DeckなどのLinux環境ではそもそも動作しません。

Steamの商品ページには、Easy Anti-Cheatの使用やPlayStation Networkアカウントが必須であることは明記されていますが、Theiaについての記載は見当たりません。この非開示への不満も、Theiaへの疑いを強めている一因になっています。

未確定要素Theiaだけが原因と断定できない理由

非公式ビルドが軽く動いたこと自体は、開発元にとって無視できない材料です。ただし、現時点で「Theiaを取り除けば正規版も最大40fps速くなる」と断定することはできません。

非公式ビルドでは、Theiaだけでなく、Easy Anti-CheatやPlayStation Network連携に関わるバックグラウンド処理など、複数の要素が同時に取り除かれている可能性があります。どの処理がどの程度パフォーマンスに影響しているのかは、比較映像や個々のユーザー報告だけでは切り分けられません。

アークシステムワークスやソニーからは、Theiaを名指しした公式コメントはまだ出ていません。さらに、比較映像が拡散したわずか2日後の8月21日には、PC版の性能改善を目的とした新しいパッチが配信されています。このタイミングもあり、Theiaの扱いが今後どうなるのかは公式発表を待つ必要があります。

最新更新8月21日パッチ後もユーザーの評価は分かれている

2026年8月21日、アークシステムワークスはPS5・PC向けに新しいアップデートを配信しました。パフォーマンスに関する項目としては、対戦中にシステムへ周期的に重い処理負荷が発生する問題を修正したと案内されています。あわせて、マッチメイキングやリプレイ機能の改善、オンライン対戦設定やロビーのアバター設定が再起動のたびにリセットされる不具合の修正なども盛り込まれました。

公式のアップデート案内では、PC版でプレイする前にシェーダーウォームアップを実行して完了させることで、より滑らかで最適な体験が得られると改めて案内されています。またPC版については、今回の変更と最適化によってパッチサイズが大きくなったとも説明されており、PC向けに一定規模の手直しが加えられたことがうかがえます。

パッチ後の反応は割れています。RTX 3060搭載ノートPCを使うユーザーからは、パッチ後にCPU使用率が下がり対戦中のラグも減ったという報告がある一方で、GPUの負荷が依然として不必要に高い、『ストリートファイター6』や『鉄拳8』は同じPCで問題なく動くのに、といった指摘も出ています。8月19日の比較映像で示された非公式ビルドとの差が、8月21日時点のアップデートでどこまで縮まったのかは、まだ改めて検証が必要な段階です。

行動指針正規版ユーザーが今できること

非公式ビルドの入手や利用はおすすめしません。利用規約違反になるだけでなく、素性の分からない実行ファイルを導入するセキュリティ上のリスクや、オンライン対戦機能の利用停止につながる可能性もあります。今回の比較は、Theia DRMがパフォーマンスに与える影響を推測するための技術的な検証材料として捉えるのが適切です。

正規版を使っているプレイヤーがまず確認したいのは、ゲームとグラフィックドライバーを最新の状態に保つことです。8月21日時点の最新パッチには周期的な処理負荷の修正が含まれているため、更新前後で体感が変わっていないか確認する価値があります。

あわせて、公式に案内されているシェーダーウォームアップを最後まで完了させることも重要です。ウォームアップを途中で中断したり省略したりすると、対戦中に新しいシェーダーのコンパイルが発生し、フレームレートが不安定になる原因になります。

動作の重さが続く場合は、タスクマネージャーなどでCPU使用率をコア別に確認し、特定の1コアだけが張り付くように高くなっていないか見ておくと、Theiaのようなシングルスレッド処理がボトルネックになっているかどうかの目安になります。OBSやDiscordの画面共有・録画機能を使っている場合は、これらのキャプチャーソフトを終了した状態でも同じ重さが出るかどうかを比較すると、原因の切り分けがしやすくなります。設定項目を個別に見直したい場合は、PC版おすすめ設定ガイドで解像度別・GPUクラス別の目安を確認してください。

動作環境PC版の最低・推奨スペック

『MARVEL Tōkon: Fighting Souls』は海外で2026年8月6日、日本では時差の関係で8月7日に発売されました。Steamに掲載されているPC版の最低スペックでは、CPUにIntel Core i5-8400またはAMD Ryzen 5 1600X、メモリに16GB、GPUにGeForce RTX 2060 6GBまたはRadeon RX 6600 XT 8GBが指定されています。推奨スペックは、Intel Core i7-8700またはAMD Ryzen 5 3600X、メモリ16GB、GeForce RTX 3070 8GBまたはRadeon RX 7600 XT 16GBです。必要なストレージ容量はいずれも27GBで、対応OSはWindows 11となっています。

項目最低動作環境推奨動作環境
OSWindows 11Windows 11
CPUCore i5-8400/Ryzen 5 1600XCore i7-8700/Ryzen 5 3600X
メモリ16GB16GB
GPURTX 2060 6GB/RX 6600 XT 8GBRTX 3070 8GB/RX 7600 XT 16GB
ストレージ27GB27GB

最低スペックと推奨スペックのCPUには、数世代前の6コアCPUが含まれています。これは発売前に公開されていた数値で、8月10日・8月21日の性能改善パッチが配信されたあとも変更されていません。ただし、Theiaの処理が疑われているとおり、この表の数値どおりのGPUを積んでいても、CPU側のシングルスレッド性能が低いと重さを感じやすい可能性があります。設定を個別に確認したい場合は必要スペックの詳細ガイドにGPUクラス別の目安をまとめています。

判断基準GPUやCPUの買い替えより先に確認したいこと

PC版『MARVEL Tōkon: Fighting Souls』が重いからといって、今すぐGPUやCPUを買い替える必要はありません。疑われているTheiaの処理は単一のCPUスレッドに集中する設計だとされており、この見立てが正しければ、GPUを高性能なものに交換しても改善は限定的です。むしろCPUのシングルスレッド性能が低いPCほど影響を受けやすい可能性があります。

まずは8月21日時点の最新パッチを適用し、シェーダーウォームアップを完了させたうえで動作を確認するのが優先です。それでも重さが解消しない場合は、Theiaに関する開発元の対応を待つのが現実的な選択肢になります。非公式ビルドとの性能差が話題になったことで、開発元がTheia自体を見直す可能性もゼロではありません。CPU使用率が特定の1コアだけ高止まりしているようであれば、次に買い替えを検討する際もシングルスレッド性能を重視したCPU選びが有効です。

FAQよくある質問

PC版が重い原因はTheia DRMで確定していますか
確定していません。非公式ビルドとの比較でTheiaが疑われていますが、Easy Anti-CheatやPlayStation Network連携なども同時に取り除かれている可能性があり、開発元からTheiaを名指しした公式コメントはまだ出ていません。
非公式版を使えば軽くなりますか
比較映像では軽くなったという結果が示されていますが、非公式ビルドの入手・利用はおすすめしません。利用規約違反になるほか、セキュリティ上のリスクやオンライン対戦機能の利用停止につながる可能性があります。
8月21日のパッチで何が直りましたか
対戦中にシステムへ周期的に重い処理負荷が発生する問題が修正されました。あわせてシェーダーウォームアップの完了が改めて案内されています。ただし、パッチ後もGPUの負荷が高いといった報告は残っています。
今のPCのままで様子を見てもいいですか
はい。疑われている原因がシングルスレッド処理であれば、GPUだけ買い替えても改善しない可能性があります。最新パッチとシェーダーウォームアップを試したうえで様子を見るのがおすすめです。
発売初日に約束された5項目の修正はどうなりましたか
CPU使用率の軽減、フレームレート低下とラグの修正、シェーダーコンパイルの解消、OBS・Discordとの互換性改善、ロールバックネットコードとクロスプレイの調整の5項目は発売初日に反映されましたが、その後も8月10日・8月21日と追加の修正が続いています。

総括まとめ|非公式版に頼らず正規版の状況を見極めたい

まとめ

『MARVEL Tōkon: Fighting Souls』のPC版は、発売前のオープンベータから高いCPU使用率やスタッターが指摘され、発売初日・8月10日・8月21日と複数回のパッチで改善が重ねられてきました。

2026年8月19日には、正規Steam版よりもTheia DRMなど複数の保護機能を取り除いた非公式ビルドの方が大幅に軽く動作するという比較映像が拡散し、平均約15fps、瞬間的には最大約40fpsの差があると報告されています。Theiaはゲームプレイ中の復号化処理を単一のCPUスレッドに集中させる設計とされ、有力な原因候補と見られていますが、Easy Anti-CheatやPlayStation Network連携などほかの要素も同時に取り除かれている可能性があり、Theiaだけを原因と断定できる段階ではありません。

非公式ビルドの入手・利用はおすすめしません。正規版を使っている場合は、8月21日時点の最新パッチへの更新とシェーダーウォームアップの完了を優先し、それでも重さが解消しない場合は開発元の追加対応を待つのが現実的な選択です。

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ゲーミングPC歴は15年以上。毎年パーツを更新しながら最新トレンドを追いかけています。初心者にもわかりやすく、上級者も満足できる情報発信を心がけています。