LGの1000Hzモニター「25G590B」が999.99ドルで米国予約開始|1100Hz化にはRTX 50系などが必要
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1100Hz化にはRTX 50系などが必要、1000ドルの価値はどこにあるか
出典:LG Electronics公式リリース(PR Newswire、2026年8月24日)、LG USA公式製品ページ「25G590B-B」、LG UK公式製品ページ(HDR/端子仕様の確認用)、LG Global Newsroom(2026年5月19日発表分)(いずれも2026年8月26日確認)にもとづきます。
「世界初のネイティブ1000Hzモニターがついに999.99ドルで予約開始」と聞くと、価格の数字だけで買うか迷ってしまいますが、1000Hzというスペックは万人向けではありません。手元のGPUやプレイするゲームによっては、1000ドルを払っても体感できる差がほとんど出ない可能性もあります。
LGエレクトロニクスは2026年8月24日(米国時間)、24.5インチ・フルHD(1920×1080)・IPSパネルの「UltraGear 25G590B」について、米国価格999.99ドルと予約受付の開始をPR Newswireで発表しました。8月31日までに予約すると、通常は有償のサービス「LG Premium Care」を2年分1ドルで付帯でき、加えてMyLGリワードの5%還元も受けられます。このモデル自体は2026年5月19日に「世界初のネイティブ1000Hz フルHDゲーミングモニター」としてすでに発表済みで、今回は米国での価格と発売の枠組みが固まったという続報にあたります。
この記事では、1000Hzの仕組みやWindows 11側の対応状況といった技術的な背景は深掘りせず、既存の解説記事に譲ります。価格・予約特典・必要環境という「買うか待つか」の判断材料と、999.99ドルという価格に見合う体感差が実際にあるのかを、PCゲーマー目線で検証することに絞ります。日本での価格・発売日は本記事執筆時点で確認できていないため、断定はせず分かっている範囲だけを整理します。

目次
速報999.99ドルで予約開始、8月31日までの特典
LG Electronics USA(ニュージャージー州イングルウッドクリフス)は2026年8月24日、UltraGear「25G590B」の米国価格を999.99ドルとし、LG.comで予約受付を始めたと発表しました。8月31日までに予約した顧客には、本来有償の延長保証サービス「LG Premium Care」を2年分1ドルで提供し、さらにLGの会員プログラム「MyLGリワード」で購入額の5%を還元するとしています。
今回の発表で明らかになったのはあくまで米国での価格と予約の枠組みで、実際の出荷開始日そのものは公式発表の中で明言されていません。5月時点の発表では「2026年後半に一部市場で発売し、その後年内に他市場へ順次展開する」という表現にとどまっており、今回の8月24日発表も「米国で予約を受け付ける段階に進んだ」という位置づけに近い内容です。
経緯新製品発表ではなく、5月19日発表モデルの続報
「1000Hzモニターが登場」というニュースを見ると新製品の発表のように感じますが、25G590Bというモデル自体は今回が初出ではありません。時系列を整理すると次のようになります。
そのため「1000Hzモニターがついに発売」という見出しだけを見て新製品だと早合点しないよう注意してください。Windows 11のリフレッシュレート上限拡張やDisplayPort 2.1の帯域の意味といった技術的な背景は、5月時点からすでに整理が進んでいる話題です。
要件1000Hz/1100Hzに必要な環境
LG公式の脚注によると、25G590Bで最大のリフレッシュレート(ネイティブ1000Hz、オーバークロックで1100Hz)を出すには、次の条件がすべて必要です。
ここで一点注意したいのが、AMD側の対象がRX 7900シリーズまで広がっている点です。RX 7900シリーズが搭載するDisplayPort 2.1は一般的にUHBR13.5(54Gbps)クラスとされており、フルHD・1000Hz・SDRを圧縮なしで通すには本来UHBR20(80Gbps)クラスの帯域が必要とされる領域です。LGがこの世代を対象に含めた技術的な内訳(映像圧縮の併用などを含むかどうか)は脚注だけでは分からないため、RX 7900シリーズで導入を検討している場合は、実機レビューが出そろってから最終判断することをおすすめします。
注意1100Hzオーバークロック時はFreeSync非対応、G-SYNCはネイティブ1000Hzのみ認証
1100Hzへのオーバークロックは、可変リフレッシュレート機能とのトレードオフになります。LG公式の脚注は次のように説明しています。
NVIDIA G-SYNC CompatibleとAMD FreeSync Premiumの両方に対応します。可変リフレッシュレートを有効にしたまま1000Hz駆動できる、通常の使い方です。
AMD FreeSync Premiumは非対応になり、NVIDIA G-SYNC Compatibleの認証もネイティブ1000Hzの時点までしか取得されていません。1100Hzまで上げると、可変リフレッシュレート機能を諦めるか、ティアリングのリスクを受け入れる必要があります。
つまり1100Hzという数字は「常用モード」ではなく、可変リフレッシュレートを犠牲にしてでもフレーム間隔を切り詰めたい競技志向のユーザー向けのオプションという位置づけです。普段使いではネイティブ1000Hzのまま運用するほうが無難といえます。
検証1000Hzに1000ドルを払う価値はあるか
999.99ドルという価格そのものより重要なのは、1000Hzが実際の体感にどれだけ効くかです。フレーム間隔の理論値で見てみます。500Hzでは1フレームの表示間隔が2ms、1000Hzでは1msで、その差はわずか1msです。一つ前の大きな節目である240Hz(約4.17ms)から500Hz(2ms)への短縮幅は約2.17msあったので、500Hzから1000Hzへの進化は、その半分以下の絶対的な改善幅しかありません。1000Hzという数字のインパクトほど、体感の伸びしろは大きくないというのが実情です。
さらに、この1msの差を実際に活かすには、モニター側の性能だけでなく、ゲーム側で実際に1000fps近くのフレームレートを安定して出せるPCが必要です。フルHD・低グラフィック設定のCS2やVALORANTのような軽量な競技タイトルであれば、9800X3D級のCPUと上位のRTX 50シリーズを組み合わせることで実際に高いフレームレートを狙えますが、一般的なオープンワールドタイトルや重量級のグラフィックタイトルでは、そもそも数百fpsに届かないケースがほとんどです。その場合、1000Hz対応モニターを使っていてもモニター側の性能を使い切ることはなく、999.99ドルの価格差はほぼ生きてきません。
1000Hzモニターの価値は、ゲーム側で数百〜1000fps近いフレームレートを安定して出せる環境があってはじめて生きてきます。手元のGPU・CPUでどの程度のfpsが出せるかの目安は、Windows 11の1000Hz対応記事の購入ガイドで整理しているので、自分の構成と照らし合わせてから判断することをおすすめします。
結論買うべき人、様子見でいい人
ここまでの内容を踏まえると、25G590Bを今すぐ予約すべきかどうかは、次のように分かれます。
- すでにRTX 50シリーズかRadeon RX 9070/9060シリーズを所有し、DisplayPort 2.1接続の環境が整っている人
- CS2・VALORANT・ApexなどフルHD・低設定で高フレームレートを狙える競技タイトルを本気でプレイしている人
- 可変リフレッシュレートよりフレーム間隔の短縮を優先できる、競技志向の強いプレイヤー
- 使っているGPUがRTX 40シリーズ以前、またはRadeon RX 9060未満の人はそもそも1000Hz出力の対象外
- 240〜360Hzのモニターで特に不満を感じていない一般的なゲーマー
- オープンワールドや重量級グラフィックタイトルが中心で、数百fpsに届く場面が少ない人
- 日本での実売価格・保証内容が確定してから判断したい人
日本日本価格・発売日は本記事執筆時点で未発表
2026年8月26日時点で確認した限り、LG Japanの公式モニター製品一覧および国内正規のオンラインストアに25G590Bの掲載は見当たりません。Amazon.co.jpでも、この型番に一致する正規の販売ページは確認できませんでした。今回のPR Newswire発表はあくまで米国市場向けの価格・予約に関する内容で、日本を含む他市場への展開時期・価格については触れられていません。5月時点の発表にあった「2026年後半に一部市場で発売し、その後年内に他市場へ順次展開する」という表現を踏まえると、日本への展開自体は将来的にありうるものの、現時点で確定した情報はありません。
参考として、999.99ドルを単純に円換算するとおよそ15万9,000円前後になりますが、これは為替レートをそのまま当てはめただけの参考値であり、関税・消費税・代理店マージンなどを反映した日本での正式な価格ではない点にご注意ください。日本での価格・発売時期が判明し次第、この記事を更新します。
FAQよくある質問
おすすめ1000Hz環境を見据えるなら、まずGPU側の要件を満たす構成から
25G590B自体は日本での購入手段がまだ確定していませんが、対応GPUの条件は今から確認しておけます。DisplayPort 2.1に対応したRTX 50シリーズのうち、要件を満たす最小構成と、実際に高フレームレートを狙いやすい構成を紹介します(価格は変動するため最新はリンク先で確認してください)。
まとめ999.99ドルは確定、日本展開と実用性はこれから見極め
LGは2026年8月24日、UltraGear 25G590Bの米国価格999.99ドルと予約受付開始を発表しました。8月31日までの予約でLG Premium Care 2年分1ドル、MyLGリワード5%還元の特典が付きます。このモデル自体は5月19日にすでに発表済みで、今回は米国での価格と予約という条件が確定した続報にあたります。
最大の1000Hz(オーバークロックで1100Hz)を出すには、Windows 11に加えてRTX 50シリーズかRadeon RX 9070/9060/7900シリーズ以上のGPU、DisplayPort 2.1接続が必要です。1100Hzへのオーバークロックは可変リフレッシュレート機能とのトレードオフになるため、常用にはネイティブ1000Hzが現実的です。1000Hzと500Hzの理論上の差はわずか1msにとどまり、実際に恩恵を受けられるのはフルHD・低設定の競技タイトルで高フレームレートを安定して出せる一部のプレイヤーに限られます。240〜360Hzのモニターに不満がない一般的なゲーマーは、無理に飛びつく必要はありません。
日本での価格・発売日は本記事執筆時点で未発表です。1000Hzの技術的な背景やWindows 11側の対応経緯は、本文中でリンクした既存の解説記事にまとめています。日本展開の続報が入り次第、この記事を更新します。






