GeForce 616.64公開|DLSS 5がNBA 2K27で解禁、616.56ちらつきは修正されず持ち越し【2026年9月】
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DLSS 5がNBA 2K27で解禁、616.56ちらつきは修正されず持ち越し
出典:Neowin「Nvidia’s DLSS 5 driver is here, but with major display flickering issue」・TechPowerUp「NVIDIA Releases GeForce 616.64 WHQL Game Ready Drivers」・Guru3D「NVIDIA GeForce 616.64 WHQL driver download」
NVIDIAが2026年9月3日(現地時間)に公開した「GeForce Game Ready Driver 616.64」は、話題のニューラルレンダリング技術「DLSS 5」を『NBA 2K27』へ正式に解禁するドライバーです。ところが、616.56から相次いで報告されていた画面のちらつき・暗転という不具合は、この616.64でも修正されていません。DLSS 5という目玉機能の裏で、既知の不具合が持ち越しになっているのが実情です。
結論から言うと、616.64は「DLSS 5をNBA 2K27で使いたいRTX 50シリーズユーザー」には更新の価値がありますが、「616.56のちらつきに困っていて、まだ解決策を試していない人」にとっては、更新しても症状は直りません。NVIDIA従業員はGeForceフォーラムで、本格的な修正版が2026年9月10日以降になる見込みだと説明しています。
この記事では、616.64で何が新しくなったのか(DLSS 5・鬼武者 Way of the Sword・Dynamic MFGのV-SYNC対応)を整理したうえで、616.56のちらつき問題がなぜ616.64でも直らなかったのかを解説します。ちらつきの具体的な対処法(10bit出力への変更・610.88へのロールバック)は、GeForce 616.56で画面が暗転・ちらつく不具合で詳しく解説しているので、この記事では616.64時点での状況整理と更新の要否判断に絞ります。
目次
概要GeForce 616.64で変わったこと
GeForce Game Ready Driver 616.64は、2026年9月3日(現地時間、日本時間では9月4日)にWHQL認証済みの正式版として公開されました。1つ前のWHQL版である616.56(2026年8月26日公開)からの更新です。今回の目玉は、GTC 2026で発表されたニューラルレンダリング技術「DLSS 5」が、『NBA 2K27』で実際に使える形で正式配信されたことです。あわせて、2026年9月4日発売の『鬼武者 Way of the Sword』向けGame Ready最適化も行われています。
一方で、616.64のリリースノートには、一般的なアプリケーションの不具合修正・ゲーム固有の不具合修正のいずれも1件も記載されていません。616.56では『DOOM: The Dark Ages』のV-SYNC超過修正や32bit DirectX 12クラッシュの修正など複数の項目が挙がっていましたが、616.64はDLSS 5の解禁と鬼武者の最適化に絞った、修正よりも新機能追加を優先したドライバーだと言えます。
新機能DLSS 5がNBA 2K27で解禁、対象はRTX 50シリーズのみ
2026年3月のGTC 2026で発表されたDLSS 5は、fpsを上げるDLSS 4.5とは異なり、AIがライティングとマテリアルを描き直す「ニューラルレンダリング」技術です。616.64は、このDLSS 5が実際にプレイできる形で提供された最初のドライバーであり、NVIDIA公式は616.64を「NBA 2K27におけるDLSS 5のローンチドライバー」と位置付けています。対応GPUはこれまでの発表通りGeForce RTX 50シリーズのみで、RTX 40シリーズ以前では動作しません。
GTC 2026時点でDLSS 5対応を表明していたタイトルは『NBA 2K27』以外にも十数本ありますが、616.64の時点で実際にプレイできるのは『NBA 2K27』のみです。各タイトルがDLSS 5対応パッチを配信するまでは、対応表明止まりの状態が続きます。対応タイトルの一覧はDLSS 5 対応タイトル一覧で随時更新しています。
対応タイトル鬼武者 Way of the SwordはDLSS 4.5止まり、DLSS 5は非対応
616.64では、2026年9月4日発売の『鬼武者 Way of the Sword』向けGame Ready最適化も行われています。ただし、NVIDIA公式が案内している対応内容はDLSS 4.5 Super Resolution・Multi Frame Generation・DLAA・NVIDIA Reflexで、DLSS 5には対応していません。DLSS 5対応タイトルとして扱われているのはあくまで『NBA 2K27』のみである点に注意してください。『鬼武者 Way of the Sword』のPC版必要スペックや発売後の実測情報は鬼武者 Way of the Sword PC版 推奨スペックと体験版ガイドで解説しています。
機能追加Dynamic MFG使用時のV-SYNC・fps上限がようやく機能
616.56では、DLSS Frame Generationを3x以上(Multi Frame Generation)に設定した状態でV-SYNCやフレームレート上限を使うと、指定した上限を超えてフレームレートが伸びてしまう不具合が修正されていました。616.64ではさらに一歩進んで、DLSS 4.5 Dynamic Multi Frame Generation使用時に、V-SYNCやフレームレート上限を安定して機能させられるようになったと案内されています。ただし、この組み合わせには616.64 WHQL以降のドライバーに加えて、NVIDIA Streamline 2.14以降・最新のNVIDIA appという条件があります。Dynamic MFGそのものの仕組みはDLSS 4.5 Dynamic MFG / 6x MFG 解説で詳しく解説しています。
要注意616.56の画面ちらつきは616.64でも修正されていない
616.56の公開直後から、GTX 16シリーズからRTX 50シリーズまで幅広い世代のGPUで、画面の一瞬の暗転や色のちらつきが報告されていたことは、GeForce 616.56で画面が暗転・ちらつく不具合で解説した通りです。616.64のリリースノートを確認したところ、この問題は修正されておらず、「特定のWebサイトを閲覧する際にブラウザで断続的なちらつきが起きる場合がある」という開発中の既知の問題(Issue ID: 6673430)として、616.64でも引き続き案内されています。
NVIDIA従業員(GeForceフォーラムでのハンドル名Manuel)は、この問題について、DLSS 5・NBA 2K27の発売スケジュールに合わせて616.64を9月3日に公開する必要があったため、本格的な修正コードは616.64の開発が締め切られた時点(公開の約1週間前)ではまだ間に合っていなかったと説明しています。本格的な修正版の公開は、早くても2026年9月10日以降になる見込みだと案内されています。
NVIDIAの公式な既知の問題としての表記は「ブラウザでのちらつき」に絞られていますが、616.56の時点でユーザーから報告されていた症状は、ゲームプレイ中やデスクトップ操作中にも及んでいました。616.64で症状の範囲が実際に縮小したのか、単に表記が絞られているだけなのかは、本稿執筆時点では確認できていません。心当たりがある場合は、モニターの出力色深度を10bpcから10bit以上へ変更する、またはWindowsの自動カラー管理を有効にする対処法を試してください。具体的な手順はGeForce 616.56で画面が暗転・ちらつく不具合で解説しています。
616.56からもう1つ持ち越されている既知の問題として、電源管理モードの「Prefer Maximum Performance」(日本語UIでは「パフォーマンス最大化を優先」)が正しく適用されない場合がある問題(Issue ID: 6007998)も、616.64のリリースノートに引き続き記載されています。ベンチマークや低遅延を重視する用途でこのモードに依存している場合は、更新後に実際の挙動を確認しておくことをおすすめします。
NVIDIAは2026年9月4日(現地時間)、Hotfix扱いの「GeForce Hotfix Display Driver 616.86」を公開し、このIssue ID 6673430(特定のWebサイト閲覧時のブラウザちらつき)を、上で触れた「9月10日以降」という見込みより前倒しで修正しました。あわせて、616.56への更新後に報告されていたリモートデスクトップ(RDP)セッションの黒画面、仮想ディスプレイを作成できない問題という2件も修正されています。ただし、GTX 16〜RTX 50シリーズで幅広く報告されていたゲーム中・デスクトップ操作中のちらつきは、このHotfixでも修正の対象に入っていません。詳しくはGeForce Hotfix 616.86公開の解説記事で解説しています。
修正一覧ゲーム固有・一般不具合の修正は0件
616.56では、DOOM: The Dark AgesのV-SYNC超過修正や32bit DirectX 12クラッシュの修正など、ゲーム固有・一般的な不具合の修正が複数記載されていました。対して616.64は、この2つの修正一覧欄がいずれも空欄で、明記された修正項目は1件もありません。DLSS 5・NBA 2K27対応と鬼武者最適化という新機能の追加を優先し、不具合修正は次のドライバーへ持ち越された形です。
616.56導入後、RTX 50シリーズ向けの電力制限調整ツール「mVolt+」で電力上限を変更しようとすると、ドライバークラッシュのような画面ブラックアウトが起きるという報告が海外で出ています。616.64のリリースノートにもこの問題を修正したという記載はないため、引き続き注意が必要です。回避策として「Hydra 2.3B Pro」など別の電力制限ツールでは同様の症状が起きていないと報告されています。RTX 50シリーズでこうしたツールを使っている場合は、更新前に一度動作を確認しておくと安心です。
判定616.64へ更新するべきか
616.64は、DLSS 5や鬼武者の最適化という新機能を積んだドライバーですが、616.56から続く既知の不具合を解消したドライバーではありません。目当ての新機能があるかどうかで、更新の判断は分かれます。
- RTX 50シリーズで『NBA 2K27』のDLSS 5を今すぐ使いたい人
- 2026年9月4日発売の『鬼武者 Way of the Sword』をこれから遊ぶ人
- Dynamic Multi Frame Generation使用時のV-SYNC・fps上限の安定動作を求めている人(NVIDIA Streamline 2.14以降・最新NVIDIA appとあわせて導入できる人)
- 616.56の時点でちらつき症状が出ておらず、対象タイトルを遊ぶ予定がある人
- 616.56のちらつきに悩んでいて、まだ10bit出力への変更を試していない人(更新しても症状は直りません)
- モニターが8bit専用で10bit出力に対応していない人
- RTX 50シリーズでmVolt+など電力制限ツールを使っている人(更新前に動作確認を)
- DLSS 5対応タイトルを遊ぶ予定がなく、現状のドライバーで安定して動作している人
ちらつき症状に心当たりがある場合は、616.64に更新しても解決しません。GeForce 616.56で画面が暗転・ちらつく不具合で解説している10bit出力への変更、またはWindowsの自動カラー管理の有効化を先に試し、それでも改善しなければ610.88へのロールバックを検討してください。目当ての新機能がなく、症状にも心当たりがない場合は、本格的な修正版が公開される9月10日以降まで待ってから更新しても問題ありません。
FAQよくある質問
NVIDIAが2026年9月3日(現地時間)に公開した「GeForce Game Ready Driver 616.64」は、ニューラルレンダリング技術「DLSS 5」を『NBA 2K27』で正式に解禁するドライバーです。対象はGeForce RTX 50シリーズのみで、2026年9月4日発売の『鬼武者 Way of the Sword』にはDLSS 4.5止まりの最適化が行われています。DLSS 4.5 Dynamic Multi Frame Generation使用時のV-SYNC・fps上限も、Streamline 2.14以降・最新のNVIDIA appとの組み合わせで安定するようになりました。
一方で、616.56から報告されていた画面のちらつき・暗転は616.64でも修正されていません。NVIDIA従業員は、DLSS 5の発売スケジュールに間に合わせるために616.64を先に公開する必要があり、本格的な修正版の用意は2026年9月10日以降になる見込みだと説明していました。実際には、2026年9月4日公開のHotfix 616.86で、既知の問題として記載されていたブラウザちらつき(Issue ID 6673430)とRDP黒画面・仮想ディスプレイの不具合が予告より前倒しで修正されています。ただし、ゲーム中・デスクトップ操作中に及んでいた幅広いちらつきは、616.86でも対象外のままです(Hotfix 616.86の解説記事)。心当たりがある場合は、更新してもこの問題自体は解決しないため、先に10bit出力への変更や610.88へのロールバックを試してください。
616.64は、修正よりも新機能追加を優先したドライバーで、ゲーム固有・一般的な不具合修正はいずれも0件です。DLSS 5や鬼武者の最適化といった目当ての新機能があるかどうかで、更新の要否を判断してください。



