FSR Diamondとは|AMD次世代FSRはRX 9000で使えるのか、公式発表と報道を分けて整理【2026年9月】
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AMDの次世代FSRはRX 9000で使えるのか
FSR Diamondは、AMDのアップスケーリング技術「FSR」の次の世代です。AMDのJack Huynh氏(コンピューティング&グラフィックス部門の責任者)が、GDC 2026でのProject Helixの発表直後にXで名前を明かしました。次世代XboxのProject Helixに合わせて最適化され、マルチフレーム生成を含むことが示されています。
発表直後から「RDNA 5(次世代Radeon)専用ではないか」という報道が相次ぎ、RX 9070 XTなどを買ったばかりの人に不安が広がりました。しかしAMDは、PC版の提供時期も、対応するGPUも公式には発表していません。
以下では、FSR Diamondについて公式に示された内容と報道・リークを分けて整理し、RX 9000を使っている人が今どう考えればよいかをまとめます。
目次
発表FSR Diamondで公式に示されたこと
Huynh氏の投稿で挙げられたFSR Diamondの中身は、次のとおりです。
Microsoftは同じ日に、Project HelixがAMDのカスタムSoCを搭載し、次世代のDirectXとFSRに合わせて共同設計されていること、開発者向けのアルファ版ハードを2027年から出荷することを発表しています。FSR Diamondの具体的な画質やfpsのデモ、ベンチマークは公開されていません。Project Helix全体の発表内容はProject Helixの解説で扱っています。
対応RX 9000で使えるのか
| 情報の種類 | 内容 |
|---|---|
| AMDの公式発表 | 対応GPUとPC版の提供時期は未発表。AMDのFSR公式ページ(2026年9月時点)にもFSR Diamondの記載はない |
| 海外メディアの見方 | 「Project Helix向けにネイティブに最適化」という表現は、AMDの過去の発表では専用を意味することが多い、という解釈が出ている |
| リーク情報 | AMDの内部事情に詳しいとされるリーカーが、RDNA 5専用だと主張している |
RX 9000(RDNA 4)がFSR Diamondに対応しないという話は、リーカーの主張と報道の解釈であり、AMDが認めた事実ではありません。一方で、AMDはFSR Redstoneのときも、機械学習を使う機能をまずRX 9000に限定しました。FSR DiamondもRDNA 5を前提に作られ、RX 9000では使えないか一部の機能に限られる可能性は十分にあります。
ここで押さえておきたいのは、AMDが古いRadeonへの対応を後から広げてきたことです。FSR Redstoneの一部であるFSR Upscaling 4.1は、2026年7月からRX 7000でも使えるようになり、RX 6000にも2027年に対応するとAMDが公式に告知しています。FSR DiamondがRX 9000で使えるかは、AMDの正式な発表を待って判断してください。
世代FSRの世代と対応GPU
AMDはFSR 4以降、バージョン番号ではなく「Redstone」「Diamond」といった名前で世代を呼ぶようになりました。FSR 4のアップスケーリングは「FSR Upscaling」に改称されていますが、ゲーム内の設定画面では「FSR 4」と表示されることがあります。
| 世代 | 主な機能 | 対応GPU |
|---|---|---|
| FSR 3 | 機械学習を使わないアップスケーリングとフレーム生成 | アップスケーリングはRX 590以降、フレーム生成はRX 5000以降(他社GPUでも動作) |
| FSR Redstone(2025年12月〜) | MLアップスケーリング(FSR Upscaling)、MLフレーム生成、Ray Regeneration、Radiance Caching | すべての機能はRX 9000。アップスケーリングのみRX 7000も対応(2026年7月〜)、RX 6000は2027年に対応予定 |
| FSR Diamond(未提供) | 次世代のMLアップスケーリング、MLマルチフレーム生成、次世代のRay Regeneration | Project Helix向けに最適化。PCの対応GPUは未発表 |
比較NVIDIAのDLSSとの差
フレーム生成では、NVIDIAが先行しています。DLSS 4.5のDynamic Multi Frame Generationと、最大6倍のマルチフレーム生成は2026年3月31日にRTX 50シリーズ向けに提供が始まり、目標のfpsに合わせて生成するフレーム数を自動で調整できます。さらに、AIが映像そのものを描き直すDLSS 5も、RTX 50シリーズ向けに対応ゲームが出始めています。
アップスケーリングとレイトレーシングのノイズ除去では、RX 9000はすでにFSR RedstoneのML版を使えるため、機能の差は小さくなっています。RX 9000に足りないのは、1枚の描画から複数枚のフレームを作るマルチフレーム生成です。DLSS 5の仕組みはDLSS 5の解説、DLSS・FSR・XeSSの違いはアップスケーリングの解説にまとめています。
判断RX 9000を使っている人の選択肢
ラスタ性能だけで見ると、RX 9070 XTとRTX 5070 Tiの差は小さく、4K Ultraの11タイトル平均でRX 9070 XTは65.8fps、RTX 5070 Tiは68.6fpsでした。差が開くのはレイトレーシングで、同じ条件でRX 9070 XTは30.1fps、RTX 5070 Tiは36.7fpsです。2機種の詳しい比較はRTX 5070 Ti vs RX 9070 XT、GeForceとRadeonの選び方全般はRTXとRadeonどっちが買いかを参照してください。
FAQよくある質問
FSR Diamondは、AMD初のマルチフレーム生成を含む次世代のFSRとして発表されましたが、公式に示されているのは機能の方向性と、Project Helix向けに最適化されていることまでです。PC版の時期も対応GPUも未発表で、「RX 9000では動かない」はまだ確定した話ではありません。
RX 9000は今もFSR Redstoneのすべての機能を使えるため、多くの人は慌てて買い替える必要はありません。マルチフレーム生成を今すぐ使いたい場合に限り、RTX 50シリーズが選択肢になります。
出典:Jack Huynh氏のXへの投稿(2026年3月11日) / Xbox Wire「From GDC: Building the Next Generation of Xbox」(2026年3月11日) / VideoCardz「AMD reveals FSR Diamond for Next-Gen Xbox」(2026年3月11日) / AMD「AMD FSR」公式ページ / NVIDIA「DLSS 4.5 Dynamic Multi Frame Generation & 6X Available Now」 / Tom’s Hardware「GPU Benchmarks Hierarchy」(2026年6月24日更新)
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