FSR Diamondとは|AMD次世代FSRはRX 9000で使えるのか、公式発表と報道を分けて整理【2026年9月】

(更新: 2026.9.25)
FSR Diamondとは|AMD次世代FSRはRX 9000で使えるのか、公式発表と報道を分けて整理【2026年9月】

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AMD FSR DIAMOND / 2026-09
FSR Diamondとは
AMDの次世代FSRはRX 9000で使えるのか
AMDは2026年3月11日、次世代Xbox「Project Helix」の発表に合わせて、新しいFSR「FSR Diamond」を明らかにしました。AMDとして初めてマルチフレーム生成を載せる予定です。ただし、どのRadeonで使えるかは2026年9月時点でもAMDから発表がなく、「RX 9000は非対応」という話はリーク情報にとどまります。
AMD初のマルチフレーム生成対応GPUは未発表RX 9000は今もFSR Redstoneをフルに使える

FSR Diamondは、AMDのアップスケーリング技術「FSR」の次の世代です。AMDのJack Huynh氏(コンピューティング&グラフィックス部門の責任者)が、GDC 2026でのProject Helixの発表直後にXで名前を明かしました。次世代XboxのProject Helixに合わせて最適化され、マルチフレーム生成を含むことが示されています。

発表直後から「RDNA 5(次世代Radeon)専用ではないか」という報道が相次ぎ、RX 9070 XTなどを買ったばかりの人に不安が広がりました。しかしAMDは、PC版の提供時期も、対応するGPUも公式には発表していません。

以下では、FSR Diamondについて公式に示された内容と報道・リークを分けて整理し、RX 9000を使っている人が今どう考えればよいかをまとめます。

目次

発表FSR Diamondで公式に示されたこと

Huynh氏の投稿で挙げられたFSR Diamondの中身は、次のとおりです。

次世代のMLアップスケーリング低い解像度で描いた映像を、機械学習で高い解像度に引き上げる機能の新しい世代です。
MLによるマルチフレーム生成1枚の描画から複数枚の中間フレームを作る機能です。現行のFSR Redstoneのフレーム生成は1枚だけで、マルチフレーム生成はAMDとして初めてになります。倍率は発表されていません。
次世代のRay Regenerationレイトレーシングやパストレーシングのノイズを、機械学習で取り除く機能の新しい世代です。
Project Helix向けに最適化し、Xboxの開発キットに統合次世代XboxのProject Helixに合わせてネイティブに最適化され、Xboxのゲーム開発キット(GDK)に深く組み込まれると説明されています。

Microsoftは同じ日に、Project HelixがAMDのカスタムSoCを搭載し、次世代のDirectXとFSRに合わせて共同設計されていること、開発者向けのアルファ版ハードを2027年から出荷することを発表しています。FSR Diamondの具体的な画質やfpsのデモ、ベンチマークは公開されていません。Project Helix全体の発表内容はProject Helixの解説で扱っています。

対応RX 9000で使えるのか

情報の種類内容
AMDの公式発表対応GPUとPC版の提供時期は未発表。AMDのFSR公式ページ(2026年9月時点)にもFSR Diamondの記載はない
海外メディアの見方「Project Helix向けにネイティブに最適化」という表現は、AMDの過去の発表では専用を意味することが多い、という解釈が出ている
リーク情報AMDの内部事情に詳しいとされるリーカーが、RDNA 5専用だと主張している

RX 9000(RDNA 4)がFSR Diamondに対応しないという話は、リーカーの主張と報道の解釈であり、AMDが認めた事実ではありません。一方で、AMDはFSR Redstoneのときも、機械学習を使う機能をまずRX 9000に限定しました。FSR DiamondもRDNA 5を前提に作られ、RX 9000では使えないか一部の機能に限られる可能性は十分にあります。

ここで押さえておきたいのは、AMDが古いRadeonへの対応を後から広げてきたことです。FSR Redstoneの一部であるFSR Upscaling 4.1は、2026年7月からRX 7000でも使えるようになり、RX 6000にも2027年に対応するとAMDが公式に告知しています。FSR DiamondがRX 9000で使えるかは、AMDの正式な発表を待って判断してください。

世代FSRの世代と対応GPU

AMDはFSR 4以降、バージョン番号ではなく「Redstone」「Diamond」といった名前で世代を呼ぶようになりました。FSR 4のアップスケーリングは「FSR Upscaling」に改称されていますが、ゲーム内の設定画面では「FSR 4」と表示されることがあります。

世代主な機能対応GPU
FSR 3機械学習を使わないアップスケーリングとフレーム生成アップスケーリングはRX 590以降、フレーム生成はRX 5000以降(他社GPUでも動作)
FSR Redstone(2025年12月〜)MLアップスケーリング(FSR Upscaling)、MLフレーム生成、Ray Regeneration、Radiance Cachingすべての機能はRX 9000。アップスケーリングのみRX 7000も対応(2026年7月〜)、RX 6000は2027年に対応予定
FSR Diamond(未提供)次世代のMLアップスケーリング、MLマルチフレーム生成、次世代のRay RegenerationProject Helix向けに最適化。PCの対応GPUは未発表

比較NVIDIAのDLSSとの差

フレーム生成では、NVIDIAが先行しています。DLSS 4.5のDynamic Multi Frame Generationと、最大6倍のマルチフレーム生成は2026年3月31日にRTX 50シリーズ向けに提供が始まり、目標のfpsに合わせて生成するフレーム数を自動で調整できます。さらに、AIが映像そのものを描き直すDLSS 5も、RTX 50シリーズ向けに対応ゲームが出始めています。

アップスケーリングとレイトレーシングのノイズ除去では、RX 9000はすでにFSR RedstoneのML版を使えるため、機能の差は小さくなっています。RX 9000に足りないのは、1枚の描画から複数枚のフレームを作るマルチフレーム生成です。DLSS 5の仕組みはDLSS 5の解説、DLSS・FSR・XeSSの違いはアップスケーリングの解説にまとめています。

判断RX 9000を使っている人の選択肢

多くの人はFSR Redstoneで使い続ければよいRX 9000は、MLアップスケーリング・MLフレーム生成・Ray RegenerationをすべてFSR Redstoneで使えます。AMDの社内テストでは、RX 9070 XTで4Kのネイティブ描画に比べ、FSR Upscaling(Performance)とフレーム生成で平均3.5倍のfpsが出ています。60〜120fpsを狙う遊び方なら、マルチフレーム生成がなくても困る場面は多くありません。
対応GPUの発表を待ってから次を決めるFSR Diamondの対応GPUとPC版の時期は、まだ何も決まっていません。今のRX 9000に不満がないなら、AMDの正式発表と次世代Radeonの情報が出るまで待っても損はありません。
マルチフレーム生成が必要ならGeForceへ240Hz以上のモニターで、重いタイトルをマルチフレーム生成で高いfpsにしたいなら、今すぐ使えるのはRTX 50シリーズだけです。ただし、2026年9月25日時点の最安はRX 9070 XTが119,800円、RTX 5070 Tiが209,800円で、差は9万円あります。

ラスタ性能だけで見ると、RX 9070 XTとRTX 5070 Tiの差は小さく、4K Ultraの11タイトル平均でRX 9070 XTは65.8fps、RTX 5070 Tiは68.6fpsでした。差が開くのはレイトレーシングで、同じ条件でRX 9070 XTは30.1fps、RTX 5070 Tiは36.7fpsです。2機種の詳しい比較はRTX 5070 Ti vs RX 9070 XT、GeForceとRadeonの選び方全般はRTXとRadeonどっちが買いかを参照してください。

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FAQよくある質問

FSR DiamondはRX 9070 XTで使えますか?
2026年9月時点で、AMDは対応するGPUを発表していません。「RDNA 5専用」という話はリーカーの主張と報道の解釈で、AMDは認めていません。RX 9070 XTは、今のFSR Redstoneのすべての機能(MLアップスケーリング・フレーム生成・Ray Regeneration)を使えます。
FSR DiamondはいつPCで使えるようになりますか?
PC版の提供時期は発表されていません。公式に示されているのは、FSR Diamondが次世代XboxのProject Helix向けに最適化されていることと、Project Helixの開発者向けアルファ版ハードが2027年から出荷されることまでです。
FSR DiamondとFSR Nextは同じものですか?
同じ流れの技術を指しています。MicrosoftのProject Helixの発表では「次世代のFSR」という表現が使われ、その直後にAMDのJack Huynh氏が「FSR Diamond」という名前を明かしました。
FSR 4とFSR Upscalingの違いは何ですか?
同じものです。AMDはFSR Redstoneの機能を区別しやすくするため、FSR 4のアップスケーリングを「FSR Upscaling」に改称しました。ゲームの設定画面では、今も「FSR 4」と表示されることがあります。
RX 7000でもFSRのMLアップスケーリングは使えますか?
使えます。AMDは2026年7月から、RX 7000シリーズでもFSR Upscaling 4.1を正式に使えるようにしました。フレーム生成やRay RegenerationなどのほかのML機能はRX 9000のみで、RX 6000シリーズへのFSR Upscaling対応は2027年の予定です。
総評

FSR Diamondは、AMD初のマルチフレーム生成を含む次世代のFSRとして発表されましたが、公式に示されているのは機能の方向性と、Project Helix向けに最適化されていることまでです。PC版の時期も対応GPUも未発表で、「RX 9000では動かない」はまだ確定した話ではありません。

RX 9000は今もFSR Redstoneのすべての機能を使えるため、多くの人は慌てて買い替える必要はありません。マルチフレーム生成を今すぐ使いたい場合に限り、RTX 50シリーズが選択肢になります。

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