RTX 4070(無印)は2026年でも現役か|VRAM据え置き・CUDAコア差別化の実態とDLSS 5非対応の影響

(更新: 2026.10.25)
RTX 4070(無印)は2026年でも現役か|VRAM据え置き・CUDAコア差別化の実態とDLSS 5非対応の影響

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RTX 4070 現役検証 / 2026年7月23日
RTX 4070(無印)は2026年でも現役か
VRAM12GBは据え置き、CUDAコアだけ23%絞られた構成の実態
2023年4月発売のRTX4070(無印)は、1080p〜1440pなら今も実用的ですが、新品はほぼ生産終了し、入手は中古が中心です。VRAM容量(12GB・192bit)は上位のTiモデルと同じなのに、CUDAコア数だけがTiより23%少なく、NVENCも1基にとどまります。
新品はほぼ生産終了・中古が中心公式要件表の例示では脇役NVENCはTiより1基少ない

RTX4070(無印)は2023年4月13日に発売されたNVIDIA Ada Lovelace世代のGPUです。同じAD104ダイを使うRTX4070SUPER・RTX4070Ti(無印)とは、VRAM容量が同じでもCUDAコア数とNVENC基数で差がつけられています。

結論を先に言うと、1080p〜1440pのゲーミング用途なら今も実用範囲です。ただし2024年末に生産終了となっており、2026年7月時点で新品はほぼ流通しておらず、中古市場が中心になっています。

RTX 4070(無印)は、VRAM12GBは据え置きなのにCUDAコアだけが絞られた構成で、2025〜2026年発売タイトルの公式要件表では、名指しされる場面が少なくなっています。ただしRecommendedの基準はRTX3060Ti〜3080世代に置かれていることが多く、要件を満たせないわけではありません。判断の分かれ目は、上位設定・配信用途・DLSS 5の3点です。

目次

諸元RTX4070(無印)の基本スペック

項目RTX4070(無印)RTX4070 SUPER
発売2023年4月13日2024年1月17日
ダイAD104AD104
CUDAコア5,888基7,168基(+21.7%)
VRAM/バス幅12GB GDDR6X(後発のGDDR6版あり)・192bit・504GB/s(GDDR6X版)12GB GDDR6X・192bit(同一)
クロックベース/ブースト1,920MHz/2,475MHz–
TDP200W220W
発売時MSRP$599$599

※RTX4070 SUPER発売時、NVIDIAは無印RTX4070のMSRPを$599から$549に値下げし、しばらく併売していました。その後2024年末までに無印RTX4070・RTX4070SUPER・RTX4070TiSUPERはいずれも生産終了しています。

構成の差据え置きの12GB、絞られたのはCUDAコアだけ

RTX4070(無印)の最大の特徴は、VRAM容量・バス幅が上位のRTX4070Ti(無印)と全く同じ12GB・192bitでありながら、CUDAコア数だけが23%少ないという構成です。

VRAM容量はダイ・バス幅で決まり、製品セグメント分けとは無関係RTX4070(無印)・RTX4070SUPER・RTX4070Ti(無印)はいずれも同じAD104ダイ・192bitバスを採用しているため、VRAM容量は12GBで共通です。上位モデルほどVRAMが多くなるわけではなく、容量差が出るのはダイそのものが変わるRTX4070TiSUPER(AD103・16GB)からです。
製品ランクの差別化はCUDAコア数で行われているRTX4070(無印)は5,888基、RTX4070Ti(無印)は7,680基と、同じダイ・同じVRAM構成でもCUDAコア数には約23%の差があります。VRAM容量を据え置いたまま演算性能だけを段階的に絞ることで、製品ランクを分けている構造です。
12GBは据え置きで、L2キャッシュの増量で帯域不足を補う設計Ada世代はL2キャッシュを36MB(RTX3070比9倍)に増やし、メモリ帯域の不足を補う設計です。それでも容量は12GBのままなので、VRAMを大量に使う高解像度・高設定では余裕が少なく、16GBクラスの現行世代と差が出る場面があります。

NVENC同じ12GBでもNVENCはTiの半分、1基だけ

NVIDIA公式ページの仕様では、RTX4070(無印)・RTX4070SUPERはNVENC(動画エンコーダ)を1基のみ搭載しているのに対し、RTX4070Ti(無印)・RTX4070TiSUPERは2基搭載しています。

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NVENC基数の分岐はVRAM容量とは無関係

RTX4070(無印)とRTX4070Ti(無印)は同じ12GB・192bit構成ですが、NVENCは1基と2基で異なります。NVENC基数はVRAM容量とは別の仕様で、同じ12GBでも1基と2基に分かれます。配信・エンコード用途を重視する場合、無印RTX4070ではなくTi以上を選ぶ理由がここにあります。

AI機能フレーム生成には対応、MFGとDLSS 5は現状RTX50専用

DLSS3のフレーム生成に対応単一のフレーム生成(2倍)が利用できます。DLSS4.5世代の超解像(第2世代トランスフォーマーモデル)もRTX40シリーズを含む全RTX世代が対象です。
マルチフレーム生成(MFG)は非対応複数フレームを同時生成する「Dynamic Multi Frame Generation」はRTX50(Blackwell)専用の機能で、RTX40シリーズは対象外です。
AV1エンコードに対応(1基のみ)第8世代NVENCを1基搭載しており、AV1のハードウェアエンコードに対応しています。ただしデュアル構成のTiモデルと比べ、複数配信・同時エンコードの余裕は劣ります。
DLSS 5は現時点で非対応ニューラルレンダリング技術「DLSS 5」は2026年9月3日に『NBA 2K27』から提供が始まり、現在の対象はRTX 50シリーズです。RTX 40シリーズは今のところDLSS 4.5を使う形で、NVIDIAはRTX 50の最適化後にRTX 40への対応拡大へ着手すると表明していますが、時期は未定です。
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今後の分岐点は「DLSS 5に乗れないこと」

DLSS 5はフレームレートではなく画質を引き上げるニューラルレンダリングで、フレーム生成のDLSS 4.5とは別物です。9月の正式提供後、対応が確認されたタイトルは16本まで増えており、対応・非対応で同じゲームでもRTX 50側だけ絵が良くなる場面が出てきます。ただしRTX 40への対応拡大は公式に表明済みで、RTX 4070(無印)に届く可能性はあります。その場合も、オンにするとフレームレートが大きく落ちる重い処理なので、演算性能にもVRAMにも余裕が少ない本機では常用できる保証はありません。詳細はDLSS 5対応タイトル一覧と、RTX 40対応の経緯で解説しています。

推奨表公式要件表では名指しされにくい

2025〜2026年発売タイトルの公式要件表で、無印RTX4070が明示的に名指しされているのは1タイトルのみです。

インディ・ジョーンズ/大いなる円環公式に名指し

1080p・60fps・パストレーシング低・DLSSクオリティ+フレーム生成という構成の基準として、RTX4070(12GB)が公式に名指しされています。レイトレ必須タイトルでの事実上の下限ラインです。

Forza Horizon 6公式表に非掲載

公式のRecommendedはRTX3060Ti、ExtremeはRTX4070Tiで、無印RTX4070は公式表のどのティアにも登場しません。

アサシン クリード シャドウズ公式表に非掲載

Steamの要件表のRecommendedはRTX3060Ti 8GB/RX6700XT 12GB/Arc B580で、無印RTX4070は列挙されていませんが、いずれより上の性能帯です。

DOOM: The Dark Ages公式表に非掲載

Steamの要件表のRecommendedはRTX3080(10GB以上)などレイトレ対応GPUの例示で、無印RTX4070は載っていませんが、RTX3080と同等以上の性能帯です。

※各要件は各タイトルの公式発表をもとにした参考値です。「おすすめ設定」等の二次記事の実測ベース言及は公式要件表とは別物として扱っています。パッチやドライバの更新で変動する場合があります。

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要件表の例示から外れても、Recommendedを下回るわけではない

Forza Horizon6のExtremeにはRTX4070Tiが指定され、無印RTX4070は公式表に載りません。一方でForza Horizon6・アサシン クリード シャドウズ・DOOM: The Dark AgesのRecommendedはRTX3060Ti〜RTX3080世代で、無印RTX4070はそれらを上回ります。無印RTX4070が公式に名指しされたのはインディ・ジョーンズのみですが、要件表を理由に今すぐ買い替える必要はなく、上位設定を狙うときにTi以上との差が出ると考えてください。

実勢新品はほぼ枯渇、中古が入手の中心

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中古相場の目安(2026年7月23日時点)

RTX4070(無印)の中古相場は約6.1万円〜8.3万円程度が目安です(じゃんぱらで約6.1万円〜7.6万円、ドスパラで約7.5万円〜8.3万円)。2024年末の生産終了以降、新品はほぼ流通しておらず、中古が実質的な入手手段です。

この数値は7月下旬時点のものです。その後もメモリ価格の高騰でGPU全体が値上がりしており、たとえば乗り換え候補のRTX 5070は同じ期間に約9.9万円から約14.9万円まで上がりました。中古の値動きは新品ほど単純ではなく、上位のRTX 4070 Tiでは8月13日時点の中古最安値が約6万円と、ショップ中古の帯より一段安い水準でした。売却・購入いずれの判断でも、必ず当日の実勢価格を確認してください。

※ドライバサポートの面では、RTX4070(無印)はAda Lovelace世代のため、Maxwell/Pascal/Volta世代のような通常サポート終了の対象にはなっていません。RTX20〜50シリーズと同じ扱いで、通常のGame Readyドライバ提供が継続しています。

判断基準買い替えるべきか、使い続けるべきか

継続して問題ないケース1080p〜1440p解像度で、DLSSフレーム生成を活用した設定であれば、RTX4070(無印)のまま継続して問題ありません。インディ・ジョーンズのように、今も公式基準として名指しされているタイトルは十分戦えます。
買い替えを検討したいケースForza Horizon6のExtremeのように公式要件表でTi以上が指定される上位設定を狙いたい、配信・エンコードでデュアルNVENCの余裕が欲しい——こうした用途では、買い替えを検討する価値があります。

次の一枚買い替え先のGPU候補

RTX4070(無印、VRAM12GB)からの買い替えでは、VRAM容量を減らさない候補を軸に検討してください。

候補GPUVRAMどんな乗り換えか
RX 9060 XT 16GB16GB中古RTX4070より安く、VRAMも16GBに増量。価格重視の候補
RTX 5060 Ti 16GB16GBNVIDIA環境・DLSS4.5を維持しつつVRAMを16GBへ増量
RTX 507012GBVRAMは12GBで同容量だが、演算性能・機能とも底上げ
RTX 5070 Ti16GBVRAM16GBへ増量しつつ演算性能も大きく底上げ。妥協したくない場合の候補

※実売価格はメモリ価格の高騰で変動が大きいため、この表には載せていません。記事末尾の価格カードに最新の実売値を表示しているので、そちらで確認してください。

GPU相対性能(RTX 5070 Ti=100%)
RTX 4070(無印)現在
83.0%
RX 9060 XT 16GB
62.1%
RTX 5060 Ti 16GB
69.9%
RTX 5070
88.6%
RTX 5070 Ti
100.0%

※PassMark G3D Mark(2026年7月時点)をもとにした相対値です。RTX4070(無印)は演算性能自体はRX9060XT16GB・RTX5060Ti16GBを上回りますが、VRAM容量は12GBのままで、現行世代のFSR4・MFGにも対応していません。実ゲーム性能の差はタイトルやAPIによって変動します。

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迷ったらどれを選ぶべきか

結論から言うと、予算を最優先するならRX9060XT16GBをおすすめします。中古RTX4070より安くVRAMも16GBに増量できます。NVIDIA環境・DLSS対応を維持したい場合は、RTX5060Ti16GBを軸に検討してください。演算性能を大きく引き上げたい場合は、RTX5070Tiまで一段上げると妥協のない構成になります。

この中から、用途別に4枚挙げておきます。

ASRock Radeon RX 9060 XT 16GB
価格重視ならまずこれASRock Challenger Radeon RX 9060 XT 16GB 3年保証モデル(RX9060XT CL 16GO/AX)中古RTX4070より安く、VRAM16GBと現行世代のFSR4に対応する乗り換え先。VRAM容量とFSR4対応で上回ります。演算性能そのものは無印RTX4070のほうが上です(※価格は変動します。最新はリンク先で確認)Amazonで価格を見る
MSI GeForce RTX 5060 Ti 16G VENTUS 2X OC PLUS
NVIDIA環境でDLSSも使いたいならMSI GeForce RTX 5060 Ti 16G VENTUS 2X OC PLUSVRAM16GB・DLSS4.5・マルチフレーム生成に対応するミドルクラス。RTX4070(無印)で使えなかったマルチフレーム生成を使えます。演算性能は無印のほうが上です(※価格は変動します。最新はリンク先で確認)Amazonで価格を見る
MSI GeForce RTX 5070 12G GAMING TRIO OC
もう一段上を狙うならMSI GeForce RTX 5070 12G GAMING TRIO OC1440p常用や、より高い設定を見据えるならこちらが順当なアップグレード先。VRAMは12GBで同容量ですが、デュアルNVENCで配信性能も向上します(※価格は変動します。最新はリンク先で確認)Amazonで価格を見る
MSI RTX 5070 Ti VENTUS 3X OC 16GB
妥協したくないならMSI RTX 5070 Ti VENTUS 3X OC 16GBVRAM16GBへの増量と演算性能の底上げを同時に満たす最上位候補。RTX4070(無印)からの買い替えでは性能差が最も大きく、長く使いたい人向けです(※価格は変動します。最新はリンク先で確認)Amazonで価格を見る

FAQよくある質問

RTX4070(無印)とRTX4070Ti(無印)、VRAMが同じ12GBなのに何が違うのですか?
CUDAコア数が23%、NVENC基数が1基対2基で異なります。VRAM容量・バス幅はダイ設計で共通ですが、演算性能とエンコーダ基数で製品ランクが差別化されています。
RTX4070(無印)の新品はもう買えませんか?
2024年末に生産終了しており、2026年7月時点で新品はほぼ流通していません。中古市場が実質的な入手手段になっています。
RTX4070(無印)は2025〜2026年のタイトルで通用しますか?
演算性能自体は実用範囲で、公式のRecommendedも満たせます。インディ・ジョーンズでは公式に名指しされています。Forza Horizon6・アサシン クリード シャドウズ・DOOM: The Dark Agesでは名指しされませんが、Recommendedの基準はRTX3060Ti〜RTX3080世代です。
RTX4070(無印)はDLSSのマルチフレーム生成に対応していますか?
対応していません。マルチフレーム生成はRTX50(Blackwell)専用の機能です。DLSS3の単一フレーム生成(2倍)には対応しています。
RTX4070(無印)はもうドライバサポートが終了していますか?
終了していません。Ada Lovelace世代のため、Maxwell/Pascal/Volta世代のような通常サポート終了の対象にはなっておらず、通常のGame Readyドライバ提供が継続しています。

まとめVRAMは据え置き、性能ランクだけが細分化された構成

RTX4070(無印)は、VRAM容量(12GB・192bit)を上位のTiモデルと共有しながら、CUDAコア数・NVENC基数だけで製品ランクを差別化するという、RTX4070ファミリー全体に共通する構成の入口にあたるGPUです。演算性能自体は1080p〜1440pで今も実用的ですが、2024年末の生産終了以降は中古市場が中心になっています。

2025〜2026年発売タイトルの公式要件表では、無印RTX4070が名指しされるのはインディ・ジョーンズだけですが、Recommendedは満たせます。買い替えを検討する際は、VRAM容量を減らさない候補(RX9060XT16GB・RTX5060Ti16GB)を軸に検討してください。

総評

RTX4070(無印)は、VRAM12GBを据え置いたままCUDAコアとNVENC基数だけで製品ランクを分けた、RTX4070ファミリーの入口となるGPUです。1080p〜1440pのゲーミング用途では今も実用的ですが、新品はほぼ生産終了しており、DLSS 5にも現状は対応していません。買い替えを検討する際は、VRAM容量を減らさない現行世代の中から予算に合う1枚を検討してください。

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