RTX 4070(無印)は2026年でも現役か|VRAM据え置き・CUDAコア差別化の実態

RTX 4070(無印)は2026年でも現役か|VRAM据え置き・CUDAコア差別化の実態

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RTX 4070 現役検証 / 2026年7月23日
RTX 4070(無印)は2026年でも現役か
VRAM12GBは据え置き、CUDAコアだけ23%絞られた構成の実態
2023年4月発売のRTX4070(無印)は、「まだ現役かシリーズ」で既に扱ったRTX4070SUPER・RTX4070Ti・RTX4070TiSUPERというファミリーの中で、唯一残っていた型番です。VRAM容量(12GB・192bit)は上位のTiモデルと同じなのに、CUDAコア数だけがTiより23%少ないという構成の実態と、2026年時点で新品がほぼ生産終了し中古中心になっている現状を中心に整理しました。
新品はほぼ生産終了・中古が中心公式要件表からも徐々に外れつつあるNVENCはTiより1基少ない

RTX4070(無印)は2023年4月13日に発売されたNVIDIA Ada Lovelace世代のGPUです。「まだ現役かシリーズ」では既にRTX4070SUPER・RTX4070Ti(無印)・RTX4070TiSUPERを扱いましたが、この無印だけが唯一未カバーの型番でした。

結論を先に言うと、1080p〜1440pのゲーミング用途なら今も実用範囲です。ただし2024年末に生産終了となっており、2026年7月時点で新品はほぼ流通しておらず、中古市場が中心になっています。

この記事では、姉妹記事(RTX4070SUPER・RTX4070Ti・RTX4070TiSUPER)では扱わなかった「VRAM12GBは据え置きなのになぜCUDAコアだけ絞られているのか」という構造と、2025〜2026年発売タイトルの公式要件表から徐々に姿を消しつつあるという実態を中心に整理します。

目次

スペックRTX4070(無印)の基本スペック

項目RTX4070(無印)RTX4070 SUPER
発売2023年4月13日2024年1月17日
ダイAD104AD104
CUDAコア5,888基7,168基(+21.7%)
VRAM/バス幅12GB GDDR6X・192bit・504GB/s12GB GDDR6X・192bit(同一)
クロックベース/ブースト1,920MHz/2,475MHz
TDP200W220W
発売時MSRP$599$599

※RTX4070 SUPER発売時、NVIDIAは無印RTX4070のMSRPを$599から$549に値下げし、しばらく併売していました。その後2024年末までに無印RTX4070・RTX4070SUPER・RTX4070TiSUPERはいずれも生産終了しています。

VRAMの実態据え置きの12GB、絞られたのはCUDAコアだけ

RTX4070(無印)の最大の特徴は、VRAM容量・バス幅が上位のRTX4070Ti(無印)と全く同じ12GB・192bitでありながら、CUDAコア数だけが23%少ないという構成です。

VRAM容量はダイ・バス幅で決まり、製品セグメント分けとは無関係RTX4070(無印)・RTX4070SUPER・RTX4070Ti(無印)はいずれも同じAD104ダイ・192bitバスを採用しているため、VRAM容量は12GBで共通です。上位モデルほどVRAMが多くなるわけではなく、容量差が出るのはダイそのものが変わるRTX4070TiSUPER(AD103・16GB)からです。
製品ランクの差別化はCUDAコア数で行われているRTX4070(無印)は5,888基、RTX4070Ti(無印)は7,680基と、同じダイ・同じVRAM構成でもCUDAコア数には約23%の差があります。VRAM容量を据え置いたまま演算性能だけを段階的に絞ることで、製品ランクを分けている構造です。
発売当時の評価は「12GBが多すぎる」ではなく「もっと欲しい」が優勢2023年4月の発売時、複数の海外レビューでは「この価格帯としては12GBが妥当な最低ライン」「本来は16GB欲しかった」という評価が目立ちました。Ada世代の大容量L2キャッシュ(36MB、RTX3070比9倍)がVRAM実効性能を補っているという指摘もあり、「12GBが過剰」という評価は見当たりません。

NVENC同じ12GBでもTiより1基少ない理由

NVIDIA公式ページで確認したところ、RTX4070(無印)・RTX4070SUPERはNVENC(動画エンコーダ)を1基のみ搭載しているのに対し、RTX4070Ti(無印)・RTX4070TiSUPERは2基搭載しています。

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NVENC基数の分岐はVRAM容量とは無関係

RTX4070(無印)とRTX4070Ti(無印)は同じ12GB・192bit構成ですが、NVENCは1基と2基で異なります。つまりNVENC基数の違いは、VRAM容量の多寡ではなく、AD104ダイ内のNVENCブロックを製品セグメントごとに有効化する数を変えているという、製品仕様上の切り分けによるものです。配信・エンコード用途を重視する場合、無印RTX4070ではなくTi以上を選ぶ理由がここにあります。

DLSSフレーム生成対応、MFGはRTX50専用

DLSS3のフレーム生成に対応単一のフレーム生成(2倍)が利用できます。DLSS4.5世代の超解像(第2世代トランスフォーマーモデル)もRTX40シリーズを含む全RTX世代が対象です。
マルチフレーム生成(MFG)は非対応複数フレームを同時生成する「Dynamic Multi Frame Generation」はRTX50(Blackwell)専用の機能で、RTX40シリーズは対象外です。
AV1エンコードに対応(1基のみ)第8世代NVENCを1基搭載しており、AV1のハードウェアエンコードに対応しています。ただしデュアル構成のTiモデルと比べ、複数配信・同時エンコードの余裕は劣ります。

動作要件公式要件表からも徐々に外れつつある

2025〜2026年発売タイトルの公式要件を確認したところ、無印RTX4070が明示的に名指しされているのは調査した範囲で1タイトルのみでした。

インディ・ジョーンズ/大いなる円環公式に名指し

1080p・60fps・パストレーシング低・DLSSクオリティ+フレーム生成という構成の基準として、RTX4070(12GB)が公式に名指しされています。レイトレ必須タイトルでの事実上の下限ラインです。

Forza Horizon 6公式表に非掲載・無印を飛ばす

公式のRecommendedはRTX3060Ti、ExtremeはRTX4070Tiで、無印RTX4070は公式表のどのティアにも登場しません。

アサシン クリード シャドウズ公式表に非掲載・無印を飛ばす

Ubisoft公式では、標準レイトレーシング推奨がRTX4070SUPER、エンスージアストがRTX3080/RTX4070TiSUPERで、無印RTX4070は列挙されていません。

DOOM: The Dark Ages公式表に非掲載

公式のRecommendedはRTX3080(10GB以上)、最上位のUltra 4K設定はRTX4080(16GB以上)を指定しており、無印RTX4070はどちらのティアにも登場しません。

※各要件は各タイトルの公式発表をもとにした参考値です。「おすすめ設定」等の二次記事の実測ベース言及は公式要件表とは別物として扱っています。パッチやドライバの更新で変動する場合があります。

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2025〜2026年タイトルの公式要件表で、無印を飛ばしてSUPER/Ti以上を指定する傾向

Forza Horizon6・アサシン クリード シャドウズは、無印RTX4070を飛ばしてRTX4070SUPER・RTX4070Ti・RTX4070TiSUPER以上を公式要件の基準にしています。DOOM: The Dark AgesはそもそもRTX4070ファミリーを経由せず、公式Recommendedが世代の古いRTX3080、最上位のUltra 4KティアがRTX4080という構成です。無印RTX4070が公式に名指しされたのはインディ・ジョーンズのみで、演算性能面では実用範囲でも、パブリッシャー側の基準からは徐々に外れつつあるという実態が見えてきます。

中古価格新品はほぼ枯渇、中古が中心

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中古相場の目安(2026年7月23日時点)

RTX4070(無印)の中古相場は約6.1万円〜8.3万円程度が目安です(じゃんぱらで約6.1万円〜7.6万円、ドスパラで約7.5万円〜8.3万円)。2024年末の生産終了以降、新品はほぼ流通しておらず、中古が実質的な入手手段です。

※ドライバサポートの面では、RTX4070(無印)はAda Lovelace世代のため、Maxwell/Pascal/Volta世代のような通常サポート終了の対象にはなっていません。RTX20〜50シリーズと同じ扱いで、通常のGame Readyドライバ提供が継続しています。

判断基準買い替えるべきか、使い続けるべきか

継続して問題ないケース1080p〜1440p解像度で、DLSSフレーム生成を活用した設定であれば、RTX4070(無印)のまま継続して問題ありません。インディ・ジョーンズのように、今も公式基準として名指しされているタイトルは十分戦えます。
買い替えを検討したいケースForza Horizon6・アサシン クリード シャドウズのように公式要件表でSUPER/Ti以上が基準になっているタイトルを上位設定で遊びたい、配信・エンコードでデュアルNVENCの余裕が欲しい——こうした用途では、買い替えを検討する価値があります。

乗り換え先買い替え先のGPU候補

RTX4070(無印、VRAM12GB)からの買い替えでは、VRAM容量を減らさない候補を軸に検討してください。

候補GPU実売の目安どんな乗り換えか
RX 9060 XT 16GB約5.2万円〜中古RTX4070より安く、VRAMも16GBに増量。価格重視の候補
RTX 5060 Ti 16GB約9.2万円〜NVIDIA環境・DLSS4.5を維持しつつVRAMを16GBへ増量
RTX 5070約9.9万円〜VRAMは12GBで同容量だが、演算性能・機能とも底上げ
RTX 5070 Ti約16万円〜VRAM16GBへ増量しつつ演算性能も大きく底上げ。妥協したくない場合の候補

※実売の目安は2026年7月23日時点の価格比較サイト掲載価格をもとにした参考値です。メモリ価格の高騰でGPU価格は上昇局面にあり、変動が大きい点にご注意ください。最新は各リンク先で確認してください。

GPU相対性能(RTX 5070 Ti=100%)
RTX 4070(無印)現在
83.0%
RX 9060 XT 16GB
62.1%
RTX 5060 Ti 16GB
69.9%
RTX 5070
88.6%
RTX 5070 Ti
100.0%

※PassMark G3D Mark(2026年7月時点)をもとにした相対値です。RTX4070(無印)は演算性能自体はRX9060XT16GB・RTX5060Ti16GBを上回りますが、VRAM容量は12GBのままで、現行世代のFSR4・MFGにも対応していません。実ゲーム性能の差はタイトルやAPIによって変動します。

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迷ったらどれを選ぶべきか

結論から言うと、予算を最優先するならRX9060XT16GBをおすすめします。中古RTX4070より安くVRAMも16GBに増量できます。NVIDIA環境・DLSS対応を維持したい場合は、RTX5060Ti16GBを軸に検討してください。演算性能を大きく引き上げたい場合は、RTX5070Tiまで一段上げると妥協のない構成になります。

この中から、用途別に4枚挙げておきます。

ASRock Radeon RX 9060 XT 16GB
価格重視ならまずこれASRock Radeon RX 9060 XT 16GB GDDR6中古RTX4070より安く、VRAM16GBと現行世代のFSR4に対応する乗り換え先。型落ちの中古より性能・機能とも大幅に上回ります(※価格は変動します。最新はリンク先で確認)価格目安:約66,500円~Amazonで価格を見る
MSI GeForce RTX 5060 Ti 16G VENTUS 2X OC PLUS
NVIDIA環境でDLSSも使いたいならMSI GeForce RTX 5060 Ti 16G VENTUS 2X OC PLUSVRAM16GB・DLSS4.5対応・素の性能向上をすべて満たせるミドルクラス。RTX4070(無印)で使えなかったマルチフレーム生成にも対応します(※価格は変動します。最新はリンク先で確認)価格目安:約110,700円~Amazonで価格を見る
MSI GeForce RTX 5070 12G GAMING TRIO OC
もう一段上を狙うならMSI GeForce RTX 5070 12G GAMING TRIO OC1440p常用や、より高い設定を見据えるならこちらが順当なアップグレード先。VRAMは12GBで同容量ですが、デュアルNVENCで配信性能も向上します(※価格は変動します。最新はリンク先で確認)価格目安:約117,000円~Amazonで価格を見る
MSI RTX 5070 Ti VENTUS 3X OC 16GB
妥協したくないならMSI RTX 5070 Ti VENTUS 3X OC 16GBVRAM16GBへの増量と演算性能の底上げを同時に満たす最上位候補。RTX4070(無印)からの買い替えでは性能差が最も大きく、長く使いたい人向けです(※価格は変動します。最新はリンク先で確認)価格目安:約180,000円~Amazonで価格を見る

FAQよくある質問

RTX4070(無印)とRTX4070Ti(無印)、VRAMが同じ12GBなのに何が違うのですか?
CUDAコア数が23%、NVENC基数が1基対2基で異なります。VRAM容量・バス幅はダイ設計で共通ですが、演算性能とエンコーダ基数で製品ランクが差別化されています。
RTX4070(無印)の新品はもう買えませんか?
2024年末に生産終了しており、2026年7月時点で新品はほぼ流通していません。中古市場が実質的な入手手段になっています。
RTX4070(無印)は2025〜2026年のタイトルで通用しますか?
演算性能自体は実用範囲ですが、公式要件表では徐々に基準から外れつつあります。インディ・ジョーンズでは公式に名指しされていますが、Forza Horizon6・アサシン クリード シャドウズ・DOOM: The Dark Agesでは無印を飛ばしてSUPER/Ti以上が基準です。
RTX4070(無印)はDLSSのマルチフレーム生成に対応していますか?
対応していません。マルチフレーム生成はRTX50(Blackwell)専用の機能です。DLSS3の単一フレーム生成(2倍)には対応しています。
RTX4070(無印)はもうドライバサポートが終了していますか?
終了していません。Ada Lovelace世代のため、Maxwell/Pascal/Volta世代のような通常サポート終了の対象にはなっておらず、通常のGame Readyドライバ提供が継続しています。

まとめVRAMは据え置き、性能ランクだけが細分化された構成

RTX4070(無印)は、VRAM容量(12GB・192bit)を上位のTiモデルと共有しながら、CUDAコア数・NVENC基数だけで製品ランクを差別化するという、RTX4070ファミリー全体に共通する構成の入口にあたるGPUです。演算性能自体は1080p〜1440pで今も実用的ですが、2024年末の生産終了以降は中古市場が中心になっています。

2025〜2026年発売タイトルの公式要件表では、インディ・ジョーンズを除き、無印を飛ばしてSUPER/Ti以上を基準にする傾向が見られます。買い替えを検討する際は、VRAM容量を減らさない候補(RX9060XT16GB・RTX5060Ti16GB)を軸に検討してください。

総評

RTX4070(無印)は、VRAM12GBを据え置いたままCUDAコアとNVENC基数だけで製品ランクを分けた、RTX4070ファミリーの入口となるGPUです。1080p〜1440pのゲーミング用途では今も実用的ですが、新品はほぼ生産終了し、2025〜2026年タイトルの公式要件表からも徐々に外れつつあります。買い替えを検討する際は、VRAM容量を減らさない現行世代の中から予算に合う1枚を検討してください。

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