Ryzen 7 9800X3D vs 9900X3D 徹底比較|約3万円高い9900X3Dはゲームで速いのか【2026年版】
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高い9900X3Dのほうが、ゲームでは約8%遅い
9800X3Dと9900X3Dで迷っているなら、遊ぶのがゲームだけの人は9800X3Dを選んでください。9900X3Dは約3万円高いのに、RTX 5090を使った1080pの16タイトル平均で、9800X3Dより約8%低いfpsにとどまります。
理由はキャッシュの載り方です。9900X3Dの3D V-Cacheは12コアのうち片側の6コアにしか載っておらず、ゲーム中は事実上6コアのCPUとして動きます。8コアすべてがV-Cacheにつながる9800X3Dのほうが、ゲームでは有利になります。
9900X3Dを選ぶ意味があるのは、ゲームをしながらCPUでエンコードする、動画の書き出しやレンダリングを頻繁にするなど、12コアの力を日常的に使う人です。そこまでの使い方でなければ、差額はGPUやSSDに回したほうがPC全体の満足度は上がります。
目次
結論先に結論|ゲーム専用は9800X3D、作業兼用だけ9900X3D
- PCの用途の大半がゲームで、fpsをできるだけ伸ばしたい
- 浮いた約3万円をGPUやSSDに回したい
- 配信はNVENC(GPUのエンコーダー)で足りる
- ゲームの割り当て設定など、細かいことを気にせず使いたい
- ゲームしながらCPUで録画・エンコードする
- 動画編集の書き出し、3Dレンダリング、ビルドが週に何度もある
- ゲームのfpsが数%下がってもコア数を優先したい
- 16コアの9950X3Dまでは予算を出せない
9850X3Dは9800X3Dと同じ8コアで、最大ブーストクロックが5.2GHzから5.6GHzに上がったモデルです。9950X3Dは16コア・TDP 170Wで、マルチスレッド性能は9900X3Dより上になります。ゲーム専用なら8コアの9800X3Dか9850X3D、ゲームと重い作業を両立するなら9950X3Dが本命で、9900X3Dはその中間に挟まれた立ち位置です。
スペックスペックを並べて比較
| 項目 | Ryzen 7 9800X3D | Ryzen 9 9900X3D |
|---|---|---|
| アーキテクチャ | Zen 5 | Zen 5 |
| コア / スレッド | 8コア / 16スレッド | 12コア / 24スレッド |
| ベースクロック | 4.7GHz | 4.4GHz |
| 最大ブースト | 5.2GHz | 5.5GHz |
| L3キャッシュ | 96MB | 128MB |
| 3D V-Cacheがつながるコア | 8コアすべて | 片側の6コアだけ |
| TDP | 120W | 120W |
| ソケット | AM5 | AM5 |
※数値はAMD公式の製品ページによる。9900X3Dの128MBは、V-Cacheを載せた側のL3(96MB)と、載っていない側のL3(32MB)の合計です。
数字だけ見ると9900X3Dのほうがクロックもキャッシュも上ですが、ゲームが使えるのはV-Cacheのある側のコアです。128MBという数字は、ゲームが一つの塊として使えるキャッシュ量ではありません。TDPもソケットも同じなので、クーラーやマザーボードの選び方は共通です。
性能差ゲームと作業の性能差を数字で確認
| 測定 | Ryzen 7 9800X3D | Ryzen 9 9900X3D |
|---|---|---|
| ゲーム平均fps 1080p・16タイトル | 100(基準) | 約92(約8%低い) |
| マルチスレッドのアプリ性能 | 100(基準) | 約136(約36%高い) |
※ゲームはRTX 5090 Founders Editionで1080p、16タイトルの幾何平均。アプリ性能は同誌のマルチスレッドの集計です。
ゲームの差は、GPUの負荷が軽く、CPUの差がそのまま出る条件で測った値です。解像度を上げたり、GPUの性能が低かったりすると差は縮まります。1440pや4Kで重いタイトルを遊ぶなら、9800X3Dと9900X3Dのfpsはほとんど同じになると考えてください。逆に、競技系のタイトルを1080pの高fpsで遊ぶ場合は、差が出やすい条件です。
9900X3Dはゲームをなるべくキャッシュの大きい側のコアで動かすため、実質6コアで走ります。6コアで足りるタイトルでは9800X3Dに近い数字が出ますが、コア数を使うタイトルでは差が開きます。割り当てはAMDチップセットドライバーの3D V-Cache用の機能とWindowsのゲームバーが担当するため、9800X3Dにはない設定の手間が残る点も覚えておいてください。
9900X3DでPBOの自動オーバークロックを試した検証では、ゲームの伸びは1%未満でした。マルチスレッドの作業では効果が出るため、PBOは作業用途の底上げとして考えるのが現実的です。
作業性能12コアが効く場面と、9800X3Dで足りる場面
9900X3Dのコア数は9800X3Dの1.5倍です。コアを使い切る作業では、その差がそのまま時間の短縮につながります。
差額約3万円の差額は、どこに使うのが得か
9800X3Dを選ぶと、9900X3Dとの差額で約3万円が浮きます。ゲームのfpsは、1080pでもCPU以上にGPUで決まる場面が多いため、差額の使い道は次の順で考えると失敗しにくくなります。
おすすめ用途に合うCPUと組み合わせパーツ
ゲーム専用なら9800X3D、作業も同じPCでこなすなら9900X3Dです。どちらもAM5なので、マザーボードとクーラーは共通で使えます。


※価格・在庫は変動します。最新の価格はAmazonの商品ページでご確認ください。
完成品PCパーツ選びが面倒なら、X3D搭載のゲーミングPCから選ぶ
自作の手間を省くなら、CPUを選んだうえでBTOの完成品を買う手もあります。ゲーム専用なら9800X3D搭載機、配信や書き出しも同じPCで回すなら9900X3D搭載機が候補です。
FAQよくある質問
まとめまとめ|ゲームだけなら9800X3D、12コアを使い切れるなら9900X3D
9900X3Dはゲームで9800X3Dより約8%遅く、価格は約3万円高い組み合わせです。ゲーム専用PCで9900X3Dを選ぶ理由はありません。9900X3Dが生きるのは、ゲームと同じPCでCPUエンコードや書き出しを日常的に回す人だけです。
ゲーム中心なら9800X3Dを選び、浮いた約3万円をGPUとSSDに回してください。ゲームしながらの配信や書き出しが日常なら、9900X3Dがその役割を果たします。
出典:Tom’s Hardware 9900X3D レビュー(ゲーム性能)/同 レビュー(総合評価)/AMD Ryzen 7 9800X3D/AMD Ryzen 9 9900X3D/AMD Ryzen 7 9850X3D/AMD Ryzen 9 9950X3D








