システムの割り込み(System interrupts)のCPU使用率が高い原因|ゲーム中の音飛び・カクつきの確認順
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終了せず、機器の接続前後と症状の時刻を比較する
ゲーム中の音飛びやカクつきを調べてタスクマネージャーを開くと、「システムの割り込み(System interrupts)」がCPUを使っていることがあります。見慣れない名前でも、一般アプリのように終了して軽くする対象ではありません。
先に確認するのは、負荷が続く時間と、症状が出る時刻です。起動時や機器を接続した瞬間の上昇と、アイドル中にも続く上昇を分けます。外付け機器・音声の出力先・ネットワークの接続条件を1つだけ変えた比較が、原因候補を絞る手掛かりになります。
CPU使用率の表示と、ドライバー処理が他の処理を待たせる時間は別の指標です。「何%を超えたら故障」とは判断できません。音飛びが続くのに使用率が低い場合も、必要に応じてDPC/ISRの記録へ進めます。
目次
正体System・System Idle Processとの違い
ハードウェアがCPUに処理を求める仕組みが割り込みです。割り込みを受けるISR(割り込みサービスルーチン)と、処理の一部を後へ回すDPC(遅延プロシージャ呼び出し)が長く動くと、そのCPUでゲームや音声の処理が待たされることがあります。
| 表示名 | 意味 | 確認すること |
|---|---|---|
| システムの割り込み | 割り込みに関連する処理のCPU負荷を示す項目 | 症状と同時に上がるか、接続条件で変わるか |
| System | Windowsのカーネルやドライバーに関係するシステム処理 | 割り込みの表示とは別の項目として記録する |
| System Idle Process | CPUが処理に使われていない時間を表す項目 | 高い値をアプリの高負荷として扱わない |
表示される項目はタブや表示言語で異なります。タスクマネージャーはCtrl+Shift+Escで開き、CPU列の数値だけでなく、同じ行の名前を確かめます。Systemが高いケースを、システムの割り込みが高いケースとして記録すると切り分けがずれます。
システムの割り込みを止めるために、Windowsのファイルを削除したり、CPU・ストレージのコントローラーを無効にしたりしないでください。まず機器の接続条件を比較し、変化した機器に関係するドライバーへ対象を絞ります。
記録起動直後・アイドル・ゲーム中を分ける
ゲーム・画質・音声出力先・通話の有無をそろえ、変更前の状態を記録します。ゲームから画面を切り替えた瞬間は動作条件が変わるため、タスクマネージャーを見た時点の低い数値だけで、プレイ中も問題がなかったとは判断できません。
- 保存中の作業を終え、Windowsを再起動する。起動直後に上がった場合は、下がるまでの時間と、更新・ダウンロードが動いていたかを控える。
- ゲームを起動していない状態で、システムの割り込みの表示と音の途切れ・入力の引っかかりを確認する。
- 症状が出るゲームの同じ場面を再現し、開始時刻・終了時刻・症状の時刻を記録する。オンライン対戦だけなら、その条件も書く。
- 接続や設定を1つ変えた後、同じ長さ・同じ場面で比較する。間欠的な症状は、変更前に発生していた間隔を含む長さで複数回確認する。
使用率とDPC/ISRの実行時間は別欄に残す
タスクマネージャーを見て控えた数値は、その時点の表示値です。観察した範囲を平均値と呼ばず、計測していない最大値も書きません。DPC/ISRの実行時間は、LatencyMonやWPAで記録した場合にだけ、ツール名・単位と一緒に記入します。
| 記録欄 | 変更前 | 変更後 |
|---|---|---|
| 日時・観察時間 | 開始〜終了時刻、起動後の経過時間 | 同じ観察時間で記入 |
| 場面・接続条件 | ゲーム名・場面、USB機器、音声出力、LAN/Wi-Fi、通話 | 変えた1項目と、それ以外の条件 |
| CPU使用率 | 全体とシステムの割り込みの表示値、上昇が続いた時間 | 同じ項目を記録。平均はログを集計した場合だけ |
| 症状 | 音飛び・画面停止・入力停止の時刻と回数 | 改善・不変・悪化と、再発の時刻 |
| DPC/ISR | 未計測なら「未計測」。測った場合はツール・単位・対象期間 | 同じツール・期間で最大実行時間や関連モジュールを比較 |
CPU負荷が下がっても音飛びが残るなら、症状の原因まで取り除けたとはいえません。反対に、音飛びが減っても高い表示が続くなら、負荷の調査は続けます。数値と体感の両方を記録すると、別の問題を一度に直そうとせずに済みます。
比較USB・音声・ネットワークを1項目ずつ変える
最初は、症状が出始める直前に追加した機器や、接続し直した機器を優先します。変更を重ねる前に元へ戻せる状態を作り、変化がなければ戻してから次へ進めます。
| 手掛かり | 比較する操作 | 結果の読み方 |
|---|---|---|
| USB接続後に増える | 不要な外付け機器を1台外す。次の比較では同じ機器のポートやハブ経由の有無を変える | 負荷と症状が一緒に変わるなら、その機器・ケーブル・接続経路を候補にする |
| USB音声で音飛び | ゲームを終了して別の音声出力へ切り替える。再起動後も出力先を確認する | 音声経路に依存するかを確認。機器本体の故障とはまだ断定しない |
| 通信・通話中に増える | まず通話あり/なしを比較。次に可能なら有線LANとWi-Fiを別々に比較する | 通話アプリ・音声入力・ネットワークのどの条件で変化するかを分ける |
| ダウンロード中に増える | ランチャーのダウンロードを一時停止し、同じゲーム場面で比較する | 通信とストレージ処理の両方が変わるため、LANだけが原因とは決めない |
| すべての場面で続く | 不要な外付け機器を1台ずつ比較しても変わらないなら、直前の更新履歴を確認する | 内蔵機器やドライバーも調査対象。無差別なデバイス無効化へ進まない |
USBを外すときは保存先と操作手段を残す
外付けSSDを比較する場合は、そのドライブ上のゲーム・録画・コピーを終了し、安全に取り外してから行います。キーボードやマウスをすべて外したり、USBコントローラーごと無効にしたりしないでください。ハブを外すと複数機器が同時に変わるため、改善したら配下の機器を1台ずつ戻して対象を絞ります。
ネットワーク比較は切断されても困らない場面で行う
対戦・ダウンロード・通話の途中で切断せず、ローカルで動く同じ場面を用意します。有線LANへの切り替えだけではWi-Fiアダプターの動作まで止まったとは限りません。接続の切り替えとWi-Fiのオン/オフを分けて記録し、比較後は元へ戻します。遠隔操作中のPCでは、その接続に使うアダプターを無効にしないでください。
更新ドライバー更新直後なら版を控えてから戻す
更新と同時期に症状が始まった場合は、「最新にする」と「以前の版へ戻す」を別の試験にします。GPU・LAN・音声・チップセットをまとめて入れ直すと、どの変更で改善したかが分からなくなります。
- Windowsのビルド、症状が始まった日、直前に更新した機器名を控える。Windows Updateの更新とメーカーのドライバー更新を区別する。
- デバイスマネージャーで対象機器のプロパティを開き、ドライバーの提供元・日付・バージョンを記録する。日付だけで版の新旧を決めない。
- 更新直後から再現するなら、対象の「ドライバー」タブにある「ドライバーを元に戻す」を確認する。選べない場合は以前のドライバーが保持されていない可能性があるため、PC・機器メーカーの公式配布を確認する。
- 適合する版を1つ変更し、再起動後に実際のバージョンを再確認する。同じ場面で負荷と症状を比較し、変化がなければ次の対象へ進む。
変更で音やネットワークが使えなくなる場合があります。先に復旧に使う公式インストーラーと操作手段を確保し、メーカーの機種・OS指定を守ってください。古い版へ戻して改善しても、そのまま更新を永久に止めず、修正版と既知の問題を確認します。
深掘り解決しないときはDPC/ISRと症状の時刻を照合
接続条件をそろえても音飛びやカクつきが繰り返されるなら、ドライバー処理の実行時間を調べます。LatencyMonの使い方とDPCレイテンシの診断方法が次の入口です。測定結果のドライバー名と、機器を変えた際の結果を組み合わせて候補を絞ります。
LatencyMonの最大実行時間は、CPU使用率の平均とは比較できません。音声バッファなどの条件でも症状への影響は変わります。結果の色やドライバー名だけで部品の故障を決めず、変更前後の再現性を確かめてください。
WPRで記録し、WPAで問題の時間帯を調べる
より詳しい解析が必要なら、Windows Performance Recorder(WPR)でイベントを記録し、Windows Performance Analyzer(WPA)で調べます。Windows ADKのWindows Performance Toolkitに含まれるツールです。DPC/ISRを含む記録条件を用意し、症状の出る区間を記録して、解析できる担当者へ渡します。
WPAでは、症状の時刻に対応する範囲で「DPC/ISR Duration by CPU」を見て、CPUごとの処理時間を確認します。「DPC/ISR Duration by Module, Function」では関係するモジュールや関数を調べます。全期間で一番大きい値だけを拾うより、音飛び・停止と同じ時間帯に処理が集中しているかが手掛かりになります。
記録を依頼するときは、ゲーム名・発生場面・音声出力・接続機器・ドライバー版と症状の時刻を添えます。トレースにはPC上の活動情報が含まれることがあるため、不特定多数が見られる場所へそのまま公開せず、サポートの指定する提出先と収集範囲を確認してください。
Windows Server向けのCPU負荷の診断目安は、Windows 11ゲームPCの「システムの割り込みが何%なら異常」という基準ではありません。CPU全体の負荷、割り込み関連の負荷、DPC/ISRの実行時間は別の指標であり、症状のある時間帯での比較が必要です。
FAQよくある質問
まとめ終了より先に、同じ場面で接続前後を比較する
システムの割り込みが高いときは、起動直後・アイドル・ゲーム中を分け、使用率と症状の時刻を控えます。USB機器、音声出力、通信条件を1つずつ変え、更新直後なら対象と版を確認してから対処します。条件をそろえても続く場合は、LatencyMonやWPR/WPAの記録を添えてPC・機器メーカーへ相談してください。
出典:CPU Analysis / パフォーマンス モニターの診断(Windows Server) / Introduction to DPCs / ドライバーの更新・ロールバック / Windows Performance Recorder / Using LatencyMon

