Intel ArcでFSR 4.1.2を使う方法|OptiScalerのXMX対応MODの導入条件と確認手順【2026年10月】
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Intel Arc(アーク)でAMDのFSR 4を動かす方法は以前からありましたが、シェーダー演算のDP4aという経路で動くため、軽くなる効果は小さめでした。10月23日に報じられた新しい方法は、ArcのAI演算ユニット「XMX」でFSR 4.1.2の学習済みモデルを動かし、XeSS(Intel純正のアップスケーラー)に近い速さを狙うものです。
結論として、Arc B580とA770の個人テストでは、軽量版の「FSR 4.1.2 Lite」がXeSSと同等か、わずかに短い処理時間でした。ただし使うにはOptiScalerに加えて改造ファイルが必要で、公式の機能ではありません。XeSSに対応しているゲームなら、まずXeSS側の画質設定を確かめてからで十分です。
試す価値があるのは、XeSSを持たず、DLSSかFSRしか選べないシングルプレイのゲームを遊ぶArcユーザーです。オンライン対戦やアンチチートのあるゲームでは、OptiScalerの公式がBANの可能性を警告しているため使えません。
| 項目 | 現在わかっていること | 注意 |
|---|---|---|
| 動いた機種 | Arc B580、Arc A770のテスト報告 | A750・B570などは、報道された範囲では測定がありません |
| 速さ | B580の処理時間はLiteが0.59ms、XeSSが0.58ms。A770はLite 0.75ms、XeSS 0.84ms | 個人のテストで、1つのゲーム・1つの設定の結果です |
| 画質 | XeSSより良いと感じる報告が多い | 統一した方法での比較ではありません |
| 入手・設定 | OptiScalerと改造ファイルが必要 | 改造ファイルの入手先は報道では示されていません |
目次
仕組みDP4aからXMXへ変わると何が軽くなるか
FSR 4は、AMDが機械学習で作ったアップスケーラーです。Radeon以外のGPUで動かす場合、これまでArcでは汎用のシェーダー演算(DP4a)で処理する経路が使われてきました。ArcでのFSRの現行の実装はDP4aの代替経路に頼っており、性能面の効果が大きく下がります。
今回のものは、FSR 4のINT8(整数演算)版DLLをXMX向けに改造したものです。XMXはIntelの行列演算ユニットで、Arc AシリーズとBシリーズのGPUに載っています。AIの計算を専用回路に任せられるので、同じモデルでも処理時間が短くなります。
AMDが10月20日に出した発表には、「4.1.2」も「Lite」も出てきません。AMDはRyzen AI 9とRyzen Z2系向けに、より効率の良いFSR Upscaling 4.1のモデルを用意したと説明しています。コミュニティはこの軽量モデルをLiteと呼んでいますが、AMDの製品名ではありません。
実測LiteはXeSSと同等か、わずかに短い
報告されている数字は2種類の1080p個人テストです。B580は「Clair Obscur: Expedition 33」のBalancedで、アップスケールにかかった時間を比べています。A770は「The Witcher 3: Wild Hunt Remastered」のQualityで、処理時間とフレームレートを測っています。
| 方式 | B580の処理時間 | A770の処理時間/fps |
|---|---|---|
| FSR 4.1.2 Lite | 0.59ms | 0.75ms/101.5fps |
| FSR 4.1.2(フルモデル) | 0.85ms | 1.11ms/98.6fps |
| XeSS Super Resolution | 0.58ms | 0.84ms/101.1fps |
| FSR 4.0.2 | 0.87ms | 1.17ms/98.0fps |
LiteとXeSSの差は、B580で0.01msの差、A770では0.09ms短い結果でした。fpsは101.5と101.1で、差は0.4fpsです。「XeSSと同等」と読むのが妥当で、大きく速いとまでは言えません。
フルモデルとの差は、B580で0.26ms、A770で0.36msです。100fpsなら1フレームは10msなので、B580の0.26msは約2.6%にあたります。A770では101.5fpsから98.6fpsへ約2.9%下がっています。画質を優先してフルモデルを選んでも、極端に重くはならないという目安になります。
画質はXeSSより良いという声が多く、Liteでもフルモデルに近い再構成が残るという報告もあります。これは主観的な感想で、同じ場面を撮り比べた検証ではありません。自分のゲームで、同じ場所をXeSSとFSRで見比べて決めてください。
前提使える条件と、使ってはいけないゲーム
OptiScalerの公式ページは、アンチチートが作動してBANされる可能性があるとして、オンラインゲームでの使用を禁止しています。例外や条件は示されていません。
OptiScalerの公式Wikiには、ゲームごとの既知の不具合と回避策が載っています。導入前に、遊ぶゲームの名前で互換性リストを引いてください。
導入OptiScalerの入れ方とArcだけの注意
最新の安定版はv0.9.4(2026年7月18日公開)です。入手先は、公式のGitHub、公式Discord、開発者NitecさんのNexusModsページの3か所だけで、公式サイトや管理アプリは存在しないと公式が明記しています。基本的な導入の流れはOptiScalerの導入方法と使い方と同じです。
- 安定版のアーカイブを入手する。公式GitHubのリリースページから、v0.9.4を取得します。
- ゲームの実行ファイルの横へ全ファイルを展開する。Unreal Engine製のゲームは、サブフォルダ内のwin_shipping.exeの横です。
setup.batを実行する。DLSS Inputsを尋ねられたら、ゲームにXeSSかFSRの選択肢があるときはNoを選びます。Noを選ぶとDXGIのなりすましが無効になります。DLSSしか選べないゲームではYesが必要です。OptiScaler.iniでFsr4ForceEnableInt8=trueにする。v0.9.4のリリースノートが、FSR 4に対応しないIntelやNVIDIAのGPUでINT8を強制する設定として案内しています。Fsr4Update=には触れません。未対応のGPUで有効にすると、FSR 3へ自動的に戻るためです。- XMX対応のFSR 4 INT8 DLLを追加する。入手先とファイル名は、報道では示されていません。配布元の説明に従い、置き換えるファイルは先に別の場所へ退避してください。
Arcでは、DLSSの入力を使うためにNVIDIAのGPUになりすますと、一部のゲームで虹色のノイズが出ると公式Wikiが報告しています。ROBOCOP: Rogue CityとS.T.A.L.K.E.R. 2が例です。対処は、OptiScaler.iniでDxgi=falseにしてFSRかXeSSの入力を使うか、対応ゲームでOptiPatcherを使うことです。
確認本当にFSR 4で動いているかを見分ける
FSR 4.1.1以降は、AMDの内部チェックで未対応のGPUが弾かれ、気づかないうちにFSR 3へ戻ることがあります。公式は、ウォーターマークの表示が最も正確な確認方法だと案内しています。
- ウォーターマークを出す。オーバーレイのアップスケーラー選択の下で有効にするか、
OptiScaler.iniでFsr4EnableWatermark=trueにします。 - 表示を読む。FSR4またはFSR4-i8なら動作しています。FSR3と出たら、フォールバックしています。
- 処理時間を比べる。Page Upでパフォーマンス表示を出し、同じ場面でXeSSに切り替えた値と並べます。オーバーレイはInsertキーで開きます。
FSR3の表示のままなら、XMXの高速化は効いていません。ゲームを終了して設定とファイルの場所を見直し、直らなければ元に戻してください。
比較XeSS・DP4a版FSR・Radeonの公式対応との違い
| 選択肢 | 特徴 | 向く人 |
|---|---|---|
| ゲーム内のXeSS | Intel純正で、導入作業がない。XMXで動く | XeSSの画質に不満がない人 |
| OptiScalerのXMX版FSR 4 | XeSS並みの速さで、画質が上がるという報告がある。非公式 | XeSSがないゲームで、画質を詰めたい人 |
| OptiScalerのDP4a版FSR 4 | 動くが、軽くなる効果が小さい | XMX対応の手順を使えない人 |
| Radeonの公式FSR 4 | ドライバー対応で、オンラインの制約も小さい | 買い替えまで考えている人 |
RadeonのFSR 4は、RX 9000がFP8、RX 7000がINT8で公式に使えます。AMDは10月20日、Adrenalin 26.10.1でRX 6000のINT8対応も発表しました。MODを使わず確実に使いたい場合は、Radeonが選択肢です。XeSSの質の面では、Arcとの比較としてArc B580が2026年でも現役かの記事も判断材料になります。


※価格・在庫・構成は変動します。最新情報は各商品ページでご確認ください。
切り分け映らない・落ちる・効かないときの確認点
Dxgi=falseにして、XeSSかFSRの入力を使ってください。復元元に戻す手順
- ゲームを完全に終了します。
- OptiScalerのフォルダにある
Remove OptiScaler.batを実行します。 - 手動の場合は、名前を変えたOptiScaler.dllとOptiScaler.iniを削除し、
D3D12_OptiscalerとLicensesのフォルダも削除します。 - 退避しておいた
libxess.dllやamd_fidelityfxのファイルを元に戻します。元のファイルを上書きしていた場合は、これらを削除しないでください。 - ゲームを起動し、通常の設定で動作を確かめます。
追加したXMX版のDLLは、OptiScalerの削除とは別に退避したファイルへ戻します。変更したファイルの名前と場所を、導入前に控えておくと迷いません。
FAQ導入前によくある疑問
まとめXeSSに画質で不満があるシングルプレイ向けの実験
OptiScalerのXMX対応FSR 4は、B580とA770の報告ではXeSSとほぼ同じ速さでした。画質の優位は個人の感想の段階で、入手先やファイルの扱いも整っていません。
試すのは、シングルプレイでXeSSに不満があるArcユーザーだけで十分です。導入前に元のファイルを退避し、ウォーターマークでFSR 4が動いていることを確かめてください。オンラインゲームでは使わないでください。
出典:TechPowerUp / VideoCardz / Wccftech / OptiScaler公式README / OptiScaler v0.9.4リリースノート / 公式Wiki Automated Installation / 公式Wiki Known Issues / 公式Wiki Uninstallation / AMD Newsroom(2026年10月20日) / Club386(XMX対応GPU)


