ゲーム起動時の「エントリポイントが見つかりません」の直し方|DLLの名前・関数名・保存場所で原因を切り分ける【2026年版】
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DLLの名前・関数名・保存場所で確認先を選ぶ
ゲームを起動した直後に「エントリ ポイントが見つかりません」と出て、「プロシージャ エントリ ポイント 〇〇 がダイナミック リンク ライブラリ △△.dll に見つかりませんでした」と続くことがあります。DLLというファイル自体は見つかったものの、ゲームが呼び出したい関数がそのDLLの中に無い、という意味の表示です。
確認先は、表示にあるDLLの保存場所で決まります。関数名、DLL名、保存場所の3点を控え、保存場所がゲームのフォルダー内ならゲームファイルとMOD、Windowsのsystem32系ならWindowsの版とシステムファイル、Visual C++などの公式ランタイムならその修復、それ以外のフォルダーなら別ソフトの同名DLLを疑います。
原因は更新の途中で新旧のファイルが混ざった状態、古いDLLが残った状態、MODの差し込みなど複数あり、表示だけでは断定できません。DLLが無いと言われる場合や、Bad Image・0xc000007bとは症状が別です。DLL配布サイトから取ったファイルをsystem32へ上書きする方法は使いません。
目次
表示この表示の意味と、似たエラーとの違い
ゲームのEXEは、機能の多くをDLLの中の関数として呼び出します。起動時にWindowsがDLLを読み込んだあと、EXE(または別のDLL)が要求する関数がそのDLLに無いと、この表示で止まります。Microsoftの解説では、依存するDLLが新しい版へ更新された・修正された・古い版で上書きされた・削除された場合に、プログラムが動かなくなることがあり、これらをDLLの競合と呼んでいます。MicrosoftのDLLの解説
関数は名前のほか、番号(序数)で呼ぶこともできます。表示が「プロシージャ エントリ ポイント」ではなく「序数」で始まる場合は、関数名ではなく番号を指定して呼び出した関数が見つからなかったという意味で、読み方は同じです。MicrosoftのGetProcAddress
0xc000007b が出るなら、32bit/64bitの不一致を扱う0xc000007bの起動エラーが入口です。記録表示から3点を控える
ダイアログが出たまま、Windowsキー+Shift+Sで画面を撮るか、文字をメモ帳に書き写します。ダイアログを閉じると、同じ表示を再現するまで確認できません。
GetNativeSystemInfo のようなWindowsの関数名もあれば、ゲームや他のソフトが持つ独自の名前もあります。kernel32.dll のようにWindows付属のものか、msvcp140.dll のようにVisual C++のものか、ゲームの名前に近いものかを見ます。スクリーンショットには、ユーザー名の入ったパスが写ることがあります。サポートや掲示板に出すときは名前の部分を隠してください。
分岐保存場所で最初の確認先を選ぶ
WindowsがDLLを探す順番は決まっています。ゲームのような通常のデスクトップアプリでは、リダイレクトやmanifestの指定、読み込み済みのモジュール、Known DLLsのあとに、アプリの起動元フォルダー、system32、Windowsフォルダー、カレントフォルダー、PATH環境変数のフォルダーの順で探します。ゲームのEXEと同じフォルダーにある同名のDLLは、system32にあるものより先に使われます。MicrosoftのDLL探索順
次の分岐は、この順番から導いた確認の優先順位です。保存場所が分かれば、原因を断定せずに、最初に疑う場所を決められます。
ゲーム側ゲームのフォルダー内のDLLを確かめる
- SteamではPCとSteamを再起動し、ライブラリの対象ゲームのプロパティから「インストール済みファイル」→「ゲームファイルの整合性を確認」を選びます。Steamの公式手順 Epic Games Launcherでは、ライブラリのゲームの「…」→「管理」→「確認」です。Epic Gamesの整合性確認手順
- 整合性の確認で直らず、MODやグラフィックスの補正ツールを入れているなら、追加したDLLとフォルダーを削除せず別の場所へ移して起動します。移す前に、ファイル名と場所を控えてください。
- 表示が消えたら、移したファイルのうち対象ゲームの今の版に対応していないものが原因の候補です。MODの配布元で対応する版を確認し、更新してから戻します。
- 表示が変わらなければ、移したファイルを元の場所に戻し、次の確認へ進みます。
整合性の確認の対象は、ゲームの配信元が管理するファイルです。自分で足したMODやツールのDLLは確認の対象にならないため、手で移して比べます。
Windows側system32のDLLに関数が無いとき
新しいWindowsで追加された関数を使うゲームを、それより古いWindowsで動かすと、関数が見つからない状態になります。Microsoftの資料も、ある関数が特定のWindowsにしか無い場合があるため、アプリは関数が無い場合を想定して作るよう説明しています。MicrosoftのGetProcAddress 保存場所がsystem32やSysWOW64のとき、次の順で確認します。
- Windowsキー+Rで
winverを実行し、Windowsのバージョンとビルドを控えます。ゲームの公式の動作環境(ストアページや公式サイト)と照らし、対応する版を満たしているかを確かめます。 - 「設定」→「Windows Update」で更新を確認し、保留中の更新があれば適用して再起動します。
- 管理者権限のコマンドプロンプトで
sfc /scannowを実行します。Windowsの保護対象のファイルを調べ、問題があれば正しい版へ戻します。Microsoftのsfcの資料 - 再起動してゲームを起動します。
同じ名前のDLLを配布サイトで探して上書きすると、版が合わない・出所の分からないファイルがほかのソフトにも影響します。Windows付属のDLLは、WindowsやMicrosoftの公式の更新で入れ替える前提です。
別ソフト別のフォルダーの同名DLLを調べる
保存場所が上のどれにも当たらないときは、Process Monitor(Microsoft Sysinternals)で、ゲームが実際に読み込もうとしたDLLの場所を記録できます。MicrosoftのProcess Monitor
- Process Monitorを起動し、「Filter」→「Filter…」で「Process Name」が「ゲームのEXE名」、「Path」が「contains」「.dll」の条件を追加します。MicrosoftのDLLセキュリティの資料にも、DLLの読み込みを調べる際の同様のフィルターの例があります。MicrosoftのDLLセキュリティ
- ゲームを起動し、エラーの表示が出たらログを止めます。表示されたDLL名で検索し、「Operation」が
Load Image、「Result」がSUCCESSの行を探します。 - その行の「Path」が、実際に読み込まれたファイルの場所です。フォルダーが別ソフトのものなら、そのソフトを一時的に終了・アンインストールするか、ゲームの起動元フォルダーとPATHの設定を見直します。
ログにはほかのプログラムの動作も大量に入るため、フィルターでゲームだけに絞ります。常駐するオーバーレイやキャプチャ系のソフトが原因の疑いがあるときは、それらを終了してから起動して比べる方法もあります。
避けることDLL単体の入手と上書きは使わない
- DLL配布サイトから関数名やDLL名で検索して取ったファイルを、system32やゲームのフォルダーに置かないでください。MicrosoftはDLLの探索先に不正なコピーが置かれる攻撃を指摘しており、出所の分からないDLLを検索の対象になる場所へ置くことは同じ危険につながります。MicrosoftのDLLセキュリティ
- Windows付属のDLLは、WindowsやMicrosoftの公式の更新・修復で入れ替えます。ゲームのDLLは、ゲームの配信元の整合性の確認や再インストールで戻します。
- MODや追加ツールのDLLは、削除ではなく別の場所に移して、元に戻せる形で比べます。
直らない場合同じ表示が続くときの確認先
- 手順の前後で、関数名・DLL名・保存場所が変わったかを比べます。別のDLLや別の関数に変わったなら、新しい表示を起点に、この節の最初の分岐からやり直します。
- 複数のゲームで同じDLL名・関数名が出るなら、PC側(Windowsや共通のランタイム)の問題です。1本のゲームだけなら、そのゲームのファイルやMODを先に疑います。
- ゲームのサポートに連絡するときは、ゲーム名と版、関数名、DLL名、保存場所、
winverのビルド、ここまでに試した手順を伝えます。 - ゲームが起動した後に落ちる症状は別です。例外コードが出るなら、「メモリを参照しました」0xc0000005の原因で切り分けます。
FAQよくある質問
まとめ保存場所を見て、確認先を選ぶ
表示の関数名、DLL名、保存場所を控え、保存場所で最初の確認先を決めます。ゲームのフォルダーなら整合性の確認とMODの退避、system32ならWindowsの版・更新・sfc、Visual C++系なら公式パッケージの修復、それ以外なら同名DLLの場所の確認です。DLL配布サイトの利用とsystem32の上書きは避けます。

