ASRock RX 7900 XT/XTXのVBIOS更新で起動しない|報告されている症状と、映らなくなったときの初動・相談先【2026年11月】
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自動再起動のあと映らなくなる報告。やり直しの書き込みはせず、記録を残して販売店とASRockへ
ASRock製のRX 7900 XTやRX 7900 XTXでVBIOSを更新したあと画面が映らなくなった、あるいは更新するか迷っている、という人が増えています。更新ツールのASRVBFlash 1.0.5を実行すると、Windowsが自動で再起動し、そのあとカードを付けたままではPOSTしない(起動画面の手前で止まる)という報告が、2026年11月6日時点で複数のユーザーから出ています。
更新前の人は、今は見送って構いません。更新後に映らなくなった人は、同じツールを繰り返し実行したり、カードを分解したりする前に、PCを止めて症状と購入情報を記録し、販売店とASRockのテクニカルサポートに連絡してください。日本国内の修理は、公式の案内で販売店または正規代理店への問い合わせが先になっています。
ASRockから原因の説明や公式な復旧手順は、2026年11月6日時点で出ていません。ユーザーの間では、外部プログラマーでの書き戻しと、ASRockの欧州窓口から案内されたという2枚差しの手順で復旧した例が報告されていますが、どちらも一般の人が自宅で気軽に試せる方法ではありません。
結論更新前は見送り、更新後に映らないなら再書き込みをせず相談する
ASRockの更新対象10製品と型番の見分け方は、ASRock Radeon RX 7000のvBIOS更新の記事で解説しています。
症状報告されているのは「自動再起動のあとに映らない」
報告の流れはほぼ共通しています。ASRockの手順書どおりにASRVBFlash 1.0.5を起動すると、互換性チェックのあとにWindowsが自動で再起動します。再起動後、カードを付けたままではPOSTせず、画面が映りません。RX 7900 XTX Phantom Gamingの所有者は、カードを外してマザーボードの映像出力につなぐとPCは普通に起動したと報告しています。
マザーボードはASRock製とMSI製の両方で報告があり、特定のマザーボードだけの問題とは言えません。ただし、これは所有者の申告で、ASRockによる再現や原因の確認ではありません。発生した台数や割合も分かっていません。
| 見え方 | 報告されている内容 | やること |
|---|---|---|
| カード装着で無表示 | 更新ツールの再起動後に何も映らない。30分以上待っても変化がなく、電源を切った例がある | ツールの処理が終わっていることを確かめて電源を切り、内蔵GPUがある構成ならカードを外してマザーボード出力で起動を見る |
| マザーボード出力でフリーズ | カードを戻すと、BIOS画面にも入れず画面の「ダッシュ」表示が止まる。VGA LEDで止まる例もある | カードを付けたまま何度も再起動せず、そこで止めて記録する |
| 更新ツールが再び立ち上がる | カードを外して起動すると、更新ツールの画面が出て互換性チェックに失敗した例がある。ツールが起動のたびに動いて再起動を促し、TaichiのデュアルBIOSの両方が使えなくなったという報告もある | ツールを閉じるか、スタートアップから外す。再実行はしない |
初動映らなくなったときの初動
- 更新ツールが動いている間と自動再起動の最中は、電源を切りません。ASRockの手順書は完了まで中断しないよう求めています。ツールの処理が終わったあとも何も映らない状態が続くときに、電源を切ります。待つ時間の決まりはなく、報告者には30分以上待った例があります。ただし復旧の書き込みに30分以上かかった例もあるため、30分は目安になりません。更新が進行中かどうか判断できないときは、電源を切る前に販売店かASRockに相談します。
- CPUに内蔵GPUがあり、マザーボードに映像出力端子がある構成なら、電源ケーブルを抜いてカードを外し、その出力でPCが起動するかを見ます。カードを外すと起動するのは、報告と同じ状況です。内蔵GPUのないCPUでは、マザーボードの端子に映像は出ません。その場合は無表示を追加の故障とは考えず、この確認を飛ばして販売店に相談します。
- Windowsが起動したら、ASRVBFlashがスタートアップなどで自動実行されないようにします。カードを戻して起動するたびにツールが走ると、状態を悪化させるおそれがあります。
- カードを戻す前に、控える情報を集めます。更新時の画面を撮っていれば、その写真も保存します。
- 販売店に連絡し、あわせてASRockのテクニカルサポートに症状を伝えます。
やらないほうがよい操作もあります。ASRVBFlashの再実行、他社用のVBIOSや汎用の書き込みツールの使用、カードの分解は、状態を悪化させたり、保証や修理の相談に響いたりするおそれがあります。汎用ツールのamdvbflashでカードが認識されなかったという報告もあり、試す価値は低いようです。
デュアルBIOSのスイッチがあるカードでも、切り替えれば安全とは言えません。RX 7900 XTX TaichiにはP(Performance)とQ(Quiet)のBIOSがあり、切り替えはシステムの電源を切ってから行います。ところがTaichi Whiteの所有者は、Qで起動しなくなったあとPで起動できたものの、更新ツールが自動で走って再起動を促し、PとQの両方が使えなくなったと報告しています。切り替えて起動するときは、先に更新ツールの自動実行を止めておきます。

記録相談前に控える情報
ASRockのテクニカルサポートのフォームは、製品型番、購入店、購入日、シリアル番号、BIOSのバージョン、症状の分類、PC構成を入力する形になっています。販売店への連絡でも、ほぼ同じ情報を聞かれます。シリアル番号や購入証明は、公開の掲示板やSNSには書かず、窓口にだけ伝えます。
| 控える情報 | 見つかる場所 | 使いどころ |
|---|---|---|
| カードの正式な製品名 | 箱、カード本体のラベル、購入履歴 | Whiteの有無まで含めて伝える。フォームの型番欄に入れる |
| シリアル番号 | カード本体のラベル、箱 | 販売店とASRockの両方で必要になる |
| 購入店と購入日 | 注文履歴、領収書、納品書 | 保証期間の確認に使う。中古で買った場合は購入経路も伝える |
| 実行したファイルと日時 | ダウンロード履歴、実行時の画面の写真 | ファイル名と取得元を控える。ほかの製品のファイルを使っていないことを示せる |
| 症状 | 自分のメモ、スマホで撮った写真 | 無表示、フリーズ、LEDの表示、POSTコード、カードを外したときの動作を時系列で書く |
| PC構成 | マザーボードのBIOS画面、購入履歴 | マザーボード、BIOSのバージョン、CPU、メモリ、電源、OSを書く。フォームに入力欄がある |
カードのVBIOSの番号が分からなくなっている場合は、推測で書かず「更新後に映らず確認できない」と書きます。
相談先相談する順番
ASRockの日本向けサポートページは、国内のゲーミングモニター以外の修理について、日本国内の正規代理店または販売店に問い合わせるよう案内しています。保証を受けるときに製品型番とシリアル番号が必要になるとも書かれています。順番は、購入した販売店への連絡が先で、並行してASRockのテクニカルサポートのフォームを使います。
ASRock Japanの公式Xアカウントが、Taichi Whiteの所有者の投稿に対し、テクニカルサポートへの連絡を案内したという報告もあります。この所有者は改造済みのカードで、保証対象になるとは思っていないと書いています。
保証の扱いは、現時点で一律には決まっていません。日本の所有者から、ASRockのサポートが保証で対応すると回答したという報告がある一方、会社としての統一した声明や、保証期間を過ぎたカードの扱いは示されていません。「無償で直る」とは決めつけず、担当者に確認してください。
復旧ユーザーが報告している復旧方法と、その条件
復旧できたという報告は2種類あります。どちらも公式の手順ではなく、条件が厳しいため、窓口の返事を待てない事情がある場合の参考にとどめてください。
2枚差しの手順には条件があります。x16スロットが2本あるマザーボードと、起動できる別のカードが必要で、内蔵GPUでは代用できません。別のカードを1枚目に挿してもamdvbflashでカードが認識されず、うまくいかなかった例もあります。また、この手順に使う更新ファイルは、公式サイトのダウンロードが404になっているという報告が出ています。条件を満たさないまま自力で進めるより、ASRockに手順とファイルの提供を求めるほうが現実的です。
FAQよくある質問
まとめまとめ|更新は見送り、映らなければ再書き込みをせず記録して相談
ASRockが10月29日に公開したASRVBFlash 1.0.5によるVBIOS更新で、RX 7900 XT Phantom Gaming、RX 7900 XTX Phantom Gaming、RX 7900 XTX Taichiの所有者から、自動再起動のあとに映らなくなったという報告が出ています。原因と公式の復旧手順は、2026年11月6日時点で公表されていません。
更新前の人は見送り、更新後に映らなくなった人は、ツールの処理が終わってから電源を切り、更新ツールの自動実行を止め、型番、シリアル番号、購入情報、実行したファイル、症状を控えます。そのうえで販売店とASRockのテクニカルサポートに連絡します。外部プログラマーや2枚差しでの復旧は、報告として知っておく程度にして、公式の案内を待つのが安全です。
出典:ASRock「最新 BIOS のダウンロード」、ASRock「各種お問い合わせ」(修理に関するお問い合わせ)、ASRock「Support Request Form」、ASRock「Radeon RX 7900 XTX Taichi 24GB OC」製品ページ、VideoCardz「ASRock Radeon RX 7900 XT/XTX owners report bricked GPUs after official VBIOS update」、TechPowerUp「ASRock Radeon RX 7900 XT/XTX VBIOS Update Bricks Some Cards」、Reddit r/AMDHelp「Warning! Asrock RX 7900xtx phantom gaming VBIOS update failure」(いずれも2026年11月6日閲覧)

