GRAPHT Omni Portableは買いか|29.5g・2,480円、接続6モードとスティック非搭載の線引き【2026年9月】
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29.5gで2,480円、接続6モードとスティック非搭載の線引き
重さ29.5g、サイズ83×43×15.5mmという手のひらに収まるゲームパッドが2,480円で登場しました。GRAPHTの「Omni Portable」で、予約受付は2026年9月17日10時から始まっています。発送は10月中旬以降の予定です。
この価格と重さだけを見ると「安いから試しに」で終わりそうですが、公式の取扱説明書を読むと中身はかなり作り込まれています。Bluetoothの接続モードが5種類あり、それぞれPCからはXbox Wireless ControllerやProコントローラーとして見える仕様です。マクロは最大32ボタンまで記録できます。
一方で、物理的なアナログスティックは搭載していません。ここを理解しないまま買うと、遊べないジャンルにぶつかります。公式資料だけを根拠に、何ができて何ができないかを整理します。
目次
結論2Dとレトロなら強い。3Dアクションのメイン機にはならない
先に線を引きます。十字キーとボタンで完結するゲームなら、2,480円という価格に対して機能は過剰なほど揃っています。逆にスティックを2本使うジャンルは、この製品の担当範囲の外です。

仕様取扱説明書に載っている公式値
公式の取扱説明書に記載されている仕様です。
| 項目 | 公称値 |
|---|---|
| 本体サイズ | W83 × H43 × D15.5mm |
| 重量 | 29.5 ±3g |
| 接続方式 | Bluetooth 5.0、有線(USB-A to C) |
| ボタン数 | 19 |
| アクションボタンの種類 | メンブレン |
| バッテリー駆動時間 | 約20時間 |
| 電源方式 | USBケーブル接続充電 |
| 電力定格 | 3.7V=130mA |
| 対応プラットフォーム | PC(Windows 11以降)、Mac、Switch、Switch 2、Steam、iOS、Android |
| 同梱物 | 本体、USB-A to USB-Cケーブル(1m)、ストラップ、安全上の注意 |
| 価格 | 2,480円(Black / Gray) |

ボタンの内訳は、方向キー、アクションボタン、セレクト、スタート、ホーム、キャプチャー、ターボ、左バンパー「L」、左トリガー「ZL」、右トリガー「ZR」、右バンパー「R」、ペアリング、Cボタン、リセットです。ショルダーは左右2段ずつで、名称はSwitch準拠のL・ZL・ZR・Rになります。
付属ケーブルはUSB-A to USB-Cの1mで、本体側にUSB-Cポートがあります。有線でつなぐとケーブル接続で電源が入り、取り外すと切れます。
接続有線とBluetooth5種類で、つながる相手が変わる
この製品で最も分かりにくいのが接続まわりです。取扱説明書では有線1種類とBluetooth5種類が別々に説明されており、モードごとに対応機器と起動方法が違います。
| モード | 起動方法 | つながる相手 | 相手から見た姿 |
|---|---|---|---|
| 有線 | ケーブルを挿すだけ | Switch、Switch 2、PC | PCではX-Input |
| Switchモード | ペアリングボタンを長押し | PC、iOS、Android、Switch、Switch 2 | Proコントローラー |
| X-Input接続 | アクションボタン「下」+ペアリングを長押し | PC、iOS、Android | Xbox Wireless Controller |
| D-Input接続 | アクションボタン「上」+ペアリングを長押し | PC、iOS、Android | Omni Portable |
| キーボードモード | アクションボタン「右」+ペアリングを長押し | PCのみ | PCキーボード操作機能 |
| リモートシャッター | セレクト+ペアリングを長押し | iOS、Android | キャプチャーボタンがシャッター |
押さえておきたいのは2点です。ひとつは、5モードのうち全機種に届くのはSwitchモードだけということ。Proコントローラーとして認識されるため、PCでもスマートフォンでもSwitchでも同じ設定で使えます。
もうひとつは、PCゲームで扱いやすいのはX-Input接続だという点です。Xbox Wireless Controllerとして見えるので、Xbox系パッドを前提にした国内外のタイトルでそのまま認識されます。有線接続もPC側はX-Inputです。
リモートシャッターモードは、ゲームパッドとは別の使い道です。スマートフォンとつないでキャプチャーボタンをシャッターとして使えます。ストラップが同梱されている製品性格を考えると、カバンに入れっぱなしにする用途と噛み合います。
制限スティックは付いていない。切り替えられるのは左スティック相当だけ
ここが購入判断の分かれ目です。Omni Portableに物理的なアナログスティックはありません。

その代わり、方向キーの入力を左スティック操作へ切り替える機能があります。ターボボタンとセレクトボタンを同時に2秒押すと切り替わり、既定は方向キーです。
公式の説明も「方向キーを左スティックの操作に切り替えるモード」であり、右スティックに相当する入力は存在しません。移動とカメラをスティック2本に割り当てるFPS・TPS・3Dアクションを、この1台で操作することはできません。
また、方向キーは上下左右を押すデジタル入力なので、倒す角度で速度を変えるような操作にも向きません。「PC対応」という表記を「Steamのゲームが全部遊べる」と読み替えないでください。
裏を返すと、スティックが無いということは経年でスティックが勝手に入力される不具合とも無縁です。デジタル入力だけで完結するゲームを遊ぶなら、この構造はむしろ安心材料になります(スティックドリフトの原因と直し方)。
機能連射は3段階、マクロは最大32ボタンまで記録できる
2,480円という価格に対して、この部分はかなり作り込まれています。
連射はターボボタンを押しながら対象のボタンを押して設定します。モードは「押し続けると連射」と「自動連射のオンオフ」の2種類で、押すたびに順番に切り替わり、3回目で解除されます。速度はターボボタンを押しながら方向キーの左右で高速・中速・低速の3段階に調整できます。割り当てられるのはアクションボタンとL・ZL・R・ZRです。
マクロはターボボタンとCボタンの長押しで登録モードに入り、LED1とLED4が点滅したら記録したいボタンを順に押し、もう一度Cボタンで確定します。最大32ボタンまで記録でき、実行はCボタンです。操作が5分間ないと登録は自動で止まります。
そのほか、ターボボタンとスタートボタンの2秒同時押しでバッテリー残量をLEDで確認でき、セレクト・スタート・ZL・ZRの同時押しで設定を初期化できます。
連射やマクロは、タイトルによっては利用規約で禁止されていることがあります。対戦を含むゲームで使う前に、そのタイトルのルールを確認してください。
注意公式サイト内で記載が食い違っている箇所がある
調べていて気になったのが、同じGRAPHT・MSYの公式情報でも、取扱説明書とサポートページで内容が一致しない箇所があることです。購入前に知っておいた方がよいので、3点挙げます。
| 項目 | 取扱説明書の記載 | サポートページの記載 |
|---|---|---|
| 対応プラットフォーム | PC、Mac、Switch、Switch 2、Steam、iOS、Android | PC、Switch、Switch 2、iOS、Android(MacとSteamの記載なし) |
| その他機能 | 仕様表は「ターボ機能」のみ。別項でタイムドマクロを説明 | 連射機能、マクロ機能、ほか |
| ボタン配置 | SWITCH配置とXBOX配置を切り替え可能 | ボタンマッピング機能や操作ボタンの入れ替え機能はなし |
3点目は矛盾ではなく、粒度の違いです。任意のボタンへ好きな機能を割り当てる仕組みは用意されていない一方、あらかじめ決められたSWITCH配置とXBOX配置の入れ替えはできます。キャプチャーボタンとスタートボタンの3秒同時押しで、A/BとX/Yの位置関係が入れ替わります。既定はSWITCH配置です。
MacとSteamの扱いは判断が割れる部分です。取扱説明書には対応プラットフォームとして明記されている一方、サポートページの製品仕様には載っていません。この2つで使う前提なら、購入前にメーカーへ確認した方が確実です。
比較8BitDo Microとは、PCでの見え方が決定的に違う
ミニゲームパッドの代表格が8BitDo Microです。公称値で並べると、小ささと軽さでは8BitDo Microが上回ります。
| 項目 | GRAPHT Omni Portable | 8BitDo Micro |
|---|---|---|
| サイズ | 83×43×15.5mm | 72×40.7×14.1mm |
| 重量 | 29.5±3g | 24.8g |
| ボタン数 | 19 | 16 |
| Windowsでの扱い | X-Input(Xbox Wireless Controller)とD-Inputに対応 | キーボードモードのみ |
| Switch 2 | 対応 | 対応(本体バージョン20.1.1以降) |
| バッテリー | 約20時間 | 12時間(180mAh) |
| 有線接続 | 対応(USB-A to C) | 記載なし |
差が大きいのはWindowsでの扱いです。8BitDo Microの公式ページは、Windows・macOS・iOSをキーボードモードでの対応として案内しています。ゲームパッドとしてPCゲームで使いたい場合、Omni PortableのX-Input接続の方が素直です。
なお8BitDo Microも「2Dゲームに最適」とうたわれており、アナログスティックを持たない点は共通です。スティックが無いのはこの製品固有の弱点ではなく、このサイズ帯の前提と考えた方が正確です。
バッテリーは約20時間と12時間で差があります。持ち歩いて充電を忘れがちな使い方なら、この差は効いてきます。
判断どんな人に向くか
向くのは、ノートPCやスマートフォンで2Dゲームを遊ぶ人、Switch 2用に軽いサブパッドが欲しい人、メインのコントローラーとは別に予備を1台置いておきたい人です。ストラップが付属するので、カバンに入れっぱなしにする使い方とも噛み合います。
向かないのは、FPSや3Dアクションが中心の人と、長時間続けて握る人です。83mmしかない筐体はグリップ付きのフルサイズパッドとは持ち方が変わります。短時間すぐ遊ぶための道具です。
現時点では予約受付中で、GRAPHT公式ストアの発送は10月中旬以降の順次、発売予定日は2026年10月16日とされています。同じGRAPHTのPC向けコントローラーと比べたい場合は、天面6ボタンのOmni 6 for PCやレバーレスのCommand Trigger for PCも方向性の違う選択肢になります。
※価格・在庫は変動します。最新の価格はAmazonの商品ページでご確認ください。
FAQGRAPHT Omni Portableに関するよくある質問
GRAPHT Omni Portableは、83×43×15.5mm・29.5g±3gの筐体にボタンを19個収めたミニゲームパッドです。価格は2,480円で、予約受付は2026年9月17日10時から、発送は10月中旬以降の順次となっています。バッテリーは約20時間、接続はBluetooth 5.0と有線の両対応です。
中身は価格からの想像より作り込まれています。無線の接続モードは5種類あり、Switchモードではプロコントローラー、X-Input接続ではXbox Wireless Controllerとして認識されます。連射は速度3段階、マクロは最大32ボタンまで記録でき、スマートフォンのシャッターとして使うモードまで用意されています。
ただし物理的なアナログスティックはありません。方向キーを左スティック操作へ切り替えることはできても、右スティックに相当する入力は存在しないため、移動とカメラをスティック2本で操作するタイトルは守備範囲の外です。2Dアクションやレトロゲームを外出先で遊ぶための、あるいはメインとは別に1台置いておくためのパッドとして見れば、2,480円は十分に試せる価格です。





