ATH-M20xSTSは買いか|モニターヘッドホン思想のストリーミングヘッドセット、生産完了M50xSTSとの違いを解説
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モニターヘッドホン思想のストリーミングヘッドセット
出典:オーディオテクニカ公式「ATH-M20xSTS」商品ページ、同「ATH-M50xSTS-USB」商品ページ、同「ATH-M50xSTS」商品ページ、価格.com「ATH-M20xSTS」価格比較、価格.com「ATH-M50xSTS-USB」価格比較にもとづきます(2026年9月時点)。
配信やDiscordのマイク品質を上げたいとき、候補に挙がるのはRazerやHyperXといったゲーミングブランドの7.1chヘッドセットが中心です。しかしオーディオテクニカが2026年8月28日に発売した「ATH-M20xSTS」は、ゲーミング機能を前面に出さない、モニターヘッドホンの設計思想をそのままストリーミング用途に持ち込んだ製品です。
本体はプロ向けモニターヘッドホンATH-M20xをベースに、単一指向性のコンデンサーマイクを組み合わせた構成で、φ3.5mm接続に加えUSB Type-A/Type-C変換アダプターが付属し、PCだけでなくPS5・Nintendo Switchでも使えます。同社にはXLR接続の上位機ATH-M50xSTSもありますが、こちらは既に生産完了となっており、現行で選べる上位モデルはUSB接続のATH-M50xSTS-USBに絞られています。
この記事では、オーディオテクニカ公式仕様・価格.com・Amazon.co.jpの一次情報にもとづき、ATH-M20xSTSのスペックと実勢価格、生産完了した上位機との違い、そしてXLRケーブルやオーディオインターフェースが不要になった意味まで、購入判断に絞って整理します。
目次
概要ATH-M20xSTSとはどんな製品か
オーディオテクニカは2026年8月28日、ストリーミングヘッドセット「ATH-M20xSTS」を発売しました。プロ向けモニターヘッドホンATH-M20xをベースに、同社のマイクロホンブランドAT20シリーズの技術を組み合わせたカーディオイド(単一指向性)コンデンサー型マイクを搭載する構成です。型番末尾の「STS」はStreamSet(ストリームセット)の略で、配信・コンテンツ制作向けに設計されたシリーズを示します。
ラインアップにはXLR接続の上位機ATH-M50xSTSも存在しますが、2026年9月時点でオーディオテクニカ公式サイトのステータスは生産完了となっており、在庫限りの流通のみです。現行で選べる上位機は、同じマイクユニットをUSB接続にしたATH-M50xSTS-USBに絞られています。
スペックATH-M20xSTSの主要スペック
| 項目 | 内容 | 備考 |
|---|---|---|
| 型式 | 密閉ダイナミック型 | ヘッドホン部 |
| ドライバー | φ40mm CCAWボイスコイル | 出力音圧レベル96dB/mW |
| 再生周波数帯域 | 15〜20,000Hz | インピーダンス47Ω・最大入力700mW |
| マイク型式 | バックエレクトレット・コンデンサー型 | 単一指向性(カーディオイド) |
| マイク感度 | -44.5dB(0dB=1V/Pa, 1kHz) | 周波数帯域50〜20,000Hz(3cm時) |
| 接続 | φ3.5mm4極ミニプラグ/USB Type-A・Type-C | USB変換アダプター2種が付属 |
| 対応OS | Windows 11、macOS Sequoia、macOS Tahoe | USB接続時の必要システム仕様。3.5mm接続はアナログのため対象外 |
| 質量 | 約236g(コード除く) | ケーブル長2.0m・着脱式 |
| 発売日 | 2026年8月28日 | JANコード4961310166403 |
| 価格 | 実勢¥15,400〜(Amazon.co.jp) | 価格.com最安値は¥16,940(2026年9月時点) |
※スペックはオーディオテクニカ公式製品ページにもとづきます(2026年9月時点)。
重要上位機からXLR接続が消えた理由
生産完了となったATH-M50xSTS(無印)は、マイク入力に3ピンXLR-Mタイププラグを採用していました。オーディオテクニカ公式ページには「オーディオインターフェースやミキサーにダイレクト接続可能。DC48Vファントム電源を供給する、本格的なコンデンサーマイクです」と説明があり、公式仕様の対応ファントム電源は11〜52V DCとなっています。
PCの3.5mmジャックやUSBポートに直接挿すだけでは動作しません。ATH-M20xSTSとATH-M50xSTS-USBは、この機材を挟まずにφ3.5mm接続またはUSB接続だけで完結する設計になっています。
PCゲームや配信用途では、オーディオインターフェースを別途用意する手間とコストがハードルになっていました。ATH-M20xSTSはこの機材を挟まず、φ3.5mmミニプラグかUSBケーブル1本で完結します。
比較生産完了のATH-M50xSTS(無印)との違い
ATH-M20xSTSと生産完了のATH-M50xSTS(無印)を並べると、価格差だけでなく接続方式そのものが変わっていることが分かります。
- ドライバーφ40mm CCAW
- インピーダンス47Ω
- マイクバックエレクトレット・コンデンサー型(カーディオイド)
- 接続φ3.5mm4極+USB変換アダプター
- 質量約236g(コード除く)
- 価格実勢¥15,400〜(Amazon.co.jp)
- ドライバーφ45mm CCAW
- インピーダンス38Ω
- マイクバックエレクトレット・コンデンサー型(カーディオイド)
- 接続XLR-M(マイク)+3.5mm3極(ヘッドホン)、要ファントム電源
- 質量約330g(コード除く)
- 価格価格.com最安値¥24,000(在庫限り・2026年9月確認)
今から導入するなら、現行モデルのATH-M20xSTSかATH-M50xSTS-USBを選ぶ方が安全です。
比較2現行の上位機ATH-M50xSTS-USBとの違い
予算に余裕があり、φ45mmドライバーの上位モデルをUSB接続のまま使いたい場合はATH-M50xSTS-USBが選択肢になります。
- ドライバーφ40mm
- 再生周波数帯域15〜20,000Hz
- 質量約236g(コード除く)
- 接続φ3.5mm4極+USB変換アダプター
- 価格実勢¥15,400〜(Amazon.co.jp)
- ドライバーφ45mm
- 再生周波数帯域15〜28,000Hz
- 質量約330g(コード除く)
- 接続USB Type-A(A/Dコンバーター内蔵)
- 価格実勢¥27,000〜(Amazon.co.jp)
価格差は約1万2千円ですが、ドライバー口径・再生帯域・重量が変わるだけで、どちらもXLRやオーディオインターフェースを必要としない点は共通です。手元の予算で選んで問題ありません。
適性PCゲーム・配信用途での適性
ATH-M20xSTSは7.1chバーチャルサラウンドや専用チューニングソフトを搭載しない、モニターヘッドホンとしての特性を重視した設計です。オーディオテクニカ公式ページでは、遮音性を高める楕円形状のイヤカップについて「ゲームでは迫り来る足音を聴き漏らすことはありません」と説明しています。この点は同社の公式な訴求文言であり、本記事執筆時点で実機のFPS定位を計測したデータにもとづくものではないことをお断りしておきます。
マイクはAT20シリーズの技術を採用したカーディオイド(単一指向性)型で、正面以外の音を拾いにくい指向性を持ちます。Discordや配信でのマイク品質を判断する材料としては、単一指向性である点と、ブームアームを跳ね上げるだけでミュートできる機構が挙げられます。
SteelSeriesやRazerの上位モデルに搭載されるようなAIノイズキャンセリングソフトウェアや、ゲームタイトルごとのイコライザープリセットは付属しません。ソフトウェアによる音質調整を重視する人には、この点が上位のゲーミングヘッドセットとの違いになります。
用途どんな人に向いているか
判断ATH-M20xSTSは買いか
- PC・PS5・Switchでモニターヘッドホンの音質とマイクを1台で揃えたい人
- XLR用のオーディオインターフェースを持っていない人
- 236gの軽さと着脱式コードの取り回しを重視する人
- 実勢¥15,400前後(2026年9月時点)で導入したい人
- 7.1chバーチャルサラウンドや専用チューニングソフトを重視する人
- φ45mmドライバーの上位機を求める人(ATH-M50xSTS-USBを検討)
- 生産完了のATH-M50xSTS(無印)をまだ選べると思っている人
- XLR接続の据え置き配信環境を既に持っている人(買い替えの必要は薄い)
おすすめ価格帯別の選択肢
ここまでの整理を踏まえた2つの選択肢です。エントリーとしてXLRやオーディオインターフェースを避けたいならATH-M20xSTS、φ45mmドライバーで上位の音質を求めるならATH-M50xSTS-USBが候補になります。
FAQよくある質問
総括まとめ|XLRなしで完結する新世代のストリーミングヘッドセット
ATH-M20xSTSは、7.1chやRGBに頼らないモニターヘッドホンの設計思想を、ストリーミング・ゲーム用途に持ち込んだ製品です。XLR接続の上位機ATH-M50xSTS(無印)は生産完了となり、現行のラインアップはφ3.5mmとUSBだけで完結するATH-M20xSTSとATH-M50xSTS-USBに絞られました。オーディオインターフェースを別途用意する必要がなくなった点は、PCゲーマーにとって導入のハードルを下げる変化です。
実勢¥15,400前後(Amazon.co.jp、2026年9月時点)という価格で、236gの軽量ボディとカーディオイド型マイクを両立している点は、7.1chサラウンドより原音に近い音質を求める人に向いています。逆に専用ソフトによるイコライザー調整やAIノイズキャンセリングを重視するなら、ゲーミングブランドの上位モデルの方が向いています。



