Surface Laptop Ultraのゲーム性能は?海外実測は平均77.7〜109.2fps、遅延は80ms前後【2026年10月】
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実測2本は2〜3倍のフレーム生成込み、下位構成は今回のレビューでは未計測
Surface Laptop Ultraは「RTX Spark」という新しいチップを積むノートPCですが、ゲームでどこまで動くのかは、発売前は公式の「数百本対応」という説明しかありませんでした。10月16日にレビューが出て、実測の数字がそろい始めています。
答えは、遊べるが、重いゲームではフレーム生成に頼る場面が多い、です。海外のレビューでは、『Gears of War: E-Day』が平均77.7fps(1% Low 39.9fps)、『Control Resonant』が平均109.2fps(同51.6fps)でした。どちらもフレーム生成を2〜3倍かけた数字で、操作の遅れを示す平均PC遅延は83.5msと78.3msでした。
この数字は、128GBメモリの最上位構成での計測です。国内の最小構成は51万3,480円で、GPUが5,120コアに減るため、同じ数字は期待できません。高fpsと低遅延が必要な人や対戦ゲームが目的の人は、x86のゲーミングノートのほうが向いています。

目次
要点実測で分かったことは3つ
実測した2本はどちらもフレーム生成を使った数字で、生成前のfpsは公表されていません。遅延はCPU側の処理が重く、設定を下げても大きく縮みませんでした。レビューの結論は、ゲームが主目的なら専用GPUを積むノートのほうが向く、です。
実測Gears E-Dayは平均77.7fps、Control Resonantは109.2fps
実測は、20コアCPU・GPU 6,144コア・メモリ128GB(LPDDR5X-9400)の最上位構成で行われました。どちらもNVIDIAのフレーム生成(MFG)を使っていて、設定は次のとおりです。
| 項目 | Gears of War: E-Day | Control Resonant |
|---|---|---|
| 解像度・設定 | 1908×1272(描画)、High、Mega Geometry有効 | 2560×1440のウィンドウ、High、RT無効、DLSS Performance |
| フレーム生成 | 2倍 | 3倍 |
| 平均fps | 77.7 | 109.2 |
| 1% Low | 39.9 | 51.6 |
| 平均PC遅延 | 83.5ms | 78.3ms |
平均fpsには、フレーム生成で作られたフレームも含まれます。生成前に実際に描画されたfpsは、レビューでは公表されていません。1% Lowは平均を大きく下回っていて、フレームの間隔が乱れる場面があることを示します。
Gears E-Dayは、CPUが足を引っ張る
『Gears of War: E-Day』はCPUへの負荷が大きいゲームで、GPUの使用率は平均85%にとどまりました。ArmのCPUに加え、x86向けのゲームをArm上で動かす変換機能(Prism)の負担が重なっています。設定を下げたり、DLSSの描画解像度を落としたりしても、CPUが先に頭打ちになるため伸びませんでした。マップ切り替えで大きなハングが1回起きたとも報告されています。
Control Resonantは、遅延が下がらない
『Control Resonant』は画面本来の3270×2180では安定せず、2560×1440のウィンドウでDLSS PerformanceとMFG 3倍にして、ようやく120Hzに近づきました。それでも遅延は、レビューが基準にする据置のテスト機より高く、レイトレーシングを入れるとfpsが落ちて遅延がさらに悪化したため、ラスタライズのみで計測されています。この画面は3:2なので、16:9のゲームを全画面にしても、きれいに拡大されない点もレビューは指摘しています。
ほかの実測God of War RagnarokやCyberpunk 2077の数字
同じ日に出たレビューの本体検証にも、ゲームの数字があります。測定機は20コア・GPU 6,144コア・メモリ32GB・SSD 1TBで、米国価格は3,699.99ドルの構成です。国内では同じ構成の価格が70万7,080円(税込)にあたります。
| ゲーム・条件 | Surface Laptop Ultra | 比較機 |
|---|---|---|
| Shadow of the Tomb Raider 最高設定・1080p | 89fps | Gigabyte Aero X16:109fps(4Kは64fps) |
| Cyberpunk 2077 Very High・1080p | 32fps | Gigabyte Aero X16:34fps |
| Far Cry 6・1080p | 56fps | Gigabyte Aero X16:85fps(4Kは70fps) |
| God of War Ragnarok 1440p・Ultra・DLSS | 41〜47fps(戦闘中) | 測定なし |
| God of War Ragnarok 1080p・Ultra・DLSS | 51〜79fps | 測定なし |
比較機のGigabyte Aero X16は、レビューが「ずっと安い」と書いている機種です。3本のうちSurface Laptop Ultraが上回ったものはなく、Cyberpunk 2077は互角、Shadow of the Tomb Raiderは約18%、Far Cry 6は約34%低い結果です。フレーム生成を使った前の2本とは条件が違うので、fpsを並べて比べる数字ではありません。
別のレビューには、これより前向きな報告もあります。『Cyberpunk 2077』は1440p・レイトレーシングUltra・フレーム生成ありで60fpsを保ち、『Shadow of the Tomb Raider』は1440p・高設定で60fpsを大きく上回り、『Marvel’s Spider-Man 2』と『The Witcher 3 Remastered』は1440p・高設定で90fps近くに達したとされています。この測定は128GB構成を電源につないだ状態で、Best Performanceの設定で行われています。フレーム生成の倍率や遅延は示されていません。3DMark Time SpyのGraphicsスコアは12,368でした。
さらに前向きなのが、もう1つのレビューの計測です(128GB構成)。『Cyberpunk 2077』の1080p・Extreme・レイトレーシング・DLSS設定は80fpsで、RTX 5070搭載ノートの81fpsと並び、RTX 5060搭載ノートの31fpsを大きく上回りました。DLSSなしの『Black Myth: Wukong』(1080p・Cinematic)は36fpsです。同じ『Cyberpunk 2077』でも、設定とアップスケーリングが違えば32fpsにも80fpsにもなるため、遊びたい設定に近い計測を探すことが大切です。
理由GPUのコア数が多くても伸びにくい3つの事情
RTX Sparkのメモリ帯域は最大300GB/sで、CPUとGPUで分け合います。ノート向けRTX 5060は、専用のメモリで384GB/sあり、GPUのSM(演算ブロック)数はRTX Sparkの48に対して26です。ゲームは帯域がものを言う処理なので、コア数が多くても伸びきらない、とレビューは指摘しています。
ほかの2点は、CPUまわりです。ゲームの多くはx86向けで、Arm上ではPrismを通して動かします。ArmのGrace CPUの性能も「ほどほど」と評されていて、Prismの変換負荷が上乗せされます。遅延が高めに出るのは、この組み合わせが原因だとレビューは見ています。
ゲームは電源につないで遊ぶ前提で考えたほうが無難です。バッテリー駆動のテスト(Web閲覧・動画・OpenGL)は10時間43分でしたが、ゲーム中のものではありません。別のレビューのゲーム負荷テスト(128GB構成)では、駆動は1.5時間強でした。ゲームや設定の詳細は示されていないため、遊ぶ内容で変わる点は割り引いてください。ファンはGPUを使うと大きな音が出る、と評価されています。本体は約2.0kgで、キーボード中央の温度は負荷テストで約43℃(110°F)でした。
構成参照したレビューが測ったのは上位構成、国内の下位構成は対象外
国内のMicrosoft Storeでは、CPUが18コア・GPU 5,120コアの構成が51万3,480円(24GB・512GB)から、20コア・GPU 6,144コアの構成が70万7,080円(32GB・1TB)から並んでいます。実測の2本は、どちらもGPU 6,144コアの構成です。
| 構成(税込・2026年10月16日確認) | 国内価格 | 実測の有無 |
|---|---|---|
| 18コア・GPU 5,120コア・24GB・512GB | 513,480円 | 今回のレビューでは未計測 |
| 20コア・GPU 6,144コア・32GB・1TB | 707,080円 | 本体レビューの数字(上の表) |
| 20コア・GPU 6,144コア・128GB・1TB | 1,094,280円 | Gears E-Day・Control Resonant(在庫なし表示) |
51万円台の構成は、今回確認したレビューでは測られていません。GPUのコア数が約17%少ないので、同じ数字にはならないと考えてください。ゲームを主な目的にして買うなら、実測のある70万円台の構成が基準になります。価格と構成の全体はSurface Laptop Ultraの日本価格・構成の記事にまとめています。
国内の販売開始は、10月16日21時(日本時間)です。Microsoft Storeの構成ページでは、128GB構成が在庫なしの表示でした。
互換性動かないゲームと、設定を変えると動くゲーム
レビューによって、同じゲームの結果が分かれています。『Red Dead Redemption 2』は、本体レビューでは動作せず、別のレビューでは標準のVulkanだと起動時にクラッシュするものの、DirectX 12に切り替えると動いたと報告されています。起動しないときは、グラフィックスAPIを変えてみる価値があります。
対戦ゲームは、ゲーム本体に加えてアンチチートのArm対応が必要です。VALORANTやLeague of Legendsのように、公式の要件がArm非対応のままのタイトルもあります。遊びたいゲームごとの状況は、RTX SparkのPCゲームとアンチチートの対応状況で確認できます。『Call of Duty』のRTX Spark対応は2027年です。発売時点で遊べるタイトルはRTX Sparkで遊べるゲームの記事が詳しいです。
比較x86のゲーミングノートと比べてどちらを選ぶか
Surface Laptop Ultraの70万円台は、x86のゲーミングノートなら専用GPUがRTX 5080クラスまで届く価格帯です。ゲームの性能だけで比べると、差は大きくなります。
| 項目 | Surface Laptop Ultra | x86のゲーミングノート |
|---|---|---|
| GPUのメモリ | CPUと共有(最大300GB/s) | 専用のビデオメモリ(RTX 5060で384GB/s) |
| ゲームの動作 | Prismで変換、アンチチートは要確認 | そのまま動く |
| レイトレーシング | 入れるとfpsと遅延が悪化 | 専用GPUの性能を使える |
| ローカルAI | レビューの比較で、M5 Max搭載MacBook ProやRyzen AI Max+ 395機より速かった | 専用GPUのビデオメモリに収まる範囲 |
ゲームを中心に選ぶなら、レビューで比べられていたAERO X16と同じシリーズの16型や、持ち運びやすいRTX 5080搭載のMSI Stealth 16 AI+が候補になります。AIモデルをローカルで動かす用途が主で、ゲームは息抜き程度という人にだけ、Surface Laptop Ultraの大容量メモリが活きます。
判断ゲーム目的で買ってよい人、避けたほうがよい人
- ローカルAIや制作が主で、ゲームは電源につないで時々遊ぶ
- フレーム生成込みで60〜100fps程度で十分と割り切れる
- シングルプレイの大作が中心で、対戦ゲームは遊ばない
- VALORANTやCall of Dutyなど、対戦ゲームが主目的
- 低遅延と高fpsを重視し、レイトレーシングも使いたい
- 51万円台の構成をゲーム用に買おうとしている
おすすめゲーム目的ならx86のノートを
ゲームの性能と互換性を優先するなら、専用GPUを積むx86のゲーミングノートが確実です。比較に出たAERO X16の国内モデルと、持ち運びやすいRTX 5080搭載機を挙げます。
FAQよくある質問
まとめまとめ|遊べるが、ゲームのために買う機種ではない
Surface Laptop Ultraのゲーム性能は、フレーム生成を使って平均77.7〜109.2fps、遅延は80ms前後でした。実測は最上位のGPU 6,144コア構成で、国内51万3,480円の下位構成は、今回のレビューでは測られていません。ローカルAIが主な目的ならSurface Laptop Ultra、ゲームが主な目的ならx86のゲーミングノートを選んでください。
出典:Tom’s Hardware(Surface Laptop Ultraレビュー、2026年10月16日)、Tom’s Hardware(RTX Spark実測、2026年10月16日)、Windows Central(RTX Spark検証、2026年10月16日)、Tom’s Guide(Surface Laptop Ultraレビュー)、Microsoft Store 日本(構成と価格、2026年10月16日確認)、Windows Blog Japan(2026年10月9日)


