RTX 5080がDLSS 5使用中に故障と報告|GTA V非公式MODで発生、原因は本当にDLSS 5なのか【2026年9月】
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GTA V非公式MODで発生、原因は本当にDLSS 5なのか
出典:VideoCardz(2026年9月20日)、Redditユーザー「wax469」氏の投稿「I Tried DLSS 5 and I Believe It Fried My New GPU」にもとづきます(いずれも2026年9月21日確認)。
GeForceのDLSS 5を巡っては、2026年9月上旬にRTX 5090の電源コネクタが公式版テスト中に溶融したとの報告が出たばかりです。今度はRTX 5080でも、故障を訴える報告がRedditに投稿されました。ただし今回のケースは、NVIDIAが正式に対応を表明していない『GTA V』へ、非公式なMODでDLSS 5を無理やり組み込んだ状態で発生しています。
報告したのはRedditユーザー「wax469」氏です。約1ヶ月・オーバークロックなしで使ってきたMSI GeForce RTX 5080 16G VENTUS 3Xで、LSPDFRなど複数のMODを導入済みの『GTA V』(Legacy版)へDLSS 5を追加してプレイしたところ、約5分・約80fpsの時点で画面がフリーズして激しく点滅し、PC全体が応答しなくなって強制終了を余儀なくされたといいます。その後RTX 5080を装着した状態では起動せず、内蔵GPUなら正常起動、同型の別カードへ交換すると症状は再発しなかったと報告しています。
報告を伝えた海外メディア自身も、DLSS 5の関与は否定できないとしつつ、それを直接の原因と断定はしていません。ここでは報告された症状と経緯の整理に加え、GTA VがDLSS 5の非公式対応タイトルである位置づけ、公式検証で分かっているRTX 5080の消費電力データ、そして複数の仮説のうちどれも確定していない現状を踏まえて、RTX 5080ユーザーが実際に何を確認すればいいかまで整理します。
目次
報告内容何が起きたのか
報告者のwax469氏によると、MSI GeForce RTX 5080 16G VENTUS 3Xは購入から約1ヶ月、オーバークロックなしの工場出荷設定のまま問題なく動作していたといいます。プレイしていた『GTA V』は、LSPDFRなど複数のMODを導入した状態で数週間使ってきた環境で、そこへ新たにDLSS 5を追加した直後に症状が発生しました。
| 項目 | 報告内容 |
|---|---|
| 対象カード | MSI GeForce RTX 5080 16G VENTUS 3X(定格TGP360W・16ピンコネクタ×1) |
| 使用状況 | 購入から約1ヶ月、オーバークロックなし(工場出荷設定のまま) |
| プレイ環境 | 『GTA V』Legacy版。LSPDFRなど複数MODを導入した状態で数週間プレイ後にDLSS 5を追加 |
| DLSS 5の導入経路 | 『NBA 2K27』から流出したDLLを、非公式ツール経由でGTA Vへ注入(NVIDIA公式のGTA V対応はなし) |
| 発生時の症状 | 約5分・約80fpsでプレイ中、画面がフリーズし激しく点滅、PC全体が応答しなくなり強制終了 |
| その後の経過 | RTX 5080装着状態では起動せず。内蔵GPU(Ryzen 9 9950X3D)なら正常起動、RTX 5080再装着で再発、同型の別カードに交換後は正常 |
| 報告者・投稿先 | Redditユーザー「wax469」氏がコミュニティ「r/RTX5080」へ投稿 |
今回の報告はユーザー1名がRedditへ投稿したもので、写真や動画が証拠として示されていますが、専門メディアが自ら再現・分解して検証した事例ではありません。第三者機関による独立検証ではない点を踏まえて受け止める必要があります。
位置づけGTA VはDLSS 5の公式対応タイトルではない
NVIDIAが公式にDLSS 5(3D-Guided Neural Rendering)の対応を表明しているのは、現時点で『NBA 2K27』のみです。対象GPUもGeForce RTX 50シリーズに限られており、『GTA V』を含めそれ以外のタイトルへの公式対応は発表されていません。
今回のケースでDLSS 5がGTA Vで動いていたのは、『NBA 2K27』から流出したDLLファイル(nvngx_dlssnr.dll)を、ReShadeのアドオン「RenoDX」やOptiScalerといった非公式ツール経由でゲームへ組み込む、コミュニティ主導のMOD手法によるものです。『Cyberpunk 2077』『GTA V』など十数本のゲームで動作が確認されたと伝えられており、対応タイトルはさらに広がり続けています。今回の報告でどのツール・バージョンが具体的に使われたかは特定されていません。
なお、Steam版『GTA V』には2025年に追加された拡張版『GTA V: Enhanced』もありますが、LSPDFRなど定番MODが前提とする環境は主に従来版(Legacy)です。今回の報告もLegacy版での出来事であり、大量の非公式MODを重ねた、NVIDIAが検証していない組み合わせの上でDLSS 5をさらに追加した状態だったことになります。
原因複数の仮説、どれも確定していない
報告を伝えた海外メディアは、症状について「不安定または劣化したグラフィックメモリでよく見られる種類の乱れ方に見える」という見立てを示しています。オーバークロックはしていなかったとされる一方、コミュニティでは「RTX 5080は8枚のメモリモジュールを搭載しており、そのうち1枚に製造上の不具合があるだけでも同様の症状は起こり得る」という指摘も出ています。これは、DLSS 5とは無関係に存在していた個体差・初期不良が、高い負荷をきっかけに表面化した可能性を示すものです。
もう一つの見方は、非公式MOD由来のソフトウェア的な不具合です。GTA VはNVIDIAがDLSS 5の動作を検証していないタイトルであり、ドライバー・ゲーム本体・非公式インジェクターという組み合わせ自体が未検証のまま動かされていました。画面のフリーズや応答なしという症状は、こうした未検証の組み合わせでも起こり得ます。
3つめは、DLSS 5自体の高い負荷が関係した可能性です。公式に対応する『NBA 2K27』でも、DLSS 5を有効にするとRTX 5080の消費電力が大きく増えることが、別の公式検証で確認されています。
| 指標 | WQHD(2560×1440) | 4K(3840×2160) |
|---|---|---|
| 消費電力 | 202W→316W(+114W・約56%) | 278W→346W(+68W・約24%) |
| フレームレート | 193.3fps→90.5fps(約53%低下) | 136.2fps→47.5fps(約65%低下) |
| 定格TGP360Wに対する比率 | 約88% | 約96% |
この数値は『NBA 2K27』でDLSS 5をオン・オフした際の実測で、テレメトリーから読み出した値であるため、実際の消費電力はこれより高い可能性もあるとされています。4Kでは346Wまで増え、MSIが公表する定格TGP360Wの約96%に達しますが、仕様の360Wそのものを超えたわけではありません。今回のGTA Vでの消費電力は計測されておらず、公式対応タイトルでの数値をそのまま今回のケースに当てはめることはできない点には注意が必要です。
RTX 5090では、公式版DLSS 5のテスト中に電源コネクタが溶融した事例も別途報告されています。ただし今回のRTX 5080のケースでは16ピンコネクタの溶融は報告されておらず、症状も画面のフリーズ・起動不能という異なるもので、同じ原因による事例とは言い切れません。
報告を伝えた海外メディア自身の結論は、「DLSS 5が関与した可能性はあるが、それが直接の原因だったとは考えにくい」という慎重なものです。個体不良・非公式MOD由来の不具合・DLSS 5の高負荷、いずれの仮説も現時点で確定していません。
対策RTX 5080ユーザーが今できること
NVIDIAが公式に対応するタイトル(現時点では『NBA 2K27』のみ)でDLSS 5を通常どおり使う分には、今回の報告を理由に使用を控える必要はありません。注意が必要なのは、リークしたDLLを未対応タイトルへ注入する非公式MODを使う場合です。
非公式MODによるソフトウェアの追加自体は、ハードウェアの物理的な改造ではないため、それだけを理由に保証が無効になるとは限りません。RTX 5080ではシリアル番号の退色を理由にRMAが難航した報告も別に出ているため、購入証明やシリアル番号が読み取れる状態を保っておくと、万一のときの手続きがスムーズになります。
早見表今の時点でどう受け止めるべきか
- Redditユーザー1名が、非公式DLSS 5 MOD導入後の『GTA V』プレイ中にRTX 5080が動作不能になったと報告
- GTA VはNVIDIA公式のDLSS 5対応タイトルではなく、公式対応は『NBA 2K27』のみ
- 別の公式検証では、DLSS 5使用時にRTX 5080の消費電力が定格TGP360Wに迫る346Wまで増える実測がある
- 今回は16ピンコネクタの溶融は報告されておらず、RTX 5090の事例とは症状が異なる
- 故障の直接原因(個体不良か、MOD由来の不具合か、DLSS 5の高負荷そのものか)
- 同様の症状がどの程度の頻度で起きているか(現状は1件のみ)
- NVIDIA・MSIからの公式コメント・調査結果
Q&Aよくある質問
まとめ非公式MOD導入は実験的リスクとして扱う
MSI GeForce RTX 5080 16G VENTUS 3Xで、非公式DLSS 5 MOD導入後の『GTA V』(Legacy版)プレイ中に動作不能になったとの報告がありました。GTA VはNVIDIA公式のDLSS 5対応タイトルではなく、公式対応は現時点で『NBA 2K27』のみです。報告を伝えた海外メディア自身も、DLSS 5の関与はあり得るとしつつ、直接の原因だったとは断定していません。
個体の潜在不良が高負荷で表面化した可能性、非公式MOD由来のソフトウェア的な不具合の可能性、DLSS 5自体の高い電力負荷が関係した可能性のいずれも、現時点では確定していません。別の公式検証では、DLSS 5使用時にRTX 5080の消費電力が定格TGP360Wに迫る346Wまで増えることも分かっていますが、これは仕様の範囲内の数値です。NVIDIAが公式対応するタイトルでDLSS 5を使う分には、今回の報告を理由に使用を避ける必要はありません。一方でリークしたDLLを未対応タイトルへ注入する非公式MODは、検証されていない組み合わせを動かす実験的な行為であることを理解した上で、消費電力の監視や異常時の切り分け手順を押さえておくことをおすすめします。



