DLSS 5は実際どれだけ重い?RTX 50実測|4Kで60fps出せるのはRTX 5090だけ、1080pなら5060 Tiで75fps
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4Kで60fpsに届くのはRTX 5090だけ、1080pなら5060 Tiで75fps
DLSS 5は2026年9月4日のGeForce 616.64で『NBA 2K27』に解禁され、正式に使えるようになりました。ここまで出回っていた性能データは流出DLLを使った非公式MODによるもので、正式版でどれだけ重いのかははっきりしていませんでした。
その正式版を、Ryzen 7 9800X3Dの環境でGeForce RTX 50シリーズ全体にわたって計測したベンチマークが公開されています。結論から書くと、DLSS 5の負荷は解像度が上がるほど重くのしかかり、4Kでは平均60fpsを保てるGPUがRTX 5090の1枚だけという結果でした。
一方で、フルHDならRTX 5060 Tiでも75fpsを維持しています。この記事では公開されている実測値を整理し、自分のGPUと解像度でDLSS 5をオンにできるのかを判断できるようにまとめます。
目次
実測解像度別に見たDLSS 5の負荷
テスト条件はCPUがRyzen 7 9800X3D、対象は『NBA 2K27』の最高画質にレイトレーシングを最大設定で有効化した状態です。DLSS 5はニューラルレンダリングを指し、フレーム生成は使っていません。公開されている数値は次のとおりです。
| 解像度 | レイトレ最大のみ | レイトレ最大+DLSS 5 |
|---|---|---|
| 1920×1080 | RTX 5060 Ti で107fps | RTX 5060 Ti で75fps |
| 2560×1440 | RTX 5060 Ti で95fps | 60fps以上はRTX 5070(66fps)から |
| 3840×2160 | 60fps以上はRTX 5080(133fps)とRTX 5090(162fps) | 60fps以上はRTX 5090(68fps)のみ |
※GameGPUが公開した計測値にもとづきます(2026年9月5日公開・2026年9月7日確認)。数値は同サイトが本文中に明記しているものです。
同じGPUの前後で比較できる数字を並べると、負荷の増え方がはっきりします。
| 条件 | DLSS 5オフ → オン | 低下率 |
|---|---|---|
| RTX 5060 Ti・1080p | 107fps → 75fps | 約30% |
| RTX 5090・4K | 162fps → 68fps | 約58% |
フルHDでは3割の低下で収まるのに対し、4Kでは6割近くまで落ちます。DLSS 5は解像度に比例して負荷が増える処理で、画素数が増えるほど不利になるということです。
4K60fpsを保てるのはRTX 5090だけです
3840×2160でレイトレーシングを最大にしDLSS 5をオンにした場合、平均60fpsを超えたのはRTX 5090の68fpsのみでした。RTX 5080以下はいずれも60fpsに届いていません。DLSS 5をオフにすればRTX 5080でも133fpsが出ているため、この差はすべてDLSS 5の処理コストです。
下位モデルではさらに厳しくなります。RTX 5060 Ti 16GBは4K+DLSS 5で平均25fps、最低22fpsという結果でした。実用的にプレイできる水準ではありません。
4KでDLSS 5を使いたい場合、現状の選択肢はRTX 5090に限られます。それ以外のGPUでは、解像度を下げるかDLSS 5をオフにするかのどちらかになります。
フルHD1080pならRTX 5060 Tiでも75fps出ます
一方で、解像度を下げれば話は変わります。1920×1080ならRTX 5060 Ti 16GBでもDLSS 5をオンにして75fpsを維持しています。レイトレーシングを最大にしたうえでの数字です。
2560×1440では、DLSS 5をオンにして60fps以上を保てるのはRTX 5070(66fps)からでした。RTX 5060 Tiは60fpsに届いていません。DLSS 5をオフにすればRTX 5060 Tiでも95fps出ているため、1440pはちょうど境界にあたる解像度ということになります。
同じRTX 5060 Tiでも、1080pなら75fpsで快適に動き、4Kでは25fpsで実用外になります。GPUの型番だけでDLSS 5が使えるかどうかは決まりません。普段プレイしている解像度と組み合わせて考える必要があります。
比較これまでのMOD測定と条件が違います
DLSS 5の性能低下については、正式解禁の前から非公式MODによる測定が出回っていました。当サイトでもRTX 5090でのOptiscaler経由の検証を扱っており、そちらでは3タイトルで39〜49%の低下という結果でした。
今回の数値はこれと単純に比較できません。測定条件が異なります。
そのうえで傾向は一致しています。DLSS 5は正式版でも、レイトレーシングと組み合わせるとフレームレートを大きく削る処理です。今回のデータが加えたのは、その削られ方が解像度によって大きく変わるという点になります。
判断自分の環境でオンにできるか
| 環境 | 判断 | 理由 |
|---|---|---|
| RTX 5090・4K | オンにできる | 平均68fpsで、4Kで60fpsを超えた唯一のGPU |
| RTX 5080以下・4K | 現実的でない | 60fpsに届かない。RTX 5060 Tiは平均25fpsで実用外 |
| RTX 5070以上・1440p | オンにできる | RTX 5070で66fps。1440pの60fpsラインはここから |
| RTX 5060 Ti・1440p | 60fpsは厳しい | DLSS 5オフなら95fps出るため、オフで遊ぶ判断もある |
| RTX 5060 Ti・1080p | 余裕でオンにできる | 75fpsを維持。低下率も約30%に収まる |
整理すると、4Kを狙うならRTX 5090、1440pならRTX 5070以上、1080pならRTX 5060 Tiで足りるという区切りになります。DLSS 5に対応するのはRTX 50シリーズだけなので、RTX 40以前を使っている場合はそもそも対象外です。
注意この数字をどこまで一般化できるか
今回の計測は『NBA 2K27』1本のものです。DLSS 5に正式対応した最初のタイトルであり、現時点で正式版の実測が取れる唯一のゲームでもあります。
ただし屋内アリーナが舞台のスポーツゲームで、描画される範囲は限定的です。オープンワールドや広い屋外を描くタイトルでは、同じ低下率になるとは限りません。対応タイトルが増えた段階で、傾向が変わる可能性は残ります。
対応状況はDLSS 5 対応タイトル一覧で追っています。技術そのものの仕組みはDLSS 5発表時の解説にまとめました。
FAQよくある質問
総括まとめ|解像度とセットで判断する技術です
DLSS 5の負荷は、解像度が上がるほど割合として大きくなります。フルHDでは約30%の低下で収まり、4Kでは約58%まで落ちました。その結果、4Kでレイトレーシングを最大にしてDLSS 5をオンにしたまま平均60fpsを保てるのは、RTX 5090だけという状況です。
逆に言えば、1080pならRTX 5060 Tiでも75fpsを維持できます。「DLSS 5は重い」という話は正しいのですが、それはGPUの型番だけで決まるものではなく、遊ぶ解像度とセットで判断する必要があります。
ただし今回の数字は正式対応した最初の1タイトルのものです。屋内が舞台のスポーツゲームという性質もあり、対応作品が増えれば傾向が変わる可能性は残ります。新しい実測が出た時点で本記事も更新します。



