『NTE』世界累計課金額が27億元(約640億円)突破、海外が中国を上回る|完美世界は7〜9月期に5億元の黒字【2026年10月】
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海外が中国国内を上回り、完美世界は7〜9月期に5億元の黒字
『NTE(Neverness to Everness)』は2026年4月29日の日本でのリリースから半年がたちました。8月に出た運営元・完美世界(Perfect World)の上半期決算は赤字だったため、このまま遊び続けて、課金も続けて大丈夫なのかが気になっている人もいるはずです。
NTEの世界累計課金額(流水)は10月28日時点で27億元(約640億円)を超え、海外の累計が中国国内を上回りました。完美世界が10月29日に出した第3四半期報告書の数字です。会社全体でも7〜9月期の純利益は5.06億元(前年同期比211.47%増)で、上半期の1.18億元の赤字を埋め、1〜9月の累計は3.87億元の黒字です。
決算の数字に運営縮小の兆しは出ておらず、海外の課金は中国国内より大きな収入源になっています。ただし流水は売上高や利益とは別の数字で、約640億円は人民元を10月29日のレートで換算した目安です。報告書には日本単独の金額は載っていません。
目次
要点第3四半期報告書で分かった3つの数字
NTEの世界累計課金額は10月28日時点で27億元超。そのうち海外の累計が中国国内を上回り、公式PC版と公式Android版の合計が全体の60%近くを占めています。完美世界の7〜9月期は売上高23.62億元(前年同期比36.85%増)、純利益5.06億元でした。
推移累計課金額は14億元から27億元へ
完美世界が公表してきたNTEの世界累計課金額は、6月30日時点で14億元超、8月18日時点で20億元超、10月28日時点で27億元超です。いずれも「〜を超えた」という下限の数字で、正確な金額は出ていません。
| 時点 | 世界累計課金額 | 円換算の目安 | 公式PC版+公式Android版の比率 |
|---|---|---|---|
| 2026年6月30日 | 14億元超 | 約330億円 | 60%超 |
| 2026年8月18日 | 20億元超 | 約470億円 | 60%近く |
| 2026年10月28日 | 27億元超 | 約640億円 | 60%近く |
円換算はどの時点も、2026年10月29日の欧州中央銀行の参照レートから求めた1元≒23.73円で計算しています。公表値どうしの差は、6月30日から8月18日までが6億元、8月18日から10月28日までが7億元です。ただしどれも下限の数字なので、この差を実際の増加額や期間ごとの課金ペースとして読むことはできません。
8月18日から10月28日までの間には、8月19日のVer.1.3と9月30日のVer.1.4が配信され、累計額は27億元を超えました。
海外海外の課金が中国国内を上回った意味
報告書は「海外累計流水の貢献が国内市場を上回った」と記しています。地域ごとの金額や比率は書かれていませんが、全体が27億元を超えていて、海外がその半分より多い以上、海外分だけで13.5億元(約320億円)を超えていることになります。
NTEは中国版が2026年4月23日、海外版が6日後の4月29日にサービスを始めました。先に始まった中国を、海外が累計で追い越したことになります。完美世界はNTEを中国国内と海外のほとんどの地域で自社配信しており、日本版のプレスリリースもPerfect World Gamesのシンガポール法人の名義で出ています。自社配信の地域では、課金が他社からの権利許諾料ではなく自社の売上として入るため、海外の比重が大きいことは会社の収益に直結します。
もう一つの「公式PC版+公式Android版で60%近く」は、地域ではなく配信経路の構成比です。海外の比率と混同しないよう注意してください。公式経路での課金は外部ストアの販売手数料を抑えやすく、そのぶん利益が残りやすくなります。1〜9月のゲーム事業の粗利率は73.79%と前年同期より4.5ポイント上がっており、その主な理由はNTEの粗利率の高さです。
決算完美世界は7〜9月期に5億元の黒字
上半期は1.18億元の赤字でしたが、7〜9月期だけで5.06億元の純利益を出し、1〜9月の累計は3.87億元の黒字になりました。前年同期と比べると1〜9月の純利益は41.83%少ないものの、前年には開発スタジオ(乗風工作室)の売却による一度きりの利益が含まれていました。
| 項目 | 1〜6月 | 7〜9月 | 1〜9月累計 |
|---|---|---|---|
| 売上高 | 27.51億元 | 23.62億元(前年同期比36.85%増) | 51.13億元(5.61%減) |
| 純利益 | 1.18億元の赤字 | 5.06億元(211.47%増) | 3.87億元(41.83%減) |
| 販売費 | 10.32億元 | 約3.05億元 | 13.37億元(145.60%増) |
| 営業キャッシュフロー | 6.47億元 | 約5.34億元 | 11.81億元(32.87%増) |
純利益は親会社の株主に帰属する額です。7〜9月の販売費と営業キャッシュフローは、1〜9月の累計から上半期の数字を引いて求めました。
黒字に戻ったのは、売上の伸びと宣伝費の減少が重なったためです。上半期はリリースに合わせた広告・宣伝で販売費が10.32億元まで膨らみましたが、7〜9月は約3.05億元に落ち着きました。8月の半期報告書は「NTEの業績への貢献は第3四半期以降に段階的に表れる」との見通しを示しており、そのとおり7〜9月期から利益が出ています。
ゲーム事業に絞ると、1〜9月の売上高は47.92億元で前年同期比7.09%増でした。『誅仙世界』などの自社タイトルや、『CS(カウンターストライク)』『天龍八部2 飛龍戦天』などの代理運営タイトルの売上は落ちており、その減少分をNTEが埋めて上回った形です。ゲーム事業の純利益は上半期の0.89億元の赤字から、1〜9月累計で4.34億元の黒字に転じています。
注意640億円は売上高でも利益でもない
流水は、プレイヤーが課金した金額の合計です。会計上の売上高は、課金をプレイヤーが遊び続ける期間に分けて計上する決まりのため、27億元がそのまま売上になったわけではありません。その期の売上になるのは流水の一部だけで、残りは将来の期間に繰り延べられます。
見方を変えると、これまでの課金のうち売上として計上されていない分が、今後の決算で少しずつ表れていくということです。また、リリース初期に宣伝費を集中させたため、NTEの利益率は今のところ通常より低い水準にあります。
赤字の仕組みや前作『Tower of Fantasy(幻塔)』との比較は、8月の上半期決算を扱った『NTE』世界累計流水20億元突破の記事にまとめています。
影響プレイヤーにとっての意味
- 上半期の赤字は宣伝費の先行によるもので、7〜9月期には黒字に戻った
- 海外の課金が中国国内を上回り、海外全体が会社の大きな収入源になっている
- Ver.1.3、Ver.1.4と大型アップデートが続き、Ver.1.5の配信予定も出ている
- 27億元は流水で、売上高や利益ではない
- 約640億円は10月29日のレートで換算した目安で、為替で上下する
- 報告書に日本単独の金額や地域別の内訳は載っていない
運営面の不安が小さくなったとしても、課金の価値はゲーム内で何を手に入れたいかで変わります。どの課金商品から買うかは、NTEの課金おすすめ商品と優先度の記事で予算と遊ぶ頻度別に比べられます。

9月30日のVer.1.4では、遊園地の新エリア「プカランド」が開園しました。次のVer.1.5は11月11日から配信予定です。前半・後半の日程やキャラクター、新コンテンツの内容はVer.1.5の配信日と復帰する時期の選び方の記事で確認できます。
FAQよくある質問
まとめ海外の課金が支え、運営元の決算も黒字に戻った
NTEの世界累計課金額は10月28日時点で27億元(約640億円)を超え、海外が中国国内を上回りました。運営元の完美世界は、上半期にリリースの宣伝費で赤字になったものの、7〜9月期は5.06億元の純利益を出して持ち直しています。約640億円は流水を円に換算した目安で、売上高や利益の額ではありません。
運営元の業績は7〜9月期に黒字へ戻っており、決算の数字に運営縮小の兆しは出ていません。ただし地域ごとの運営方針や今後の更新計画まで決算から読み取れるわけではないので、課金するかどうかは自分の遊び方で決めましょう。次の判断材料は、10〜12月期を含む通期の決算になります。
出典:完美世界「投资者关系活动记录表」(編号2026-002) / 完美世界「2026年第三季度报告」(公告番号2026-052) / 完美世界「2026年半年度报告」 / Perfect World Gamesプレスリリース(4月29日リリース決定) / Perfect World Gamesプレスリリース(Ver.1.4配信開始) / 欧州中央銀行 ユーロ参照レート(2026年10月29日:1ユーロ=175.92円、7.4144元) / Steam NTEストアページ

