Lexarが中国製DDR5-7200を掲載|CXMT製とみられる32GBが3,999元、価格は下がらない?
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32GB・3,999元の掲載価格が示すのは中国製DRAMの広がりよりもメモリ不足
Lexarが中国で掲載した「THOR RGB」第2世代のDDR5-7200・32GBキットは、3,999元(報道時点で約592ドル)です。これは高クロックの選別品であり、しかも世界的なDRAM逼迫の最中に出た価格です。中国製DRAMだから安くなる、と結論づける材料にはなりません。
出典:Tom’s Hardware(Lexar掲載品・価格・仕様)/Lexar製品資料/TrendForce(2026年Q1のDRAM価格動向)/Tom’s Hardware(MSI ChinaのAM5向けベータBIOS検証)
結論:今回の3,999元は、一般的なDDR5の値下がりを示す価格ではありません。DDR5-7200というハイエンド帯の32GBキットで、供給制約が強い市場における掲載価格です。中国製チップの採用は注目点ですが、LexarはDRAMメーカー名を公表しておらず、CXMT製と断定することもできません。
目次
製品掲載されたTHOR RGB DDR5-7200の仕様
海外メディアが確認した中国向けの掲載では、製品は「THOR RGB」第2世代の16GB×2枚セットです。設定値はDDR5-7200、CL38、38-48-48-86、1.40V。Intel XMP 3.0とAMD EXPOの両プロファイルに対応するとされています。アルミニウム製ヒートスプレッダ、サーマルパッド、8個のLEDも特徴です。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 製品名 | Lexar THOR RGB DDR5 第2世代 |
| 容量 | 32GB(16GB×2) |
| 速度 / レイテンシ | DDR5-7200 / CL38(38-48-48-86) |
| 電圧 | 1.40V |
| プロファイル | Intel XMP 3.0、AMD EXPO |
| 掲載価格 | 3,999元(中国での掲載時点) |
| DRAMメーカー | 非公表。Lexarは「中国国内で生産されたDRAM」と説明 |
実測Lexar DDR5-7200 CXMTの性能はまだ判断材料が少ない
今回のTHOR RGB DDR5-7200について、公開時点で独立したベンチマークや長期安定性の検証は確認できません。DDR5-7200という公称値、またはMSIのBIOS検証だけを、ゲーム性能や手動オーバークロックの優劣と同じ意味で扱うべきではありません。
中国製DRAMを使う別キットの初期テストでは、SK hynix系と比べて電圧を上げた際の伸びや手動調整、ロット間のばらつきに注意が必要だとする報告があります。ただし、これは別ブランド・別容量の検証であり、THOR RGB DDR5-7200の性能や品質を直接示すものではありません。製品固有のレビューが出るまでは、対応表と定格プロファイルを判断材料の中心にするのが安全です。初期テストの報道
価格3,999元でも「中国製だから高い」とは言えない理由
3,999元は約592ドルと報じられました。同クラスのDDR5-7200・32GBキットは米国でもおおむね585〜700ドルで販売されており、今回の掲載価格が極端に高いわけではありません。むしろ、同等の選別品としては近い水準です。
一方で、これは普及帯メモリの価格ではありません。DDR5-7200はCPU、マザーボード、メモリの組み合わせに左右されやすい高クロック帯で、価格には選別コストや対応検証も乗ります。DDR5-5600〜6000クラスの一般向けキットと単純に比べると、結論を誤ります。
背景にはDRAM市場全体の供給逼迫もあります。TrendForceは2026年Q1の従来型DRAM契約価格が前四半期比で93〜98%上昇したと発表しました。AI向けを含む高容量メモリへの供給配分がPC向けにも影響する環境では、新しい供給元の製品が出た直後に低価格化するとは限りません。メモリ不足の見通しはSamsungのメモリ不足に関する記事でも解説しています。
相性対応マザーボードとMSIの8200検証は分けて見る
報道によると、LexarのリストにはASUS 30機種、MSI 13機種、計43機種の対応マザーボードが記載されています。チップセットはIntel Z890 / B860、AMD B850が中心です。ただし、対応リストへの掲載はすべてのCPU・BIOS・個体での動作を保証するものではありません。
また、MSI Chinaの一部AM5マザーボード向けベータBIOS検証では、中国製DRAMを使ったDDR5-8200(2枚構成)の結果も報じられました。しかし8200の結果は24Gbitチップを使う3GBダイの検証で、今回の16GBモジュールそのものの実証値ではありません。別の16Gbit中国製DRAMの検証ではDDR5-8000が示されています。7200対応と8200達成を同じ意味で受け取らないことが重要です。
AM5でメモリ設定を変えた後に起動が長くなる場合は、DDR5のトレーニング動作が関係することがあります。設定前にAM5の起動が遅いときの確認手順も確認しておくと安心です。
判断いま買うべきなのは誰か
まとめ注目すべきは価格ではなく供給元の広がり
Lexarの中国製DRAM搭載とされるDDR5-7200は、中国のメモリ供給網がPC向け高クロック製品へ広がる可能性を示すニュースです。ただし、DRAMメーカーは非公表で、CXMT製と断定はできません。3,999元という価格も、DDR5-7200の選別品かつメモリ逼迫下の掲載価格です。
現時点では「安価な中国製DDR5が登場した」と見るより、供給元の選択肢が増え始めた動きとして追うのが妥当です。国内で買うなら、対応確認と保証を優先し、実売価格が落ち着いた段階で改めて比較しましょう。

