Legion 9iにCore Ultra 9 290HX Plus搭載構成が追加|RTX 5090・最大192GBメモリ対応
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RTX 5090・最大192GBメモリのフラッグシップ構成
Lenovoは、フラッグシップゲーミングノートPC「Legion 9i」(型番18IAX10)の構成に、Intelのノート向け新CPU「Core Ultra 9 290HX Plus」を追加しました。Lenovo公式の製品仕様データベース(PSREF)に掲載されており、米国では既に販売が始まっています。GPUは最大でGeForce RTX 5090 Laptop GPU、メモリは最大192GBまで選択できる構成です。
ゲーミングノートPCの最上位モデルに、型番の末尾だけが変わった新しいCPU構成が追加される——このニュースだけを見ると、「結局何が変わったのか」「買い替える価値はあるのか」がすぐには判断しづらいものです。
Lenovoは、フラッグシップゲーミングノートPC「Legion 9i」(型番18IAX10)に、Intelのノート向けCPUとして最後発となる「Core Ultra 9 290HX Plus」を搭載した構成を追加しました。Lenovo公式の製品仕様データベース(PSREF)に掲載されており、米国では既に販売も始まっています。GPUは最大でGeForce RTX 5090 Laptop GPU、メモリは最大192GBまで搭載でき、既存の285HX/275HX搭載モデルと基本設計を共有するアップデートです。
気になるのは、「290HX Plusは285HXと比べて何がどれだけ変わったのか」「既存モデルから買い替える価値はあるのか」「日本でも買えるのか」の3点ではないでしょうか。本記事ではIntel公式仕様と独立系ベンチマークの数値を突き合わせながら、この3つを順番に整理します。
追加された構成Legion 9iにCore Ultra 9 290HX Plus搭載構成が追加
Lenovo公式の製品仕様データベース(PSREF)に、Legion 9i(18IAX10)の構成としてCore Ultra 9 290HX Plusが追加されました。米国ではLenovo公式サイトや大手量販店を通じて、既に290HX Plus搭載モデルの販売が始まっています。
Legion 9iはLenovoのゲーミングノートPCの最上位シリーズで、これまでCore Ultra 9 275HX、285HX搭載モデルが展開されてきました。今回追加された290HX Plusは、Arrow Lake HX系譜のノート向けCPUとして最後発にあたるプロセッサーで、コア構成・電力枠・キャッシュ容量は285HXと共通。Eコアの最大ターボクロックとダイ間インターコネクトの速度が引き上げられており、Intel公式は1080pゲーミング性能が285HX比で最大8%向上すると説明しています。290HX Plus自体の詳しい仕様や285HXとの項目別比較は、290HX Plus完全解説記事で個別に詳しく解説しています。
Arrow Lake HX系譜の後継となる次世代のノート向けハイエンドCPU「Nova Lake-HX」は、2026年末から2027年初頭ごろの投入が見込まれています。つまり290HX Plusは、次世代アーキテクチャへの世代交代を控えた、現行プラットフォームの最終仕上げという位置づけです。
仕様:Intel公式 Core Ultra 9 290HX Plus 製品仕様 / Lenovo公式 Legion 9i(18IAX10)PSREF
プラットフォーム最大RTX 5090・192GBメモリに対応
Legion 9i(18IAX10)は、CPU以外の基本設計を旧構成と共有しています。GPUはGeForce RTX 5090 Laptop GPU(24GB GDDR7・TGP 175W)を最大構成として選択でき、DLSS 4にも対応します。メモリはDDR5対応のSODIMMスロットを4基備え、最大192GBまでデュアルチャネルで搭載可能です。クリエイター用途やローカルAI処理まで見据えた、拡張性重視のプラットフォームです。
| 項目 | 仕様 | 備考 |
|---|---|---|
| GPU(最大構成) | GeForce RTX 5090 Laptop GPU | 24GB GDDR7・TGP 175W・DLSS 4対応 |
| メモリ | 最大192GB DDR5 | SODIMM4スロット・デュアルチャネル |
| ストレージ | M.2スロット4基 | SSD構成は選択式 |
| チップセット | Intel HM870 | — |
Legion 9i(18IAX10)はThunderbolt 5ポートを備えていますが、これはノートPC側のコントローラーとプラットフォーム設計による仕様であり、290HX Plus固有の新機能ではありません。Wi-Fi 7(Killer Wi-Fi 7)も同様で、旧世代のCore Ultra 9 275HX搭載モデルの時点で既に搭載されていました。CPUを290HX Plusに変えたことで新たに使えるようになった接続機能はない、というのが正確な理解です。
ディスプレイ18型4K・240Hzディスプレイを搭載
ディスプレイは18型・3840×2400ドット(16:10)のIPSパネルで、最大240Hzに対応します。BIOS上の切り替えで、1920×1200ドット・440Hzという高フレームレート優先のモードに変更することも可能です。高解像度のクリエイティブ用途と、競技系タイトルの高フレームレート表示を1台でまかなおうという狙いの構成です。
RTX 5090 Laptop GPUをもってしても、3840×2400のネイティブ解像度・最高画質のままで最新の重量級タイトルを240fps付近まで動かすのは難しい場面が多くなります。DLSS 4のアップスケーリングやフレーム生成、あるいは画質・解像度を下げる運用が現実的です。240Hzを本当に活かしたい場面では、BIOSで1920×1200・440Hzモードに切り替える使い方が向いています。
買い替え価値旧Core Ultra 9 285HX搭載Legion 9iからの買い替え効果は限定的
すでにCore Ultra 9 275HXまたは285HX搭載のLegion 9iを使っている場合、CPUだけを理由に290HX Plus構成へ買い替える価値は薄いといえます。体感できる差はシングルスレッド性能が絡む一部の処理に限られるためです。加えて、ノートPCのCPUはマザーボードに直付けされておりCPU単体の交換はできないため、290HX Plusを使いたい場合は本体ごと買い替える必要があります。数%程度の性能向上のためにシステムをまるごと売却して買い直す価値があるかは、慎重に判断したいところです。一方、これから新規にLegion 9iを購入するなら、290HX Plusとの価格差が小さければ選んで損はありません。CPUの違いをより詳しく知りたい場合は、上記の290HX Plus完全解説・285HX完全解説もあわせてご覧ください。
日本での発売日本での発売や価格は現時点で不明
米国ではLenovo公式サイトや大手量販店を通じて、290HX Plus搭載のLegion 9iが既に販売されています。価格帯はGeForce RTX 5080搭載構成が4,999ドルから、RTX 5090搭載構成はさらに高額な5,000ドル台後半〜6,000ドル台に達しており、フラッグシップらしい価格設定です。
一方、Legion 9iはこれまでも国内向けの正式ラインナップに含まれてこなかったシリーズです。2025年6月にレノボ・ジャパンが発表した「Legion Gen 10シリーズ」の国内販売開始でも、対象となったのはLegion Pro 7i Gen 10やLegion 7i Gen 10などで、18型フラッグシップのLegion 9iは含まれていませんでした。290HX Plus搭載構成についても、本記事執筆時点でレノボ・ジャパンからの発売発表は確認できていません。
国内で正規に購入でき、なおかつRTX 5090 Laptop GPUを選べるモデルを探すなら、Legion Pro 7i Gen 10のような16型モデルが現実的な比較対象になります。18型・4K・240HzというLegion 9i特有の画面までは求めないという場合、国内正規モデルで代替できる可能性があります。
なお、Legion 9iそのものは国内未発表ですが、290HX Plus自体は他社の国内BTOブランドを通じてすでに購入可能です。2026年7月時点で、LEVEL∞の18型ゲーミングノートやGALLERIA(RTX 5090 Mobile構成・約79.9万円)など、290HX Plus搭載モデルが国内でも順次登場しています。Legion 9iの18型・4Kディスプレイという構成にこだわらないのであれば、これらの国内正規モデルも選択肢に入ります。
出典:レノボ・ジャパン Legion Gen 10シリーズ国内販売開始発表
まとめArrow Lake HX世代の最終仕上げという位置づけ
今回追加されたCore Ultra 9 290HX Plus搭載構成は、Legion 9iというフラッグシッププラットフォームの性能刷新というより、Arrow Lake HX世代の最終仕上げという位置づけです。コア構成・電力枠・キャッシュは285HXと共通で、伸びているのはEコアクロックとダイ間インターコネクトの速度にとどまります。既存の275HX/285HX搭載モデルを持っているなら、CPUだけを理由に買い替える必要性は高くありません。一方でこれから新規に購入する場合は、価格差が小さければ290HX Plus構成を選んで損はないでしょう。日本での発売や価格については本記事執筆時点で正式な発表がなく、今後の動向を注視する必要があります。



