KTCもゲーミングモニター値上げへ?AOCに続く部品高騰で価格維持が困難に、現行価格は当面据え置きと説明【2026年8月】
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AOCに続く部品高騰で価格維持が困難に、現行価格は当面据え置き
出典:新浪科技「KTC公告:显示器产品线后续或将进行价格上调」、KTC科技日本「MASTERシリーズ」プレスリリース(PR TIMES)、TrendForce「Global OLED Monitor Shipments Grew 26.1% QoQ in 2Q26」。
ゲーミングモニターブランドのKTC(KEY TO COMBAT)が2026年8月14日、「製品価格調整に関する説明と約束」と題した告知を発表しました。中国メディアの報道によると、モニターに使われる主要部品の価格上昇が続き、製造コストをKTC単独で吸収することが難しくなっているとのことです。
ただし、現時点で具体的な値上げ日・値上げ率・対象モデルは発表されていません。KTC自身も現在の価格について、まだコストパフォーマンスの高い「価格の窓口期間」にあるとしており、すぐに全製品が値上げされると決まったわけではありません。今回の告知は中国市場向けのもので、日本国内のKTC製品が同じタイミング・同じ割合で値上げされるかも現時点では確認されていません。
この記事では、KTCの告知内容、2026年8月1日から先行して値上げを実施しているAOCとの関係、そして日本向けKTCモニターの現在の価格まで整理します。
目次
要点まず何が起きたか
KTCは2026年8月14日、モニターのコア部品価格上昇と製造コスト増加を理由に、今後モニター製品ラインの価格を引き上げる可能性があると告知しました。値上げの実施日・値上げ率・対象モデルはいずれも未発表です。KTCは現在の価格をまだ高コストパフォーマンスな期間と説明しており、購入予定があるユーザーには時期を検討するよう呼びかけています。「値上げが正式決定した」というより、価格を維持できなくなる可能性を事前にユーザーへ伝えた段階と見るのが正確です。
告知内容KTCが示した「価格の窓口期間」というメッセージ
KTCの告知で興味深いのは、単に値上げの可能性を説明するだけでなく、購入時期にも言及している点です。KTCは現在について、価格面でまだ高いコストパフォーマンスを確保できている期間だと説明しており、近いうちにモニターを購入する予定があるユーザーには、購入時期を適切に検討するよう呼びかけています。言い換えると、「今すぐ値上げするわけではないが、現在の価格をいつまで維持できるか分からない」というメッセージに近いでしょう。
ただし、値上げ日が決まっていない以上、「今すぐ買わないと損をする」とまで判断する必要はありません。必要なモニターがすでに決まっていて、セール価格も十分安い場合には購入を前倒しする理由になりますが、値上げを恐れて不要な製品まで急いで購入する必要はないでしょう。
先行事例AOCに続く2社目の値上げ動向
KTCだけの動きではありません。中国市場ではAOCがすでに2026年8月1日から、モニター全製品の価格改定を実施しています。対象には一般的なオフィス向けモデルだけでなく、ゲーミングブランド「AGON」も含まれ、値上げ理由としてチップやメインボードなど主要部品のコスト上昇を挙げています。KTCの告知でもAOCと同じ時期に「主要部品の値上がり」が理由として挙げられており、単独メーカーだけの問題ではなく、モニター業界全体でコスト上昇圧力が強まりつつある可能性があります。
ここで注意したいのが、値上げの原因を単純に「液晶パネル価格の高騰」と考えないことです。ディスプレイ制御用IC・スケーラー・メイン基板・電源回路・バックライトなど、モニターにはパネル以外にも多くのコスト要因があります。AOCも今回の価格改定についてチップや基板などの主要部品価格上昇を理由に挙げており、「パネル相場が横ばいだからモニターも値上がりしない」とは言い切れない状況です。この仕組みの詳しい解説はAOC値上げの解説記事で整理しています。
市場動向OLEDゲーミングモニターはむしろ販売が急増中
一方、ゲーミングモニター市場そのものが縮小しているわけではありません。TrendForceの発表によると、2026年第2四半期の世界OLEDモニター出荷台数は前四半期比26.1%増、前年同期比では98%増となりました。特に27インチクラスの新モデル投入が伸びを牽引しています。同期間のメーカー別シェアはASUSが23.1%で首位、Samsungが13.1%、MSIが12.8%、AOCが8.6%、LGが8.4%という結果です。
これまでゲーミングモニターは、新製品の増加やメーカー間競争によって高リフレッシュレート・OLEDモデルを中心に価格が下がってきました。しかし部品コスト上昇が続けば、「性能は上がるが価格も下がる」という近年の流れが鈍化する可能性があります。市場自体が成長しているだけに、コスト上昇がどう価格へ転嫁されるかは今後も注目されるところです。
現行ラインナップKTC日本のMASTERシリーズは現在も割引価格を展開
日本のKTCは、比較的安価な価格で高リフレッシュレート製品を展開しているブランドです。2026年8月6日には国内向け「MASTER」シリーズ5モデルのキャンペーンが発表され、クーポン「10MASTERS」(10%OFF)とタイムセールの併用で、次の割引後価格が案内されていました。
| モデル | 通常価格 | 割引後価格 |
|---|---|---|
| 24M1 | 29,980円 | 23,382円 |
| 25M1 | 54,980円 | 39,581円 |
| 25M2 Pro | 44,980円 | 32,382円 |
| 27M1 Pro | 35,980円 | 24,982円 |
| 27M1 Max | 49,980円 | 40,482円 |
このうち「MASTER 25M2 Pro」は24.5型のFast IPSパネルで、360Hz表示(オーバークロック時400Hz)に対応するモデルです。MASTERシリーズにはWQHD・240Hzクラス、フルHD・400Hzクラス、4K160Hz/フルHD320Hzのデュアルモードモデルなど、競技系FPSから4Kゲームまでを想定したラインナップがそろっています。こうした価格帯がKTCの強みであるだけに、実際に値上げが行われる場合はゲーミングモニター市場への影響も小さくありません。特に3万円前後のWQHD・高リフレッシュレート帯は競争が激しく、数千円の価格差でも購入候補が大きく変わります。
今回の中国での告知だけを根拠に「日本のKTCモニターも値上げ確定」とするのは早いでしょう。Amazonの価格やクーポンは頻繁に変化するため、購入予定がある場合は実際の販売価格を確認しておくことをおすすめします。
FAQよくある質問
総括まとめ|中国発の値上げの動きが2社目に
KTCは2026年8月14日、モニター製品の値上げ可能性を告知しました。理由はコア部品価格の上昇と製造コストの増加で、現時点で具体的な値上げ日・値上げ率・対象モデルは発表されていません。KTC自身は現在の価格をまだ高コストパフォーマンスな「価格の窓口期間」と説明しています。
中国市場ではAOCがすでに8月1日から全製品ラインの価格改定に踏み切っており、KTCまで値上げの可能性を示したことで、モニター業界でコスト上昇の影響が表面化し始めています。液晶パネル価格自体は大きく上昇していない点を踏まえると、チップや基板などパネル以外の部品コストが製品価格へ波及し始めている可能性があります。
KTCの日本向け価格が実際に改定されるかはまだ分かりませんが、AOCに続いてKTCまで値上げの可能性を示したことで、2026年後半はゲーミングモニター市場の価格動向にも注意が必要になりそうです。すでに購入候補が決まっている場合は現在の実勢価格を確認し、値上げ報道だけを理由に不要な製品まで急いで購入する必要はありません。



