Heroic Games Launcher 2.22.1公開|Proton-CachyOSを直接導入、Epic・GOGをゲームパッド操作

Heroic Games Launcher 2.22.1公開|Proton-CachyOSを直接導入、Epic・GOGをゲームパッド操作

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NEWS / 2026-08
Heroic Games Launcher 2.22.1公開
Proton-CachyOSが新規導入のデフォルト候補に
Epic Games StoreやGOGのゲームをLinuxで管理できる「Heroic Games Launcher」の最新版2.22.1が公開されました。カスタムProton「Proton-CachyOS」をWine Managerから直接導入できるようになり、ストアページもゲームパッドだけで操作できます。公式リリースノートとPull Requestにもとづき変更点を整理します。
Proton-CachyOSが新規導入時の既定候補にEpic・GOGのストアをゲームパッドで操作可能Wine-GEはWine Managerから削除

出典:Heroic Games Launcher公式GitHub ReleasesPull Request #5463(Proton-CachyOS追加)Pull Request #5705(デフォルト化)Pull Request #5251(Wine-GE削除)Pull Request #5707(ゲームパッド操作対応)Pull Request #5747(Nintendo操作逆転修正)CachyOS公式「proton-cachyos」リポジトリHeroic Games Launcher公式リポジトリにもとづきます。本記事の情報は2026年8月13日時点のものです。

Steam DeckやSteamOS搭載PCでEpic Games StoreやGOGのゲームを遊ぶとき、Wine・Protonの互換レイヤーは自分で探して導入する必要がありました。特にカスタムProtonは種類が多く、どれを選べばいいのか分かりにくい部分です。

2026年8月9日に公開されたHeroic Games Launcher 2.22.1は、この選択の起点を変える更新です。更新頻度の高いカスタムProton「Proton-CachyOS」をWine Managerから直接導入できるようになり、しかも新規環境で最初に表示・自動選択される候補にもなりました。あわせてEpic・GOGのストアページがゲームパッドだけで操作できるようになっています。

公式には「Hotfix #1」という位置づけですが、公開されているPull Requestを個別に確認すると、単なる不具合修正にとどまらない判断の理由が見えてきます。Proton-CachyOSが選ばれた背景、Wine-GEが削除された理由、ゲームパッド対応の仕組みまで、公式GitHubの記述にもとづいて解説します。

目次

要点Heroic 2.22.1で何が変わったか

2026年8月9日公開のHeroic Games Launcher 2.22.1は「Hotfix #1」という名称ながら、Linux・SteamOSでのゲーム体験に直結する変更が複数含まれています。まず4点に絞って要点を示します。

概要Heroic Games Launcher 2.22.1とは

Heroic Games Launcherは、Epic Games Store・GOG・Amazon GamesのゲームをLinux・Windows・macOSで管理できるオープンソースのゲームランチャーです。Epic Games StoreはLegendary、GOGはgogdl、Amazon GamesはNileという個別のツールを内部で利用してライブラリを管理し、LinuxではWineやProtonを介してWindows向けゲームを起動します。

公式リポジトリはSteamOSを正式な対応OSとして挙げており、Steam DeckではFlathub経由でインストールできます。Epic・GOG・Amazon Gamesのアカウントへログインし、購入済みのゲームをライブラリとして一覧表示・起動できる点がHeroicの基本的な役割です。

2.22.1は2026年8月9日に公開された最新の安定版で、公式リリースノートには「Hotfix #1」と記載されています。ただし内容はバグ修正だけでなく、Proton-CachyOS対応・ゲームパッド操作対応・GOG周辺の複数の変更など、機能追加を含む更新になっています。

互換レイヤーProton-CachyOSをWine Managerから直接導入可能に

2.22.1で最も注目したい変更が、カスタムProton「Proton-CachyOS」への対応です。公式リリースノートは「Add proton-cachyos to the wine manager」と説明しており、これまでのようにGitHub Releasesから自分でファイルを探してダウンロードし、所定のディレクトリへ展開する手間なく、他の互換レイヤーと同じようにWine Managerから導入できるようになりました。

この変更を担当した開発者はPull Requestの中で、採用理由を3点挙げています。更新頻度が高いこと、環境変数を通じてDXVK-Sarek・D7VK・DXVK Low Latencyといった別のDXVK実装を利用できること、そしてCachyOSの標準Protonとして使われているぶん利用者が多く問題の発見が早いことです。

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DXVK実装の切り替えはGUIからではなく環境変数

Proton-CachyOSが持つDXVK-SarekなどのDXVK実装切り替え機能は、2026年8月13日時点でHeroicのGUIから直接操作できるわけではありません。担当開発者もPull Request内で、UIからDXVKの代替実装を切り替えられる機能は今回のPull Requestの対象外であり、当面は環境変数での指定を案内するとしています。

背景なぜGE-ProtonではなくProton-CachyOSがデフォルトになったのか

Proton-CachyOSはCachyOSプロジェクトが開発しているカスタム版Protonです。公式リポジトリでは、Steam ClientとumU-launcherで利用する互換ツールとして説明されており、Wine-stagingパッチや追加のゲーム向け修正を通常のProtonへ加えたコミュニティ版という位置づけになります。

Heroicでは元々GE-Protonが広く使われてきましたが、2.22.1では新規に導入する際の既定候補がProton-CachyOSへ変更されました。具体的には、Wine Managerを開いたときに最初に表示されるProtonと、利用できるWine・Protonが端末に見つからない場合にHeroicが自動でダウンロードする互換レイヤーの両方が、Proton-CachyOSに切り替わっています。

この変更を行ったPull Requestで、開発者は理由を明確に説明しています。当時最新のGE-ProtonにEA appの起動に関する問題があり、Ubisoft Connectでも同様の問題が起きているとみられること、動画再生周りの修正にはさらに時間がかかりそうなことを挙げ、そうした欠点を抱えたバージョンを新規導入の既定にするのは無責任だと判断したとしています。

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既存ゲームのProtonが強制的に変わるわけではない

この変更は、ゲームごとに個別選択しているGE-Protonなどの互換レイヤーを一斉に置き換えるものではありません。あくまで「新規に何を導入するか」の既定値がProton-CachyOS寄りになったという変更です。現在正常に動いているゲームまで無理に切り替える必要はありません。

整理Wine-GEの削除とGE-Proton取得処理の修正

Proton-CachyOSが追加された一方で、Wine Managerから姿を消した項目もあります。2.22.1ではWine-GEのダウンロード項目がWine Managerから削除されました。

担当開発者はPull Requestの中で、Wine-GEはすでに更新が止まって古くなっており、多くの場合ユーザーの問題の原因になっていると説明しています。Discordでもwine-geを使っているユーザーには基本的にGE-Proton+umuへの移行を案内してきたとし、起動のたびにwine-geの更新確認へリソースを使っていた点も削除理由に挙げています。すでにWine-GEを導入済みの環境からファイルが強制的に削除されるわけではなく、必要であれば手動導入も可能です。

GE-Proton自体は引き続き利用できますが、取得処理には別の修正が入っています。GE-Protonがaarch64(arm64)向けビルドの配布も始めたことを受けて、Wine ManagerがCPUアーキテクチャを判定し、実行環境に合ったファイルだけを選ぶよう変更されました。担当開発者は、これまでリリース内のファイル配置によって偶然x86_64版が選ばれていたに過ぎず、将来的な配置順の変化で誤ったアーキテクチャ向けファイルを取得する可能性があったと説明しています。

操作性Epic・GOGのストアをゲームパッドで操作可能に

Heroicはバージョン2.21.0で、テレビ接続やゲームパッド操作を想定したフルスクリーンの「Console Mode」を導入していました。しかしHeroic本体のメニューはゲームパッドで操作できても、ランチャー内にWebViewとして表示されるEpic・GOG・Amazon Games・Zoomなどのストアページには、ゲームパッド入力が届いていませんでした。

2.22.1ではこの部分に手が入り、WebView内でGamepad APIを直接取得して、方向キーやスティックでのフォーカス移動、決定・戻る・検索・URLバーへのアクセスといった操作をゲームパッドから行えるようになりました。担当開発者によると、フォーカス移動をアクセシビリティの観点から視覚的にも分かりやすくする仕組みも合わせて実装されています。

修正Nintendoコントローラーの逆転修正とConsole Modeの改善

ゲームパッド関連では、Nintendo Switch ProコントローラーやJoy-Conを使用した際の操作逆転も修正されています。Heroicの画面上ではAが決定、Bが戻ると表示されているにもかかわらず、実際にはAを押すと戻り、Bを押すと決定になる問題がありました。

担当開発者の説明によると、原因はNintendo系コントローラーとXbox系コントローラーでフェイスボタンの物理配置が異なる点にあります。Chromiumは標準マッピングとして物理的な位置でボタンを報告するため、Switch系コントローラーではbuttons[0]がB、buttons[1]がAに対応します。Heroic側の一部の処理がXbox系の配置(buttons[0]を主操作、buttons[1]を戻るボタン)を前提にしていたため、物理的なAボタンで戻る動作が発生していました。2.22.1ではNintendo系のベンダーID向けに専用のレイアウト判定が追加され、表示と実際の操作が一致するよう修正されています。

Console Modeについても細かな修正が続いています。通常のライブラリで非表示に設定したゲームがConsole Modeでは表示されてしまう不具合が修正され、非表示設定が尊重されるようになりました。またゲームパッドを長押しした際のキーリピート挙動も改善され、メニュー移動が素早くなっています。

周辺機能GOG周辺の変更とセール情報タブ追加

2.22.1ではGOG関連にも複数の変更が入っています。GOGのユーザー向けAPIが切り替えられたほか、新しい通貨への対応、GOG Dealsの対象地域をユーザーのGOGアカウントから判定する変更が加わりました。あわせてストアのWebViewセッションが統合され、あるストアでログインした情報が他のストアへも引き継がれやすくなっています。

ゲームの起動以外の変更として、Deals・Discounts画面にHumble BundleとGreen Man Gamingのセール情報を表示するタブが追加されました。ここで追加されたのはセール情報を確認できるタブであり、Humble Bundleのライブラリそのものをheroicへ統合する機能ではない点には注意が必要です。Humble Bundle自体の統合については、開発チームが別の大型機能として現在テスト・レビュー中であると公式リリースノートで説明されています。

開発中itch.io・Humble Bundle・Steam統合、プラグインシステムが開発中

公式リリースノートの冒頭では、現在テストまたはレビュー段階にある大型機能として、itch.io・Humble Bundle・Steamとの統合、そして新しいプラグインシステムの4つが挙げられています。プラグインシステムについては、外部の開発者が新しい統合機能を追加しやすくする狙いがあり、将来的な例としてエミュレーター対応が挙げられています。

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Steam統合は2.22.1には実装されていません

「テストまたはレビュー段階」というのは開発中であることを示すもので、2.22.1に実装済みの機能ではありません。正式な提供時期や具体的な仕様も2026年8月13日時点では公式に発表されていないため、現時点でHeroicからSteamのゲームを管理できるわけではない点に注意してください。

結論Heroic 2.22.1はアップデートすべきか

Heroic本体を2.22.1へ更新すること自体に大きなデメリットはなく、Linux・SteamOSでEpicやGOGのゲームを扱っているユーザーには更新のメリットが大きい内容です。一方で、既存のゲームの互換レイヤーまで一斉に見直す必要はありません。

更新のメリットが大きい人
  • Steam DeckやテレビにつないだSteamOS PCでEpic・GOGのゲームを遊んでいる人(ストアのゲームパッド操作が使える)
  • Nintendo Switch ProコントローラーやJoy-ConでHeroicを操作している人(A/B逆転が解消される)
  • これから新規にHeroicを導入し、互換レイヤーを何も入れていない人(Proton-CachyOSが自動候補になる)
i急いで設定変更しなくてよい人
  • 現在使っているGE-Protonなどの互換レイヤーで問題なくゲームが動いている人
  • Wine-GEを手動導入して使い続けたい人(引き続き手動導入は可能)
  • HeroicからSteam統合機能を今すぐ使いたい人(2.22.1には未実装)

FAQよくある質問

Heroic 2.22.1へ更新すると、今使っているゲームのProtonが勝手にProton-CachyOSへ変わりますか?
変わりません。今回変更されたのは、Wine Managerを開いたときに最初に表示されるProtonと、互換レイヤーが何も見つからない環境でHeroicが自動ダウンロードする際の選択肢です。ゲームごとに個別設定している互換レイヤーが一斉に置き換わるわけではありません。
Proton-CachyOSに変えればゲームは速くなりますか?
必ずしもそうとは限りません。Proton-CachyOSは更新頻度が高く実験的な変更も取り込むカスタムProtonですが、ゲームによってはGE-Protonの方が安定する場合もあります。現在正常に動いているゲームは無理に切り替えず、起動しない・映像が乱れるといった問題が出たときに比較検討する使い方が安全です。
Wine-GEはもう使えなくなりますか?
すでに導入済みのWine-GEは引き続き使えます。Wine Managerからのダウンロード項目が削除されただけで、既存の導入分が強制的に削除されるわけではありません。新規に必要な場合は手動導入で対応できます。
HeroicからSteamのゲームを管理できるようになりましたか?
2.22.1の時点ではまだです。公式リリースノートはitch.io・Humble Bundle・Steamとの統合をテストまたはレビュー段階にある大型機能として紹介していますが、正式な提供時期や仕様は2026年8月13日時点で発表されていません。
Steam Deckではどうやって更新しますか?
Flathub版を導入している場合は、デスクトップモードでDiscoverから更新を確認してください。Heroic公式もLinuxではFlathub経由でのインストールを案内しています。GitHubのAppImageなど別形式で導入している場合は、その配布形式に合わせて最新リリースへ更新する必要があります。

まとめまとめ|Proton-CachyOSとゲームパッド対応が中心の実利アップデート

Heroic Games Launcher 2.22.1は「Hotfix #1」という名称ながら、Linux・SteamOSユーザーに関わる変更が多く含まれる更新でした。最大の変更はカスタムProton「Proton-CachyOS」がWine Managerへ正式に追加され、新規導入時の既定候補にもなったことです。EA appなどの起動問題を理由にGE-Protonではなく Proton-CachyOSが選ばれた経緯も、担当開発者自身の説明から確認できました。

あわせて更新が止まっていたWine-GEはWine Managerから削除され、GE-Protonの取得処理はCPUアーキテクチャを正しく判定するよう修正されています。Epic・GOGのストアページはゲームパッドだけで操作できるようになり、Nintendo系コントローラーのA/B・X/Y逆転問題も解消されました。itch.io・Humble Bundle・Steamとの統合や新しいプラグインシステムは開発中の段階で、2.22.1にはまだ実装されていません。

まとめ

Heroic Games Launcher 2.22.1が2026年8月9日に公開されました。カスタムProton「Proton-CachyOS」をWine Managerから直接導入できるようになり、新規環境で最初に表示・自動選択される互換レイヤーの既定候補にもなっています。GE-ProtonのEA app起動問題などを理由にこの変更が行われたことが担当開発者のPull Requestから確認できます。更新が止まっていたWine-GEはWine Managerから削除され、GE-Protonの取得処理はCPUアーキテクチャを正しく判定するよう修正されました。Epic・GOGのストアページはゲームパッドで操作できるようになり、Nintendo Switch ProコントローラーやJoy-ConのA/B・X/Y逆転問題も修正されています。既存ゲームの互換レイヤーが強制的に変更されることはなく、itch.io・Humble Bundle・Steamとの統合やプラグインシステムは開発中で2.22.1には未実装です。

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