「たたかう」しか選べないRPG『たたかう だけ』発表。敵も味方もゲーム画面も殴るメタフィクション作品
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敵も味方もゲーム画面も殴るメタフィクション作品
出典:Steamストア公式ページ(たたかう だけ)、unityroom公式ページ(たたかう だけのゲーム)、ヘビサイドクリエイション公式ブログにもとづきます。閲覧数・レビュー件数・動作環境は本稿執筆時点(2026年7月18日)のものです。2026年8月9日、東京ゲームダンジョン13出展後の状況とIP360/LVLZero Tokyo採択情報を反映して更新しました。
コマンドRPGといえば「たたかう」「まほう」「にげる」のように複数の選択肢が並んでいるのが当たり前です。そうした前提を根本から覆すゲームが登場しました。
『たたかう だけ』は、ゲーム制作サークル・ヘビサイドクリエイションが開発するメタフィクションRPGです。主人公の姫が使えるコマンドは「たたかう」だけで、しかも殴れる相手は敵にとどまらず、味方や画面のウィンドウ枠、さらにはゲーム機本体にまで広がります。2026年7月15日にSteamストアページが公開され、PC向けに2027年の発売が予定されています。
本記事では、Steamストア公式ページと、本作の原型にあたる無料ブラウザ版のunityroom公式ページを直接確認したうえで、殴れる範囲がどこまで広がるゲームシステムなのか、無料版とのボリューム差、開発元ヘビサイドクリエイションの過去作との関係、そして本稿執筆時点でのPC版動作環境まで整理します。
目次
基本情報『たたかう だけ』基本情報|開発・発売時期・対応言語
ヘビサイドクリエイションが開発する『たたかう だけ』(英題 Attack Only)のSteamストアページが2026年7月15日に公開されました。主人公の姫が使えるコマンドは「たたかう」のみで、攻撃対象は敵・味方・ウィンドウ枠・ゲーム機本体にまで及びます。PC(Steam)向けに2027年発売予定で、日本語を含む8言語に対応します。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| タイトル | たたかう だけ(英題 Attack Only) |
| 開発・発売 | ヘビサイドクリエイション |
| Steamストアページ公開 | 2026年7月15日 |
| 発売時期 | 2027年予定(詳細な時期は未発表) |
| 対応機種 | PC(Steam) |
| ジャンル | アドベンチャー・インディー・RPG |
| 主なタグ | 精神的恐怖(Psychological Horror)・ターン制・物語性(Story Rich)・ドット絵(Pixel Graphics)・JRPG・サイケ 他 |
| 対応言語 | 日本語・英語・簡体字中国語・繁体字中国語・韓国語・ドイツ語・ロシア語・ブラジルポルトガル語の8言語 |
| 元になった無料版 | 『たたかう だけのゲーム』(unityroomで2026年4月20日公開・無料・想定プレイ時間約10分) |
※Steam公式ストアページ・unityroom公式ページ(本稿執筆時点:2026年7月18日)にもとづきます。発売時期・対応言語は今後変更される可能性があります。


システム「たたかう」だけで進む、殴れる対象が広すぎるバトル
本作の戦闘システムはいたってシンプルです。主人公の姫が選べるコマンドは「たたかう」のみで、まほうやにげるといった選択肢は、そもそも姫の頭の中に存在しないという設定になっています。ただし単純に敵を殴るだけのゲームではありません。開発元ヘビサイドクリエイションは公式ブログで本作のコンセプトを「ぜんぶ なぐる! てきも ウィンドウも ゲーム機 も!」と表現しており、攻撃対象の範囲は一般的なRPGの常識を大きく外れています。


無料版との違い元になった無料ブラウザ版とのボリューム差
『たたかう だけ』には原型があります。開発元の公式ブログによれば、日本時間2026年4月20日にunityroomで公開された無料のブラウザゲーム『たたかう だけのゲーム』です。開発はヘビサイドクリエイション、想定プレイ時間は約10分の短編で、Unityエンジンで制作されています。
調べたところ、公開から1週間で1万プレイを記録するなど、公開直後から反響を集めていたことが分かりました。unityroom公式ページを本稿執筆時点で直接確認したところ、閲覧数は23,650回、評価は111件、コメントは26件を記録していました。無料版のページには、Steamストアページ公開に合わせて「大・アップグレード版をSteamにて公開しました」という開発元からの追記も掲載されています。
unityroom公式ページのコメント欄を直接確認したところ、「コマンドはたたかうだけ、でもただ闇雲に殴るだけじゃ勝てない。バトルごとに戦略も違って短いながら満足度の高いゲームでした」など、攻撃対象を見極める謎解き的な面白さを評価する声が目立ちました。キャラクターデザインやBGMを評価する声も多く、サウンドトラックの配信を望むコメントも見られます。プレイヤーからのバグ報告に対して開発元が翌日には修正を反映するなど、公開後のサポート対応も迅速だったようです。
Steam版『たたかう だけ』は、この無料版に新規のメタフィクション的なギミックとステージを大幅に追加した作品で、ボリュームは無料版の10倍以上になると案内されています。無料版で10分ほどだった体験が、Steam版では作品として遊びごたえのある規模に拡張される計算です。無料版は今も遊べるため、Steam版の発売を待つ間に雰囲気を確かめておくこともできます。
開発元ヘビサイドクリエイションは「無料版を土台にSteamで作り直す」手法の実績あり
開発元のヘビサイドクリエイションは、5人体制のゲーム制作サークルです。『たたかう だけ』が初めての作品ではなく、直近の代表作は2026年3月13日にSteamで発売されたホラータイピングゲーム『Dyping Escape』です。プレイヤーが打ち込んだ文章がそのままゲーム内の現実に影響を及ぼすという、メタ的な没入感を軸にした作品でした。
『Dyping Escape』は本稿更新時点でSteamのレビュー596件中92%が好評の「非常に好評」評価を獲得しています。この前作も、2024年12月に公開した無料フリーゲーム『Dyping』(閲覧数50万回超)を土台に、タイピングによる恐怖体験に特化する形へ作り直してSteamで発売したという経緯があり、「無料版で足がかりを作ってからSteamで大幅に拡張する」というのが、このスタジオに共通する制作スタイルのようです。『たたかう だけ』も、この延長線上にある作品といえます。
調べたところ、開発チームには『ドラゴンクエスト』シリーズのRTA(タイムアタック)走者としての経験を持つメンバーが在籍しており、この経験が本作のゲームデザインに反映されていることが分かりました。コマンドの選択肢そのものを攻略要素にする発想は、既存システムの挙動を深く理解したうえで最短ルートを探るRTAのプレイスタイルと通じる部分があります。
なお、『Dyping Escape』の発売元はPLAYISMでしたが、『たたかう だけ』は本稿執筆時点でSteamストアページ上の発売元表記が「ヘビサイドクリエイション」自身となっています。前作と今作とで発売体制が異なる可能性がある点は留意しておきたいところです。
動作環境PC版の動作環境は現状かなり軽め
気になるPC版の動作環境を、Steam公式ページで確認しました。
| 項目 | 最低動作環境 | 推奨環境 |
|---|---|---|
| OS | Windows 10 | Windows 10 |
| プロセッサー | Intel Core i5 | Intel Core i7 |
| メモリー | 4GB RAM | 8GB RAM |
| グラフィック | GeForce 940MX | GeForce GTX 1650 |
| DirectX | バージョン10 | バージョン11 |
| ストレージ | 2GBの空き容量 | 2GBの空き容量 |
※Steam公式ストアページ(本稿執筆時点:2026年7月18日)にもとづきます。
本作は2027年発売予定で、Steamストアページの動作環境はあくまで本稿執筆時点の暫定情報です。最低動作環境のGeForce 940MXはノートPC向けのエントリークラスGPUで、推奨環境のGTX 1650もミドルロークラスと、現時点では2Dのハンドヘルド風グラフィックにふさわしい軽い要件になっています。ただし、開発が進むにつれてグラフィック表現が強化され、要件が引き上げられる可能性は十分にあります。購入を検討する際は、発売直前に改めてSteamストアページで最新の動作環境を確認することをおすすめします。
出展情報東京ゲームダンジョン13に出展、公的支援プログラムにも採択
『たたかう だけ』は、2026年8月8日(土)に東京都立産業貿易センター浜松町館2階・3階展示室で開催されたインディーゲーム展示会「東京ゲームダンジョン13」に出展しました。同イベントには287団体が出展し、一般入場チケットは1,000円(18歳以下は無料)でした。会場では体験版の試遊も行われました。
調べたところ、Steam公式ストアページ上に「IP360 -Toward 20 Trillion Yen- 採択」「LVLZero Tokyo 2026 1期 採択」という2つのバッジ表記があることを確認しました。IP360は経済産業省が推進するコンテンツ産業の海外展開支援策、LVLZero TokyoはMIXI Global Investmentsが運営するインディーゲーム海外展開特化アクセラレーターです。LVLZero Tokyo 1期は書類・面談選考を経て2026年5月中旬に5団体が選出され、6〜8月のメンタリングを経て2026年8月26〜30日にドイツ・ケルンで開催される「gamescom 2026」への出展・渡航支援まで含むプログラムであることが、運営元の発表から確認できています。
この採択事実を踏まえると、本作がgamescom 2026に出展される可能性は高いとみられますが、本稿更新時点(2026年8月9日)でgamescom公式の出展タイトル一覧に本作が掲載されているかどうかまでは確認できていません。実際の出展有無や試遊の詳細は、開催が近づいた時点で改めて確認することをおすすめします。
FAQよくある質問
まとめまとめ|「たたかう」だけでどこまで殴れるかを見届けたい一本
『たたかう だけ』は、コマンドが「たたかう」しかないという制約を逆手に取り、殴れる対象を敵・味方・ウィンドウ枠・ゲーム機本体にまで広げたメタフィクションRPGです。原型となった無料版のシンプルな面白さに、ステージとメタフィクションギミックを10倍以上のボリュームで積み増した作品になる見込みです。
注目したい点
- 「たたかう」しかできないという制約を、味方・UI・ゲーム機まで殴れる範囲の広さで昇華したメタフィクション設計
- 2DのRPGパートと3Dの現実パートが交差する多層的なストーリー構造
- 開発元は前作『Dyping Escape』で596件中92%の高評価を獲得した実績あり
- 無料版は公開1週間で1万プレイを記録し、本稿執筆時点で閲覧23,650回。プレイヤーからは攻撃対象を見極める謎解き的な面白さを評価する声が多い
- 開発チームには『ドラゴンクエスト』RTA走者としての経験を持つメンバーがおり、独自のゲームデザインに反映されている
- 最低動作環境はGeForce 940MX級と非常に軽い
- 経済産業省「IP360」とMIXI「LVLZero Tokyo 2026 1期」に採択され、公的・民間双方の海外展開支援を受けている
注意したい点
- 発売日・価格は本稿執筆時点で未発表(2027年としか案内されていない)
- 動作環境は発売までに変更される可能性がある暫定情報
- 実績があるのは前作『Dyping Escape』のみで、本作自体のレビューはまだ存在しない
- 「精神的恐怖」タグが示す通りホラー要素を含むため、コメディ寄りのメタRPGを期待すると印象が変わる可能性
- gamescom 2026への出展は公的支援プログラム採択から有力視されるが、公式の出展タイトル一覧では未確認
『たたかう だけ』は、2026年7月15日にSteamストアページが公開されたメタフィクションRPGです。開発元ヘビサイドクリエイションは、無料フリーゲームを土台にSteam版で大幅に作り直すという手法を前作『Dyping Escape』でも実績を残しており、今回もその延長線上にある作品と見られます。
発売は2027年予定で、具体的な時期・価格は本稿執筆時点で未発表です。2026年8月8日の東京ゲームダンジョン13では体験版の試遊が行われ、経済産業省「IP360」とMIXI「LVLZero Tokyo 2026 1期」への採択も明らかになりました。gamescom 2026への出展有無を含め、続報が入り次第本記事を更新します。



