Core Ultra 200K Plus正式発表|270K Plus・250K Plusの仕様と価格、9800X3Dとの実測差は20%
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270K Plus・250K Plusの発表内容と、発売後に分かった9800X3Dとの差
Intelは2026年3月11日、デスクトップ向けCPU「Core Ultra 200K Plus」シリーズを発表しました。発表されたのはCore Ultra 7 270K Plus、Core Ultra 5 250K Plus、内蔵GPUを省いた250KF Plusの3モデルで、店頭販売は3月26日に始まりました。
変更点はEコアの追加とメモリ対応速度の引き上げが中心で、価格は前世代の発売時より大きく下がっています。一方、噂されていた上位モデルのCore Ultra 9 290K Plusは、Intel自身が発売しないと認めました。
以下では発表時の内容を記録として残しつつ、発売後のレビューで確認されたゲーム性能と、その後の価格改定までを追記しています。実機の詳しい検証はCore Ultra 7 270K Plusのレビューにまとめています。
目次
発表内容ラインナップと前世代との違い
発表された2モデルを、同じクラスの前世代と並べると次のとおりです。価格は発表時の米国価格です。
| モデル | コア構成(P+E) | 発表・発売時の価格 |
|---|---|---|
| Core Ultra 7 270K Plus | 24コア(8+16) | 299ドル |
| Core Ultra 7 265K(前世代) | 20コア(8+12) | 約400ドル(発売時) |
| Core Ultra 5 250K Plus | 18コア(6+12) | 199ドルから |
| Core Ultra 5 245K(前世代) | 14コア(6+8) | 300ドル超(発売時) |
どちらもEコアが4基増え、270K Plusは上位のCore Ultra 9 285Kと同じ24コア構成になりました。Pコアの最大クロックは270K Plusが5.5GHzで265Kと同じ、250K Plusは5.3GHzです。CPUコアの設計(PコアのLion Cove、EコアのSkymont)は前世代から変わっていません。
メモリとダイ間接続の強化
メモリの公式対応速度はDDR5-6400からDDR5-7200に上がり、BIOSのBoostプロファイルを使えば保証付きでDDR5-8000まで動かせます。あわせて、CPUコアのタイルとメモリコントローラーのあるタイルをつなぐダイ間接続のクロックが900MHz引き上げられました。Arrow Lakeの弱点だったメモリの遅延を縮めるための変更です。
LGA1851ソケットはそのままで、Z890・B860・H810のマザーボードもBIOSを更新すれば使えます。ゲーム向けには、対応タイトルの実行コードを最適化する「Intel Binary Optimization Tool(iBOT)」も用意されました。
Core Ultra 9 290K Plusは発売されない
発表前にリークや小売店のリストで名前が出ていたCore Ultra 9 290K Plusについて、Intelは発売しないと認めました。270K Plusとコア構成が同じでクロックが少し高いだけになり、270K Plusと250K Plusで狙いは満たせているというのが理由です。
発売後実測で分かった9800X3Dとの差
Intelは発表時、270K Plusのゲーム性能について「265Kより平均15%高く、Ryzen 7 9800X3Dとの差は10%以内」と説明していました。発売後の海外レビュー(17タイトル)では、結果が次のように異なりました。
| 比較 | Intelの主張 | 実測(17タイトル) |
|---|---|---|
| 270K Plus vs 265K | 平均+15% | +10% |
| 270K Plus vs 9800X3D | 差は10%以内 | 20%遅い |
差が開いた理由として、レビューではiBOTを挙げています。Intelの数値にはiBOTで大きく伸びるタイトル(Shadow of the Tomb Raiderで最大39%など)が含まれていた一方、レビューはiBOT対応かどうかに関係なく普段のテストタイトルで測っています。ゲーム性能を最優先するなら、X3DのRyzenが優位な構図は変わりませんでした。
その代わり、24コアを299ドルで手に入れられるマルチスレッド性能は強みです。配信しながらのゲームや動画のエンコードなど、コア数が効く用途では価格に対する性能が高くなります。消費電力は265Kより増えており、効率ではAMDのX3Dが上回ります。
価格改定7月に推奨価格が上がった
Intelは2026年7月、製品ページの推奨価格を270K Plusで最大349ドル、250K Plusで最大229ドルに引き上げました。発表時からそれぞれ最大50ドル、30ドルの値上げです。国内の実売価格がどう動いたかはIntel CPU値上げの国内実売の検証で追っています。
ゲーム用途で9800X3Dと迷っている場合は、価格差と用途で決めるのが現実的です。詳しい比較は9800X3D vs 270K Plusにまとめています。LGA1851の次は、新ソケットLGA1954を使う次世代「Nova Lake」の準備が進んでおり、Z990マザーボードの出荷記録も見つかっています。
候補ゲーム重視か、マルチ重視か
ゲームのフレームレートを最優先するなら9800X3D、配信や制作も同じPCでこなすなら270K Plusが候補になります。
FAQよくある質問
Core Ultra 200K Plusは、アーキテクチャを変えずにEコアとメモリ・ダイ間接続を強化し、価格を下げたリフレッシュでした。270K Plusは24コアを299ドルで提供し、マルチスレッドの価格対性能は大きく改善しています。
ゲーム性能はIntelの主張ほど伸びず、実測では9800X3Dより20%低い結果でした。ゲーム最優先ならX3DのRyzen、配信や制作も兼ねるなら270K Plusという選び分けになります。
出典:Tom’s Hardware「Intel announces Arrow Lake Refresh CPUs」 / Tom’s Hardware「Intel Core Ultra 7 270K Plus review」 / Tom’s Hardware「Intel confirms rumored Core Ultra 9 290K Plus has been scrapped」 / Tom’s Hardware「Intel hikes pricing for its flagship desktop PC chips by up to $50」 / Tom’s Hardware「Core Ultra 5 250K Plus」仕様








