Teclast N30 Proは日本で買える?eGPU対応のCore 3 304機、ゲーム性能とMBOX18との違い【2026年11月】
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Core 3 304×USB4のeGPU対応機。ゲームは内蔵GPUだと厳しく、国内の正規販売は見当たりません
タブレットで知られるTeclastが、Intelの新世代エントリー向けCPU「Wildcat Lake」を積んだミニPC「N30 Pro」を世界向けに発売しました。外付けGPU(eGPU)をつなげるUSB4を備え、価格は約399ドルです。
ただし、ゲームの主力は内蔵GPUではありません。Core 3 304のGPUはXe3コアが1基しかなく、同じ系統の2コア版でもCyberpunk 2077は1080p・最低設定で約20fpsです。2026年11月3日時点で、Amazon.co.jpにN30 Proの出品はなく、日本で買うなら海外通販になります。
判断の分かれ目は、eGPUまで含めて組む気があるかです。eGPUを足すとドックとグラフィックボードだけで本体より高くつくため、ゲーム目的なら、国内の公式ストアで買えるRadeon 760M搭載機のほうが安く確実です。
目次
要点N30 Proは安いが、ゲーム機としては土台が弱い

N30 Proの中身は、Ninkear「MBOX18」やMorefine「M9 Pro」と同じハードウェアです。MBOX18は9月に欧州で429ユーロ(約488ドル)で出ており、N30 Proはそれより安い約399ドルです。
スペックN30 ProとNinkear MBOX18の仕様を比べる
| 項目 | Teclast N30 Pro | Ninkear MBOX18 |
|---|---|---|
| CPU | Core 3 304 | Core 3 304(5コア5スレッド・最大4.3GHz・15W) |
| 内蔵GPU | Xe3 1コア | Xe3 1コア(最大2.3GHz) |
| メモリ | 12GB LPDDR5(基板直付け) | 12GB LPDDR5(基板直付け) |
| SSD | 512GB | 512GB+増設スロット1 |
| USB4 | Type-C×1(100W給電入力・DP1.4で4K60) | ×1(最大40Gbps) |
| その他の端子 | USB 3.2 Gen 2 Type-A×3、USB 2.0×1、HDMI×2、3.5mm | USB 3.2 Gen 2×3、USB 2.0×1、HDMI×2、3.5mm |
| 有線LAN | 2.5GbE | ギガビット |
| 無線 | Wi-Fi 6/Bluetooth 5.2 | Wi-Fi 6/Bluetooth 5.3 |
| 大きさ | 記載なし | 116×107×36mm・478g |
| 価格 | 約399ドル(AliExpress) | 429ユーロ(約488ドル・Ninkear公式) |
差が出るのはLANとSSDまわりです。N30 Proは有線LANが2.5GbEで、MBOX18はギガビットです。MBOX18にはSSDの増設スロットがあり、N30 Proは報道に記載がありません。映像は、どちらもHDMI×2とUSB4端子を備えています。
出典:Notebookcheck「Affordable Intel-powered Teclast mini PC launches globally with eGPU support」・同「Ninkear unveils ultra-compact MBOX18 mini PC that weighs only 478 grams」
日本で買う国内の正規販売は確認できず、海外通販になる
2026年11月3日時点で、Amazon.co.jpにTeclast N30 Proの出品はありません。海外では、AliExpressで約399ドルの1構成だけが売られています。
海外通販で買う場合は、次の3点を先に考えておく必要があります。
- 送料・関税・為替:約399ドルは本体の表示価格で、日本までの送料と関税は別に見る
- 保証:国内の窓口がないため、故障時は海外へ送る前提になる
- 技適:Wi-Fi 6とBluetoothを積む機器で、国内向けの販売ではないため、技適マークの有無は購入前に出品者へ確かめる
電波法の面でも、国内向けでない無線機器を日本で使うことには注意が必要です。出品者から技適の表示を確認できないなら、有線LANだけで使う前提で考えるのが安全です。
国内で保証を付けて買える同等機は、同じCore 3 304を積むGMKtec M3Sです。12GBメモリと256GB SSD、Windows 11 Pro付きで62,999円(税込)、2026年11月3日時点のGMKtec JP公式ストアの価格です。
ゲーム性能内蔵GPUで動くのは軽いゲームまで
N30 Proの内蔵GPUはXe3コア1基で、報道でも「ゲーム向きではない」とされています。実測として参考になるのは、同じWildcat Lakeでコア数が多い2コア版の数字です。Core 7 350のLenovo IdeaPad Slim 3とCore 5 320のDell XPS 13の平均(F1 24だけIdeaPad Slim 3の値)は次のとおりです。
| ゲーム | 条件 | 平均fps |
|---|---|---|
| F1 24 | 1080p・最低設定 | 約37fps |
| Cyberpunk 2077 | 1080p・最低設定 | 約20fps |
| Baldur’s Gate 3 | 1080p・最低設定 | 約16fps |
| Dota 2 | 720p・最低設定 | 約89fps |
これはGPUが2コアのノートPCの値で、コアが1基のN30 Proでの実測ではありません。N30 Proはこれより低くなると見込まれます。遊べるのはDota 2のような軽い対戦ゲーム、ブラウザゲーム、古いタイトルまでです。Wildcat Lakeの実ゲーム性能はCore 7でも20fps台にとどまった検証にまとめています。
出典:Notebookcheck「Intel Graphics 2-Core Xe3 Wildcat Lake iGPU」
eGPUUSB4でeGPUをつなげても、伸びしろには条件がある
N30 ProのUSB4端子は外付けGPUに対応しているとされています。USB4はPCIeをトンネリングして外付けGPUをつなげる規格で、同じハードのMBOX18は最大40Gbpsと記載されています。N30 Proの帯域表記は報道にないため、同じ40Gbps級と考えて購入前に販売ページで確かめてください。
注意点は3つあります。
1つ目は帯域です。40Gbpsはリンクの公称値で、GPUがその全量を使えるわけではありません。2つ目はCPUです。Core 3 304は5コア(Pコア1+低消費電力Eコア4)で、強いグラフィックボードを付けてもCPU側が先に頭打ちになる可能性があります。3つ目は動作確認で、この機種で動くと確かめられたGPUボックスの情報は出ていません。
費用も軽くありません。国内で発売されたeGPUドック「GPD G2」は63,500円(2026年10月15日時点)で、グラフィックボードは別売りです。接続条件はGPD G2の互換性の記事、規格ごとの帯域の違いはeGPU完全ガイドにあります。
本体の約399ドルにドックとグラフィックボードを足すと、合計は国内で買えるRadeon 760M機の79,999円を大きく超えます。eGPUでゲーム性能を伸ばせる余地はあっても、はじめから安く遊べる構成ではありません。
比較国内で買える2機種と並べると
| 項目 | Teclast N30 Pro | GMKtec M3S | GMKtec M6 Ultra |
|---|---|---|---|
| CPU | Core 3 304 | Core 3 304 | Ryzen 5 7640HS |
| 内蔵GPU | Xe3 1コア | Xe3 1コア | Radeon 760M |
| メモリ/SSD | 12GB(直付け)+512GB | 12GB(増設不可)+256GB | 16GB(増設可)+512GB |
| 価格 | 約399ドル(海外) | 62,999円(税込) | 79,999円(税込) |
| 日本での購入 | 海外通販のみ | 公式ストア | 公式ストア |
M6 UltraはCyberpunk 2077を1080p・低設定で約30fps出し、Wildcat Lake(最低設定)の約20fpsより上です。M3SはN30 Proと同じCPUとGPUで、保証と日本語サポートが付く代わりにSSDは256GBです。M3Sの詳しい評価はGMKtec M3Sの記事にあります。
出典:GMKtec JP「NucBox M6 Ultra」・同「M3S」・Notebookcheck「AMD Radeon 760M」(価格は2026年11月3日時点の公式ストア表示)
向き不向きN30 Proが合う人、合わない人
- 事務・ブラウザ・動画視聴が中心で、海外通販に慣れている
- 2.5GbEとHDMI×2のサブ機・サーバー機がほしい
- eGPUの実験を安い本体から始めたい
- 3Dゲームを内蔵GPUのまま遊びたい
- 国内保証と日本語サポートを重視する
- eGPUを足しても総額を安く抑えたい
おすすめいま国内で買える代わりの2機種
N30 Proが国内で買えないあいだは、同じCPUで保証付きのM3Sか、ゲームも遊べるM6 Ultraから選ぶのが現実的です。
FAQよくある質問
まとめまとめ|安さは魅力だが、ゲーム目的なら国内のRadeon 760M機を選ぶ
N30 Proは約399ドルでUSB4と2.5GbEを備えた小型機ですが、国内の正規販売は確認できず、内蔵GPUではゲームが厳しい構成です。
事務やサブ機として、海外通販のリスクを承知で買うなら選択肢になります。ゲームを遊びたいなら、eGPUを足す総額を考えても、国内で買える79,999円のGMKtec M6 Ultraのほうが現実的です。




