Ryzen 5 5500Fは5500より平均7.3%高速|実ゲーム検証で判明、5600との違いも解説【2026年9月】

(更新: 2026.9.17)
Ryzen 5 5500Fは5500より平均7.3%高速|実ゲーム検証で判明、5600との違いも解説【2026年9月】

本記事にはアフィリエイト広告(Amazon・楽天市場等)のリンクが含まれています。

CPU / AM4 / 2026.09
Ryzen 5 5500Fは5500より平均7.3%高速
実ゲーム7タイトル検証で判明、5600との違いも解説
AMDが2026年9月10日、Socket AM4向けの新CPU「Ryzen 5 5500F」を発売しました。Zen 3世代の6コア12スレッドで、AMDが確認した米国価格は99ドルです。名前は「Ryzen 5 5500」からの派生に見えますが、実際にはCPU内部の構成が異なり、Ryzen 5 5600と同じVermeer系でPCI Express 4.0に対応しました。海外の実ゲーム検証では5500Fが5500を平均7.3%上回っており、5500・5500F・5600の違いと日本価格がいくらなら狙い目なのかを整理します。
実ゲーム平均+7.3%・米国99ドル5500と違いPCIe 4.0に対応日本価格は2026年9月16日時点で未確定

出典(確認日2026年9月12日):AMD公式「Ryzen 5 5500F」製品ページ同「Ryzen 5 7500」製品ページ、海外メディアの報道(VideoCardz・Tom’s Hardware・TechPowerUp・Club386ほか)、通販サイトの最安値(2026年9月16日時点)にもとづきます。

AMDが2026年9月10日、Socket AM4向けの新CPU「Ryzen 5 5500F」を発売しました。Ryzen 5 5500FはZen 3世代の6コア12スレッドCPUで、最大4.4GHz、TDP 65W、DDR4-3200に対応します。海外メディアの報道によると、AMDが確認した米国でのSEP(希望小売価格に近いE-tailer向け参考価格)は99ドルです。

名前を見ると既存の「Ryzen 5 5500」から何かを省いたモデルに思えますが、実際にはCPU内部の構成が異なります。Ryzen 5 5500はCezanneベースでPCI Express 3.0までなのに対し、Ryzen 5 5500FはRyzen 5 5600と同じVermeer系となり、PCI Express 4.0に対応しました。AMD公式仕様でも、Ryzen 5 5500Fは74mm²のCPU Compute Dieと125mm²のI/O Dieを組み合わせた2ダイ構成になっています。

つまりRyzen 5 5500Fは「5500から内蔵GPUを無効化したCPU」ではありません。そもそもRyzen 5 5500にも内蔵GPUは搭載されていません。むしろRyzen 5 5600に近いVermeer構成へ変更しつつ、L3キャッシュを16MBに抑えた低価格AM4 CPUと考えた方が実態に近い製品です。既存のRyzen 5 5500、Ryzen 5 5600との違いと、国内価格がいくらなら狙い目なのかを考えます。

目次

要点Ryzen 5 5500Fは6コア12スレッド・99ドルのAM4向けCPU

先に結論

AMD公式サイトによるRyzen 5 5500Fの仕様は、Zen 3、6コア12スレッド、ベースクロック3.0GHz、最大ブースト4.4GHz、L2キャッシュ3MB、L3キャッシュ16MB、TDP 65Wです。ソケットはAM4で、DDR4-3200、PCI Express 4.0に対応(合計24レーン、利用可能20レーン)。内蔵GPUは搭載していないため、グラフィックボードが別途必要です。ボックス版にはAMD Wraith Stealthクーラーが付属し、対応地域は「Global」です。海外メディアが報じたAMD確認済みの米国価格は99ドルで、欧州でもすでに100~110ユーロ前後から流通が始まっています。ただし国内価格・発売日は2026年9月16日時点でまだ確定していません。

比較Ryzen 5 5500・5500F・5600の違い

ゲーミングPC用途では、5500F単体のスペックよりもRyzen 5 5500と5600の間でどこに位置するのかが重要です。

項目Ryzen 5 5500 / 5500FRyzen 5 5600
コードネーム5500=Cezanne/5500F=VermeerVermeer
コア/スレッド6/12(共通)6/12
ベースクロック5500=3.6GHz/5500F=3.0GHz3.5GHz
最大ブースト5500=4.2GHz/5500F=4.4GHz4.4GHz
L3キャッシュ16MB(共通)32MB
PCI Express5500=3.0/5500F=4.04.0
内蔵GPU/TDPなし/65W(共通)なし/65W

AMD公式仕様を比較すると、5500Fはかなり変わった位置にいることが分かります。5500と同じなのは6コア12スレッド、L3 16MB、TDP 65Wという部分です。一方でCPU内部は5500のCezanneからVermeerへ変更され、PCI Expressも3.0から4.0へ更新されました。最大ブーストクロックも5500の4.2GHzから4.4GHzへ上がっています。ところがベースクロックは逆に3.6GHzから3.0GHzへ下がっているため、スペック表だけを見て「5500より単純に高速」と判断することもできません。

名前の誤解5500Fは「5500のF付きモデル」ではない

今回かなり紛らわしいのが「F」という型番です。一般にCPUのFは内蔵GPUを搭載しないモデルを示すことが多く、AMDでもRyzen 5 7500Fなどで同様の使われ方をしています。ところがRyzen 5 5500はもともと内蔵GPUを搭載していません。AMD公式ページでもグラフィックスについて「Discrete Graphics Card Required」とされており、5500にも外付けGPUが必要です。したがって5500Fを「Ryzen 5 5500からGPUを無効化して安くしたモデル」と説明するのは正確ではありません。

むしろ大きな変更はシリコンです。5500はRyzen 5 5600Gなどと同系統のCezanneを使った1ダイ構成ですが、5500FはVermeerとなり、CPU Compute DieとI/O Dieを分けた2ダイ構成になっています。AMD公式では5500FのCPU Compute Dieが74mm²、I/O Dieが125mm²、パッケージのダイ数が2と記載されています。Ryzen 5 5600も同じ74mm²+125mm²の2ダイ構成です。この点だけを見ると、5500Fは5500よりも5600に近いCPUです。ただし、完全な5600廉価版とも言い切れません。

見落としがちな差5600と同じVermeerでもL3キャッシュは半分

5500Fと5600はどちらもVermeerで、最大ブーストクロックも4.4GHzです。しかし重要な違いがあります。Ryzen 5 5600は32MBのL3キャッシュを搭載するのに対し、5500Fは16MBしかありません。

ゲーム用途ではこの差を無視できません。CPUがゲーム処理で頻繁に使用するデータをキャッシュ内へ保持できれば、より遅いメインメモリまで取りに行く回数を減らせます。特にGPU性能に余裕がありCPU側がボトルネックになりやすい1080p、高フレームレート環境では、クロックだけでなくキャッシュ容量もFPSへ影響します。海外の検証記事が2022年に行ったRyzen 5 5600・5500の比較テストでも、同じ6コア12スレッドの両者は1080pゲーミングの実測結果で差が出ており、L3キャッシュを含むシリコン構成の違いがゲーム性能に反映されることが確認されています。少なくとも、最大ブーストが5600と同じ4.4GHzだからゲーム性能まで5600と同等になる、と考えるべきではありません。

続報実ゲームテストではRyzen 5 5500より平均7.3%高速【2026年9月16日追記】

発売直後はRyzen 5 5500Fの実ゲーム性能を判断できるベンチマークがほとんどありませんでしたが、海外の検証者RandomGaminginHDがRyzen 5 5500との直接比較を公開しました。テスト環境はRadeon RX 9060 XT 16GB、B550マザーボード、DDR4-3200 16GBで、解像度は1080pです。

ゲーム(1080p)Ryzen 5 5500FRyzen 5 5500
Battlefield 6106.9fps92.1fps+16.1%
Cyberpunk 207780.2fps72.3fps+10.9%
GTA V Enhanced95.9fps88.1fps+8.9%
Counter-Strike 2200.5fps185.6fps+8.0%
Red Dead Redemption 2115.3fps111.1fps+3.8%
Crimson Desert69.9fps67.4fps+3.7%
Forza Horizon 690.8fps91.2fps-0.4%
7タイトル平均108.5fps101.1fps+7.3%

特に差が大きかったのがBattlefield 6で、5500Fは5500を約16%上回っています。Cyberpunk 2077でも約11%、GTA V EnhancedとCounter-Strike 2でも8〜9%前後の差が出ました。一方、Crimson DesertやForza Horizon 6のようにGPU側が先に限界へ達しやすい条件では差が小さくなっています。つまり5500Fの優位性は、どんなゲームでも一律7%高速になるという意味ではありません。CPU性能がフレームレートへ反映されやすいタイトルほど差が広がる傾向が見えます。

海外メディアの報道では、平均fpsだけでなく1%Low(瞬間的なフレームレート低下の指標)も全体的に改善したとされていますが、ゲームごとの詳細な数値までは確認できていません。今回確認できたのはRandomGaminginHDによる1つのレビュー環境での比較です。ゲームのアップデート、メモリ構成、GPU、BIOSなどによって結果は変わるため、「5500Fは必ず7%高速」と固定的に考えるべきではありません。

検証7%高速になった理由をPCIe 4.0だけで説明してはいけない

Ryzen 5 5500Fが5500より高速だった結果を見ると、PCI Express 4.0対応による効果と考えたくなります。しかし、今回の差をPCIe 4.0だけで説明することはできません。

前述のとおりRyzen 5 5500はCezanneベースで最大ブースト4.2GHzなのに対し、5500FはVermeerベースで最大4.4GHzです。CPU内部の構成自体が異なるうえ、最大クロックにも約4.8%の差があります。また、ゲームごとの結果を見ると、5500Fの差はほぼゼロから16%まで大きく変化しています。もし単純なPCIe帯域だけが原因なら、これほどCPU負荷との相関が強い結果にはなりにくいため、Vermeer化・クロック上昇・メモリアクセスを含むCPU側の特性が複合的に影響していると見る方が自然です。今回の結果から分かるのは、「PCIe 4.0対応だから7%高速」ではなく、「同じ6コア12スレッド・L3 16MBでも、5500Fは5500とはゲーム性能が明確に異なるCPU」という点です。

最大のメリット5500F最大の利点はPCIe 4.0かもしれない

ゲーム用途で5500から5500Fへ変わった最大のメリットは、CPU性能そのものよりPCI Express 4.0対応です。Ryzen 5 5500はPCIe 3.0までですが、5500FはPCIe 4.0に対応します。

昔のグラフィックボードはPCIe x16接続が多く、PCIe 3.0でも帯域不足が問題になりにくいケースがありました。ところが最近の低~ミドルクラスGPUには、物理的なスロット形状はx16でも、実際のPCIe接続がx8になっている製品があります。代表例がGeForce RTX 5060/RTX 5060 Tiで、レーン数は8本に絞られています。海外の検証記事では、PCIe 5.0で64GB/s・PCIe 4.0で32GB/s・PCIe 3.0では16GB/sという帯域差が示されており、GPUのVRAM容量を超える場面ではPCIe 4.0とPCIe 3.0の間でも実測FPSに差が出ることが報告されています。PCIe 4.0 x8の理論帯域はPCIe 3.0 x8の約2倍で、もちろん帯域が2倍だからFPSも2倍になるわけではありませんが、x8接続のGPUをPCIe 3.0で動かすことが不利になる可能性がある点は覚えておきたいところです。つまり2026年に5500Fが追加されたことで、安価なAM4+DDR4環境を維持しながら、最新のx8接続GPUをPCIe 4.0で使用できる低価格CPUという新しい立ち位置が生まれました。これは従来の5500にはなかったメリットです。

注意点B450やA520では5500FにしてもPCIe 4.0にならない

ここは5500Fを購入する前に特に注意したいところです。CPUがPCIe 4.0対応だからといって、すべてのAM4マザーボードでPCIe 4.0が使えるわけではありません。AMDのAM4チップセット仕様では、X570とB550がCPU直結のGPU・NVMeについてPCIe 4.0に対応します。一方、A520、B450、X470、X370、B350、A320などはPCIe 3.0までです(A520はチップセット自体の帯域だけでなくCPU直結レーンもPCIe 3.0に制限されます)。

したがって「Ryzen 5 5500から5500Fへ交換すれば、B450+RTX 5060がPCIe 4.0 x8になる」というわけではありません。B450側がPCIe 3.0なので、5500Fへ交換してもGPUリンクはPCIe 3.0のままです。逆にB550やX570を使っていて、現在のCPUが5500や5600GなどPCIe 3.0までのモデルなら、5500Fへ変更することでPCIe 4.0を利用できる可能性があります。この違いは5500Fの評価でかなり重要です。

古いAM4マザーボードではBIOS対応を確認したい

AMD公式ではRyzen 5 5500Fの対応チップセットとしてX570、X470、X370、B550、B450、B350、A520が掲載されています。ただしチップセットが対応していることと、自分が所有しているマザーボードの現在のBIOSで起動することは別です。ASUSのProArt B550-CREATORでもRyzen 5 5500FがCPUサポートリストへ追加されており、対応BIOSとして4201が示されています。古いRyzenから5500Fへ交換する場合は、CPUを取り外す前にマザーボードメーカーのCPUサポートリストを確認し、必要なら先にBIOSを更新しておいた方が安全です。

組み合わせ例B550+5500F+x8接続GPUなら低価格構成として面白い

5500Fが特に面白いのは、すでにB550マザーボードとDDR4メモリを持っている場合です。CPUを5500FにすればCPU直結GPUレーンをPCIe 4.0で利用できるため、RTX 5060のようなx8接続GPUとの相性を考えた低価格アップグレードが可能になります。反対にA520やB450を使っているなら、5500FのPCIe 4.0対応だけを目的に買う意味は薄くなります。

実際、海外のPCSpecialistではRyzen 5 5500F+A520マザーボード+エントリーGPUという完成品PCがすでに掲載されています。5500Fは古いAM4マザーボードでも利用できるため、「PCIe 4.0を必ず使うCPU」というより、幅広いAM4環境へ投入できる低価格6コアCPUとしても使われることになりそうです。

背景なぜ2026年になってAM4の新CPUを出すのか

Ryzen 5 5500Fが面白いもう一つの理由は、発売時期です。Socket AM4は2016年から続くプラットフォームで、すでに後継のAM5も長期間販売されています。それでもAMDは2026年9月になってAM4向け新CPUを追加しました。

背景の一つとして考えられるのが、PCを構成する部品価格です。2026年第3四半期はメモリ価格が高い状態にあり、既存ユーザーが所有しているAM4マザーボードとDDR4メモリをそのまま再利用できれば、新たにAM5マザーボードとDDR5を一式購入するより初期費用を抑えられます。ただし当サイトのDDR4高騰・AM4延命の総額試算記事で解説している通り、DDR4自体も以前のように「時間が経てば必ず安くなる」とは言い切れない状況になっており、AM4延命が常に有利とは限りません。5500Fは、新規に最先端プラットフォームを構築するためのCPUというより、大量に残っているAM4資産を安く延命するためのCPUとして考えると存在理由が見えてきます。

同日発売AM5側にも同じ日に低価格モデル「Ryzen 5 7500」が登場

見落とされがちですが、AMDは同じ2026年9月10日、AM5向けの新CPU「Ryzen 5 7500」も189ドルで発売しています。Ryzen 5 7500はZen 4・Raphaelで、6コア12スレッド、ベースクロック3.7GHz、最大ブースト5.0GHz、L3キャッシュ32MB、TDP 65W。AMD公式仕様では内蔵GPU(AMD Radeon Graphics、2コア・2200MHz)を搭載し、DDR5・PCIe 5.0に対応します。

つまり2026年9月10日は、AM4向けの低価格モデル(5500F)とAM5向けの低価格モデル(7500)が同時に追加された日でもあります。5500Fが安いAM4・DDR4環境の延命を担う一方、7500はAM5でより低い価格帯へ入門できる選択肢を増やす形です。「新規でAM4かAM5か」を検討している人は、5500Fと5600だけでなく、こちらの7500も比較対象に入れる価値があります。

アップグレード先AM4には5700X3D・5800X3Dもあるが、どちらもEOL

AM4には5700X3Dや5800X3Dといった強力なゲーム向けCPUも存在しましたが、海外メディアの報道によれば、5700X3Dは2025年に、5800X3Dも一度はEOL(生産終了)に達しています。ただし5800X3Dは10周年記念エディションとして再販された経緯があり、中古を含めればアップグレード候補はまだ存在します。とはいえ「これから長期間使う新規プラットフォーム」という意味では、AM4よりAM5が中心になっているのが現状です。5500Fは将来性を買うCPUではなく、安さを買うCPUと割り切って考えた方がよいでしょう。

損益分岐5500Fはいくらなら5500よりお買い得なのか【2026年9月16日追記】

ここからは日本価格を踏まえて、上記のベンチマーク結果からコストパフォーマンスを考えてみます。2026年9月16日時点の通販の最安値は、Ryzen 5 5500が15,980円前後、Ryzen 5 5600が21,800円前後です。

今回の7タイトル平均では5500Fが5500より約7.3%高速でした。単純にゲーム性能と価格が比例すると仮定し、15,980円に性能差の1.073倍を掛けると約17,150円になります。つまり今回のゲーム性能だけを基準にするなら、5500Fが約17,000円前後までで販売されれば、5500とほぼ同等以上のコストパフォーマンスを期待できる計算です。しかも5500Fには、5500にはないPCI Express 4.0対応というメリットがあります。

そのため国内価格が16,000〜17,000円台なら、B550やX570でグラフィックボードを使うゲーミングPCでは5500より5500Fを優先しやすくなります。18,000円台でもPCIe 4.0を重視するなら候補になりますが、価格が20,000円を超えてくると状況が変わります。Ryzen 5 5600は前述のとおり21,800円前後で購入でき、同じVermeer・最大4.4GHz・PCIe 4.0対応でありながらL3キャッシュを32MB搭載しています。5500Fは16MBなので、価格差が数千円まで縮まれば5600の方が魅力的になります。したがって5500Fの国内価格で特に注目したいラインは「17,000円前後」と「20,000円前後」です。17,000円前後なら5500を置き換える新しい低価格CPUとしてかなり強く、20,000円へ近づくほど5600との価格差を確認してから選びたいCPUになります。

Ryzen 5 5500Fが発表された段階では、最大4.4GHzやPCIe 4.0対応という仕様は確認できたものの、L3キャッシュが16MBしかないため、実際のゲーム性能が5500からどこまで伸びるかは分かりませんでした。今回のテストで7タイトル平均約7.3%、CPU負荷の高いBattlefield 6では約16%高速という結果が出たことで、「PCIe 4.0に対応しただけで、ゲーム性能は5500とほぼ同じ」というCPUではないことがはっきりしました。一方で、GPU側がボトルネックになるゲームではほぼ差がなく、L3キャッシュも5600の半分です。5500Fは5600を置き換えるCPUというより、従来の5500と5600の間を埋めるモデルという発売時の見方が、今回のベンチマークによってより明確になったと考えられます。

結論Ryzen 5 5500・5600とどちらを選ぶべきか

価格が近ければ5500Fを選びたいところです。Ryzen 5 5500は2026年9月16日時点の通販最安値で15,980円前後、Ryzen 5 5600は同時点で21,800円前後です。前述のとおり、実ゲーム性能では5500Fが5500を平均7.3%上回っているため、価格差の目安は約17,000円前後です。5500Fの国内価格は2026年9月16日時点でまだ確定していませんが、99ドルという米国設定を考えると、この価格帯へ入れば競争力があります。5500Fなら最大ブーストが4.4GHzへ上がり、何よりPCIe 4.0に対応するため、特にB550またはX570+最新GPUで使用するなら、同価格であえてPCIe 3.0の5500を選ぶ理由はかなり減ります。

一方、5500Fの最大のライバルは実は5500ではなくRyzen 5 5600かもしれません。5500Fが2万円近くまで上がると、32MBのL3キャッシュを持つ5600との差が急速に縮まります。この差額をGPUへ回せるなら、予算10万円前後のゲーミングPCでは5500Fの方がシステム全体のFPSを高くできる可能性がありますが、価格差が3,000円前後まで縮まるなら、ゲーム用途では5600を優先したいところです。

5500Fが向いている人
  • すでにB550やX570のマザーボードとDDR4メモリを持っていて、RTX 5060のようなx8接続GPUをPCIe 4.0で使いたい人
  • 古いAM4マザーボード(BIOS対応済み)とDDR4資産を再利用して、できるだけ少ない費用で6コアZen 3へ更新したい人
  • 5500Fの国内価格が5500とほぼ同水準、あるいは5600よりかなり安く収まりそうな場合
!
5600やAM5を優先した方がよい人
  • A520やB450を使っていてPCIe 4.0の恩恵を受けられない環境の人(5500Fの価格差だけで判断する必要がある)
  • 5500Fの国内価格が5600と3,000円前後まで接近しそうな場合。L3キャッシュ32MBの5600を優先した方が安心感がある
  • 新規に長期間使うプラットフォームを組みたい人。AM5(7500・7600など)の方が将来のアップグレード幅が広い
  • 内蔵GPUが必要な人。5500Fは「Discrete Graphics Card Required」で内蔵GPUなし(内蔵GPU搭載モデルはRyzen 5 5500GTなど)

選ぶなら今すぐ買えるRyzen 5 5500・5600はこちら

Ryzen 5 5500Fは国内価格・発売日とも未確定のため、今すぐ購入できるのは比較対象の5500と5600です。上記の判断基準に沿って選んでください。

AMD Ryzen 5 5500 BOX
価格重視・AM4を安く延命AMD Ryzen 5 5500 BOX(100-100000457BOX・Wraith Stealthクーラー付属)5500Fとの価格差が3,000円以上なら5500が現実的な選択肢です。PCIe 3.0までですが、A520やB450などPCIe 4.0の恩恵を受けられない環境ならこちらで十分です。Amazonで価格を見る
AMD Ryzen 5 5600 BOX
ゲーム性能重視・L3 32MBAMD Ryzen 5 5600 BOX(100-100000927BOX・Wraith Stealthクーラー付属)5500Fとの価格差が3,000円前後まで縮まるなら5600がおすすめです。同じVermeer構成・同じ最大4.4GHzで、L3キャッシュは5500Fの2倍の32MBを搭載します。Amazonで価格を見る

※価格・在庫は変動します。最新の価格はAmazonの商品ページでご確認ください。

FAQよくある質問

Ryzen 5 5500Fは5500に内蔵GPUを無効化したモデルですか
いいえ。Ryzen 5 5500にはもともと内蔵GPUがありません。5500FはCezanne(5500)からVermeer(5600と同系統)へシリコン構成そのものが変わったモデルで、最大の変更点はPCI Express 4.0対応です。
5500Fと5600の違いは何ですか
同じVermeer構成・同じ最大ブースト4.4GHzですが、L3キャッシュが5600の32MBに対し5500Fは16MBです。ゲーム用途ではこのキャッシュ差がFPSに影響する可能性があります。
B450やA520でも5500FならPCIe 4.0になりますか
なりません。B450・A520などのチップセットはPCIe 3.0までのため、CPUを5500Fに変えてもGPUリンクはPCIe 3.0のままです。PCIe 4.0が有効になるのはB550・X570環境です。
Ryzen 5 5500Fは実際に5500よりゲームが速いですか
はい。海外の実ゲーム検証(RandomGaminginHD、7タイトル・1080p)では、5500Fが5500を平均7.3%上回りました。Battlefield 6では約16%の差が出た一方、GPU側がボトルネックになりやすいタイトルではほぼ差がありませんでした。
Ryzen 5 5500Fの国内価格はいくらですか
2026年9月16日時点でも、国内発売日・価格とも主要通販サイトに十分出そろっていません。米国での確認価格は99ドルで、実ゲーム性能差(約7.3%)から逆算すると17,000円前後が5500に対する損益分岐点の目安です。
同じ日にAM5向けの新CPUも出たのですか
はい。Ryzen 5 7500(Zen 4・189ドル・内蔵GPU搭載・DDR5・PCIe 5.0)も同じ2026年9月10日に発売されています。AM4を延命するか新規にAM5へ進むかを検討する際の比較対象になります。
5500Fに内蔵GPUを搭載したモデルはありますか
5500F自体にはありません。内蔵GPUが必要な場合はRyzen 5 5500GTなど別モデルを検討してください。5500GTは2026年9月時点の通販最安値で19,979円前後です。

まとめまとめ|安さを買うCPU、実ゲームでは5500を平均7.3%上回る

Ryzen 5 5500Fは2026年9月10日に発売された、6コア12スレッドのZen 3/AM4向けCPUです。最大4.4GHz、L3キャッシュ16MB、TDP 65W、DDR4-3200、PCI Express 4.0に対応し、米国での価格は99ドルと報じられています。

名前はRyzen 5 5500に非常によく似ていますが、中身は同じではありません。既存5500はCezanneの1ダイ構成でPCIe 3.0ですが、5500FはVermeerのCPU Compute Die+I/O Die構成となり、PCIe 4.0に対応しました。一方、同じVermeerのRyzen 5 5600と比べると、L3キャッシュが32MBから16MBへ半減しています。そのため5500Fは「5500のF版」でも「安い5600そのもの」でもない、かなり独特なCPUです。

発売直後は独立したゲームベンチマークがほとんどありませんでしたが、海外の実ゲーム検証(RandomGaminginHD、7タイトル・1080p)では、5500Fが5500を平均7.3%上回りました。PCIe 4.0対応だけでなく、Vermeer化によるクロック上昇やCPU側の特性が複合的に効いていると見られ、CPU負荷が高いタイトルほど差が広がる傾向です。

Ryzen 5 5500Fは、最新性能を狙うCPUではなく、AM4とDDR4を最後まで安く使い切るためのCPUです。2026年9月16日時点の通販最安値でRyzen 5 5500が15,980円前後、Ryzen 5 5600が21,800円前後という国内価格関係と、今回判明した約7.3%の性能差を踏まえると、5500Fが17,000円前後までに収まれば低価格ゲーミングPC向けCPUとしてかなり面白くなります。反対に20,000円へ近づくほど、32MBのL3キャッシュを持つ5600を選んだ方がよいでしょう。

まとめ

AMDが2026年9月10日、Socket AM4向けCPU「Ryzen 5 5500F」を米国価格99ドルで発売。Zen 3・6コア12スレッド・最大4.4GHz・L3キャッシュ16MB・TDP65W・DDR4-3200対応で、Ryzen 5 5500(Cezanne・PCIe3.0)とは異なりRyzen 5 5600と同じVermeer構成(CPU Compute Die 74mm²+I/O Die 125mm²の2ダイ)でPCIe 4.0に対応。L3キャッシュは5600の32MBに対し16MBと半減。海外の実ゲーム検証(RandomGaminginHD、7タイトル・1080p・RX 9060 XT 16GB・B550)では、5500Fが5500を平均7.3%上回り、Battlefield 6では約16%の差。PCIe 4.0の恩恵を受けられるのはB550・X570のみで、B450・A520では5500Fに交換してもPCIe 3.0のまま。ASUS ProArt B550-CREATORはBIOS 4201で5500Fに対応済み。同日、AM5向け低価格モデルRyzen 5 7500(Zen4・189ドル・内蔵GPU搭載・DDR5・PCIe5.0)も発売。2026年9月16日時点の通販最安値でRyzen5 5500が15,980円前後、Ryzen5 5600が21,800円前後、Ryzen5 5500GTが19,979円前後。5500Fの国内価格・発売日は2026年9月16日時点で未確定だが、性能差から逆算した損益分岐点は約17,000円。国内価格が17,000円前後なら5500F優先、20,000円へ近づくほど5600優先というのが結論。

2026 BEST BUY — CPU 部門
AMD Ryzen 5 9600X(クーラー別売)
コスパ最強

Ryzen 5 9600X

Amazon
Intel Core Ultra 7 265K(20コア・LGA1851)
Intel 20コア

Core Ultra 7 265K

Amazon
AMD Ryzen 7 9800X3D(クーラー別売)
ゲーム最強

Ryzen 7 9800X3D

Amazon
AMD Ryzen 9 9950X3D(クーラー別売)
ゲーム+制作

Ryzen 9 9950X3D

Amazon
Amazon PICK UP — ゲーミングライフ
ねんどろいど 原神 旅人(蛍) グッドスマイルカンパニー
ねんど原神

ねんど 旅人(蛍)

Amazon
クレーネル ホロライブプロダクション 尾丸ポルカ 1/7スケール 完成品フィギュア
ホロライブ

尾丸ポルカ 1/7

Amazon
HORI NOLVA メカニカル オールボタン アーケードコントローラー PS5 PC対応
レバーレス

HORI NOLVA

Amazon
BenQ ScreenBar モニター掛け式ライト 30cm
モニターライト

BenQ ScreenBar

Amazon
Hobby sakura 無職転生III 異世界行ったら本気だす エリス・ボレアス・グレイラット 1/7スケール
無職転生

無職転生 エリス

Amazon
Writer
管理人アバター

ゲーミングスタイル管理人

自作PC愛好家・ゲーム歴15年超

ゲーミングPC歴は15年以上。毎年パーツを更新しながら最新トレンドを追いかけています。初心者にもわかりやすく、上級者も満足できる情報発信を心がけています。