10万円以下でゲーミングPCは組めるのか?2026年春の最安構成をガチ検証

(更新: 2026.5.11)
10万円以下でゲーミングPCは組めるのか?2026年春の最安構成をガチ検証

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「安いゲーミングPCが欲しい」——その願いが2026年春、かつてないほど難しくなっています。DDR5メモリは2024年の約4倍、DDR4すら3倍近くまで高騰し、SSDも価格上昇。果たして10万円以下でゲーミングPCは組めるのか。格安パーツを本気で積み上げて検証しました。

結論を先に言うと、新品オンリーでは¥100,000をわずかに超えます。本記事のフル新品構成は¥104,500(OS別・10万円台前半)。本気で¥100,000以下を狙うなら、中古CPUやセール品の活用が現実的なラインになります。

本記事ではDRAM高騰の現状・新品フル構成(OS別¥104,500)・1080pゲーム性能・10万円帯BTOとの比較・¥100,000以下に切り詰める方法・FAQまで、購入前に押さえておきたい情報を一気通貫でまとめます。

目次

01 / 市況DRAM高騰が直撃する「格安自作」

2024年秋、DDR4メモリ16GBは約4,500円で買えました。それがいま約17,000円。DDR5はさらに深刻で、32GBキットは12,000円から62,000円と5倍超に跳ね上がっています。

DDR4 16GB
¥4,5002024年秋¥17,0002026年春
約3.8倍
DDR5 32GB
¥12,0002024年秋¥62,0002026年春
約5.2倍
SSD 500GB
¥5,0002024年秋¥14,0002026年春
約2.8倍

CPUやGPUの価格はほとんど変わっていません。値上がりの正体はメモリとストレージだけで合計¥21,500のコスト増。2024年なら6万円台で組めた構成が、同じスペックで¥100,000を超える計算です。

「5万円台で組めるゲーミングPC」は完全に過去の話。では10万円ならどうか——実際に組んでみます。

本記事で頻出する専門用語

格安自作で重要になる用語を、カテゴリ別(プラットフォーム / GPU / メモリ)でまとめました。読み進める前にざっと押さえておくと理解が速くなります。

PLATFORM ・ プラットフォーム
01
AM4

AMDの旧世代ソケット。DDR4対応で価格が安い。Ryzen 5000シリーズまで対応し、格安自作の本命。

02
B550

AM4向けミドルレンジチップセット。PCIe Gen4対応、¥9,000台から購入可能。格安構成のマザーボード本命。

03
PCIe Gen3

SSD・GPUの接続規格。Ryzen 5 5500はGen3まで対応。1080pゲーミングなら体感差はほぼゼロです。

GPU ・ グラフィックボード
04
Arc B580

Intelの第2世代Arc GPU。VRAM 10GBで1080p最強コスパ。RTX 4060より安価で性能上回る場面も。

05
XeSS

Intel製AIアップスケーラー。対応タイトルでFPS 10〜30%向上。クロスベンダー対応で他社GPUでも動作可。

MEMORY ・ メモリ/SSD
06
DDR4-3200

AM4世代の標準メモリ規格。16GBで¥17,000前後。DDR5回避でコスト削減の主力。

07
NVMe Gen3

SSDの接続規格。500GBで¥14,000前後。読み込み3,500MB/sでゲームのロード時間に体感差なし。

02 / 構成10万円以下で組む格安ゲーミングPC

コスト削減のカギはDDR4プラットフォーム + Intel Arc B580の組み合わせです。DDR5を避けることでメモリ代を大幅に抑え、コスパ最強クラスのGPUで性能を確保します。

パーツ製品名選定理由価格(税込)
CPU Ryzen 5 5500
6C/12T / Zen 3
AM4格安クラス。1080pゲームなら十分な性能 ¥13,000
グラボ Intel Arc B580 10GB VRAM 10GB・1080pコスパ最強。XeSS対応 ¥40,000
メモリ DDR4-3200 16GB
8GB×2枚
DDR5回避でコスト圧縮。3200MHzで十分 ¥17,000
マザーボード B550M-HDV
ASRock
B550格安帯。必要最低限の端子は揃っている ¥9,500
SSD 500GB NVMe Gen3 容量は最小限。足りなくなったら増設で対応 ¥14,000
電源 550W 80PLUS BRONZE Arc B580(TDP 150W)に十分。非モジュラーで安価 ¥6,000
ケース ミドルタワー
前面メッシュ
エアフロー重視。5千円台でも十分な品質 ¥5,000
CPUクーラー Wraith Stealth
CPU付属品
Ryzen 5 5500は低発熱。付属クーラーで問題なし ¥0
合計(OS・モニター別) ¥104,500
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なぜArc B580? RTX 4060(約¥55,000)より1.5万円安く、VRAM 10GBはRTX 4060の8GBを上回ります。ドライバの成熟度も大幅に改善され、2026年時点で1080pコスパ最強のGPUです。¥40,000はSparkle TITAN OCやセール時のASRock Challengerなど格安AIBモデルの実勢価格帯。

Windows 11のライセンス(約¥16,000)を含めると約¥120,500。旧PCからのライセンス移行ができれば、OS代はかかりません。

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知っておくべき制約。Ryzen 5 5500はCezanneダイ(ノート向け転用)のため、B550マザーでもPCIe Gen3までしか対応しません。Arc B580はGen3 x8で動作します。1080pなら体感差はほぼゼロですが、将来GPU換装時のボトルネックにはなりえます。Gen4が必要なら、Ryzen 5 5600(+約¥4,000)を検討してください。

03 / 性能このPCで何が動く?1080pゲーム性能

Ryzen 5 5500 + Arc B580で、主要タイトルの1080pパフォーマンスはどの程度か。ベンチマーク参考値をまとめました。

Valorant
1080p / 高設定
200+fps
快適
フォートナイト
1080p / 中〜高設定
100-120fps
快適
Apex Legends
1080p / 中〜高設定
90-110fps
快適
FF14 黄金のレガシー
1080p / 高(標準品質)
80-100fps
快適
バイオハザード レクイエム
1080p / 中設定
50-60fps
プレイ可能
モンハンワイルズ
1080p / 低〜中設定
40-55fps
プレイ可能

Valorantやフォートナイトなどの軽量タイトルは余裕の144fps超え。Apex LegendsやFF14も90fps以上で安定するため、1080pなら大半のゲームが快適にプレイできます

モンスターハンターワイルズのような重量級タイトルは設定を落とす必要がありますが、60fps前後でプレイすること自体は十分可能です。

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Arc B580はXeSSが使える。IntelのAIアップスケーリング技術「XeSS」対応タイトルなら、画質を維持したままフレームレートを10〜30%向上できます。対応タイトルは着実に増加中で、モンハンワイルズなど重量級でも実質60fps超えが現実的に。

04 / BTO比較格安BTOと比べてどうなのか

「組む手間を考えたらBTOのほうがいいのでは?」——もっともな疑問です。10万円前後のBTO市場を確認してみましょう。

10万円以下のBTOGPU非搭載
この価格帯のBTOはCPUの内蔵グラフィックのみ。ドスパラのMagnateシリーズなどが該当しますが、ゲーム用途には力不足。Valorant程度なら低設定で動きますが、それ以上は厳しいです。
13万円前後のBTO旧世代GPU
ようやく専用GPUが搭載される価格帯。ただしRTX 3060やGTX 1660 SUPERなど2〜3世代前のGPUが中心です。Arc B580には性能・VRAM容量ともに大きく劣ります。
15万円以上のBTO現行GPU
RTX 4060搭載モデルがこの価格帯から登場。Arc B580と同等以上の性能ですが、自作の約1.5倍の出費が必要です。OS・保証込みとはいえ、価格差は大きい。

10万円以下の予算で専用GPUのゲーミングPCが欲しいなら、自作が事実上の唯一の選択肢です。BTOではこの価格帯にまともなゲーミングモデルが存在しません。

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BTOの強みは15万円以上で発揮される。OS・保証・組み立て不要というBTOのメリットが効いてくるのは予算に余裕がある場合。10万円以下では自作のコスパ優位が圧倒的です。

05 / 製品格安構成で実際に使える鉄板パーツ

本記事の構成で実際に組むなら、以下の4点が現実的なベストバイです。すべて2026年4月時点で在庫が安定しているモデルを選びました。

ASRock Intel Arc B580 Challenger
GPU 本命 ・2連ファン ・VRAM 10GB

ASRock Intel Arc B580 Challenger

2連ファン+Ultra-fit Heatpipe採用のコンパクト設計。0dB Silent Coolingで低負荷時はファン停止、静音志向に最適。GPUクロック2740MHzのOC版で、SFFやmini-ITXケースにも収まりやすい。VRAM 10GBはRTX 4060の8GBを上回り、1080pコスパ最強の本命です。

¥45,000〜(セール時 ¥40,000台前半)
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SPARKLE Intel Arc B580 TITAN OC
GPU OC代替 ・3連ファン ・OCモデル

SPARKLE Intel Arc B580 TITAN OC

SPARKLEのTITAN OCは工場OC済みでリファレンスより数%高クロック動作。3連ファン・大型ヒートシンクで冷却に余裕があり、長時間負荷でも安定。Arcに特化したメーカーでドライバ最適化情報の発信も活発で、初Arcユーザーの保険として選びやすい1枚。Challengerと同価格帯で性能上振れを狙えます。

¥42,800〜
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DDR4-3200 32GB メモリ
メモリ ・予算が許せば32GB ・将来性

DDR4-3200 32GB(16GB×2)

本記事の構成は16GB前提ですが、+¥15,000程度で32GBに増量できれば長く使えるのがDDR4の利点。DDR5の32GBが¥62,000することを考えると、DDR4プラットフォームの最大の武器です。配信や複数アプリ並行使用するなら32GB推奨。

¥32,000〜
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AMD Ryzen 7 5700X3D
CPU上位案 ・AM4最強X3D

AMD Ryzen 7 5700X3D

予算に余裕があれば 5500 → 5700X3D へアップグレードを推奨。3D V-Cache搭載でゲーム性能はZen 4の9600Xと互角以上。AM4ソケット・DDR4のままZen 3の頂点まで届く格安自作の最終解です。差額¥19,000で性能2倍以上のジャンプが期待できます。

¥32,000〜
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Verdict 2026(最終更新:2026-05-06)

DRAM・SSD高騰で格安自作のハードルは確実に上がりました。2024年なら6万円台で組めた構成が、2026年春は新品オンリーで¥104,500。それでもDDR4プラットフォームとArc B580の組み合わせで、1080pゲーミングに必要な性能は確保できます。

真剣に¥100,000以下を狙うなら、中古CPU(¥8,000〜)・中古マザー(¥6,000〜)・型落ちケース・電源(¥4,000〜)を組み合わせれば¥85,000〜¥95,000まで切り詰められます。GPUとSSDは新品が安全ですが、それ以外は中古でも実用上問題ない場合が多い。

10万円台前半の予算でまともにゲームが動くPCを手に入れるなら、2026年春の時点では自作一択です。BTOではこの価格帯に専用GPU搭載モデルがなく、自作だけが唯一の手段になります。¥10万円台前半でValorantからモンハンワイルズまで動くPCが手に入ると考えれば、十分な見返りです。

メモリ・SSD相場は2026年後半〜2027年に落ち着く見通し。急ぎでなければ半年待つだけで、同じ予算でメモリ32GBや1TB SSDへの増量が現実的になるかもしれません。

FAQよくある質問

本当に¥104,500で組めるんですか?店舗によって価格差があります

2026年4月時点の各パーツのAmazon・自作系ECで通常購入できる実売価格の合計です。セール時はさらに¥3,000〜¥5,000下げる余地があります(Arc B580がセールで¥40,000台前半・DDR4が¥15,000台に下落するタイミングなど)。逆に在庫薄や為替変動で¥5,000程度上振れする可能性もあるため、新品なら¥99,500〜¥110,000の幅で見積もるのが現実的です。¥100,000を下回りたいなら中古活用が必要になります。

Ryzen 5 5500ではなく5600や5700X3Dにすべきですか?

用途と予算次第です。1080p中心なら5500で十分、PCIe Gen4が欲しいなら5600(+¥4,000)、ゲーム性能の頭打ちを避けたいなら5700X3D(+¥19,000)を選んでください。5700X3Dは3D V-Cache搭載でZen 4の9600Xと互角のゲーム性能を発揮するため、AM4プラットフォームを長く使うなら最強の選択肢です。

Arc B580の代わりにRTX 4060はダメ?

RTX 4060はVRAM 8GB・実勢¥55,000前後。Arc B580(VRAM 10GB・¥45,000前後)に対してVRAM不足+価格高いという二重のデメリットがあります。NVIDIAブランドの安心感を求めるならRTX 4060も選択肢ですが、コスパだけを見るならArc B580に軍配。DLSS 4対応にこだわるならRTX 5060(¥45,000〜)まで予算を上げる価値があります。

中古パーツで組めばもっと安くなりますか?

確かに合計¥75,000〜¥85,000まで下げられる可能性はあります。ただし中古GPUは熱・電源劣化のリスクが大きく、保証もないため初心者にはおすすめしません。中古を狙うならCPU・マザーボード・ケース・電源(5年未満)程度に留め、GPUとSSDは新品が安全です。メルカリ・ヤフオク等で組み合わせれば総額¥85,000程度まで現実的に下げられます。

DDR5プラットフォーム(AM5)で同じ予算は組めない?

10万円以下では事実上不可能です。AM5最廉価CPUのRyzen 5 7600(¥30,000〜)+ DDR5 32GB(¥62,000〜)+ B650マザー(¥18,000〜)だけで合計¥110,000を超えます。DDR5の高騰が続く2026年春時点では、10万円台前半〜中盤の予算であってもAM4+DDR4が圧倒的に合理的です。AM5は¥150,000以上の予算で初めて選択肢に入ります。

¥104,500構成で何年使えますか?

1080p中心の用途なら3〜4年は現役で使える見込みです。Arc B580はDX12 Ultimate完全対応・VRAM 10GBで2026〜2028年のミドル級タイトルにも対応可能。CPUを将来5700X3Dに換装すればさらに2〜3年延命できます。AM4プラットフォーム自体は2027〜2028年頃にサポート終了予定ですが、現存パーツでの動作継続は問題ありません。

DRAM価格が下がるのを待った方が得?

2026年後半〜2027年に落ち着く可能性はありますが、2026年内の大幅下落は期待薄です。AI需要によるHBM生産優先は継続中で、市場調査会社の見通しでは2026年Q2までにさらに+40%上昇のシナリオも。「使う予定が今ある」なら買うべき、「半年以上待てる」なら様子見が合理的です。

2026 BEST BUY — ゲーミングPC
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ゲーミングスタイル管理人

自作PC愛好家・ゲーム歴15年超

ゲーミングPC歴は15年以上。毎年パーツを更新しながら最新トレンドを追いかけています。初心者にもわかりやすく、上級者も満足できる情報発信を心がけています。