10万円以下でゲーミングPCは組めるか|2026年9月21日の最安値で積み直すと約118,000円・値上がりの主役はGPUへ
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いまは約12万円かかります
安いゲーミングPCを組みたい。その難易度が上がり続けています。2024年秋に4,500円で買えたDDR4の16GBは、いま15,980円です。
結論を先に置きます。新品だけで積み上げると約118,000円になり、10万円は超えます。10万円を切りたいなら中古パーツの併用がほぼ必須です。
ただし内訳を見ると、以前と事情が変わっていました。値上がりの主役だったメモリとSSDは下落に転じ、代わりにGPUと電源が上がっています。以下、通販の最安値をパーツごとに取り直して確かめます。
目次
市況値上がりの主役が入れ替わりました
まず2024年秋との比較です。メモリとストレージの水準が上がったことが、格安自作を難しくした最大の要因でした。
| パーツ | 2024年秋 | 2026年9月21日 | 倍率 |
|---|---|---|---|
| DDR4 16GB8GB×2 | 約4,500円 | 15,980円 | 約3.6倍 |
| DDR5 32GB16GB×2 | 約12,000円 | 72,970円 | 約6.1倍 |
| SSD 500GBNVMe | 約5,000円 | 14,980円 | 約3.0倍 |
2024年秋と比べれば依然として高い水準ですが、DDR4の16GBは16日前の検証時より2,500円ほど、SSDも1,500円ほど下がりました。一方でDDR5の32GBは逆に上がっており、規格によって向きが分かれています。「メモリは一律に高い」という捉え方では、いまの相場を読み違えます。
そのうえで、直近で上がったのはGPUと電源です。Arc B580は約6,800円、550Wクラスの電源は約2,200円上がりました。メモリとSSDの下落ぶんを打ち消して、合計では上振れしています。
構成最安値で積み上げた新品フル構成
コストを抑える要はDDR4のプラットフォームです。AM4ソケットとDDR4を選ぶことで、メモリ代を大きく圧縮できます。GPUはVRAM 12GBのArc B580を使います。
| パーツ | 選んだもの | 理由 | 最安値 |
|---|---|---|---|
| CPU | Ryzen 5 55006C/12T・Zen 3 | 1080pなら十分。クーラーが付属します | 15,980円 |
| GPU | Intel Arc B580 12GB | VRAM 12GBで1080p向け。XeSSが使えます | 49,800円 |
| メモリ | DDR4-3200 16GB8GB×2 | DDR5を避けてコストを圧縮します | 15,980円 |
| マザーボード | B550M-HDV | B550の最安帯。端子は必要分そろいます | 8,477円 |
| SSD | 500GB NVMe | 最小限。足りなくなったら増設します | 14,980円 |
| 電源 | 550W 80PLUS BRONZE | Arc B580には十分な容量です | 8,236円 |
| ケース | ミドルタワー | エアフロー重視。3千円台からあります | 約4,500円 |
| CPUクーラー | CPU付属品 | Ryzen 5 5500は発熱が小さく足ります | 0円 |
| 合計OS・モニター別 | — | — | 約118,000円 |
価格は2026年9月21日時点の通販最安値です。パーツごとに最も安い製品を積み上げた金額なので、同じ店でまとめて買うとこれより高くなります。在庫と価格は日単位で動きます。
Windows 11のライセンスを新規に買うと、ここからさらに1万円台半ばが乗ります。旧PCから移行できるなら不要ですが、初めて組む場合は予算に入れておいてください。モニター・キーボード・マウスも別です。「10万円で一式そろう」と考えていると足が出ます。
Ryzen 5 5500の制約
この構成でひとつ注意点があります。Ryzen 5 5500はノート向けのダイを転用しているため、B550マザーでもPCIe Gen3までしか使えません。Arc B580はGen3接続で動きます。
1080pで遊ぶぶんには体感差はほぼありませんが、将来GPUを上位に載せ替えるときには足かせになります。Gen4が必要なら、Ryzen 5 5600へ変更する手があります。最安値は21,800円なので、差額は約5,800円です。
対応するPCIeの世代はCPUごとに異なります。開発元が公開している製品仕様の一覧で型番ごとに確認できます。
性能この構成で何が動くか
1080pでの目安です。軽量な対戦タイトルは余裕があり、重量級は設定を落とす前提になります。
| タイトル | 設定の目安 | 手応え |
|---|---|---|
| VALORANT | 1080p / 高 | 余裕があります |
| フォートナイト | 1080p / 中〜高 | 快適に動きます |
| Apex Legends | 1080p / 中〜高 | 快適に動きます |
| FF14 | 1080p / 高 | 快適に動きます |
| バイオハザード レクイエム | 1080p / 中 | 設定を詰めれば遊べます |
| モンハンワイルズ | 1080p / 低〜中 | 設定を落とす前提です |
Arc B580ではIntelのアップスケーラーであるXeSSが本来の高品質な動作をします。対応タイトルなら、内部解像度を下げて描画負荷を減らしつつ見た目を保てます。重量級タイトルで設定を落とす前に、まずここを有効にしてください。技術の違いはアップスケーリングの比較ガイドで扱っています。
対応タイトルは開発元の公式ページで確認できます。なお本文の価格は通販の最安値を2026年9月21日に確認したもので、日単位で変動します。
BTOこの価格帯に完成品は存在しません
組む手間を考えると完成品のほうが楽です。ただし10万円前後の価格帯には、ゲーム用のGPUを積んだ機種がありません。
| 予算帯 | 買えるもの |
|---|---|
| 10万円以下 | CPU内蔵グラフィックのみ。軽量タイトルを低設定で動かす程度が限界です。内蔵グラフィックで組む場合の考え方は別途整理しています |
| 13万円前後 | ようやくGPUが載りますが、2〜3世代前のモデルが中心。VRAM容量でArc B580に劣ります |
| 19万円以上 | 現行世代のGPU搭載機が登場。OSと保証は付きますが、自作の約1.6倍の出費になります |
つまり10万円台前半で専用GPUのゲーミングPCが欲しいなら、自作が事実上の唯一の手段です。逆に予算に余裕があるなら、OSと保証と組み立て不要という完成品の利点が効いてきます。分岐点はおおむね19万円あたりです。予算別の考え方は構成ガイドにまとめています。
圧縮10万円を切るには
新品だけでは届かないので、切り詰める手を整理します。削っていい場所と、削ってはいけない場所があります。
- CPU。可動部がなく、劣化の仕方が分かりやすい部品です
- マザーボード。動けば動く、動かなければすぐ分かります
- ケース。見た目の傷を許容できるなら大きく削れます
- 電源は5年未満のものに限定すれば選択肢に入ります
- GPU。熱で痛む部品で、外から劣化が判断できません
- SSD。書き込み寿命を使い切っていても見た目では分かりません
- 保証が効かない状態で最も高い部品を買うのは割に合いません
- 初めて組むなら、切り分けができる新品のほうが結局早く済みます
CPU・マザーボード・ケース・電源を中古にすると、合計で10万円を切る水準まで落とせる見込みです。ただし中古の相場も上がっており、以前ほど余裕を持って切れるわけではありません。GPUとSSDを新品で押さえる以上、そこが下限になります。SSDの選び方は容量と規格の整理にまとめています。
製品実際に組むなら
構成の中で金額が大きく、選択で差が出る部品を挙げます。GPUが全体の4割を占めるので、ここをどう買うかで総額が決まります。
在庫と価格は短い間隔で動きます。購入前に各商品ページで現在の内容をご確認ください。




※価格・在庫は変動します。最新の価格はAmazonの商品ページでご確認ください。
2026年9月21日時点の通販最安値を積み上げると、新品フル構成は約118,000円です。10万円は超えます。内訳で目を引くのは値上がりの主役が入れ替わったことで、以前の犯人だったメモリとSSDはむしろ下がり、代わりにGPUと電源が上がりました。Arc B580が約6,800円、550Wクラスの電源が約2,200円の上昇です。それでもDDR4のプラットフォームとArc B580という組み合わせなら、1080pで遊ぶ性能は確保できます。10万円を切りたいなら中古の併用がほぼ必須ですが、削っていいのはCPU・マザーボード・ケース・電源までです。GPUとSSDは外から劣化が判断できないので新品で押さえてください。そしてこの価格帯に完成品の選択肢は存在しません。10万円台前半で専用GPUを積んだPCが欲しいなら、自作が事実上の唯一の手段です。逆に19万円以上出せるなら、OSと保証が付く完成品の利点が効いてきます。






