Intel B760マザーボードの選び方|DDR4・DDR5の見分け方とメモリ32GBで約4.8万円の差、3万円以内の候補【2026年10月】
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DDR4版とDDR5版は別製品。型番の末尾で決まる
Intel B760マザーボードは、第12〜14世代Core(LGA1700)用の板で、DDR4に対応した製品とDDR5に対応した製品が別々に売られています。同じシリーズ名でもメモリの規格が違い、買い間違えると手持ちのメモリが挿さりません。
手持ちのDDR4を使い回すなら、型番にDDR4か「D4」が付いた板を選べば足ります。メモリから買う場合は、CORSAIR日本公式ストアの表示でDDR4の32GBが56,520円、DDR5の32GBが104,250円と、約47,700円の差があります。その代わり、海外の実測ではDDR4はDDR5より平均で9〜14%ゲーム性能が下がります。
差額を取るか性能を取るかは、組むCPUと予算で分かれます。M.2が3本とも高速とは限らず、Wi-Fiが付かない板や、GPU用スロットがPCIe 4.0止まりの板もあります。メモリ規格を決めたあとは、この3点で絞れます。

目次
結論先に結論|手持ちメモリで分かれる
- DDR4メモリを手元に持っている
- メモリ代を抑えて、浮いた分をグラフィックボードやSSDに回したい
- 第12〜14世代Coreの中位以下(Core i5など)と組む
- メモリから新しく買う予定で、ゲーム性能を優先する
- 第13・14世代のCore i7・i9のような上位CPUを載せる
- あとからCPUを新世代へ替える前提でLGA1851も比べたい
見分け方DDR4版かDDR5版かは型番の末尾で見分ける
メーカーによって印の付け方が違います。ASUSのTUF GAMING B760M-PLUS WIFIは、DDR4版にだけ末尾に「D4」が付き、DDR5版には何も付きません。同じ名前の板が2枚並ぶため、末尾を見落とすとメモリの規格を取り違えます。GIGABYTEの「B760M AORUS ELITE WIFI6E DDR4 GEN5」やMSIの「B760M GAMING PLUS WIFI DDR4」のように、型番にDDR4と入れる例もあります。ASRockは「B760M Pro RS/D4」のように「/D4」です。
| 製品 | メモリとサイズ | 主な装備 |
|---|---|---|
| TUF GAMING B760M-PLUS WIFI | DDR5×4・Micro-ATX | PCIe 5.0 x16、M.2×2(PCIe 4.0 x4)、2.5GbE、Wi-Fi 6 |
| TUF GAMING B760M-PLUS WIFI D4 | DDR4×4・Micro-ATX | 上のDDR5版と同じ装備。メモリ規格だけが違います |
| PRIME B760M-A D4 | DDR4×4・Micro-ATX | GPU用スロットはPCIe 4.0 x16、M.2×2、2.5GbE。Wi-Fiと背面のUSB Type-Cはありません |
| PRIME B760-PLUS D4 | DDR4×4・ATX | PCIe 5.0 x16、M.2×3(3本目はPCIe 4.0 x2)、2.5GbE、背面に20Gbps USB-C。Wi-Fiは別売のモジュールで追加 |
出典:ASUS「TUF GAMING B760M-PLUS WIFI スペック」、ASUS「TUF GAMING B760M-PLUS WIFI D4 スペック」、ASUS「PRIME B760M-A D4 スペック」、ASUS「PRIME B760-PLUS D4 スペック」。
DDR4とDDR5はメモリの切り欠きの位置が違い、板が対応しない規格のメモリは物理的に挿せません。購入前に、販売ページの型番とメーカー仕様の「メモリ」の欄を見比べるのがいちばん確実です。
メモリ代メモリ代はDDR5のほうが約47,700円高い
CORSAIR日本公式ストアで、同じ32GB(16GB×2)のキットを並べると次のとおりです。
| キット | 表示価格 | 在庫表示 |
|---|---|---|
| VENGEANCE LPX DDR4-3200 32GB | 56,520円 | 在庫あり |
| VENGEANCE DDR5-6000 32GB(白) | 104,250円 | 予約注文 |
出典:CORSAIR日本公式「VENGEANCE LPX 32GB DDR4-3200 CL16」、CORSAIR日本公式「VENGEANCE 32GB DDR5-6000 CL38」。2026年10月22日の表示価格で、速度・タイミング・色が違う2製品の比較です。
差額は約47,700円で、DDR5はDDR4の約1.8倍です。メモリ価格は上昇が続いており、一週間単位で動きます。購入時に同じ店で見比べてください。DDR4メモリ自体の値上がりや、買い時の考え方はメモリ価格の見通しの記事、DDR4機とDDR5機の総額はDDR4とDDR5の比較記事にあります。
性能差DDR4にするとゲーム性能は9〜14%下がる
海外のハードウェア検証では、第12〜14世代Coreの8モデルを使い、同じ環境でメモリだけをDDR4とDDR5に替えて15本のゲームを測っています。GeForce RTX 5090 Founders Edition、1080pのHigh〜Ultra設定です。
| CPU | DDR5を100としたDDR4 | 差 |
|---|---|---|
| Core i7-12700K | 約90.7 | −9.3% |
| Core i5-13600K | 約88.6 | −11.4% |
| Core i7-13700K | 約86.5 | −13.5% |
| Core i7-14700K | 約86.8 | −13.2% |
| Core i9-14900K | 約86.0 | −14% |
出典:Tom’s Hardware「Re-examining the DDR4 gaming gap with Intel’s LGA 1700 CPUs in mid-2026」。15本の幾何平均。DDR5はDDR5-7200(2×16GB)、DDR4はDDR4-3200(4×8GB)で、どちらもXMPを有効にした条件です。
CPUが強いほど差が広がります。ゲームごとにはさらに開き、Marvel RivalsではCore i7-14700Kで25.3%の差が出ました。007 First Lightでは、Core i9-14900KがCore i9-13900Kより速いのはDDR4で1.7%、DDR5で4.6%と、DDR4では上位CPUの伸びが小さくなっています。
この結果は、高価なCPUをDDR4で使うと割に合いにくいことを示しています。DDR4機なら、あえて下位のCPUを選ぶ考え方もあります。1080pで差が出やすい条件のため、解像度が上がってGPUがボトルネックになるほど差は縮みます。この検証には含まれていませんが、検証元は、Core i5-14400のような下位CPUはメモリコントローラーが弱くDDR5の速度が伸びにくいため、差は小さくなると見ています。i5-14400FのDDR4構成の総額はCore i5-14400Fの記事で計算しています。
条件メモリ規格を決めたら確認する4つの条件
GPU用スロットの世代。PRIME B760M-A D4のようにPCIe 4.0 x16の板があります。多くのグラフィックボードは問題になりませんが、PCIe 5.0 x8接続のRTX 5060 Ti 8GBなどは、4.0の板で性能が落ちる場合があります。RTX 5060 Ti 8GBでの影響はPCIe 4.0環境での性能低下の記事にあります。
M.2の数と速度。同じ3スロットでも、PRIME B760-PLUS D4は3本目がPCIe 4.0 x2で、速度が半分になります。SSDを3本使う予定なら、3本とも4.0 x4の板を選びます。
Wi-Fiの有無。型番にWIFIが付く板は無線LAN付きです。PRIME B760-PLUS D4のようにWIFIが付かない板は、無線LANが必要なら別売のモジュールかUSB子機を足します。有線で使うなら不要です。
背面USBと映像出力。背面にUSB Type-Cが無い板は、外付けSSDの接続でケース前面のポートに頼ることになります。内蔵GPUで複数画面を使うなら、HDMIとDisplayPortの数も見ます。
新しいCPUを載せる場合は、板のBIOSが対応しているかも確認します。型番とリビジョンの合わせ方はB760・Z790のBIOS更新の記事にあります。
候補3万円以内で選べるDDR4対応のB760
国内販売店(パソコンショップ アーク)の10月22日の表示で、3万円以内に収まるDDR4対応のB760を2枚確認しました。ASUSとASRockのDDR4版も候補で、こちらは購入する店の価格を見比べてください。
| 製品 | 表示価格(10月22日) | 向く人 |
|---|---|---|
| MSI B760M GAMING PLUS WIFI DDR4 | 17,980円 | Wi-Fi 6EとM.2×2を備えたMicro-ATXを安く買いたい人 |
| GIGABYTE B760M AORUS ELITE WIFI6E DDR4 GEN5 | 23,500円 | PCIe 5.0 x16と背面の20Gbps USB-Cも欲しい人 |
出典:パソコンショップ アーク「MSI B760M GAMING PLUS WIFI DDR4」、パソコンショップ アーク「GIGABYTE B760M AORUS ELITE WIFI6E DDR4 GEN5」。税込の表示価格で、変動します。
MSIはGPU用スロットがPCIe 4.0 x16、GIGABYTEはPCIe 5.0 x16です。GIGABYTEの板は10月4日時点では17,800円でしたが、23,500円まで上がっています。板の価格もメモリ同様に動くため、見比べる店と日付をそろえてください。26,800円の神鷹凛モデルまで含めたGIGABYTEの選び分けはB760M AORUS ARIの記事にあります。
※価格・在庫・構成は変動します。最新情報は各商品ページでご確認ください。
DDR5DDR5で組むならB760とB860のどちらか
DDR5で新しく組む場合は、LGA1700のB760にDDR5版を選ぶ道と、LGA1851のB860でCore Ultra 200Sに乗り換える道があります。ASUSのTUF GAMING B760M-PLUS WIFIのように、DDR5版のB760はDDR4版と同じ装備です。第13・14世代Coreを使うならB760のDDR5版、CPUも新世代にするならB860が選択肢です。DDR5のB760は型番にDDR5と書かれないことがあるため、前の章の見分け方で確かめてください。
FAQよくある質問
まとめまとめ|手持ちのDDR4があるなら型番末尾のD4で選ぶ
B760はDDR4版とDDR5版が別製品で、見分けは型番の末尾です。メモリ代はDDR5が約47,700円高く、ゲーム性能はDDR4が9〜14%下がります。差額を取るならDDR4版、性能を取るならDDR5版かB860という分かれ方です。
手持ちのDDR4があり、CPUはCore i5クラスまでなら、型番にDDR4か「D4」が付いたB760を3万円以内で選べば足ります。メモリから買う人や上位CPUを載せる人は、DDR5版のB760かB860も同じ店の価格で見比べてください。




