KLIM Everest 冷却台レビュー|Razer Blade 15で温度差2℃・騒音は大きい、買う価値はあるか【2026年10月】
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Razer Blade 15(RTX 3080)の実測 ・ fpsは変化なし ・ 効くのは本当に熱い機種だけ
ゲーム中にノートPCが熱くなると、数千円から1万円ほどで買える冷却台は真っ先に思いつく対策です。KLIM Everestは2基のターボファンと、ノートPCの底面に密着させるフォーム製ガスケットで強力な冷却をうたう14〜17.3インチ向けの製品で、米国の公式ストアでは59.97ドルで販売されています。
結論は、普通に動いているゲーミングノートに足しても効果はほとんど出ず、騒音だけが増える可能性が高いということです。海外レビューがRazer Blade 15(Core i7-10875H+モバイル版RTX 3080)で行った実測では、CPUの平均温度は70℃のまま、最高温度が2℃下がっただけでした。GPUの最高温度は73℃で同じ、平均fpsは51のまま、1% lowは41から40で、誤差の範囲です。
効果が期待できるのは、すでにサーマルスロットリング(高温による性能低下)が出ている機種や、夏場の室温が高い部屋で使う場合に限られます。購入前に、自分のノートPCが本当に熱で性能を落としているかを確かめるのが先です。日本のAmazon.co.jpでは、2026年10月23日の確認時点で現在在庫切れでした。

目次
仕様KLIM Everestはどんな冷却台か
Everestは、ノートPCの底面吸気口に外気を吹き付けるタイプの冷却台です。フレームの上にフォーム製ガスケットが付いていて、ノートPCの底面とのすき間を埋め、2基のファンが取り込んだ空気を吸気口へ送り込みます。電源はUSB Type-Aで、本体にUSBポートが追加されています。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 対応サイズ | 14〜17.3インチ |
| ファン | ターボファン2基、最大4,300RPM(回転数は調整可) |
| 騒音(メーカー公称) | 最大52dB |
| サイズ・重量 | 42.6 × 32.3 × 6.8cm、1.13kg |
| その他 | 高さ調整、RGB照明、操作パネル、追加USBポート |
| 価格(米国公式ストア) | 59.97ドル |
見落としやすいのが適合条件です。底面に吸気口があるノートPCでないと意味がなく、MacBookのように底面に通気口がない機種には使わないようメーカーが案内しています。ファンが吹き付ける先に吸気口がなければ、ガスケットで塞いだ空間に風を送るだけになります。
実測Razer Blade 15での温度とfps
以下の数値は海外レビューの実測値で、測定対象はRazer Blade 15の1台です。CPUはCore i7-10875H、GPUはモバイル版RTX 3080で、Cyberpunk 2077のベンチマークを1080p・ウルトラ・レイトレーシング・DLSS品質の設定で繰り返し実行し、冷却台なしと、冷却台を最大速度にした状態を比べています。
| 項目 | 冷却台なし | Everest(最大) |
|---|---|---|
| 平均fps | 51 | 51 |
| 1% low fps | 41 | 40 |
| CPU平均温度 | 70℃ | 70℃ |
| CPU最高温度 | 85℃ | 83℃ |
| GPU平均温度 | 66℃ | 65℃ |
| GPU最高温度 | 73℃ | 73℃ |
| CPU平均クロック | 2,562MHz | 2,583MHz |
| GPU平均クロック | 1,192MHz | 1,163MHz |
差が出たのはCPUの最高温度の2℃と、GPU平均温度の1℃だけです。CPUの平均クロックは21MHz上がりましたが、GPUの平均クロックと1% lowはむしろ冷却台なしのほうがわずかに高く、どれも測定の誤差の範囲に収まります。
試験は1台のノートPC、10月の室温で、冷却台は最大速度の1条件です。もともと温度に余裕のある機種では差が出にくく、深刻に熱ダレする機種や室温の高い夏場なら差が大きくなる可能性はあります。ただし今回のデータは、それを示してはいません。
騒音ファンの音は大きく、本体ファンも静かにならない
実測では、Everestは風量が出る回転数まで上げると耳障りな回転音が出ます。しかも冷却台を足しても、Blade 15本体のファンは高負荷時に静かになりませんでした。本体ファンと冷却台の音が重なるため、特に高い回転設定ではかなりうるさくなります。
メーカー公称の最大騒音は52dBです。一般に静かな事務所が50dB前後、普通の会話が60dB前後とされるので、数字だけなら極端に大きくはありません。それでも、ヘッドセットなしで使う人や、夜に部屋で遊ぶ人にとっては、本体ファンに上乗せされる音が気になります。メーカー自身も、高速時は騒がしくなると注意書きを出しています。
価格60ドルの価値と、日本での買いやすさ
Everestの希望小売価格は60ドルで、米国の公式ストアは2026年10月23日時点で59.97ドルです。為替によりますが、日本円では1万円前後が目安になります。
日本のAmazon.co.jpには同製品のページがありますが、2026年10月23日時点で「現在在庫切れ」で、再入荷予定も立っていませんでした。海外通販を使う場合は、送料や関税、保証の窓口が購入先で変わる点を見ておく必要があります。
同じEverestの別ページ(2024年版の表記)は、2026年10月23日時点で購入できる状態でした。ただし、本文で測ったモデルと同一かどうかは不明です。冷却力で名前が挙がるllanoの大型モデルは、比較用の候補です。
比較他の冷却台と比べた冷却力と騒音
Everestは次の別の海外実測には含まれていません。ただし、同じ「最大設定」で複数の冷却台を測った結果があり、冷却台の効き方と音の関係をつかむ目安になります。測定はAcer Predator Helios 300(RTX 3080)で3DMark Steel Nomadを15分回し、サーモグラフィで最高温度の上昇幅を見たものです。騒音は頭の高さで測り、ノートPC単体は42dBでした。
| 冷却台 | 温度上昇幅(小さいほど冷える) | 騒音(頭の高さ) |
|---|---|---|
| 冷却台なし | 31.9℃ | 42dB(ノートPC単体) |
| Llano RGB | 8℃ | 71dB |
| Llano V10 | 12℃ | 64.5dB |
| Liangstar | 15.3℃ | 45dB |
| Klim Ultimate | 15.5℃ | 36dB |
| Klim Wind | 19.5℃ | 36.2dB |
| Klim Mistral | 20.4℃ | 52.6dB |
よく冷える冷却台ほどうるさい傾向はありますが、例外もあります。Klim Mistralは52.6dBと音が大きいのに冷却は下位で、Klim Ultimateは36dBと静かなまま15.5℃の上昇幅に収まりました。Everestの公称最大52dBはMistralと同じ水準なので、静かさを優先するなら、同じメーカーの上位モデルや45dBのLiangstarのような選択肢を先に見たほうがよい、という見方もできます。価格は実測時点でLiangstarが20.99ドル、Klim Ultimateが44.97ドルです。
ここでの数値は別のノートPC・別の負荷での結果で、Everestの数値と直接並べることはできません。Everestの冷却力そのものは、前節のBlade 15の結果で見てください。
Everestを選ぶ条件は、14〜17.3インチで底面に吸気口があるノートPCを使い、最大約52dBの音を許容してでも、吸気口へ風を送る方式を試したいときに絞られます。静かさを重視するなら上の表のKlim UltimateやLiangstarのような低騒音の冷却台、冷却力を最優先するならLlano系のように音が大きい代わりに温度上昇幅が小さい冷却台のほうが、同じ測定条件で数字が確かめられています。
対策冷却台・置き方・設定のどれから試すか
| 対策 | 向いている状況 |
|---|---|
| 冷却台(Everestなど) | 底面に吸気口があり、すでに高温で性能が落ちている。騒音は許容できる |
| ファンなしスタンド・置き場所の変更 | 底面のすき間を確保したいだけ。音を増やしたくない |
| 電力・ファン設定の見直し、内部清掃 | 買う前に試せる。ほこり詰まりが原因なら冷却台より効く場合がある |
底面の発熱と冷却台が効く機種・効かない機種の分け方はゲーミングノートPCの底面が熱い原因と冷却台の効果で整理しています。fpsが落ちる原因が熱かどうかは、サーマルスロットリングの診断手順で確かめられます。
判断買う人・見送る人
- ゲーム中にCPU・GPUが高温になり、クロックが落ちている(スロットリングを確認済み)
- 底面に吸気口がある14〜17.3インチ機を、暑い部屋で使う
- ヘッドセット前提で、ファン音が増えても気にならない
- 温度に余裕があり、fpsも安定している
- 静かな環境で遊ぶことが多い
- 底面に通気口がない機種を使っている
まとめまとめ|温度に余裕のあるノートには、買い足す理由が薄い
KLIM Everestは、Razer Blade 15の実測でCPU最高温度を2℃下げたものの、fpsは変わらず、本体ファンも静かになりませんでした。購入を決める前に、自分のノートPCがすでに熱で性能を落としているかを確認するのがいちばん確実です。
ゲーム中の温度に余裕がある機種なら、Everestで得られるのは2℃程度で、代わりに耳障りなファン音が増えます。熱ダレが出ている機種だけ、買う価値を検討してください。
出典:KLIM Everest 公式製品ページ(2026年10月23日確認)/海外レビュー(Razer Blade 15での実測・騒音・希望小売価格)/海外の冷却台比較テスト(温度上昇幅・騒音)/Amazon.co.jp 商品ページ(在庫状況は2026年10月23日確認)



